「耳打ち」の検索結果
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「大切なご令嬢なので、心して接するように」
7年ぶりに王宮へ呼ばれ、近衛隊長からそう耳打ちされた私、エスファニア。
国王陛下が自ら王宮に招いたご令嬢リュエンシーナ様との日々が始まりました。
ですが、それは私に思ってもみなかった変化を起こすのです。
こちらのお話には同じ主人公の作品
「恋だの愛だのそんなものは幻だよ〜やさぐれ女騎士の結婚※一話追加」があります。
(本作より数年前のお話になります)
もちろん両方お読みいただければ嬉しいですが、話はそれぞれ完結しておりますので、
本作のみでもお読みいただけます。
※この小説は小説家になろうさんでも公開中です。
初投稿です。拙い作品ですが、空よりも広い心でお読みいただけると幸いです。
文字数 15,592
最終更新日 2022.02.24
登録日 2022.02.24
シーニュ王国第二王子を婚約者に持つアンヌマリーは、ある日、隣国の留学生からとんでもないことを耳打ちされた。
「きみ、このままだと一年後に婚約者から断罪されて婚約破棄された上に、一家そろって死ぬことになるよ」
ニナという名の義妹をメイドのように働かせて虐げた、と糾弾されることになると言う。
でも、彼女に義妹などいない。
ニナというメイドなら確かにいるが、「メイドのように働かせる」も何も実際メイドだ。糾弾されるいわれがない。
笑えない冗談かと、聞かなかったことにしようとしたが、少しずつ、少しずつ、彼から聞かされる予言の内容が現実になっていく。
アンヌマリーとその家族が、留学生たちの助けを借りながら、何とか予言から逃れるために選んだ方法は──。
※「とある茶番劇の華麗ならざる舞台裏」のスピンオフ
共通した登場人物は多々いますが、物語としては独立しているので、あちらを読まなくてもお楽しみいただけるはずです。
というか、あちらを先に読むと割とがっつりネタバレしてます……。
文字数 136,330
最終更新日 2022.10.26
登録日 2022.08.01
令嬢エステラには我慢のならないことがある。同級生のベアトリクスだ。エステラよりも家格は下だが成績は抜群。そんなベアトリクスの存在がエステラには我慢ならない。彼女を追い落とす方法を模索する中で、エステラはベアトリクスの良からぬ噂を耳にする。いわく、幽霊マンションと呼ばれる家で複数の男を侍らせよからぬ行為に耽っているというのだ。エステラは品行方正で知られ、“聖女”の異名を取るアグネスにこの噂を耳打ちし、ベアトリクスを公衆の面前で糾弾しようとしたのだが――?
※ざまぁ要素はありますが最終的にぎゃふんとかそういう方向性が強めで、その要素はメインではなく前半のみです。前半はエステラ視点、後半はベアトリクス視点。
文字数 6,754
最終更新日 2022.05.21
登録日 2022.05.21
ある社交パーティーの場でたくさんの殿方を侍らせているロマンス小説のヒロインみたいな少女。
私は彼女たちを気にせず、友人たちとの談笑を楽しんだり、軽食に舌鼓を打っていた。
おや? ヒロイン少女が王子に何かを耳打ちしている。
何を言っているのだろうと眺めてたら、王子がびっくりしたように私を見て、こちらへやって来た。
腕を捕まれて──うぇ!? 何事!?
休憩室に連れていかれると、王子は気まずそうに言った。
「あのさ、ないとは思うけど、一応確認しておくな。お前、マロンに嫌がらせとかした?」
・・・・・・はぁ?
