「裏」の検索結果
全体で9,611件見つかりました。
…光。安っぽくて、まぶしすぎる白い光。
それが全ての始まりだった――異世界召喚。
ハーレム? 英雄讃歌? 愚かな幻想は、血と泥と裏切りで塗りつぶされた。
名前はシオン・ブラックソーン。
臆病で、無力で、声すら上げられぬ雑草。異世界でもそれは変わらなかった。
手の甲に脈打つ勇者の紋章は、嘲笑の焼印でしかない。
王都オーレオンの喧噪は遠く、貴族の冷笑、兵士の侮蔑、民衆の好奇の視線――全てが皮膚を針で刺す。
ここはRPGではない。
痛みも死も、全てがリアルすぎる。
約束した緑の森は、永遠に幻のままだ。
なぜ、あの時? なぜ、俺の目の前で?
漆黒の馬車。引き裂かれるような悲鳴。白いワンピースが、赤く、赤く、汚れていく。
俺はただ、地に這い、指を噛み切り、声を失った。ガーヴィンの冷たい視線。レオナ王女の、天使のような笑顔の裏にある、底知れぬ闇。
十字架。
木の棘が肉を抉る。鉄釘が手首を貫く。
王都の石畳を、裸の傷だらけの体で引きずられる。
埃と唾と石。
「裏切り者!」「魔族の手先!」「神への冒涜者!」
群衆の憎悪が渦巻く。
歓声? 罵声? 全てが耳の中で歪む。
空は、なぜこんなに青い?
栄光尖塔の白亜の塔身が、なぜ輝いている?
…これが、勇者? これが、救世主? お前たちが、望んだ世界か?
死。
それは終わりではなかった。
魂が引きちぎられる苦痛。闇。そして、獣の咆哮が、喉の奥から沸き上がる。
目が開く。毛皮。鋭い爪。異形の肉体。
荒野の風が、新しい傷跡(古い傷は消えない)をひりひりと撫でる。
部族の同胞たち。鈍い温もり。僅かな安らぎ。
…それすら、奪われた。
「邪魔だ、魔物どもが」。
笑い声。まだ温かい肉塊。引き抜かれた牙。金歯が、ガチャリと袋に放り込まれる音。
俺は、またしても、隠れ、震え、何もできなかったのか? …なぜ、生きるものは、互いに喰らい合う? なぜ、弱きものは、踏み躙られる?
…見ろ。
貴族街が燃え上がる。絹の衣装が、脂の塊と化して溶ける。黄金の装飾が、哀れな塊に変わる。
逃げ惑う影。絶叫。肉の焦げる匂い。
かつて俺を唾で汚した広場は、今、炎と恐怖で満ちている。
そして、お前の番だ。
栄光尖塔――偽りの光の柱よ。
大地が呻く。業火は王都を舐め、栄光の尖塔は崩れ落ちる。
灰と炎の舞う廃墟の頂で、俺は立つ。
魔狼の巨躯は、まだ血と硝煙の匂いを纏う。
非勇者は今、己が刃と業と問いかける
文字数 108,497
最終更新日 2025.08.24
登録日 2025.08.09
王城の裏門近くにひっそりと建てられた特殊図書館に所蔵されている『グランドルプ王国貴族名鑑〜特筆事項掲載版〜』とは何なのか?
それは各家の執事にのみ閲覧の許された特別な貴族名鑑である。一般的に出回っている貴族名鑑には載せられないあれやこれや、あんなオフレコ情報、、、
あなたも覗いてみませんか?
