「三河」の検索結果
全体で46件見つかりました。
天正十年六月二日未明、京都本能寺で、織田信長が家臣の明智光秀に殺された。このあと素早く行動したのは羽柴秀吉だけだった。備中高松城で、秀吉が使者から信長が殺されたことを聞いたのが、三日の夜だといわれている。堺見物をしていた徳川家康はその日に知り、急いで逃げ、四日には自分の城、岡崎城に入った。秀吉が、自分の城である姫路城に戻ったのは七日だ。家康が電光石火に行動すれば、天下に挑めたのに、家康は旧武田領をかすめ取ることに重点を置いた。この差はなにかー。それは秀吉が機を逃がさず、いつかくる変化に備えていたから、迅速に行動できたのだ。それは秀吉が、他の者より夢を持ち、将来が描かける人物だったからだ。
この夢に向かって、一直線に進んだ男の若い姿を追った。
木曽川で蜂須賀小六が成敗しょうとした、若い盗人を助けた猿男の藤吉郎は、その盗人早足を家来にした。
どうしても侍になりたい藤吉郎は、蜂須賀小六の助言で生駒屋敷に住み着いた。早足と二人、朝早くから夜遅くまで働きながら、侍になる機会を待っていた。藤吉郎の懸命に働く姿が、生駒屋敷の出戻り娘吉野のもとに通っていた清洲城主織田信長の目に止まり、念願だった信長の家来になった。
藤吉郎は清洲城内のうこぎ長屋で小者を勤めながら、信長の考えることを先回りして考えようとした。一番下っ端の小者が、一番上にいる信長の考えを理解するため、尾張、美濃、三河の地ノ図を作った。その地ノ図を上から眺めることで、大国駿河の今川家と、美濃の斎藤家に挟まれた信長の苦しい立場を知った。
藤吉郎の前向きに取り組む姿勢は出る杭と同じで、でしゃばる度に叩かれるのだが、懲りなかった。その藤吉郎に足軽組頭の養女ねねが興味を抱いて、接近してきた。
信長も、藤吉郎の格式にとらわれない発想に気が付くと、色々な任務を与え、能力を試した。その度に藤吉郎は、早足やねね、新しく家来になった弟の小一郎と、悩み考えながら難しい任務をやり遂げていった。
藤吉郎の打たれたも、蹴られても、失敗を恐れず、常識にとらわれず、とにかく前に進もうとする姿に、木曽川を支配する川並衆の頭領蜂須賀小六と前野小右衛門が協力するようになった。
信長は藤吉郎が期待に応えると、信頼して、より困難な仕事を与えた。
その中でも清洲城の塀普請、西美濃の墨俣築城と、稲葉山城の攻略は命懸けの大仕事だった。早足、ねね、小一郎や、蜂須賀小六が率いる川並衆に助けられながら、戦国時代を明るく前向きに乗り切っていった若い日の木下藤吉郎の姿は、現代の私たちも学ぶところが多くあるのではないだろうか。
文字数 99,791
最終更新日 2024.01.06
登録日 2024.01.06
明智光秀の将兵として本能寺襲撃に参加した丹波の地侍本城惣右衛門の「覚書」に我々は三河の家康を襲うと想っていた、記録がある。将兵がそのように想うのは、それに応じる事実があったと考えられる。そこから明智光秀の徳川家康殺害を命じられた心境と葛藤を元に小説にした。天下布武を旗印に全国制覇を目指す織田信長は、天正八年本願寺勢力を紀州に追い払うと、老臣の佐久間右衛門親子を高野山に追放した。その五日後、林佐渡守、安藤伊賀守、丹羽左近の三名を遠国の流した。この処置に信長配下の武将たちが脅えた。信長が古代中国で宿敵の項羽を倒し、漢帝国を築いた劉邦は敵がいなくなると、天下取りに貢献してきた重臣たちを粛清しだした。いつか信長に裸で追放されると覚悟した武将たちは、陰で武装しだした。牙を磨き身構えだしたのは家臣だけではなかった。徳川家康、足利義昭、吉田兼見等公家たちも隙があれば信長を殺そうと考えた。周りの不信をよそに、信長は天下に向かって邁進していたが、陰で己と家臣たちを守るために、信長に死に装束を着せようと目論む者たちが増えていた。
文字数 90,290
最終更新日 2024.01.20
登録日 2024.01.20
令和三年の日本、ブラック企業勤めをしていた三河恵理は過労から鉄道事故に遭遇し、命を落とした。
そんな彼女はとある神の力で異世界に転生するが、一度ならず二度までも、転生してもなお不幸な最期を遂げてしまう。
そしてその三度目の転生、再び念願かなって男となり、剣と魔法の世界へRPGの主人公よろしく転生したが、突然に見ず知らずの世界で生き抜く事を余儀なくされた。元社畜の根性で異世界を生き抜こうとするが、転生早々次々と不運に見舞われ、助けられるまま人ならざる仲間達と魔王を討ち取る旅に出る事になる。ほんのりスチームパンクで危険な魔獣が跋扈する世界、破天荒過ぎる魔獣退治ギルドに入った元人間の運命は……?
