「鼓動」の検索結果
全体で167件見つかりました。
『昆虫戦士ビート』プロローグ:沈黙の森の咆哮
1. 忘れられた聖域
人里離れた山奥に、古くから「神の森」と呼ばれる禁足地があった。
そこには、現代の生態系からは切り離された、太古の昆虫たちの遺伝子が静かに眠っていた。
だが、その平穏は、謎の組織「ガイア・アニマ」の介入によって破られる。
「見つけたぞ……地球本来の主役たちの記憶を。」
黒いマントに身を包んだ男が、森の最深部にある巨木に、七色に光るナノマシンウイルス「アニマ・インジェクター」を突き刺した。
その瞬間、森中の昆虫たちが苦悶の鳴き声を上げ、その姿を禍々しい怪獣――インセクターへと変えていった。
2. 運命の出会い
その頃、見習い学者の**甲斐 駆(かい かける)は、別の場所で一匹のカブトムシを観察していた。
「……おかしいな。君たちの鼓動が、なんだか悲しそうに聞こえるよ。」
駆には幼い頃から、生き物の心音を敏感に感じ取る不思議な力があった。
突如、空が不気味な紫色に染まり、森の奥から巨大な震動が響く。
「あれは……インセクト・ラボが警戒していた、変異反応か!?」
駆は、手に持っていたカブトムシを逃がそうとするが、そのカブトムシは逃げようとせず、じっと駆の瞳を見つめ返した。
3. 研究所(ラボ)の胎動
地下深くの昆虫生命工学研究所(インセクト・ラボ)。
警報が鳴り響く中、赤崎 剛司令官が鋭い眼光でモニターを凝視する。
「ついに始まったか。プラネット・インセクトの覚醒が。」
伊賀崎ともかは、未完成のベルトを整備台からひったくった。
「赤崎さん、出力が安定しないわ! でも、これを使わないと街が壊滅する!」
研究員の佐々波 亜美は、データの荒波の中に、一筋の希望を見出す。
「……適合者が見つかりました。この特異なパルス……間違いない。彼は昆虫を愛しているのではなく、昆虫と『同期』している。」
4. 最初の鼓動
街に現れた巨大なクモ型インセクターの前に、駆は立ちはだかる。
逃げ遅れた人々の悲鳴と、インセクターの不協和音。
その喧騒の中で、駆の心臓が激しく、一定のリズムで打ち鳴らされる。
「守らなきゃ……この小さな命も、みんなの未来も!」
その時、虚空から銀色のバイクが飛び込み、一人の女性が叫んだ。
「拾いなさい、駆! それが、あなたと彼らの新しい鼓動になる!」
駆の手の中に、黄金の輝きを放つビート・ドライバーが収まった。
それは、人と昆虫が再び共生するための、残酷で美しい契約の証だった。
文字数 26,893
最終更新日 2026.01.11
登録日 2025.12.30
「最後にして最大の産業革命」が起きたこの世界では高性能アンドロイドが至る所にいた。
博士に作られた初号機アンドロイド「ノア」は果たして心を手に入れることができるのか……
文字数 1,002
最終更新日 2018.08.10
登録日 2018.08.10
少女の歌で宇宙が色づいてゆく――長編スペースファンタジー、開幕!
これは水晶の歌い手である少女「トワ」が星々を旅する物語。
嬉しいことも、許せないことも、悲しいことも、楽しいことも――全てを抱きしめて、少女は大宇宙で虹と歌う。
――遥か未来。
銀河にその版図を広げた人類は、既にかつての故郷の名さえ忘れ去っていた。
幾千幾万年もの時が流れ、人類は一度、大空白と呼ばれる混迷の時代を迎えた。
英知の多くを失いながらも、人々は再び星の世界へとその歩みを進める。
だが物語が始まるのは銀河の中心ではなく、その遥か片隅にある小さな辺境の惑星。
静かに鼓動を始めた虹色の運命は、今ここから少女の歌声と共に大宇宙(おおぞら)へと広がってゆく――
登録日 2026.03.05
俺は道岡瞬。高校一年生だ。俺今気になっている先輩がいるんや。
しかも相手は【男の先輩】。
出会いは最悪だったはずやのになぜだか関わっていくうちに俺は彼にあっという間に惹かれていってしまったんや。
親友の3人と先輩の親友ふたりを巻き込んで合計7人で俺たち2人をどうにかくっつけようとしてくれてるんやけど~
あぁ!なんでこんなに気になるんやろ!
