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不慮の事故により死んでしまった天草里奈はどういう訳か百合恋愛ファンタジーRPGである『アルカディアストーリー』、通称アルストの世界に転生してしまっていた。
このゲームは彼女が生前よくプレイしていたゲームであり、里奈も最初はその世界に転生できたことを素直に喜んでいたのだが……ただ一つだけ、絶対に無視できない問題があることに気付いてしまう。
なんと里奈はアルストの主人公であり、過酷な運命を背負わされた勇者である「アルカ・ルーン」に転生してしまっていたのだ。
最悪なことに勇者はほぼ全てのエンドにおいて魔王ディアスとの戦いで戦死し、若くしてその命を失ってしまう存在だった。
それを知っていた彼女はこのままでは自分も同じように戦死の運命からは逃れられないのだろうと悟ってしまったのである。
せっかく憧れの世界に転生出来たのに、若くして戦死するなんて絶対に嫌だ……と、心の底からそう思った里奈はそこでふと勇者が戦死しないルートが一つだけ存在したことを思い出す。
それは通称「黒龍ルート」と呼ばれている隠しエンドであり、ミラと言う黒龍の少女と勇者アルカが結ばれるエンドだ。
こうして一筋の希望を見つけた里奈は、戦死エンドから逃れるべく黒龍の少女ミラと添い遂げるための冒険に出た……はずなのだが、冒険者として活動するために王都へと向かった里奈はあろうことかその道中でミラと出会ってしまった。
ゲームとは全く違う展開。そんな想定外の事態に遭遇した里奈は、この世界がアルストの世界でありつつもアルストそのものでは無いことを理解する。
そしてミラとの出会いを皮切りに、里奈はゲーム内には存在しなかった数々の事件に巻き込まれていくのだった。
文字数 82,908
最終更新日 2025.02.09
登録日 2025.01.08
とある大陸の辺境に、高い山と海とに囲まれた王国がある。
その地で生まれ育った人々は、幼少期から成人へと変化する中で、幼虫が蝶になるかのごとき変化を迎える。体表から繭糸を紡ぎ、身体を包み込む。そしてその中で肉体の全てを作り変え――羽化するのだ。
蝶のごときまばゆい容色を備え、人々はその後の人生を生きてゆく。
そんな彼らを人々は「蝶の民」と呼んだ。
その――生まれ変わるような様を目の当たりにした少年レンは、その不思議に心を奪われる。自身は只人であるが故に一層、憧れを募らせてゆく。
だが十六歳になったレンが国の教育機関であるアカデミーに通うようになると、そこには蝶の民でありながら、その羽化の過程を憎む少年ファルがいた……。
相容れない考えを持った少年達は、やがて無二の友となり――、しかし「蝶の民」の性質に翻弄されてゆく。
再び出会った彼らが選ぶのは友情か、それとも新たな関係か。
これは、不思議な国を舞台に、それでも懸命に未来を模索する少年たちの物語。
登録日 2025.01.23
このエッセイは、筆者が雨の日に思い出す京都旅行の記憶を綴ったものです。十一月の雨の京都で、紅葉の最盛期に訪れた筆者の体験が描かれています。
筆者は京都駅に降り立った瞬間から、その特別な空気感に包まれます。最初に訪れた南禅寺では、雨に濡れた紅葉や苔むした石垣、煉瓦造りの水路閣の風情に心を奪われます。続いて永観堂へ向かい、「もみじの永観堂」の名にふさわしい鮮やかな紅葉の景色に感動します。
その日の最後の目的地は東寺でした。筆者は特別拝観で五重塔や立体曼荼羅(二十一体の仏像)を見学し、幻想的な風景と荘厳な仏像たちに深い印象を受けます。
エッセイの中で筆者は、雨が持つ不思議な力について考察しています。雨は日常の景色を一変させ、過去の記憶を呼び覚ます力を持つと述べています。特に京都の雨は、単なる天候ではなく、千年の歴史と文化を感じるための特別な演出のように感じられたといいます。