☆ストック分は全部公開しましたので、完成した部分より順次不定期に更新いたします。追って微修正等の手入れもしてまいります、またよろしくお願いします。
文字数 139,851
最終更新日 2021.10.06
登録日 2021.08.20
三河進出を目論む今川義元から突き付けられた今橋城明け渡しの要求。
一戦辞さずで家中が一致する中、独り冷静だった人物が居たら……。
文字数 108,026
最終更新日 2025.02.02
登録日 2024.10.14
戦国の世、武力だけでなく「美」と「和」の象徴として武将たちが競い合った茶の湯。その静謐な世界の裏には、権力と名誉、そして人の心を揺さぶる謎が潜んでいた――。
物語の舞台は、三河の名将・松平信綱の屋敷で開かれる大茶会。主人公・藤原宗則は、若き茶人として名器「霧隠の壺」を目利きするために招かれる。淡い青磁に霞がたなびくその壺は、ただの茶器ではなく、「戦を呼ぶ茶器」として数々の伝説と血塗られた歴史を背負っていた。
茶会の最中、壺が忽然と姿を消す。家老・清正の冷静な采配、謎の客の不可解な言葉、そして老僧・玄徳が残す「壺が失われれば、戦が訪れる」という一句。静かに進む茶会の陰で、権力闘争と人の思惑が交錯し、宗則は事件の真相と茶の湯の本質に迫っていく。
やがて宗則は、壺を巡る過去の争いや、名器に寄せられた人々の執着が新たな戦の火種となることを知る。壺を見つけて主君の威信を守るか、それとも壺という呪縛を断ち切るか――。宗則は苦悩の末、茶の湯の本質を信じ、壺を自らの手で灰に帰すという決断を下す。
名器を失った松平家は、動揺と不安に包まれるが、信綱は宗則の覚悟を受け入れ、家中に新たな和の風が吹き始める。老僧・玄徳や謎の客は、宗則の選択を「真の茶人の証」と認め、戦国の闇を切り裂く新たな時代の幕開けを予感させる。
そして物語は、数年後の静かな茶室へと移る。宗則は過去の事件を回顧しつつ、茶の湯の本質――それは器でも権威でもなく、人と人を繋ぐ心であることに気づく。再び現れた玄徳は「お前はすでに答えを知っている」と語り、宗則は新たな茶の道を歩み始める。
『霧隠の壺』は、戦国の混迷と美の世界を背景に、名器を巡る謎と人の心の葛藤、そして茶の湯の本質を問う歴史文学である。静かな茶席の中に潜む激動と、最後に訪れる静寂の余韻――。
読後、あなたも「茶の湯とは何か?」を静かに問い直したくなるだろう。
文字数 10,624
最終更新日 2025.05.19
登録日 2025.05.19
豊田市の足助に住む純一郎は、紅葉の時期になると渋滞する香嵐渓を見て、名鉄三河線がここまで延びていればと考える。
文字数 2,905
最終更新日 2026.08.01
登録日 2026.08.01
超無名でありますが戦国時代に実在した国衆多米又三郎。
三河と遠江の国境地帯に居を構えるも、多米氏を含め周りは全て今川方のため安全安心。
と思っていたら独立心旺盛な牧野氏が今川と喧嘩。ただこれは全盛期の伊勢盛時の力もあり、火の粉が降りかかる事は無かったのでありましたが……。
次に出て来た戸田氏が宣戦布告の地に選んだのが……。
今川より託されている我が居城。船方山城でありました……。
文字数 5,262
最終更新日 2026.02.20
登録日 2026.02.16
ある日、一人の少女が死んだ。
そして、物語は始まった。
黄泉市災禍町に住む女子高生・月陰 明(つきかげ あかり)は、ある日突然自殺した。朝のホームから飛び、電車に轢かれてハンバーグになったのだ。
だが、その後、彼女はRPG「ワールド・オブ・エンパイア」によく似た異世界に転生する。そこは和洋が折衷した歪な文化を持つ世界で、近々戦争が勃発しそうになっている、危険な場所だった。
そんな場所に明は転生した。生まれ変わった。
何故か「魔王」として。
しかも、巻き込んで死なせてしまった友人・射川 アイスも転生し、復讐の勇者となって明の前に現れるのだった……。
これは死んでも呑気な明が、魔王として成長していく、終わりの始まりとなる物語である。
登録日 2016.01.23
「代官とは百姓の皮をはぐ仕事。皮むきだ、皮むきよ」
『算用の鬼』彦坂元正。その男、豪放にして型破り。
徳川家康の天下取りを算盤一つで支えんと三河の地に降り立つ。
徳川の道が流れを変える時、彦坂の進む道もまた変わる。三河から相模、そして江戸へと。
彼の前に立ちはだかるは、旧北条の残党、そして闇に生きる者ども。
さらに、北条の忘れ形見、数奇な天命を背負う姫・沙耶との出会いが、元正の心を、彼の「算用」を揺るがす。
「豊臣が、徳川の犬めが憎い!…だが、お主は…」
知略と胆力、そして何よりも民を思う熱き心。
元正は、愛する者と関東の民を守り、新しい世の礎を築くため、策謀と欲望渦巻く乱世の激流に、その身一つで挑む。
果たして『算用の鬼』は、地を喰らうが如きその才覚で真の安寧をもたらすことができるのか。
そして、勝者が紡ぐ歴史の裏で彼が見たものとは——。
徳川治世二百六十年の礎を築いた、稀代の算用師、魂の記録。
文字数 160,310
最終更新日 2025.05.31
登録日 2025.05.31
白川中学校に通う橋本杏樹。音楽が好きで吹奏楽部に入部しており日々練習に打ち込んでいた。しかし、ある日担任に同じクラスの三河秋斗にプリントを届けて欲しいと頼まれ、家に向かうとそこは花屋だった。花をきっかけに2人の距離は縮まるが…
文字数 252
最終更新日 2024.09.26
登録日 2024.09.26
——夏が来る。今年もまた、いつも通りの夏が来る。
夏休みの予定が決まっていなかった少年は、幼馴染の少女に誘われて一緒に鉄道旅行をすることになる。最初の目的地に選ばれたのは、東北地方にある神社。さあ、楽しい旅行のはじまりはじまり!!