文字数 7,137
最終更新日 2026.03.10
登録日 2026.03.10
美しい緑が栄える丘で、いつものようにおしゃべりをする二人の男女。しかしその平穏の裏では、隠された恐ろしき欲望が肥大しつつあった――
文字数 2,241
最終更新日 2021.05.03
登録日 2021.05.03
ある、少女は誓った。
少年をもとの心優しきものに戻すと、そして幸せにしてみせると。
今は亡き人のために。
ある、少年は誓った。
この世界を破壊し、そして想い人を取り戻すと。
我が悪になることで世界の秩序が保たれるのであれば我は絶対的な悪になろうと。
すべての人種と人外種が暮らす大陸、アルカディア大陸。
上位貴族は弱き人や人外を差別し、道具のように扱っていた。
主人公はもとは勇者だった、だが国王の裏切りにより想い人が殺されてしまった、
そのことがきっかけで悪魔と契約し魔王になった。
だが、魔王といっても弱者や人外を守ることもあることから弱者と人外からは尊敬されていた。
魔王の目的はただ一つ、この世界を破壊することそして想い人を取り戻すことだ。
今日も魔王領の中を監視していた、そこで上位貴族に従える兵士が一人の少女を襲っていた。
その少女を助けるために力を使った、兵士たちは消し炭となった。
その瞬間から物語が開始する。
そして、本当の敵に出会ったとき魔王に襲い掛かる試練とは。
奪われたものを取り戻すため、魔王は今日も戦う。
少女は、魔王を優しきものに戻すため、今日も戦う
すべては亡き想い人のために
文字数 1,558
最終更新日 2021.07.26
登録日 2021.07.25
神代高校に入学した佐々原大河。早起きをして朝にパンと卵焼きを食べる。そして家の目の前を小学生たちが楽しそうに歩いていく姿を毎日見ることが大好きな高校生。
「いけない、もう学校の時間だ」
くそっ!今日が日直じゃなかったらあの子たちの可愛い笑顔がもっと見れたのに....仕方なく俺は靴に履き替え学校へ向かう。
その日は特に何もなく時間が過ぎもう夕方。俺はみんなより長く教室に残り窓を閉め、教室の鍵も閉める。鍵を職員室に届け下駄箱に向かう。下駄箱に着き靴を取り出そうとしたときにある手紙に気付く。
告白の手紙か?悪いが今は誰とも付き合う気はない。どこに行けばいいんだ屋上か、体育館の裏かそんな風に思いながら手紙を開くとそこには....
「リア充撲滅、あなたは選ばれし人間です。○○クラブへ入りたまえ」
俺は優しく丸め込みゴミ箱へ捨てました。
文字数 1,889
最終更新日 2021.12.27
登録日 2021.12.27
二十二世紀を間近に迎えた世紀末2190年。
人間の持つ精神エネルギーを物理的なエネルギー「精気」として利用する技術が誕生したことで、日本国内でも銃器を用いた事件が多発するようになってしまった。
治安維持を目的とした特殊探偵業制度が制定されたことで治安の悪化こそ免れたが、この平和は一般人の知らない裏で悪党と警察や探偵が血を流すことで保たれている。
そんな社会情勢の日本の首都、東京の池袋で特殊探偵業を生業として生活している青年壬生開人とその相棒である美少年病田恭介。
「ブクロの狼」「壬生狼」などの二つ名を持ち、悪魔の末裔とされるカイトは強大な精気であらゆるものを破壊できるのだが弱点が一つ。
それは精気の回復能力が放出量に見合っておらず、一度ガス欠になったら立て直しが難しいということ。
彼の欠点を唯一補うことができるのは、淫魔の末裔とされる少年、恭介ただ一人。
出会いの日、恭介のキスで窮地を救われたカイトも最初は困惑していたのだが、次第に恭介とのキスなしでは満足できなくなっていく。
それはカイトを兄のように慕う恭介もまた同じだった。
二人は情愛と煩悩の間に心を惑わせながら次の戦いのために唇を求めあう。
※同時投稿中のノベルアッププラス様にて開催中の公募企画
『BOYSFAN』BLコミック原作小説コンテスト
にて、本作が一次選考を通過いたしました。
