「ク」の検索結果
全体で74,765件見つかりました。
ルテニア王国の修道士・ルカは先王と緑の民との間に生まれた忌み子だ。王家の血をひく銀髪に緑の民の証である翠眼。呪わしい容姿は誰からも忌み嫌われてきた。
十八歳になったルカはタジボルグ帝国から国境を守る遠征軍に加わったが、出自を疎まれ暴力を振るわれそうになる。
寸でのところを黒髪の槍騎士・ジェイルに助けられたものの、彼はとんでもなく短気で無作法な無神論者だった――。
2025/7/13~ 更新停止。(ちゃんと最後まで書きたい気持ちはあるから、きっと戻ってくるぞ!)
2026/5/31 あまりにも時間がかかりすぎているので、エンディングまでのあらすじを追加しました。
落ち着いたら日記に言い訳を書きます。
★マークに性描写があります。
文字数 369,894
最終更新日 2026.05.31
登録日 2023.10.27
リーベント国第五王子ロイは庶民出身の第二公妾の母を持つ貧乏王子。リーベント国は農業が盛んで豊かな国。平和だが貴族や王族の権力争いが絶え間ない。ロイと母は、貴族出身の正妃と第一公妾、その王子王女たちに蔑まれて過ごしていた。ロイの唯一の支えは、いつか国を脱出し母と小さな洋菓子店を開き暮らすこと。ある日、ロイが隣国アドレアに友好のため人質となることが決定される。国王の決定には逆らえず母をリーベントに残しロイは出国する。
一方アドレア国では、第一王子ディモンがロイを自分のオメガだと認識したためにロイをアドレアに呼んでいた。現在強国のアドレアは、百年前は貧困の国だった。当時の国王が神に救いを求め、卓越した能力を持つアルファを神から授かることで急激な発展を実現した国。神の力を持つアルファには獣の発情期と呼ばれる一定の期間がある。その間は、自分の番のオメガと過ごすことで癒される。アルファやオメガの存在は国外には出せない秘密事項。ロイに全てを打ち明けられないまま、ディモン(ディー)とロイは運命に惹かれるように恋仲になっていく。
ロイがアドレアに来て二年が過ぎた。ロイは得意の洋菓子でお金稼ぎをしながら、ディーに守られ幸せに過ごしていた。そんな中、リーベントからロイの母危篤の知らせが入る。ロイは急いで帰国するが、すでに母は毒殺されていた。自身も命を狙われアドレアに逃避しようとするが、弓矢で射られ殺されかける。生死をさ迷い記憶喪失になるロイ。アドレア国辺境地集落に拾われ、シロと呼ばれ何とか生きて行く。
ディーの必死の捜索により辺境地でロイが見つかる。生きていたことを喜び、アドレア主城でのロイとの生活を再開するディー。徐々に記憶を取り戻すロイだが、殺されかけた記憶が戻りパニックになる。ディーは慈しむような愛でロイを包み込み、ロイを癒す。
ロイが落ち着いた頃、リーベント国への友好訪問をする二人。ディーとリーベント国王は、王室腐敗を明るみにして大掛かりな粛清をする。これでロイと幸せになれる道が開けたと安堵する中、信頼していた親代わりの執事にロイが刺される。実はロイの母を殺害したのもこの執事だった。裏切りに心を閉ざすロイ。この状態ではアルファの発情期に耐えられないと思い、発情期を一人で過ごす決意をするディー。アルファの発情期にオメガが居なければアルファは狂う。ディーは死を覚悟するが、運命を共にしようと言うロイの言葉を受け入れ、獣の発情期を共にする。狂ったような性交のなかにロイの愛を感じ癒されるディー。これからの人生をロイと過ごせる幸福を噛みしめ、ロイを守るために尽くすことを心に誓う。
文字数 104,019
最終更新日 2023.10.31
登録日 2023.10.31
本編から約十年前。特殊な経歴を持つ神城仁は、本国から半ば強引に戻るよう唆される。彼は、若くして戦争や傭兵としての経験を積み、とても年齢と容姿がまるで合っていないが、その内面には深い葛藤と孤独を抱えていた。
戻った日本では、様々な大人たちの媚に満ち満ちた圧力と期待に溢れる中、一人の男から思わぬ依頼が舞い込む。
その依頼とは、彼の娘の護衛を務めること。最初は断る神城だが、家族の暖かさに触れ、次第にほんの少しだけ心を開き、任務を受けることに決める。
しかし、その護衛対象である娘は、おてんばで反抗期真っ盛り。神城とはまるで対照的な立場の彼女との関係は、神城にとってどれも新鮮な物だった。