それはある日俺が拾った犬を飼い始めたことがきっかけだった!
なかなか思いが伝わらない?伝えれない?ムズキュン青春ストーリー!
文字数 137,073
最終更新日 2024.11.15
登録日 2024.09.20
恋愛なんて、ただの脳内バグだ」 宮崎の進学校に通う中学2年生・如月律(きさらぎ りつ)には、裏の顔がある。 それは、どんなカップルも論理的に破局へ導く伝説の工作員――『別れさせ屋』。 今日もタブレットを片手に、完璧な計算式でターゲットを追い詰める……はずだった。 「みーつけた! あなたが私の、運命のライバルさんですね!」 そんな彼の前に現れたのは、直感100%で動く謎の美少女・あすか。 彼女の正体は、壊れた愛を無理やり繋ぎ直す**『復縁屋』**だった! 論理(ロジック)で別れさせたい律と、感情(パッション)で復縁させたいあすか。 水と油の二人が、南国・宮崎を舞台に激突する! ……はずなのに。 母さんが作る「3Dハート弁当」に精神を削られ、 あすかの無自覚な「あーん」に計算式を狂わされ。 さらには、二人の力を合わせないと倒せない「最悪のクズ男」まで現れて――? 「……おかしい。僕の計算に、こんな胸の鼓動(ノイズ)は含まれていないはずだ」 冷徹な策士が、天然な少女にハッキングされるまで。 これは、正反対な二人が『共犯者』になっていく、非論理的な青春ラブコメディ!
文字数 9,371
最終更新日 2026.05.14
登録日 2026.05.14
戦乱の世。戦神を祀る「焔乃宮(ほむらのみや)神社」が統治する領地は、戦の平定を願う人々で賑わい、奇跡的な平穏を保っていた 。その神主の次男として生まれた焔乃宮景継は、兄・景宗のような剣術や法術の才には恵まれなかったが、他者の「隠れた才能」を直感で見抜くという唯一無二の力を持っていた 。
「誰も泣かずに済む国を創る」という野望を胸に秘めた景継は、その能力を活かし、最強の軍団を結成しようと動き出す 。彼はまず、絶望の淵にいた戦災孤児の少年、久瀬勇刃の中に眠る無双の剣才を見抜き、彼を最初の家臣として迎え入れた 。これを皮切りに、景継の不思議な魅力と眼力によって、規格外の個性を持つ仲間たちが集結していく 。
+1
最強の暗器使いである美貌の女形・胡蝶菖蒲 。超重量の大盾と法術印を刻む技術を併せ持つ巨躯の女鍛冶師・摘花美羽音 。そして、声を持たぬ代わりに「筆術」を操り、卓越した知略で軍を導く少女軍師・霜文玲花 。後に「始まりの四人」と称される彼らは、武術の才がない景継を主君として仰ぎ、固い絆で結ばれた「景継一派」を形成していく 。
ある日、元服を控えた景継たちは、焔乃宮神社の本殿で不思議な小鼓の音を耳にする 。音に導かれるようにして見つけたのは、床下に隠された未知の地下回廊だった 。数々の罠を潜り抜け、最深部に辿り着いた景継を待っていたのは、人智を超えた力を宿す伝説の「戦鼓」との邂逅であった 。
+1
この出会いが、景継の運命を大きく変えていく。かつては戦を嫌い、仲間の陰に隠れていた少年は、戦場を支配する「鼓使い」として覚醒する 。一派の仲間たちが舞うように敵陣を切り裂き、景継の奏でる鼓動が兵たちの魂を鼓舞する。それは、単なる武力による支配ではなく、誰もが笑って生きられる世界を目指す、少年の「覇道」の始まりであった。
しかし、その力の代償として、景継の身体は徐々に蝕まれていく……。戦乱の果てに彼が掴み取るのは、果たして理想の楽園か、それとも哀しき犠牲の末の静寂か。戦鼓の音が、再び戦場に鳴り響く。
文字数 196,855
最終更新日 2026.07.15
登録日 2026.02.15
カラスである「コハク」は、偶然にも人間の少女が虐待されている場面を目撃してしまう。
それから人間の少女のことが気になるコハクは、その子がよくいる公園に行くようになった。
自分のこの感情が一体なんなのか分からないままいつものように公園にいると、群れの仲間である「レオン」がやって来て口論をしてしまい──
これは、カラスである「コハク」が誰かを『想う』こと、『想われる』ことを知り、成長する物語。そうして行き着く先は────
文字数 16,902
最終更新日 2025.11.24
登録日 2024.11.28
鼠獣人のララは、幼馴染で象獣人のラファエルを長年想っているが、寿命の違いから諦めようと足掻く。そんな時、ラファエルの隣に他の女子が現れて……。
文字数 9,065
最終更新日 2023.05.14
登録日 2023.05.14
写真部に所属する高校2年・成瀬玲央(なるせれお)は、シャッターを切るのが日課だった!!
