【未完】ファミレス転生 〜デザートはケモノ成分大盛りで〜

 強力なスキルを貰って、異世界に召喚されたクロウの第二の人生がここに始まる。

「んっ……また抱きついて……ったく」
 小さな小動物みたいな獣人エゾリス族のヤエは、まだ子供である少年の眠る布団に潜り込んでいた。
 先日はハーフビーストのサクアが下着姿で寝ていたし、一体何が目的だよ……
 長いエゾリス族の耳がピコピコ動いている。
 すでに起きているのに、まだ寝たフリか……

「いい加減にしろよ、ヤエっ!」
「ピエッ⁈」
 全くもう……大人しくしていれば可愛らしいのに……
 まぁ……それでも可愛いけどさ……


〜獣人たちに出会う15年前〜


 就活生『三波 烏(クロウ)』は25歳であった。
 名前のせいか、面接官の印象もあまり良くないようだ。
 今日も就活後には近所のファミレスで、何か資格を取ろうかとパンフレットを読んでいた。

 これまでも何かの役に立つかと思って、勉強はしてきた。
 実際には働いてからでないと取得できないものもあって、時間を無駄にしてきたかもしれない。

 だが、そんな無駄よりも、もっともっと俺の人生が無駄になる事件が起きてしまったのだ。

 転生先は剣と魔法の世界だった。
 しかし、三波クロウのもらったスキルは『ドリンクバー(スープ・サラダ付き)』だった。
 これは……さすがに。

 異世界から来たものだから、クロウには魔法は使えなかったのだ。
 このスキルだけで、魔物の蔓延る異世界を生き抜くことができるのか???
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