現代文学 完結小説一覧
行きつけの喫茶店は既に閉店済み? 通りで客がいないわけだ……
雰囲気のある古い喫茶店、なんとなく話を聞いてくれる店主。
大学卒業を間近に控えた俺は、いきつけのカフェが実は閉店していたことを知る。
なぜ喫茶店は開いていたのか、この出会いがなければ俺はどうしていただろう。別れから冬が終わりはじめる。いつかの春を目指す物語。
※カクヨムとノベルアップにも投稿しています。
文字数 1,935
最終更新日 2024.03.23
登録日 2024.03.23
主人公の松岡は、とある病院の診療放射線技師として働いていた。ある日、昼食を食べていた松岡は、隣の部屋から自身に関する噂話を耳にしてショックを受けた。噂話の内容は、松岡が堅物で愛や恋愛には興味がなさそうで、童貞ではないかという噂話であった。
確かに松岡は、愛や恋愛については、ごく一般的な男性と比べて興味は無く、童貞についても風俗での経験のみであった為に強く否定出来ないでいた。愛や恋愛についての興味を持たない事に劣等感を抱いた松岡は、ある日に古本屋で愛に関する書籍を探し求め、本から情報を得ようと思っていた。書店に訪れると松岡は、愛の法則という本を見つけ買おうとするも、店主の山辺さんから買おうとしている本は曰く付きの本である事を聞かされる。その後、松岡はその本を読み進めるにつれて、愛に関する情報を得るのだが……。
文字数 22,995
最終更新日 2024.03.20
登録日 2024.03.20
男はある日の夜、長年付き合っていた恋人に一方的に別れを告げられた。
悲しみに浸る末に公園へ着いた男の前に突如『縁切り駅』と書かれた駅と『車掌』と名乗る謎の男が現れた。
「この列車に乗れば悲しい今を全て乗り越えて、幸せになれますよ」
車掌の言葉を胸に男は一人、列車に乗り込むのだった。
文字数 9,701
最終更新日 2024.03.19
登録日 2024.03.19
私は明らかな文才を持ちながら、この時代というものを憎悪していた。どんなに売れた小説でも、マンガにならなければ売れない。マンガになった途端に売れる。どんなに支離滅裂な絵でも、とりあえず絵にさえなっていれば、売れる。絵を見たアニメ/マンガ好きの目に見えた世界しか見えない盲目なファンどもが、ただの絵を過大評価し、深堀りする。そんなものが一生涯かけて書かれたような活字の何億倍もの値札をつけるというのだから、まったくこの時代は狂っている。まぁ、そのおかげでドンドンアニメにしてもマンガにしてもストーリィが幼稚でチープになっている。
文字数 1,999
最終更新日 2024.03.18
登録日 2024.03.18
カレーは飲み物、ポテチはふりかけ。デブの合言葉さ。
婚活パーティーで再会した幼馴染――空井揚(そらいあき)、略してからあげは、昔と変わらなかった。
からあげはホームだという居酒屋で謎の注文をする。「トリあえずカラ、オールインで」。
彼はまさしくデブに誇りを持っているデブ、キングオブデブだ。
そんな彼との油まみれな居酒屋トークに花を割かせる。
はたして、女の子とマッチングしなかったメンタルショックと呪文注文による胃へのダイレクトアタック、どちらのダメージが大きいか。からあげの奮闘にこうご期待。
※カクヨムにも投稿しています。
文字数 2,267
最終更新日 2024.03.18
登録日 2024.03.18
瘋癲の末に夭逝した闇尾超。その闇尾超が書き残した何冊かの大学Noteが私に届く。私はそれに読み耽る内に闇尾超の魂魄と対話するかのように引き込まれて行く。
文字数 43,410
最終更新日 2024.03.18
登録日 2023.12.27
フランスと日本のクォーターで、幼稚園の担任の桃香先生と約束しバレエダンサーを目指す叶太と、何でも1番になりたがる真凛ちゃん。
ゆるゆるとでも着実に育っていく二人の物語。
文字数 13,047
最終更新日 2024.03.09
登録日 2024.02.29
”人は不完全だからこそ美しい。”
子どもの頃にそんな言葉を聞いたが、意味はよく分からなかった。
10歳で生きる意味を失い”不完全”な人間になった僕は、高校で一人の女の子に出会う。同級生は男女問わず彼女に魅了されていた。彼女は"完全"だ。
僕はベンチに座って、ただ時が過ぎるのを待っていた。
文字数 30,531