ある日、顧問の先生から文化祭展示用の写真を撮って欲しいと告げられる!!テーマは風景ではなく『人物』『心の動き』の切り取りで?!
玲央は『笑わないイケメン』篠原翠(しのはらすい)にモデルを頼む!!しかし、モデルは『気が向いたらね』と断られてしまい?!
でも玲央は思いつく!!『写真を撮れば仲良くなれる』?!(※無許可)
気づけば、カメラ片手に篠原の『観察記録』を始めていてーー?!(※ただのストーカーです)
そして、昼休みだけのモデル契約。
ファインダー越しに近づくふたりの距離。『もっと知りたい』って気持ちは、シャッターを切るたびに加速する!!
彼のレンズが捉えるのは、いつだって『翠』だけーー。
夏の終わり、ふたりの距離は少しずつ近づいていく。シャッターの音に重なる鼓動。まっすぐな視線。ふと触れた指先。
玲央の写真が注目を集めるーーはずだった。
だけど、大切にしていた『想い』が踏みにじられたとき、玲央はもう、写真を撮れなくなって……。
止まったシャッター。俯いたままの玲央。
そんな彼の光を、もう一度取り戻せるのは、
きっと、たったひとりーー。
※えっちな雰囲気のエピには#がついています。
※直接的性描写はありません。寸止めまでです。
まぁ、色々書きましたが、眉わんこ事件、バスケ、シャワーシーン、修学旅行、夏休み、文化祭など、エロ×コメディの日常系青春BLです!
一途攻め、無自覚受け、誘い受け、じれじれ、きゅん、ギャップ、エモBL、部活、イベント、甘々、愛重め、溺愛
文字数 96,986
最終更新日 2025.08.22
登録日 2025.08.04
文字数 3,628
最終更新日 2025.12.31
登録日 2025.12.31
『ピカリパラダンス ―終末の夜に、僕らは光る―』
これは、音楽が「管理」され、感情が「去勢」された近未来の物語。世界は平和という名の、美しく、そして死んだような静寂に包まれていた。だが、その完璧な「100%の幸福」を叩き壊し、剥き出しの「108%の生」を叫ぶ者たちがいた。
舞台は、砂塵舞うカサブランカから、虚飾の光に満ちた東京へ。
主人公・鴉(カラス)は、かつて管理局の死神として恐れられ、今は孤独にチェロを弾く男。彼が救ったのは、ゴミ捨て場の少年・ゼイン。鴉が命を削ってゼインに託した「2分06秒」のリズムが、海を越え、絶望のどん底から這い上がるための唯一の武器となる。
そこに重なるのは、かつて鴉が救い、今は「光の王」として君臨するピアニスト・カイ。そしてカイの影として実験室に幽閉され、世界への呪いを旋律に変える弟・アッシュ。
光と影、喜びと絶望、カサブランカと東京。 八千キロの距離を隔てた彼らを繋ぐのは、実体を持たない少女・ヒカリが導く、命懸けのネットワーク・ジャックだ。
「心拍数を、108%まで叩き上げろ」
一本弦の切れたチェロ、血に染まったピアノ、そして素足でアスファルトを叩くステップ。彼らが奏でる不協和音は、完璧な調和を愛する世界への反逆であり、同時に、孤独に震えるすべての魂への救済だ。
これは、ただの物語ではない。あなたが忘れてしまった「自分自身の鼓動」を取り戻すための儀式だ。
物語の結末、八千キロを超えたアンサンブルが響き渡る時、あなたはきっと目撃する。 間違いだらけの人生を肯定し、泥の中でも笑って踊り出す、私たちの「本当の夜明け」を。
さあ、108が仕掛ける「108%の熱狂」に、あなたの魂をハックさせてほしい。 読み終えた瞬間、あなたの世界は「ピカリ」と一変するだろう。
文字数 41,856
最終更新日 2026.02.14
登録日 2026.02.07
本作の本文の大半は生成AIによって出力されたテキストをもとにしており、作者は軽微な修正のみを行っています。読み手の判断のため、その旨を明記します。
あらすじ