これは、お馬鹿ヒロインによって黒歴史を刻まれた者たちを成り行きでアフターケアする令嬢の物語である。
文字数 16,544
最終更新日 2020.04.01
登録日 2019.09.30
ある日、普通に学校へ行って授業を受け、何の異変もワクワクもないままで放課後を迎えた羽生太一。
尚斗たちと一緒に帰るつもりで声をかけると、今からクラスでも学年でも一位の美女と二位の美女が告白されるらしいことを聞いて見物する破目になる。
本当はすぐに帰って新作のオンラインMMOのテストに参加したい気持ちだったが、親友の誘いに彼は居残ることになる。
新野心優、バスケ部に所属する一年の中で最も美人、太一は彼女のことは一位ではなく三位にしか見ていない。その理由としては胸が平均だからだ。
市宮美衣香、心優と同じバスケ部所属で、彼女に続いて二番目に美人。そう言われる理由に、彼女のサバサバとした男勝りの性格が要因となっている。ちなみに、太一的には胸的に一位が彼女である。
ちなみに、太一の二位はその場に居合わせているクラス委員長のメガネっ子、新垣柚夏奈であり、胸だけならば市宮美衣香よりも大きい。ただ、その地味さが彼女の魅力のなさに直結していた。
そして、現れる美女へ告白する勇者たちは、運動神経、見た目、対人スキルにて高得点をたたき出すサッカー部の時期エース候補の新光一と、帰宅部ながら運動神経の高い見た目も光一に並ぶ御崎刀夜だった。
英雄となるか、それともただのモブか、そんな結果を嫉妬の視線で見つめる親友の内海尚斗に、太一はボーっと様子を見ていた。
明滅するように視界内で走馬灯の如く見たこともない、ゲームのような世界の映像を見せられると、次の瞬間には教室にいたはずなのに明るい開けた吹き抜けの建物の中にいた。
その場にいたのはクラスに居残っていた告白のメンバー四人、太一と尚斗の連れの二人の四人、そしてたまたま居合わせたクラス委員長の柚夏奈だった。
そして、初めから視界に入っていた雅な姿の王と姫、その左右に並ぶ騎士たち、一番偉そうな顔を冑で隠していない騎士が言う。
「勇者のパーティーメンバーに選ばれた者は誰だ!鑑定士!」
その言葉で法衣を纏った女の人が、一人一人を見ながら男に耳打ちする。
その後、全員の名前を言い当てながら、それぞれにクラスを伝える男に太一たちは困惑する。
クラスから勇者のパーティーメンバーが告白組の四人だと分かると、太一たちが巻き込まれた者たちと言われ、平凡なクラスだと彼らは知る。
その場ですぐに勇者のパーティーメンバーと別れることになった太一たちは、城の一室へと招かれ話を聞くことになる。
そして勇者のパーティーが今いる魔王を討伐すれば、元の世界へと帰還できることを知る。
文字数 203,843
最終更新日 2020.11.15
登録日 2020.06.14
【簡単なあらすじ】
大聖女と国中から愛された私。でも気がつけば、世界最悪の称号【常闇の魔女】と認定された。
父や妹。そして婚約者に暴行され、終いには国民から石を投げつけられて、火あぶりにされてしまう。
悲しくて胸が張り裂けそう……でもその時、太陽に一筋の黒い陰があらわれて、私を連れ去る。
旅の途中、新月の夜に出会う不思議な人物――【新月華の皇太子】
彼との出会いが私の心を大きく動かし、もう、すべてが、止まらないと魂が理解した。
【普通のあらすじ】
神の寵愛をうけた娘が国の安定を司り、発展と平和の象徴――聖女。
その聖女の中でも、百年に一度と言われる大聖女が生まれ落ちた。
名をエリーシア・フォン・ローデックといい、この国の第一王女でもある。
ある時、エリーシアは王家の血筋にちかしい四大公爵家の一つ、ワール公爵家の嫡男であるデレクと婚約をし、仲むつまじく過ごす。
それが一年ほどたった、とある正午に、全ての運命が大きく動き出す。
大聖女たるエリーシアは前日に急激なめまいにより倒れ、気がつけば朝だった。
頭が冴えないまま起床すると、メイドを押しのけ近衛兵が押し寄せやって来る。
何事かとたずねるエリーシアだったが、一切答えずに国王たる父の元へと突き出されてしまう。
困惑するエリーシア。しかしその原因が廊下を歩く時に気がついていた。
そう……聖女の象徴たる〝右手の甲にある聖印〟が無くなっていたのだから。
案の定、その事で国王に問い詰められるが、原因が全くわからない。
ますます混乱するエリーシアの元へと双子の妹、コレットがやって来る。
コレットはエリーシアを抱きしめると、自分がハメたのだとソッと耳打ち。
その意味がわからずさらに困惑した瞬間、婚約者に殴られ床へと血を流し転がってしまう。
そして父たる国王より言い渡される、この国最悪の存在――〝常闇の魔女〟認定。
国中から怨嗟の声を一身に受け、エリーシアは翌日火あぶりの刑に処され、命が消え失せる刹那それは現れる。
悪魔の象徴――厄災の魔女。
それが突如現れ、エリーシアを連れ去ってしまう。
やがて自由になったエリーシアは、知り合った白いもふもふと旅をし、新月の夜に【新月華の皇太子】と出会い恋に落ちる、が……。
二人の行き先に立ち阻む茨の道。それらを乗り越え、二人はどこへ向かうのか。
そして妹のコレットとエリーシアの関係は?
最後に訪れる、絶望と希望は誰の手に? それは物語を見ている、あなただけが知っています。
文字数 9,427
最終更新日 2023.05.02
登録日 2023.05.02
「明日のない闇」
僕にはこんな事言えた義理じゃないんだけど…
そう言って叶真江は、ことの顛末を嫌に神妙に話し出した。
こういうことは出来れば誰にも言いたくなかったし、わたしだって、そんなこと普通の人間になんか、できたモノじゃないはずだって、そんなことはわかってんのよ?
