「い」の検索結果
全体で239,621件見つかりました。
「ねぇ……ユキハ」
「お姉ぇ……?」
「──ごめんね」
そう呟いた冬の表情だけは、なぜか悲しげで──
(ユキハ……あなたは知らないでしょうけど)
冬は思い出していた。いや、思い出さずにはいられなかった。自分が犯した過ちを、決して忘れられない己の罪を。
第一回『転生会議』でも、冬は一つの過ちを犯していた。
それは、他の転生者が『異能』を持っていそうなことに気付けなかったことである。
(ユキハが『異能』を使えたということは、【賢者】と【聖女】のどちらかを持っているかもしれないのに……!)
最初から疑いを抱くべきだったのだ。──なぜ、妹の親友である冬が召喚されたのか、ということを。
(その可能性に私は……目先の欲に目がくらんでしまった)
妹への嫉妬心ゆえの失態。
その代償を、冬は身をもって受けることになった。
*
「『異能』……!? どういうことなんですか!?」
「見ての通りだよぉ」
困惑する勇者に、【癒】の勇者──アリア=ノワールは答える。
「冬ちゃんはユキハちゃんに『異能』を使われたんだよぉ」
「……っ! そんな……っ!」
冬が、妹の親友である冬が、最も大事に思っている妹の親友である冬が『異能』を持ってしまったことに、アリアはどうしようもないほど『罪悪感』を覚えていた。
「冬ちゃん……」
「……大丈夫よ」
そんなアリアに、【氷】の勇者──冬は言う。
「もし、『異能』を手に入れたとしても……きっとユキハは私を許してくれるから」
──だって、あの子は優しいから。だから……たとえ私がどんな大罪を犯したとしても許してくれる。それに……あの子が私を裏切るわけなんてないのよ……?
(そうでしょ……? ユキハ?)
(──ごめんなさい、ユキハ。でも……こうしないと私は、私が許せないの……!)
だから──と冬は、勇者たちの『異能』によってボロボロになった妹に駆け寄る。
「……え?」
そんな冬の行動に驚いたのか、姫は目を見開いていた。
そんな姫の背後に迫る影──それは【銃】の勇者だった。
(……この一撃で仕留める!)
一瞬の隙をついて放たれた弾丸は、確実に姫の命を奪うはずだったが──
「っ!?あぶな……!?」
【癒】の勇者──アリアが、そんな弾丸を防いだ。
(……え? なんで?)
そのことが一瞬、【銃】の勇者には理解できなかった。確かにアリアは姫の背後にいたはずなのに、まるでどこから現れるかのように現れたのだから。
「ありがとう、アリアさん」
「ん……」
そんなアリアに礼を言う姫だったが──次の瞬間にはもう次の行動に移っていた。
文字数 1,029
最終更新日 2023.12.28
登録日 2023.12.28
関東近海に浮かぶ人工島カグヤ。この島に事務所を構える諫山志貴のところに仕事の依頼が来た。志貴は依頼人から若い女性の写真を見せられる。事務員の沙代を人質に取られてしまい、依頼を引き受けざるを得なかった。志貴は写真の女を探すべく動き出すのだが……。
エブリスタの完結作品特集とジャンル応援キャンペーン ライト文芸「アウトロー」佳作に選ばれました。
完結作品特集
https://estar.jp/selections/166
ジャンル応援キャンペーン ライト文芸「アウトロー」
https://estar.jp/official_contests/153799
竣瀬さんに表紙を描いて頂きました。どうもありがとうございます!素晴らしいイラストや漫画を描かれる方なので、皆さんも是非見てください。最後に竣瀬さんのX(旧Twitter)とInstagramのリンクを載せておきます。
https://mobile.twitter.com/shunseirasuto
https://www.instagram.com/shunseirasuto
※この小説は他サイトで一度完結しており、それを一部設定とストーリーを変更して書き直したものが本作となります。また、他サイトのコンテストで佳作を取っていますが、これは前の設定とストーリーのものです。
文字数 17,785
最終更新日 2024.02.23
登録日 2023.12.31
文字数 9,835
最終更新日 2024.04.12
登録日 2024.04.08
遺伝子検査で相性が良くて、番になった2人。発情期以外は、友達として過ごしてきた。
「番なんて、ただの性欲処理の相手役だ」と思っているΩの話
文字数 21,861
最終更新日 2024.11.04
登録日 2024.02.08
20代のごくごく普通なカップルのお話です。
あまり深いことは考えてはいけません。
ラブストーリーですが、ほんのちょっぴりコメディチックです。
爆発にも負けず、何度やられても立ち上がる、そんなかっこいい男が描きたかったんです。
表紙はイメージをAIで作りました。
文字数 5,106
最終更新日 2024.02.13
登録日 2024.02.13
この物語は主人公の佐伯承夏と水森警察署の仲間との対話中心で進んでいきます。
全体的に、アクション、仲間意識、そして少しのユーモアが組み合わさった物語であり、水森警察署の警察官が日常的に直面する様々な挑戦を描いています。
初めて書いた作品ですのでお手柔らかに。
なんかの間違えでバズらないかな
文字数 27,617
最終更新日 2024.02.23
登録日 2024.02.18
※このお話はとある商社に勤めるOL、近藤雪の日々の夕食を紹介するお話です。登場する人物・商品などはすべて架空のものであり、実在するご飯の評価とも一切関係ございません!
