「墨」の検索結果
全体で210件見つかりました。
文字数 1,124
最終更新日 2026.05.18
登録日 2026.05.18
天正十年六月二日未明、京都本能寺で、織田信長が家臣の明智光秀に殺された。このあと素早く行動したのは羽柴秀吉だけだった。備中高松城で、秀吉が使者から信長が殺されたことを聞いたのが、三日の夜だといわれている。堺見物をしていた徳川家康はその日に知り、急いで逃げ、四日には自分の城、岡崎城に入った。秀吉が、自分の城である姫路城に戻ったのは七日だ。家康が電光石火に行動すれば、天下に挑めたのに、家康は旧武田領をかすめ取ることに重点を置いた。この差はなにかー。それは秀吉が機を逃がさず、いつかくる変化に備えていたから、迅速に行動できたのだ。それは秀吉が、他の者より夢を持ち、将来が描かける人物だったからだ。
この夢に向かって、一直線に進んだ男の若い姿を追った。
木曽川で蜂須賀小六が成敗しょうとした、若い盗人を助けた猿男の藤吉郎は、その盗人早足を家来にした。
どうしても侍になりたい藤吉郎は、蜂須賀小六の助言で生駒屋敷に住み着いた。早足と二人、朝早くから夜遅くまで働きながら、侍になる機会を待っていた。藤吉郎の懸命に働く姿が、生駒屋敷の出戻り娘吉野のもとに通っていた清洲城主織田信長の目に止まり、念願だった信長の家来になった。
藤吉郎は清洲城内のうこぎ長屋で小者を勤めながら、信長の考えることを先回りして考えようとした。一番下っ端の小者が、一番上にいる信長の考えを理解するため、尾張、美濃、三河の地ノ図を作った。その地ノ図を上から眺めることで、大国駿河の今川家と、美濃の斎藤家に挟まれた信長の苦しい立場を知った。
藤吉郎の前向きに取り組む姿勢は出る杭と同じで、でしゃばる度に叩かれるのだが、懲りなかった。その藤吉郎に足軽組頭の養女ねねが興味を抱いて、接近してきた。
信長も、藤吉郎の格式にとらわれない発想に気が付くと、色々な任務を与え、能力を試した。その度に藤吉郎は、早足やねね、新しく家来になった弟の小一郎と、悩み考えながら難しい任務をやり遂げていった。
藤吉郎の打たれたも、蹴られても、失敗を恐れず、常識にとらわれず、とにかく前に進もうとする姿に、木曽川を支配する川並衆の頭領蜂須賀小六と前野小右衛門が協力するようになった。
信長は藤吉郎が期待に応えると、信頼して、より困難な仕事を与えた。
その中でも清洲城の塀普請、西美濃の墨俣築城と、稲葉山城の攻略は命懸けの大仕事だった。早足、ねね、小一郎や、蜂須賀小六が率いる川並衆に助けられながら、戦国時代を明るく前向きに乗り切っていった若い日の木下藤吉郎の姿は、現代の私たちも学ぶところが多くあるのではないだろうか。
文字数 99,791
最終更新日 2024.01.06
登録日 2024.01.06
【03/20 新作単話、投稿しました】
あなたが好きです、と恥ずかしそうに言葉にしながら短くキスをする彼女の親愛の行為はあまりにも甘く、優しかった。
学生時代、お前はヤクザの子だからと謂れのない因縁で一方的に殴られ、血が滲んでいた深い傷を臆することなく手当てしてくれた彼女の指先は今も変わらず自分に優しい……。
背中に墨色の影を持つ企業経営者の今川司(34)と社会人生活に少し疲れてしまっていた小倉千代子(30)。学生時代、互いに思いを告げず淡い片想いのままに離ればなれになってしまっていた二人はある日、十数年ぶりに再会をする。
甘えて甘やかされて、時には切なく、落ち着いた大人同士の穏やかで静かな、ちょっぴり艶のある恋模様です。
(R-18シーンがあるページには※マーク)
(ムーンライトノベルズ、pixivにも掲載中)
文字数 170,910
最終更新日 2025.03.20
登録日 2023.08.06
平凡な高校生・神谷ユウは、雨の日に立ち寄った古道具屋で「墨壺(すみつぼ)」を手にした瞬間、崩壊した異世界へと転移してしまう。
そこは、あらゆる存在が“未完成”のまま漂う歪んだ世界。
人の形をした怪物たちは「境界」を持たず、形も意味も曖昧なまま暴れ続けていた。
だがユウの手にした墨壺は、ただの道具ではなかった。
糸に墨を含ませて“線を引く”ことで、あらゆるものに「境界」を与え、その存在を確定させる力を持っていたのだ。
その力は、未完成の怪物を“完成=終焉”へと導く一方で、世界そのものすら切り分け、壊しかねない危険な力でもあった。
やがてユウは、謎の少女と出会う。