前置きが長くなったわよ?話を聞いていた、天野瑞稀は、そう言いながら、タバコに火をつけようとしたが、辞めた。
私だって本当にこんな事になったのは悲しい事だと思っているわ?けどね?物事には順序ってものがあるよ?あなたのしていることは明らかに順序を無視している。それは頂けないわよ?わかってる?あなたのしていることは何の意味もない。
叶は、傍に誰もいないか、確認した後、そっと、私に耳打ちした。
悲しいけれど、わたしには誰も頼りになる人間が居ない。だから、貴方にだけは心を開く。これから先、もう、わたしには二度とステキな人が現れない。そんな先の事なんか、もう期待してないわ。
そう言った後、彼女は天野にそっと、手元に丸めた紙屑を渡した。
それを見た叶は、軽く沈黙した後、やがて、席を立ち、これから起こることのおおよその検討をつけた。
まず、一つ目。この世界には、わたし自身でさえよくわからない現象が起きている。それはわたし個人にとって、どうでもいいことだ。
二つ目。自分がナニを求められているのか?イマイチ、把握しずらい点。
三つ目。この世界にはどうでもいい人間が多いと言うこと。その他人の眼を気にしないで、私を煩わせる事なく、排除する。
それが私に今できる最善の手だという事。
…また、来るわ。
天野はそう言って、屋外へ出た。
この世界はきっと、もう終わってるのよ…私には何も夢なんか無かったのよ…
空を見上げて、ため息を吐く。彼女は、こんな闇の世界に生きたいなんて、もう全く望んでいなかった。何かが、違うんだなってそう思ってた。
私は明るい世界へ行きたいンダな…
ため息と共に吐き捨てたその言葉が空を舞い、空中に霞んで見えなくなる迄、叶の事を考えた。
独りで生きてくよ、あんたは…
私は、握りしめたその紙屑をそっと、開いた。そこには、私がナニを求めていたのか、書かれてあった。
"無駄なモノは捨てなさい"
なるほどね…フフ、それはたしかに言えてるわ。
夜の闇の世界に、くだらない邪なものが溢れていた。消え入る太陽の影のように、心はいつだって求めてきた。明日の風が、誰にも、遮られない様に私は、私の風を信じて行く、そう決めたんだった。
"またね、責任。"
続く。
文字数 354
最終更新日 2021.09.05
登録日 2021.09.05
何かを別の何かに変換するのは、とても苦労する作業です。
有名な話の「屏風に書かれたトラを捕まえてみよ」はむずかしい。
「屏風からトラを出す」のも、同じくらいむずかしいです。現代だったらAR技術で出せそうですが。
本を読んで感想文を書くのは、文章を文章にする作業なので、わりとイージーです。この感想文を書くのはある程度時間がかかってますが。
ギターの音を聴いてピアノで再現するのは、音を音にする作業なので、私はできませんが、たぶん音楽が得意な方は朝飯前だと想像しています。
景色を見て写生するのは、視覚情報を視覚情報にする作業なので、私は得意ではありませんが、さっと描ける人はかけると思います。
記憶を頼りに絵を描くのはむずかしいです。
「きのうの晩ごはんを描いてください」と言われても、私はきっとみそ汁の具をぜんぶ上手く描けないでしょう。それどころか、すべてのメニューを思い出せるかどうかもあやしい。
75年前のことはもっとむずかしいです。
いくら強烈な記憶とはいえ、人間は忘れる生き物です。
そしてもっと難しいのが、そのことを絵にするのは他人だということです。
記憶を言葉に変え、言葉を油絵で表現する。
『平和のバトン』において、その作業は同一人物で行いません。
記憶から言葉、言葉から言葉、言葉から油絵、という最低三回の変換が行われる上、他人同士での変換も加わっています。
何人かで、ある伝言を耳打ちで伝えていくと、必ず最初と最後の伝言は相違するという知見がありますが、『平和のバトン』プロジェクトも実際の原爆の体験とは必ず細部で相違があるはずです。
でも、相違があるからといって、私はそれを「偽物」だと言うつもりはありません。
誰かとコミュニケーションして「そういえばこんな話を思い出した」となるのは、頭がフル回転して最高に創造的になっているときです。
原爆証言者と美術高校生は体験を油絵にするために、何度も何度も打合せを重ねます。
証言者は思い出すために頭を使い、高校生は描きとめるために頭を使う。
そうして思考を深めた結果、「原爆はこんな話だった」と証言者は思い出し、それを高校生がキャンパスに固定します。
完成した油絵の出来が良くても悪くても、どちらでもいいと私は思います。
文字数 1,660
最終更新日 2020.08.23
登録日 2020.08.23
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