さらに、娘が通う学校は治安が悪い中学校。10歳の神城は、不良だらけの環境の中で、過去の経験をどのように活かし、依頼を完遂するのか。
投稿は週一位を予定しています。
文字数 58,320
最終更新日 2024.05.11
登録日 2023.12.09
生前、芸能事務所を経営していた主人公の『オレ』は、死んだことで新しい人生を得ることになった。
とはいえ、異世界での新しい自分――アクセル=マークベンチという男子になった『オレ』は、前世のことを悪夢として見ることはあっても、それが前世の記憶であるとは当然認識できないで日々を過ごしていた。
新しい『オレ』として暮らす世界は、人間や魔族という様々な種族が存在していて。
人々は魔族を制圧しようとし、魔族は人々を制圧しようとし、日夜、戦いが繰り広げられていた。
そんな世界でも『オレ』は商人として成り上がることを夢見る。
商売の知識を蓄えながら、ただの子どもから年を重ね人として成長していく――そんな中で。
『オレ』は踊り子の女性と出会い、カノジョの『歌や踊りで人々を楽しませる楽団を作りたい』という夢を聞き、それを手助けすることを決める。
なぜか。
なぜか無性に、歌って踊る少女たちの成長を促さなければならない!と。
そう、思ったから。
それが、自分がこの世に生きている意味だと、自分の使命であると、そう信じ込むほどに。
それが――世界崩壊の引鉄になるとも知らずに。
※注
ファンタジー作品ですが、ダーク寄りになる予定なので、バトルシーンなどは過激描写になることも多いと思います。
また、無意味な死は絶対にしないようにしますが、主要キャラがストーリーの中で退場します。
最後に、ダークファンタジーですが、生々しいといいますか、具体的な性的描写はないと思います。
以上、ご理解していただいたうえで読んでくださると助かります。
※
最近、カクヨムのほうでも投稿を始めてみました。基本、大まかな内容は同じですが、投稿日時がズレることで、投稿時の推敲により、多少の言い回しの違いや加筆が発生することはあるかと思います。その時その時での、作品を少しでもよくしたいという思いのため、ご了承ください。
文字数 116,358
最終更新日 2024.06.02
登録日 2024.03.22
上位トレンド入りを起こす程の人気バトル漫画≪異能大戦≫略してーイノセンー。名前の通り異能を持った人間達が何でも願いを叶えるという秘宝≪星屑の涙≫。その秘宝を求めた猛者達が繰り広げる異能バトル漫画にハマっていたこの物語の主人公である青年・目つきの悪い盆陣鵺楼(ぼんじんやろう)。彼は妹・盆陣織田姤(ぼんじんおたく)と共に平凡暮らしをしていたが白梟の仮面を被った謎の集団に襲撃される。深傷を負うもののなんとか妹だけを救出し仲間の1人に妹を託し盆陣は死を迎える筈だった。だが盆陣が意識を取り戻すとそこは見知らぬ薄暗い部屋のベッドの上だった。横から視線を感じた先には人間離れをした麗しい美貌を持つ男が優雅に足を組み座っていた。負傷した盆陣を治療しここまで連れてきたという全身が黒で統一していた怪しげな男。だが初対面であるその男に盆陣はどこか見覚えがあった。
「やぁ。お目覚めかい?怪我してる所悪いけれど少し僕とお話しようか?お兄さん?」
爽やかにそうに笑う彼の瞳は死んでいた。彼から感じていた違和感が解けた盆陣は絶望する。
(おいおい。………マジか。)
この男こそがかつて自身が読みあさっていた大人気少年漫画の主人公を散々苦しめた異能大戦略して≪イノセン≫に登場する黒幕・黒磯棗(くろいなつめ)であった。つまり盆陣はここでようやく自身が≪イノセン≫の世界に飛ばされたことを理解したのだった。そして厄介なことに今。凶悪な大量殺人鬼がトリップしたばかりの盆陣の目の前にいる。
(クソ面倒せぇ。)
トリップ直後でもう黒幕との接触。窮地に立たされた盆陣の運命はいかに!!
ーーただこの盆陣鵺楼という男には世間にもたった1人の家族である妹にも言えない秘密があった。その秘密とは?
サイコパス殺人鬼美青年(黒幕)×やる気なしの平凡?(非凡)青年。
異能バトルを舞台にした漫画の世界に飛ばされ盆陣は黒幕から逃げ切り、果たして平凡ライフを送ることができるのか。
そして現実世界で盆陣達を襲った集団の正体は!?