最終更新日 2024.03.07
登録日 2024.03.05
文字数 5,406
最終更新日 2024.02.25
登録日 2024.02.25
今日も都には雨が降り続いている。まるで私の憂鬱を取り囲むかのように。
何故この都に住み続けているのか、自分にも分からない。いや、分からないことだらけだ。もしかしたら、分かっていることなど何一つとして存在していないのかもしれない。
私は何故、今日もコーヒーを淹れるのだろう。何故、彼女を部屋に迎え入れるのだろう。こんな小さな、鉛と倦怠を帯びた空気の他に、何もない部屋に。
彼女は今日も微笑っていた。私はその笑顔を、直視できないでいた。
時間は過ぎていく。そしてその間も、雨は間断なく降り続く。
深々と、音のない音を立てながら。
文字数 38,020
最終更新日 2024.02.25
登録日 2024.02.01
僕は隙をみて彼女にキスをした。すると、
「ちょっと、何すんのよ!」
と言われ、ビンタされた。
「痛っ! 叩くことないだろ!」
「悪いのはあんたよ!」
俺をビンタした女は|合津清美《あいずきよみ》と言い、十九歳。ビンタされた俺は|竹田翔太《たけだしょうた》、二十歳。大の女好き。
俺は狙った獲物は逃がしたことはない。でも、清美はなかなか落ちない。ガードか固いというか。こんな女は初めてだ。俺に興味がないのか? いやいや、そんな訳がない。女から嫌われる時は別れたあとだ。
日本は一夫一婦制だが、一夫多妻制ならいいのに。いつもそう思う。そしたら、とっかえひっかえ出来るのに。
俺は一人の女だけと付き合うのは物足りない。必ず浮気する。それがバレていつも別れる。原因はそれだ。
文字数 11,322
最終更新日 2024.02.18
登録日 2024.02.18
ここは北海道のとある町。今は極寒の真冬でこの辺の地域の最高気温は零下。
今日は父の月命日で一月二十日。午前十一時にお坊さんが拝みに来てくれる予定。なので、今日の仕事は午後から行く。仕事は介護士で、今年で勤務して三年目になる。介護福祉士の受験資格を与えられる年数だ。勿論、受験しようと思っている。勤務している先は認知症老人が暮らすグループホーム。一ユニットに九名住んでいる。それが二ユニットあるので計十八名住んでいる。認知症老人なので、要介護度が一~五まである。要介護度が五くらいになれば、スタッフの事はほぼ覚えていないので、毎回会う度「初めまして」だ。そういうのも面白い。可愛いし。俺は|岩見正孝《いわみまさたか》、三十五歳。バツ二。子どもは十歳になる女の子が一人いて、二人目の先妻と暮らしている。娘は|岩見牧子《いわみまきこ》という。軽い知的障がいがある。なので、小学校は特殊学級で勉強している。誰に似たのか凄く頑張り屋さんだ。一人目の先妻とはたまに会って食事をしたり、ホテルに行ったりしている。彼女とは体の相性が良い。だが、浮気をされて離婚した。一人目の先妻は、「浮気相手とは別れるから離婚しないで!」と懇願されたが、裏切り者は嫌いなので別れた。でも、今では友達として交流がある。二人目の元妻は、|岩見優子《いわみゆうこ》と言い、四十歳。娘の為に苗字は「岩見」のままだ。優子とは娘の牧子と会う為、毎月彼女のアパートに行っている。優子と別れた原因は彼女の浮気。俺は何故か浮気をされる。そんなに魅力がないのか。子どももいるというのに。優子の家庭は生活保護世帯。午前中だけ食堂の皿洗いの仕事に行っている。牧子は午前中で帰って来るので敢えて短時間勤務にしている。
文字数 10,185
最終更新日 2024.02.08
登録日 2024.02.08
派遣社員のゆつ子は自分の硬くて多い髪が昔から嫌いだった。
だが、美容院『キャンバス』に行くことによって、そのコンプレックスから解放され、なにもかもよい方向に進むことになった。
文字数 1,582
最終更新日 2024.02.08
登録日 2024.02.08
文字数 7,139
最終更新日 2024.02.08
登録日 2024.02.08
文字数 12,234
最終更新日 2024.02.06
登録日 2024.02.06
文字数 5,434
最終更新日 2024.02.06
登録日 2024.02.06
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