これも読者様のおかげです。
文字数 42,314
最終更新日 2022.11.01
登録日 2022.10.31
―――どうしてお前は・・・結黄賊でもないのに、そんなに俺の味方をするようになったんだろうな。
―――お前が俺の味方をしてくれるって言うんなら・・・俺も、伊達の味方でいなくちゃいけなくなるじゃんよ。
ある一人の少女に恋心を抱いていた少年、結人は、少女を追いかけ立川の高校へと進学した。
ここから桃色の生活が始まることにドキドキしていた主人公だったが、高校生になった途端に様々な事件が結人の周りに襲いかかる。
恋のライバルとも言える一見普通の優しそうな少年が現れたり、中学時代に遊びで作ったカラーセクト“結黄賊”が悪い噂を流され最悪なことに巻き込まれたり、
大切なチームである仲間が内部でも外部でも抗争を起こし、仲間の心がバラバラになりチーム崩壊へと陥ったり――――
そこから生まれる裏切りや別れ、涙や絆を描く少年たちの熱い青春物語がここに始まる。
文字数 1,146,569
最終更新日 2025.11.11
登録日 2018.01.02
「男の娘」になって、青春時代をやりなおしたい人のためのラノベです。
[主要登場人物]
・ルザート 主人公。16歳の少年
・ラセラ ルザートが女装をした時の名前
・サスティ ルザートと親しい、同年代の女の子
・アルトス 外の町からやってきた少年
・ラッズ ラセラと恋に落ちてしまった少年
[小説・作曲]
ぼを
(@Bopeep_16)
[表紙絵]
アカミツキ
(twitter:@tory139)
[あらすじ]
※以下、ネタバレあります。物語を純粋に楽しみたい方は読まずにお進みください
※当小説は、章ごとにオリジナルのボカロ曲がテーマ曲として用意されております。各章の最後に用意されたリンクからお楽しみください
ルザートには、裏声を巧みに操る事で、女性の声を真似る特技がある。
そんな特技からルザートは、半ばサスティの戯れで、村で行われる饗宴の給仕役を、女装した姿の「ラセラ」という名前の少女としてやらされる事になる。
饗宴にて、酔った勢いでラセラは、ラッズという少年と接吻してしまう。そして、ラッズはラセラに惚れてしまう。
ルザートは嫌がるが、サスティの戯れで、暫くの間、ラセラとしてラッズの恋人役を演じさせられる事になる。
長い間ラッズと恋仲のふりをしている内に、やがて、ルザート自身、自分がラセラという少女である事を信じて疑わなくなり、ラセラもラッズを好きになってしまう。
事態が戯れでは済まなくなってしまった事に気付いたサスティは、なんとかしてラセラをルザートに戻そうとするが、ラセラは全く応じない。やがて、サスティはラセラの前から姿を消してしまう。
ある日、数日間遠出する事になったラッズを見送ったラセラの前に、アルトスという少年が現れる。
アルトスは、ラッズが居なくなって寂しい思いをしているラセラを慰めたり、好意を示したりする。然し、ラセラはアルトスに必要以上の仲を求めようとはしない。
ある日、自分の部屋に戻ったラセラは、ベッドの上に裸で横たわるアルトスを発見する。
アルトスがサスティである事を悟ったと同時に、その本物の女性性を見せ付けられたラセラは、ルザートに戻る決心をする。
数日後、戻ってきたラッズは、ラセラという少女が幻であった事を知り、一人村を出て行く。
ルザートとサスティは、以前とは少し違う関係になっていた。
文字数 95,080
最終更新日 2019.08.26
登録日 2019.08.26
これは、現実の裏側に存在する、≪夢の世界≫のものがたり。
殺された妹、その無残を乗り越えられずにいた冒険者ラトス。
死の真相を探るべく足掻いた先で、行方不明となっている王女の捜索依頼を受けることになる。
王女の従者メリーを連れて森に入ったラトスは、王女が消えたその場所から夢の世界に迷いこむ。
奇妙がうずまく夢の世界に王女も囚われていると知り、ラトスたちは救出に向かう。しかしそのためには、怪物が巣食う悪夢の回廊を通り抜けていかなければならないのだという。