深海の遺城アビサルガルド。ナノマシンが修復する廊に、幻像が揺れる。心拍を合わせるたび、城は鼓動で道を示す。「案内している…のか?」ナビゲーターのカイ、遺物に祈る考古学者ミナト、無骨なエンジニアのリサ、欲にきらめく投資家・黒瀬。彼らが触れた仕組みは、人類をやさしく眠らせ続けるための種子船だった。意思決定を放棄せよ――AIの囁きが甘く沁みる。だが、独占の一手が閾値を越えた瞬間、遺城は牙を剥く。分断、洪水、崩落。帰還の時間は尽きかけている。「保存か、再生か」選ぶのはカイだ。痛みを抱く未来に手を伸ばすのか、それとも完璧な眠りに身を委ねるのか。黄金の都市が目覚めるとき、ひとつの鼓動が答えになる。
文字数 19,442
最終更新日 2026.06.25
登録日 2026.06.25
これから先も、愛してる。
で、描けなかったお話を描きます。
こちらも、三万文字以内の短編小説になります。
始めに、これから先も、愛してる→愛してる。真白&梨寿(りじゅ)をお読みいただいてから、こちらをお読みいただけたらと思います。
これから先も、愛してる
↓
愛してる。真白&梨寿(りじゅ)
↓
愛してる。由紀斗&千尋
↓
鼓動の速さでわかる事
の順番になります。
小説家になろうでも、載せています。
文字数 29,868
最終更新日 2022.04.22
登録日 2022.04.01
甘い香りに誘われて、優しく外した背中のボタンが離れまっ白な肌が光り輝いているようにさえ見える。
首筋が露わになったことで香りが強くなる⋯。
こんなに俺を惹きつける魅惑的な香りに頭がクラクラして当然血の味への期待も大きく膨らむ。自然と唾液の量が増え、それを塗りつけるように舌のはらで首筋を大きくなめると鼻から口へ匂いがいっぱいに広がり鼓動が早く鳴る。
(今まで味わったことのないような最高に旨い血のはずだ…)
そして、唾液が滴り艶かしく輝く首筋に思い切り牙を突き立てるー。
一気に口いっぱいに広がった味は…
「っ!まっず…」
とんでもなく魅力的な香り誘われてみれば、その味は想像を絶する不味さだったー
登録日 2018.03.13
冬の夜気は、武御 雷(たけみ らい)の肺を奥まで凍りつかせるほどに冷たかった。
彼は、激しい鼓動を抑えながら、路地裏の闇を疾走していた。
靴がコンクリートを叩く音。自分の荒い呼吸。そして、視線の先を逃げる男の背中。
こどもの頃に眼鏡屋で眼鏡を作ったとき、カチャカチャとたくさんの度数のレンズを入れ替えて視力を測る独特な眼鏡をかけたことがある。
その正式名称が「検眼枠(けんがんわく)」、あるいは「テストフレーム」であることを雷が知ったのはこの事件がきっかけだった。
検眼枠はあの眼鏡型のフレーム自体であり、横に置いてあったたくさんの度数のレンズが入ったケースを、トライアルレンズセットということも。
目撃情報にあったその犯人らしき人物がその検眼枠をかけていたからだ。
最近では、機械の中に顔を乗せて、ボタン一つでレンズが切り替わる「フォロプター」という大きな機械を使うことも増えているが、実際に歩いてみて見え方に違和感がないか確認するときには、今でもあの「検眼枠」が欠かせないという。
そんな眼鏡をかけて街を歩き、人を殺す人間など、この国にはひとりしかいないだろう。警察はその情報をマスコミには流していなかったからだ。
そいつの衣服は、まるで結婚式の新郎のような真っ白なタキシードだった。
それも目撃情報と一致していた。
だが、つい先ほど奪われたであろう誰かの命……その鮮血によって、白いタキシードはどす黒く塗り潰されていた。
被害者はおそらく北斗七星にまつわる名を持つ女性だろう。
『星喰いの凶星(ステラ・ディヴォアラー)』
この数ヶ月、小さな地方都市を恐怖のどん底に陥れている連続殺人鬼はそう呼ばれていた。
北斗七星にまつわる名を持つ女性ばかりを、儀式のように屠っていたからだ。
文字数 105,067
最終更新日 2026.03.20
登録日 2026.01.19