更新予定は毎週日曜日夕方です。他にもちょこちょこ更新するかも?
カクヨム・小説家になろうでも掲載しております。
文字数 6,428
最終更新日 2024.04.07
登録日 2024.04.06
正月早々サイアクな思いをした「僕」に、さらなる不幸が降りかかる。でも、それは決して悪いものじゃない。だって、僕は不毛な十代を乗り越えたのだから。
カクヨムにて公開中→https://kakuyomu.jp/works/16817330669633828344
文字数 4,241
最終更新日 2024.04.17
登録日 2024.04.17
生徒会の会長と副会長、二人はカップルなのでは!?と学校では噂をされているらしい…しかし!まったくふたりにはその気がない!てか2人とも好きな人がいる!!そんな2人の日常のお話
文字数 785
最終更新日 2024.05.07
登録日 2024.05.07
ヒーローは孤高である。
ヒーローは孤独である。
ヒーローは正義である。
ヒーローは……
文字数 1,504
最終更新日 2024.06.17
登録日 2024.06.17
【完結まで毎日投稿!】
高校2年生の神谷は『ぼっち』である。それは本人が1人が好きだからであり、周囲もそれを察している結果である。
しかし、そんな彼の平穏な日常は突如崩れ去ってしまう。
GW明け、クラスメイトの美少女から突如告白される......のだが、罰ゲームか何かだろうとあっさり断ってしまう。
それなのにその美少女はめげずに話しかけてくる。
更には過去にトラウマを抱える義妹が出来て快適な1人暮らしが脅かされ、やかましい後輩までまとわりついてきてどんどん騒がしくなっていく。
そして神谷が『ぼっち』を貫こうとする本当の理由とは——
文字数 112,579
最終更新日 2024.07.04
登録日 2024.06.22
R18 合わないと思われたらバックしてください。
ボルト国とアンペア国の間には、つい先日まで激しい戦が繰り広げられていた。膠着状態に思えた戦局に、ひとりの男が現れる。
彼の戦術や戦略は右に出る者はない。その手腕は、アンペア国全員から恐れられていたほど。
ところが彼の活躍のおかげで、ボルト国に有利な条件で和平が結ばれたというのに、平和が訪れた今、彼は自国内でモンスターと恐れられるように。
そんな話を聞いて、今は、一生独身でいると自治領に引っ込んでしまった彼に興味を持った主人公。実はこの主人公には、とある秘密と思惑があって…
複数なし
楽しんでいただけると嬉しいです。
完結 R18 BADーふたりを隔てるウォレス線の、トッティさんの物語です。入れ替わりで日本に行けなかった理由は作中で。
文字数 72,416
最終更新日 2024.08.07
登録日 2024.07.24
お姉様を守るためにロボット娘の猫鈴猫は地球にやってきた、登場人物たちが百合百合しながら怪獣や侵略者に立ち向かう単純明快、幅広い作風のお話を目指しています。
文字数 28,101
最終更新日 2024.08.11
登録日 2024.07.31
初期設定を間違えていましたので、改めて設定し直しました。
本当にすいません。改めてよろしくお願いします。↓以下が本来のあらすじになります。
「そろそろ七夕でしょ」
唐突に突きつけられた提案は、どこか横暴なところがあり、無理矢理に渡されたのは短冊。
若林智也はそのせいで気の重い日々が待ち構えていた。
高校生にもなって七夕なんて……。
日を重ねるごとに急かす沙良。
それでも気恥ずかしさから願いを書くことに躊躇してしまう。
誰かに相談するわけにもいかないなか、思いがけない人物に、その不満を吐露してしまう。
氷姫。
クラスでも冷めた反応でしかない愛未。
陰口の印象とは裏腹に、自然と話すことになって、困惑していく智也。
それが彼女に惹かれているのか、正直なところ、わからない。
それでも、拒んでいたはずの願いが微かに浮かんでいった。
夢なら覚めないでほしい。
登録日 2024.09.09