筆者にとって京都での体験は、視覚だけでなく、音や香り、触感など五感全てを通じた記憶として残り、雨の音を聞くたびに鮮明によみがえるものとなりました。時間と空間を超えて別の世界へ誘う京都の魅力、そして雨の中で感じた特別な風情と幸福感が、このエッセイの核心となっています。
文字数 2,660
最終更新日 2025.03.04
登録日 2025.03.04
「サッカーだけの中学ってないかな?」
「野球だけの中学ってないかな?」
「陸上だけの中学ってないかな?」
6年生になった時、勉強が大嫌いな大柄の男子3人が集まって、夢みたいなことを話していた。
「お前はいいよな、勉強ができるから」
3人は羨ましそうにわたしを見た。
「俺たちバカだから」
自嘲気味に吐き捨てた。
「そんなことないよ。やればできるって」
4年生になって虐められていた時、彼らに助けてもらったわたしは、今度は自分が彼らを助けたいと本気で思っていた。
あの時助けてもらわなかったら、今頃どうなっていたかわからないからだ。
それほど恐ろしい経験をしたのだ。
だからなんとしても彼らの役に立ちたかった。
大人になったわたしは、男の子たちに恩返しをするための一歩を踏み出した。
それは、教育を根本的に見直す改革であり、日本初の学校を創ることだった。
勉強は大嫌いだけどスポーツが得意な子供たちが目を輝かすような学校を創るのだ。
文字数 105,268
最終更新日 2025.05.12
登録日 2025.04.28
サタンが友だちになりたがる天使は、神様を信じられない不安症の天使。使命も神様も見失って、自信喪失。女になったり、男になったり姿までコントロールできない。次から次へと、大変なことが起きるけれど、優しい友だちと一緒なら何とかなる?
【あらすじ】
ラッパ吹いてみたいな。いつ吹くんだろうか。もう二千年も音沙汰がないけど、本当に神様っているのかな?
ヨハネの黙示録に出てくる、七人のラッパ吹きの天使は、終末世界の到来を告げるラッパを吹きならす存在だ。
第一のラッパを持つマグディエルは、存在をうけてこのかた神を感じたことがない。
肌身離さず持っている立派なラッパを吹いたこともない。
もしかして……とっくに吹き時は過ぎているんじゃないのか。
ストレスと不安で、地上のメンタルクリニックに通うようになった不安症の天使が、いろんな天使や人に助けられたり、甘やかされたり、ときには悪魔から誘惑をされたりして、ドタバタと進んでゆく。
そうだ、神を知らないなら、自分から知ればいい!
ラッパの吹き時も、吹き方も知らないなら、まずはラッパの取扱説明書があるか聞きに行こう!
文字数 304,534
最終更新日 2025.06.23
登録日 2025.05.11
街の賑やかな通りから少し外れた路地裏に佇む、古民家を改装した小さなパン屋「記憶ベーカリー」。
店主は耳の不自由なサトシ(50代、寡黙だが温厚な表情の男性)。店はいつも静かで、パンを焼く音と、時折レジを打つ音が聞こえるだけ。看板には「あなたの記憶に寄り添うパン」と書かれている。
ここで売られるパンは、食べた人の心の中に眠る、忘れかけていた大切な記憶や感情を呼び覚ます不思議な力を持つ。お客は皆、パンを口にするたび、一瞬にして遠い過去の光景や温かい感情に包まれる。
サトシは筆談や表情で客とコミュニケーションをとり、彼らの心の動きを静かに見守っている。
文字数 32,582
最終更新日 2025.06.29
登録日 2025.06.29
身勝手な母親のせいで、血の繋がった父と兄と離れ離れになってしまった小学三年生の知也。
ある日知也は、『新しいお父さん』が家にいるせいで家に居づらく、夜の公園で空腹と寒さを抱えていた。
先の見えない孤独と寂しさに囚われかけていた知也の前に、突然見知らぬ少年が現れる。
高校生くらいの年齢に見える少年は樹貴(たつき)と名乗り、知也を見たこともない喫茶店に連れて行く。
なんとそこは、神様が訪れる不思議な店で……。
◇1/22、番外編を追加します! こちらはブロマンス風味が強いので、BLがお嫌いな方はご注意ください。
◇キャラ文芸大賞参加作品です。応援していただけると嬉しいです。よろしくお願いします!