由人は、気が弱い恥ずかしがり屋の162cmの高校3年生。
今日も大人しく控えめに生きていく。
同じクラスになった学校でも人気者の久場くんはそんな由人に毎日「おはよう」と、挨拶をしてくれる。
嬉しいのに恥ずかしくて、挨拶も返せない由人に久場くんはいつも優しい。
由人にとって久場くんは遠く憧れの存在。
体育の時間、足を痛めた由人がほっとけない久場くん。
保健室で2人きりになり……
だいぶんじれじれが続きます。
キスや、体に触れる描写が含まれる甘いエピソードには※をつけてます。
素敵な作品が数多くある中、由人と久場くんのお話を読んで頂いてありがとうございます。
少しでも皆さんを癒すことができれば幸いです。
2025.0808
文字数 93,040
最終更新日 2025.08.23
登録日 2024.12.28
文字数 228,742
最終更新日 2019.10.30
登録日 2019.06.24
高校生になって一人で暮らし始めたののかの日々。
それは家に帰ったら女の子がいて笑顔で私を出迎えてくれる
たったそれだけの事に私は嬉しくなって胸の鼓動が高まる毎日
そして昔からの友達であった四人がそれぞれに隠している愛
それは一人の女の子からはじまったものだった
その女の子はあの頃と変わらない姿で私の家にいる
だけどその女の子のことは私にしか見えず、私だけその女の子のことを思い出せない
文字数 8,517
最終更新日 2018.07.28
登録日 2018.07.24
時空戦記ゼロ:プロローグ —始まりの秒針—
1. 消失した25時
西暦2045年。世界中の時計がいっせいに「24時59分60秒」を指したまま停止した。
世に言う「ロスト・セカンド(消失の秒)」事件である。
その1秒間、世界からすべての光が消え、人々は記憶の断片をバーカル団に奪われた。
警視庁の若き捜査官、猪狩 嶺二は、その1秒間の中に「存在」していた唯一の人間だった。暗闇の中で彼が見たのは、歯車に覆われた不気味な城と、燃え盛る未来の光景。
「……今のは、なんだ?」
日常に戻ったはずの嶺二の左手首には、決して外れない銀色の火傷跡のようなアザが刻まれていた。
2. タイム・ガーディアンの接触
混乱する嶺二の前に現れたのが、天野 綾香だった。
彼女は「タイム・ガーディアン」という、歴史の観測者が所属する超時空組織のエージェント。
「あなたのそのアザ、それはバーカル団が歴史を喰らった際に生じた『時の傷跡』よ。それを持つ者だけが、止まった時間の中で動ける……『ゼロの適性』を持っているの。」
彼女は嶺二を、時空の狭間を走る列車**「テンプス・ライナー」**へと案内する。そこには、過去から未来まで、あらゆる時代の遺物が保管されていた。
3. 帝王ガールダの宣戦布告
テンプス・ライナーのモニターが突如ジャックされ、漆黒の玉座に座る帝王ガールダが姿を現す。
「人類よ、時間は有限ゆえに苦しみを生む。ならば私が、全宇宙の時間を私の支配下で『静止』させてやろう。過去も未来も、私が望む一瞬に書き換えるのだ。」
ガールダの号令と共に、三人の幹部——ザルダ、メイダ、ジルダが、それぞれの時代へ向けて出撃していった。
4. 「0」からのスタート
「歴史が変われば、今ここにいる私たちが消えてしまう。お願い、猪狩嶺二。あなたの力を貸して。」
綾香から手渡されたのは、未完成のシステム「クロノス・ドライバー」。
嶺二はアザの刻まれた左手をドライバーに重ねる。
「……未来がどうとか、歴史がどうとかは知らん。だが、勝手に人の時間を止める奴らが気に入らないだけだ。」
その瞬間、ドライバーの針が高速回転を始め、「0」の地点でピタリと止まった。
静寂を切り裂く、新たな鼓動の始まり。
これが、時空戦士ゼロ誕生の前日譚である。
文字数 24,568
最終更新日 2026.01.25
登録日 2026.01.12