【完結】婚約破棄を望む王子様にお飾りの正妃にして欲しいと頼んだはずですが、なぜか溺愛されています!

「私を、、、お飾りの妻にしてください、、、!貴方の愛情は絶対に望みません。ただ少しの食べ物と、寒さを凌ぐ場所を、、私に与えてくださいませんか?」

私が婚約したのは、恐ろしい皇太子レオ。これまでレオの婚約者は、彼に恐れをなして皆、逃げていった。

「何を言っている、、、?」

「私には帰る場所がないのです、、、!」

メイド殺しの皇太子だって、構わない。お腹が空いて、寒くてしかたない。そんな苦しかった過去をもう二度と繰り返したくはないから。

「ならば、馬小屋にでも暮らしたらどうだ?馬の世話をするならば、ここに置いてやろう。」

私を嘲るように、皇太子レオは言った。

「良いんですか?!」

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