ラトスは旅の途中で出会った協力者たちの助力を得て、様々な困難を乗り越えていく。
現実とつながっている夢の世界は、様々な思想、感情などで構成されている。
広大な草原に浮かぶ、巨大な岩山。
岩山の中には、現実世界に生きるすべての人間が持つ、個人の夢の世界がある。それらはすべて、個人の記憶、思想、感情で盛衰しつづけている。
個人の夢の世界をつなぐ悪夢の回廊は、悪しき感情で満ちている。
悪から生まれた怪物たちは、悪夢の回廊を通り抜けようとする者に襲いかかる。
さらに、七つの大罪の元となる「八つの悪徳」から生まれた怪物は、猛る爪と牙をラトスたちに向ける。
現実感のある不思議がうずまく、夢幻。
誰もが感じ、夢想した世界が、このものがたりで形となる。
文字数 389,258
最終更新日 2021.05.27
登録日 2020.07.15
これは、裏切りの神子と呼ばれた男と悪辣無慈悲と呼ばれた公爵令嬢の運命のお話。
『ーーねぇ、貴方はどうして処刑されるのかしら』
断頭台に拘束され、国民の晒し者になった俺に話しかけてきた1人の少女。両親であろう男女が慌てたように処刑台を駆け上がって来ようとするのを振り返るでもなく、少女は舞台にしゃがみこんで俺の顔を覗き込む。
ざわざわと国民達が騒ぐのも、国王や王子が慌てたように騎士を動かすのも。雑踏の視線など高貴な少女には一切目に入らぬのか、彼女はただ俺の目を見つめ、コテンと首を傾げた。
『不思議だわ。とっても不思議』
『ーーぁあ、?』
『だって、私には貴方が国を傾ける悪者には思えないんですもの』
そう言って、神秘的な真紅の瞳を純粋に輝かせた少女は、ボロボロで汚い俺をただ真っ直ぐに見つめて。
『私にもっと力があれば、貴方のような人を断頭台から立ち上がらせることが出来るのかしら』
【裏切り者】の1人が少女を抱き竦めるようにして俺から遠ざけ、俺を冷めた目で見下ろす。賢明にも、少女はその手から無理に逃げ出そうとはせずただ俺を見つめ続けた。
『ご本で読んだわ。神の寵愛を受けた【神子】様は、死と共に生まれ変わるのですって』
『……ーーーーーぁ、あ、神よ、神よ、どうか』
『私、アストリア・シンビジウムよ』
……よりにもよって、【ソイツ】のかよ。
『貴方が再びこの地この場所に戻ってくるその時までに、私がこの国を正してみせるわ。
ーー忠実の神子、【ガーネット】様に誓って』
…………。
世界一、信用ならねぇよ。ばーか。
文字数 27,545
最終更新日 2021.11.06
登録日 2021.11.03
小取美夜子(ことりみやこ)は埼玉県の学校に通う高校一年生。
ただの女子高生ではない。
真っ赤な金属の身体に変身し、精霊魔法で戦う「めかまじょ」なのだ。
さいたま新都心の平和を守るために、日夜悪党と戦う彼女。
やがて、美夜子を敵と狙う青いめかまじょ宮本早苗(みやもとさなえ)や、謎の白銀のめかまじょが現れて戦いは混戦へ。
自分がめかまじょになるきっかけとなった飛行機墜落事故、これが偶然ではなく陰謀であることを知った美夜子。打ち解け友達になった宮本早苗とタッグを組んで、その渦中へと。
果たして美夜子の秘密とは。
裏で糸を引く強大な悪に立ち向かう美夜子たちは、勝利することが出来るのか。
地球を守ることが出来るのか。
登録日 2023.06.07
――音が混ざる、それだけで世界は変わる。
ギターボーカルの高校生・駿は、またバンドを飛び出した。
真っ直ぐすぎる情熱と強すぎるこだわりは、いつも誰かとぶつかってしまう。
一方、海辺のライブハウス〈coastline〉で働く玲央は、DJとして“裏方”に徹していた。
本当は、心の奥に熱を抱えながら。
そんなふたりが出会い、偶然セッションを重ねるうちに――
静と熱。爆音とチル。ロックとローファイ。
正反対の音が混ざったとき、誰にも真似できない“新しいバンド”が生まれる。
江ノ電沿い、青春が駆け抜ける。
二人だけの音で、世界を揺らせ――!