彼女は告げる——この世界は“歪み”に侵されており、境界を失った存在が増え続けていること、そしてその均衡を正せるのは“線を引ける者”だけだということを。
引けば終わる。だが、引き方を誤れば世界も壊れる。
自分だけが持つ力の重さに戸惑いながらも、ユウは決断する。
逃げるのではなく、“線を引く者”としてこの世界に向き合うことを。
これは——
「境界」を描き、世界を定義し直す戦いの物語。
文字数 1,511
最終更新日 2026.04.12
登録日 2026.04.12
駆け出しグラビアアイドル大台ケ原リコ(19歳)には秘密がある。とある事情から、2020年に迫りくる破滅から地球を救うため、巨大ヒロインに変身する能力を与えられたのだ。全宇宙を震撼させる最終破壊兵器の行方を追う宇宙刑事ハルは、そんなリコに目をつけ、ありとあらゆる性技を駆使してリコを篭絡しようと試みる。そこに記憶を失ったゴスロリ系美少女アリア、怪人珍墨彩率いる謎の秘密結社”腸詰帝国”が乱入し、事態はますますカオスの様相を呈していく。
幼い頃、特撮もののパンチラに心をときめかせたあらゆる世代の皆様にお贈りする、巨大巨乳ヒロイン受難の物語の開幕です。
文字数 277,772
最終更新日 2021.09.27
登録日 2018.02.17
法の下の平等を掲げ弱者救済に奔走する伊墨忍。しかしある日彼が弁護をし、無罪を勝ち取った男が大量殺人を犯してしまう。
苦悩を重ね自死を選んだはずの伊墨が目を覚ますと、自らを神と名乗る男が彼の使命を告げる。
それは若くして死に異世界へと転生をした百の人間を殺すという、伊墨にとって到底受け入れがたい内容だったが神は有無を和さずに彼を異世界へと転生させる。
神罰の名の下に肯定される殺人などあっていいはずが無いと葛藤をする彼の取った選択肢は────
この小説は小説家になろう様でも掲載しています。
文字数 14,646
最終更新日 2022.09.23
登録日 2022.09.22
怪獣多発地域で少女は
巨大ロボットを駆って!
狩って!
食べちゃって!
佐竹 うさぎは中学2年生の女の子。
そして、巨大ロボット、ウイークエンダー・ラビットのパイロット。
地球に現れる怪獣の、その中でも強い捕食者、ハンターを狩るハンターキラー。
今回のお話は。
政財界のお偉いさんに新メカやメカを強化する不思議パワーをプレゼンしたり。
YouTuberしたり。
後輩と専属メカニックの仲を取り持ったり。
大規模訓練中に教育虐待異世界人に攻めこまれたり。
前日譚、今回は縁のなさそうな設定も語られる短編があります
イメージ元はGma-GDWさんの、このイラストから。
文字数 198,327
最終更新日 2025.11.01
登録日 2023.11.20
峰寺高校書道部は部員一名という廃部の危機にあった。たった一人の部員であり、部長でもある嵯峨野逸海は「これも時代の流れ」と受け入れ、部員獲得にいそしむことなく、今日も淡々と静寂と墨の匂いの中で筆を持つ。しかし、その静寂を破る人間が現れて……。
文字数 2,498
最終更新日 2016.11.06
登録日 2016.10.08
俺の仕事は、空間を作ること。——たとえそれが、異世界だとしても
都内の内装会社に勤める現場代理人・墨田建吾(37歳)は、ある日、現場で足場から転落し、気がつくと見知らぬ世界にいた。そこは魔法と剣が支配する中世風の異世界。しかし建吾が転生したのは、勇者でも魔法使いでもなく、ただの「内装工」としてだった。
異世界の建築技術は石積みと木造が主流で、LGS(軽量鉄骨)どころか、まともな墨出しすら存在しない。城の壁は分厚いが断熱性は皆無、天井は高いが遮音性ゼロ。建吾は最初こそ途方に暮れるが、やがて気づく——この世界には、俺の技術が必要とされている、と。
偶然助けた辺境伯家の令嬢・リーゼロッテから、崩壊寸前の領地の城砦修繕を依頼された建吾。彼は異世界の素材を分析し、魔法を「電動工具」代わりに使い、独自の「軽量鉄骨工法」を編み出していく。完璧な墨出し、精密な下地組み、パテ処理から仕上げまで——彼の施工管理能力は、やがて「神業」と呼ばれ始める。
しかし、建吾の技術革新は旧来の建築ギルドの利権を脅かし、さらには魔王軍の侵攻計画にも関わる重大な秘密に触れてしまう。魔王城の「構造的弱点」を見抜いた建吾は、人類連合軍の最終決戦において、かつてない役割を担うことになる——それは、魔王城の内装を破壊し、空間そのものを崩壊させるという、前代未聞の作戦だった。