文字数 79,725
最終更新日 2024.11.07
登録日 2024.05.16
南の国もといグレゴリウス王太子の政治的侵略を防いだサーク達はそれぞれ束の間の平穏を過ごす。サークはウィルと共に東の国に里帰りをし義父を中央王国の家に招待する。そんな中ライオネル殿下か体調を崩したとの知らせが入る。
オリジナルファンタジー小説「欠片の軌跡」の第九章になります。(第1〜8章は「欠片の軌跡➀〜➄」となっています。「欠片の軌跡」は不感症の魔術兵サークが騎士となり王子の警護部隊に所属した事をきっかけになんやかんや色々あって色々巻き込まれて色々ある中で性欲が取り戻せるのかみたいな、ただのエロありファンタジー小説です。(比較的真面目な話です)ちなみに☆はそういう事です。※この小説は個人が趣味で書いている物です。内容や展開が読む方のご趣味に合わない事もございます。ご了承頂けますと幸いです。)
※BL/R-18作品(特殊嗜好作品)となりますので無関係の不特定多数の方の目にとまる様な外部へのリンク付け等お止め下さい。ご配慮頂けますと幸いです。(LGBTQとBL/R-18作品を好む好まないは異なる事項となりますのでご理解頂けますと幸いです。)
【「欠片の軌跡」2021年春にpixivにて執筆開始】
【転載禁止】【無許可ダウンロード禁止】
文字数 831,601
最終更新日 2025.03.01
登録日 2025.01.19
知らない人から“写真ありがとう”ってDMが来た。
――でも、私は誰にも写真なんて送っていない。」
フォロワー1000人超えの日常垢。カフェ、ペット、自撮り、いつもの部屋。
ただの普通の投稿に、ひとつだけ“写ってはいけないもの”があった。
気づいた時には遅かった。
ブロックしても、通報しても、アカウントを変えても、
「それ」は、どこまでも追いかけてくる。
“あなたの投稿、見てるよ。”
これは、SNSに日常を記録していた女子高生が、
“ある一枚の写真”から壊れていくまでの記録。
次に“いいね”を押すのは――あなたかもしれない。
文字数 724
最終更新日 2025.05.25
登録日 2025.05.25
ねこ目線のミステリー&ホラー&ファンタジー。知恵と根性だけでどうにかする少女《黒崎美玲》と化け猫《ミッケ》は、家出の途中で怪奇クラブ部長《綾小路薫》と遭遇。朝まで一緒に過ごす約束である場所へ向かった。それはある条件の夜にしか現れない幻影ビル。十億円以上の旧日本軍の金塊が隠されているという都市伝説のビルだった。足を踏み入れた二人と一匹。彼らの前に突如現れた男の正体と、怪奇的な6つの世界が混在する幻影ビルの真実とは……。戦後80年。昭和と令和のキャラが織りなす、現代の子どもたちに届けたい物語です。
※ 演出上の理由により算用数字を使用しています。
※ すでに完結済みですが、推敲しながら毎日1〜3話づつ投稿します。
文字数 108,087
最終更新日 2025.08.13
登録日 2025.07.04
部活中にさぼって憧れの先輩を見ていた三洋の元へ、同じクラスのイケメン優木君が突然駆け込んできた。
3分で読める、三洋と優木君の巻き込まれ、とんでもショートストーリー。
登録日 2025.10.01
最愛の妹・ミナトを不慮の事故で失ったあの日、高校生の主人公・カズトは禁忌の契約を交わした。それは、命を吹き込んだ「身代わり人形」を作り出す能力。だがその代償はあまりにも残酷で、人形を一体縫い上げるたびに、彼の指が一本ずつ、泡のように消滅するという呪いだった。
カズトの部屋には、生前と変わらぬ笑顔を浮かべるミナトがいる。しかし彼女は、定期的に綻び、朽ちていく仮初めの存在だ。その姿を維持するため、カズトは激痛と喪失に耐えながら、今日も針を進める。左手の小指、薬指、中指……。失われた指の数だけ、彼は妹との偽りの時間を買い戻してきた。
「お兄ちゃん、手が痛いの?」無邪気に問いかける人形の妹。その言葉に救われながらも、カズトは精神的に追い詰められていく。残された指はあと僅か。全ての指を失えば、二度と彼女を縫い直すことはできない。それは、本当の意味での妹の死を意味していた。
やがて街では奇妙な怪異が頻発し、カズトの能力に目をつけた謎の影が忍び寄る。自身の破滅と引き換えに、それでも彼は針を持つことをやめない。守るべきは倫理か、それとも狂気じみた愛か。