・・・と、▬▬は思っていたのだが。
幼馴染の高校生二人が織りなす、「旅行」と「▬▬▬」をテーマにした物語。…ただし二人は付き合っていない模様。
登録日 2020.05.16
戦国時代好きの浪人生佐渡忠智は目がさめると、どこかの竹林に倒れていた。寝る前にいたのは確かに自室のベットのはずなのに。しかも、右脚には矢まで刺さっていた。
困惑する彼の目の前に現われたのは竹千代と名乗る美少女と忠次という名の侍。矢を射た本人である彼女達に助けられ、会話していくうちに、美少女はなんと後の徳川家康、本人であるということに忠智は気付く。
最初は憧れの時代にタイムスリップしたと喜ぶ忠智だったが、転移した先は単なる戦国時代ではなく何もかもが”ズレ”た異界戦国とも呼ぶべき場所だった。
行くあてもなく、矢の傷について気負いながらも自分を”御使い”と呼ぶ竹千代の世話となった忠智はその夜、ある決意を固める。「自身の未来の知識を最大限に活かして、この女に天下を盗らせる」、この思いはやがて、志となり、戦国の世を揺るがしていくのだった。
――これは後に「狸の軍師」と呼ばれる男の物語。主君を天下人とするためにあらゆる手を使って、愛しい女を守り抜いた男の英雄譚だ。
登録日 2017.08.24
沢藤部長も卒業し、私、三河加奈は平凡な女子高生として高校生活を満喫する。
............はずだった。
一年間で語るに足らないことから語るも重き事まで。
友人の恋路の物語。
ひと夏に起きた不純な事件。
祭りの前の陰謀。
白く積もった蟠り。
これは私、三河加奈の物語。
文字数 35,065
最終更新日 2025.05.18
登録日 2024.01.26
中学野球最後の大会
全国大会出場を賭けた地方大会で完全試合という形で敗戦した福岡中央ボーイズ
メンバーだった花咲つぼみはその試合をきっかけに野球への熱を失ってしまう。
仲間から高校でも一緒に野球をやろうと誘われるも、なかなか気持ちの整理がつかなかったつぼみは誰とも違う高校を進学先に選んだ。
私立星翔学園高等学校、元々はお嬢様学校として福岡県内では有名だったが、最近になって理事長が変わり男女共学化が進められ、学校としても新たな歴史を作りつつあった。
高校では部活にも入らず勉強にバイトに華のない平凡な青春時代を過ごそうと考えていたつぼみであったが、とある転校生との出会いから事態は変わってしまう。
仲三河 宗介
中学最後の試合で敗れた相手、福岡スターボーイズのメンバーだった。
野球で進学した高校を辞め、野球部の評判を聞いた星翔学園へと転向してきた宗介は、早速新しい地で部活を始めようと考えていた。
しかし、この星翔学園に存在しているのは「女子」野球部であった。
勘違いから転向早々やらかしてしまった宗介を励ましたつぼみであったが、彼はすぐに立ち直る。
「そうだ!一緒に野球部つくろうぜ!」
その一言から、つぼみの止まった時計が少しずつ動き始める。
新たに出会う仲間とともに、それぞれの高校野球を通して成長を描く物語。
気が向いたら少しずつ話していくから、茶でも飲みながらのんびり付き合っておくれ
文字数 11,109
最終更新日 2021.11.20
登録日 2021.10.19
東海一の弓取りと呼ばれた三河、遠州、駿河の三国の守護、今川家の重臣として生まれた
一宮左兵衛は、勤勉で有能な君主今川義元をなんとしても今川家の国主にしようと奮闘する。
今川義元と共に生きた忠臣の物語。
今川と織田との戦いを、主に今川の視点から描いていきます。
文字数 130,272
最終更新日 2018.05.24
登録日 2018.04.29