◆音楽×青春BL
すれ違いと衝突の先に芽吹く、“ジャンルを越えた絆”の物語。
文字数 6,178
最終更新日 2025.09.21
登録日 2025.08.19
地球を守るために秘密裏に行われた「ヴァ-サス7」プロジェクト。1万人の若いパイロットたちは、謎の侵略艦隊の迎撃に赴く。
現在、『小説家になろう』『アルファポリス』に重複投稿しています。
文字数 3,742
最終更新日 2015.08.14
登録日 2015.08.14
舞台は時間軸が違う5つの世界から成り立つ少し少し歪んだ解釈のパラレルワールド。
ー時空間調律師
リナリー・シーカー(Rinaly Seeker)
出身:不明
年齢:16歳
身長:152センチ
髪型:金髪のロングヘアー
性格:容姿端麗な見た目とは裏腹に大雑把。やる時はやる。
クルス・ランドルフ(Cruz Randloph)
出身:霊界
年齢:18歳
身長:178センチ
髪型:赤髪のツンツンヘアー
性格:責任感が強く基本真面目。言葉遣いはあまり良くない。
時空間調律師は各世界の干渉によって引き起こされる様々な問題を解決する時間に関する「何でも屋」
調律師の依頼を通してやがて大きな時間の歪みに巻き込まれていく。
時間の理を知るもの達はやがて「真実」に辿り着く。その時、何を感じ何を求めるのだろうか。
文字数 38,133
最終更新日 2019.02.12
登録日 2019.01.15
117番植民地こと「カップランド」。
広大な土地と堅牢な壁に囲まれた国には孤児院ある。
孤児を集め、兵を育てるその院で、優等生の名を欲しいがままにする少年がいた。
その名もイアン。
明るくムードメーカーの彼であるが、彼が選んだのは心優しき「村長」を売る修羅の道。
相棒も恩人も、全てを裏切って国へと尽くしたのだった。
大好評『Gate of World―開拓地物語―』の前日譚。
謎に包まれた少年イアンの胸中が今明かされる!!
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★本編『Gate of World―開拓地物語―』はこちら!!
https://www.alphapolis.co.jp/novel/937119347/327568237
★本作品はカクヨムでも投稿しております。
文字数 13,130
最終更新日 2023.01.11
登録日 2023.01.09
「昔からずっと、お前は俺には遠いな──」
学生時代、私を陰で笑い者にした幼馴染。
心の底から裏切られ、恋なんてもう二度としないと決めた。
二十七歳、仕事一筋で総務課の課長代理に昇進した私。
新規社内改革プロジェクトのために出向した先で、
まさか役員補佐になった彼と再会するなんて──。
「またこうして一緒に仕事ができるなんて、思わなかった」
そう穏やかに微笑む彼に、私の心は何一つ動かない。
いや、動かないはずだった。
冷たく線を引いて、仕事で完膚なきまでに叩きのめしてやる。
あの時みたいに私だけが傷つくなんて、もう嫌だから。
なのにどうして。
弱った顔で「昔のこと、本当はずっと後悔してた」なんて、
今さらそんなこと言わないで。
これは──
もう遅い恋を、オフィスで静かに終わらせる物語。
…のはずだったのに。
文字数 75,902
最終更新日 2025.07.23
登録日 2025.07.03
城嶋 健(きじま けん)は、人狼のルポライターだ。
正体を隠して人間社会に溶け込んでいたが、ある事件を追ううちに暗殺者に刺されて負傷する。
そんな健を助けたのは、小咲 未悠(こさき みゆう)と名乗る少年だった。
未悠には、健と同じ秘密があった。
それは、彼も獣人であること。
未悠はネコの獣人だったのだ。
健の本性を知り、未悠は強く彼に興味を持つ。
惹かれた、と言っても過言ではなかった。
だが健は、自らをトラブルメーカーと称しているのだ。
未悠を危険に巻き込むことを恐れ、彼から離れる道を選んだ。
しかしその後、健は未悠の通う高校で、彼と再会する。
この学園で起きた、生徒失踪。
健は、それが追っている事件に絡む誘拐ではないかと考えていたのだ。
未悠は健をサポートしたいと申し出て、自分の住むマンションへ招待した。
未悠に両親はおらず、後見人の伯父は彼が人外者であることを理由に、疎遠だ。
独りぼっちだった未悠に、健という仲間ができた。
それは心温まる、夢にまで見た幸せな日常だった。
些細な毎日を大切に過ごす健と未悠だったが、二人に危険が忍び寄っていた。
以前、健を負傷させた暗殺者・新見(にいみ)。
彼は、健の探る事件を裏で操る、反社会組織・仁道会(じんどうかい)の雇った刺客だったのだ。
大切な未悠を新見に連れ去られ、健は戦う決意をする……!
文字数 33,285
最終更新日 2025.12.29
登録日 2025.12.20