指が消えるたびに人間性さえも削り取られていく少年が辿り着く、残酷で美しい結末とは。命を削り、魂を縫い合わせる、切なくもおぞましいダークファンタジー。
文字数 1,558
最終更新日 2025.11.21
登録日 2025.11.21
かつて世界を滅亡させようと、力を注ぐ破壊神がいた。破壊神は再生を忘れ、ただただ破壊の限りをつくした。やがて世界は疲弊し、勇者と呼ばれる存在のもの達すら叶わずに散っていった。
神々は破壊神の力におそれをなし、幾度もの会議を重ねた結果、宇宙の王たる主新様に、チクることにした。
「あいつやり過ぎです」
やり過ぎた破壊神が主神様に怒られて、すべての力を封印されて村人に転生。1から人生やり直します。封印されて何の力もない少年に生まれ変わって愛の意味を知るため、毎日普通の生活を頑張ります。お母さん、お姉ちゃん、友だちに、シスターに先生と濃いめのキャラに苦労する。楽しいハートフルな異世界のお話です。
現在は主人公元破壊神のシルバ君七歳の幼少期のお話で、スキルも魔法も使えません。でも、何だか自然と破壊神の力に寄せられた変な人に苦労させられる。
普通の少し賢い男の子に生まれ変わった破壊神が、記憶も力もなく、チートも無双もない、家族や友達に振り回されながら精一杯頑張って生きていくお話です。
宜しければ、応援お願いします。
更新する度にキャラが立っていくので、その都度前話の文章を修正しています。一度読んでいただいた方も時間がある時にでも読み返していただければ、とても嬉しく思います。
登録日 2025.11.27
公爵令嬢のミーナ・フォン・ローゼンは、王太子クラークから突然、婚約破棄を言い渡されます。しかし、ミーナは長年の激務(王太子のお世話)からの解放と多額の慰謝料に歓喜し、その場で電卓を叩いて満面の笑みで「承知いたしました!」と即決。その様子を見ていた隣国の「冷徹公爵」アレクセイ・ドラグノフに「有能な人材」として見初められ、破格の条件でヘッドハンティングされる。
文字数 90,971
最終更新日 2025.12.24
登録日 2025.12.24
推理作家の柊一馬が受け取った一通の手紙。それは、三ヶ月前に毒殺されたはずの叔父、桐生総一郎からのものだった。
『私は殺される。犯人は、私の遺産を狙う者の中にいる』
死者からの招待状に導かれ、十二月二十四日のクリスマスイブ、一馬は雪に閉ざされた山荘を訪れる。そこには叔父の遺産相続人たちが集められていた。元秘書の真田俊介、従姉の桐生麗子、主治医の天野修一、元部下の佐々木健太。
そして、一人の見知らぬフランス人男性——カイン・アッシュフォード。元外交官の彼は、深い憂いを湛えた目で、まるで重い罪を背負っているかのような佇まいだった。
午後八時、録画された叔父のメッセージが流れる。
「私は毒殺されました。犯人は、この中の誰かです」
館のどこかに隠された遺言状。そこには犯人の名前が記されているという。しかし遺言状は密室の中にあり、入るためには三つの謎を解かねばならない。
『罪を背負う者は、誰よりも真実を知る』
『時計の針が示すのは、時間ではなく方向』
『死者は嘘をつかないが、生者は真実を隠す』
突然の停電。その混乱の中、カインが意識を失う。彼のポケットから見つかったメモには、震える筆跡でこう綴られていた。
「私が、桐生さんを殺した。ワインに毒を入れたのは、私だ」
地下のワインセラーで発見された一本の『1995 シャトー・マルゴー』。それが叔父を殺した毒入りワインだった。そして明らかになる、二十年前の悲劇。
パリでのワイン輸入ビジネス。カインが運転する車の事故で命を落とした親友、エリック・マーロウ。その事故には、叔父も関わっていた。カインは二十年間、親友を死なせた罪に苦しみ、外交官のキャリアを捨て、ただ贖罪のために生きてきた。
三ヶ月前、叔父はカインに一本のワインを贈った。エリックが最も愛したシャトー・マルゴー。だがカインは「罪を軽くされる資格がない」と、それを叔父に返した。そのワインこそが、毒入りのワインだったのだ。
しかし、誰が毒を混入したのか。カインは本当に犯人なのか。それとも、誰かが彼を利用したのか。
密室の扉が開いた時、そこには誰もいなかった。一馬の推理が導き出した真実は、あまりにも痛切なものだった。真犯人は自分が犯人であることに気づいていない。そして、この事件の本質は殺人ではなく——二人の男の、壮絶な贖罪の物語だった。