内装工の知識と経験、そして異世界で得た仲間たちとの絆。墨田建吾は、壁を立て、天井を張り、床を敷くことで、文字通り「世界を救う空間」を構築していく。
この物語は小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで掲載されています。
小説家になろう:https://ncode.syosetu.com/n9309lp/1/
カクヨム:https://kakuyomu.jp/works/822139842910255740
アルファポリス:https://www.alphapolis.co.jp/novel/852717007/297023486?preview=1
文字数 78,212
最終更新日 2026.01.10
登録日 2026.01.10
不死鳥として生きてきて四百年、ふとわたしは思い出した。わたしには『一ノ瀬朝緋』という人間の記憶があることを。
人間の記憶を取り戻したわたしがとった行動は、己の立場を最大限利用した『素材屋』を営むことだった。
これは少しだけ特別な素材を取り扱う下町の素材屋として名を馳せていくはずが、顔良し、家柄良し、性格難ありと話題の魔術師団長に振り回されたり、恋したり、事件に巻き込まれたりする話である。
※本作品は小説家になろう様と同時投稿させていただいております。
文字数 73,768
最終更新日 2018.02.21
登録日 2018.01.13
【最終話まで毎日21時更新】
新入社員歓迎会のとある事件がきっかけでヤンデレ男子な後輩・九段坂真墨(くだんざか ますみ)に懐かれてしまったイケメン女子な先輩・茜時子(あかね ときこ)。しかし時子は九段坂の重すぎる愛に全く動じなかった。ツッコミ不在のまま展開していくイケメンムーブVSヤンデレムーブ。果たして時子は監禁されずに済むのか、九段坂の恋は実るのか、この小説は恋愛カテゴリーでいいのか……?
イケメン女子×ヤンデレ男子が好きな人類に捧ぐツッコミ不在ラブコメディ。
文字数 19,971
最終更新日 2022.04.12
登録日 2022.04.01
黒騎士、それは黒竜を宿す最強の職業。
黒騎士、それは如何なる時も冷静な判断と圧倒的な力で全てを切り捨てる職業。
ーーーそんな黒騎士に、俺はなってみせる!!
しかしーーーーーーーー。
文字数 4,780
最終更新日 2020.02.14
登録日 2020.02.13
朝廷の外、家の外――名と武功で生きる世界〈江湖〉。
内功と外巧を磨いた侠客たちは、門派と思想を背負い、千年にわたり均衡を保ってきた。正派三門、流雲衆、清談派、無縁会、そして奪われた者の集団・玄影。それぞれの思惑が交差し、噂は刃となって霧を呼ぶ。
だが千年前、赤霄原で禁忌「帰虚の法」が行われる。六人の武侠が一人の子どもを〈器〉として内功を流し込んだ夜、世界は裂け、妖を孕む霧が江湖へ溢れ出した。史書はそれを「衡崩の夜」と呼ぶ。
そして千年後。霧深い赤霄原で目覚めた少年は、名も過去も失っていた。
街道を渡る流雲衆の策士・燕秋は、少年に名を与える。――白黎。
名を呼ばれた瞬間、霧はわずかに道を開いた。だが白黎の内功は異質だった。力を振るうたび感情と人格が薄れていく。強大な力の代償として、〈器〉そのものが削れていく。
自分を削って守ろうとする白黎。かつて選ばなかった夜を背負い、誰かを前に出して生き延びた燕秋は、それを止めきれない。
旅の途中、清談派の蘇雨と出会い、霧から生まれた妖〈虚喰〉を討つ。蘇雨の香は内功と恐怖を鎮め、三人の道中に「間に合う」手順を加えた。だが戦いのたび、白黎の遅れは深まっていく。
やがて辿り着いた霜灯村で、玄影の幹部・墨玄が現れる。「器か、侠客か」
選ばされる夜。前に出ようとする燕秋の袖を、白黎は掴んだ。――行かせない。
「相棒になろう」
削れる運命を抱えた少年と、選び損ねた夜を背負う男。六勢力が交錯する江湖で、二人は並ぶ手順を決める。
名を鎖にせず、刃にもせず。削れが進めば、白黎は守った後にいなくなる。それでも二人は、名を呼び合い、噂と霧の中心へ歩き出す。その先で待つのは、再び『帰虚』の縫い目だ。
*小説家になろう様・カクヨム様・ノベルデイズ様にもこの作品は投稿しております
文字数 82,599
最終更新日 2026.01.29
登録日 2026.01.25