叔父は何のために、この精巧な密室劇を演出したのか。カインが背負い続けた罪の重さとは。そして、遺言状に記された叔父の最期の願いとは——。
罪と罰、許しと贖罪をテーマに、二十年の時を超えた友情と悲劇を描く本格ミステリー。すべての謎が解けた時、読者は人間の心の深淵を覗き見る。
これは、罪を背負う二人の男の物語であり、真実を求めた者たちの記録である。
文字数 6,218
最終更新日 2026.01.02
登録日 2026.01.02
私たちは進歩という言葉を信じてきました。
より速く、より便利に、より効率的に。テクノロジーは私たちの生活を豊かにし、世界を小さくし、未来を明るくすると約束してきました。
しかし、もしその進歩が、静かに「均衡」を壊しているとしたらどうでしょうか。
自然界には「キーストーン種(Keystone Species)」と呼ばれる存在があります。数は少なくても、生態系全体の安定を支える要となる種。もしそれが消えれば、森は沈黙し、川は濁り、空は空虚になります。崩壊は一瞬では起こりません。気づかぬうちに、ゆっくりと、しかし確実に進行します。
この物語は、そんな“見えない崩壊”に立ち向かう若者たちの物語です。
『キーストーンの守護者たち』は単なる冒険譚ではありません。
それは、問いかけです。
私たちは自然を支配する存在なのか、それとも守るべき存在なのか。
効率を選ぶのか、それとも調和を選ぶのか。
沈黙するのか、それとも声を上げるのか。
主人公ディルバグ・シンは、特別な力を持つヒーローではありません。彼はただ、自分の信念を守る若者です。夜明け前に静かに座り、「ワヘグル」と唱えるその習慣が、彼の心を強くします。外の世界が混乱しても、内なる軸を失わない。その姿は、現代社会における本当の強さとは何かを示しています。
本作では、テクノロジーと自然の対立を描きながら、単純な善悪の構図には落とし込みません。革新は悪ではありません。問題は、その使い方です。プロジェクト・アクシスは未来を変える可能性を秘めていました。しかし、均衡を無視した未来は、必ずどこかで歪みを生みます。
若者たちの勇気、友情、裏切り、そして覚悟。
スリルとミステリーの裏側には、私たち一人ひとりへのメッセージが込められています。
本書を読み終えたとき、もしあなたが身の回りの自然を少しだけ違う目で見つめるなら。
もし小さな命の存在を「取るに足らないもの」ではなく、「支えるもの」と感じるなら。
それこそが、この物語の真の目的です。
地球は叫びません。
だからこそ、守護者が必要なのです。
この物語が、あなたの中の守護者を目覚めさせることを願って。
文字数 69,957
最終更新日 2026.02.23
登録日 2026.02.23
文明がまだ存在せず、人々がただ“生き延びる”ために群れていた旧石器時代。
世界は過酷で、夜は獣と死の領域だった。
そんな時代に、一人の弱い少年がいた。
狩りもできず、ただ火の番を任されるだけの存在。
しかしある嵐の夜、群れの希望である“火”が消える。
絶望の中、少年はたった一人で火を求めて外へ出る。
命の危険と向き合いながら辿り着いた先で、彼は落雷によって生まれた火と遭遇する。
だがその場所は、凶暴な獣の縄張りだった。
逃げ場のない極限の中で、少年の内に眠っていた力が覚醒する。
――炎を操る力。
彼は獣を打ち倒し、“火を持つ存在”として群れへ帰還する。
人々は彼を恐れ、そして畏れる。
やがて彼は**「ブレイズ」**と名付けられ、
世界に“異質な力を持つ者”が現れ始めたことを示す最初の存在となる。
その直後、彼の前に新たな異能の者が現れる。
大地と石を操る男。
彼もまた、この世界の変化を感じ取っていた。
そして語る――同じような“力を持つ者”が増え始めていると。
単独では生き残れない。
世界はすでに変わり始めている。
二人は手を取り合い、これまでにない“新しい群れ”を作ることを決意する。
そして夜がわずかに明け始める中、彼らは自分たちの存在に名を与える。
――ドーンブリンガーズ(夜明けをもたらす者たち)
それは、人類史上初めて誕生した
“ヒーローたちの集団”の始まりだった。
文字数 4,436
最終更新日 2026.04.20
登録日 2026.04.14