文字数 43,831
最終更新日 2026.01.23
登録日 2025.12.26
本が好きな16歳の少女・金城なずなは、
図書館で見つけた一枚のメモをきっかけに、
無口な図書委員・影山透と“秘密”を解くことになる。
文字数 3,758
最終更新日 2025.12.28
登録日 2025.12.28
ある事情で怪我を負ったエーヴァは痛みをおして卒業パーティに出席した。そこでどうしても会わなければいけない人がいたからだが、その人はエーヴァを見るたびに逃げていく。気落ちするエーヴァの前に現れたのはパーティにエスコートしてくれなかった婚約者とその人だった。婚約者はエーヴァを前に怒りをあらわにして……。
登録日 2015.08.05
これは、改心もせず前世も持たない黒幕系悪役令嬢が、夢に向かって頑張るはなし。
小柄で幼い顔立ちの、気弱な子爵令嬢シャーリン・グイシェント。
明るくお人好しで、平民育ちと言う異色の経歴を持つ侯爵令嬢アイリスの友人であり、とんでもない取り巻きを抱えるこの女を、腹の底から嫌っている。
それでも彼女が、一番の親友を演じる目的はただひとつ。
嘘つきで、腹黒で、性格の悪い彼女の一世一代の演技をとくとご覧あれ。
登録日 2015.10.18
13歳の少年「成澤樹(ナルサワイツキ)」は、ある日喫茶店に突っ込んで来たダンプカーに撥ねられて、不幸にも店内で事故死してしまう。
そんな彼が突如、13歳の少女として異世界に転生してしまい、その異世界で勇者サマ(偶然にも喫茶店で一緒に死ぬ事になってしまった元オバサン)に助けて貰う事に!
過保護で、何処かズレてる彼(?)の元、ちょっぴり病んでるイツキが慣れない環境に振り回されながらも日々生活していく。
そんな感じのお話になる予定です。(たぶん)
すみません。
実は初投稿の上にストック無しの見切り発車なので、今からドキドキしております。
何とぞ広い心と暖かい目で見て下さると嬉しいです。
矛盾点や誤字などは見つけ次第こっそり修正したりします。
ご了承下さいませ。
細部まで気になる方には不向きです。合わないと感じたら閉じてお忘れ下さい。
文字数 192,490
最終更新日 2017.09.08
登録日 2016.08.26
20数年前最強スケバンと恐れられていた荻野美子(おぎのみこ)は神様見習いのミスによって殺されてしまい。異世界に送られることになってしまっただが、その時神様見習いにも予想外な事が起きたのであった!
文字数 25,391
最終更新日 2016.12.28
登録日 2016.12.20
これは、とある映画館で起きた、見習いの神と少女達の物語である──。
環境が荒れ果てた日本は、いつしか外国からも見離されてしまうように。
狂ってしまった大人達に反して、子供達は強い意志を持って育つ。
そんな彼らが見つけた、映画館。荒れた環境の中で残り続けていたその場所に、子供達は閉じ込められ──
文字数 22,115
最終更新日 2018.10.03
登録日 2018.09.18
どうも、松岡真事が失礼致します。
皆様のおかげで完結しました百物語『妖魅砂時計』―― その背景には、SNSで知り合いました多くのフォロワーの方々のご支援も強い基盤となっておりました。
そんなSNS上において、『おまけ怪談』と称して画像ファイルのかたちで一般公開した〝超短編の〟怪談群がございます。決して数も多くはありませんが、このたび一つにまとめ、アルファポリス様にて公開させて頂くことを決意しました。
多少細部に手を入れておりますが、話の骨子は変わりません。 ・・・アルファポリスという媒体のみで私の作品に触れられた方には初見となることでしょう。百物語終了以降、嬉しいご意見を頂いたり、熱心に何度も閲覧されている読者様の存在を知ったりして、どうにか早いご恩返しをしたいと考えた次第です。
また、SNS上で既にお話をご覧になった方々の為にも、新しい話を4話、書き下ろさせて頂きました。第1話、第3話、第5話、第7話がそれに当たります。他の話と釣り合いを取らせる為、800文字以下の超短編の形式をとっています。これを放出してしまうと貯金がほとんどスッカラカン(2018年11月初頭現在)になってしまいますが、また頑張って怖いお話を蒐集してカムバック致しますので、お楽しみにを。
それではサクッとお読み下さい。ゾクッときますので――
文字数 3,905
最終更新日 2018.11.06
登録日 2018.11.06
街に出かければ、必ずといっていいほど死体と殺人事件に出くわす日本で二番目に不幸な女子高生――根岸アリア。
今回彼女が挑戦するのは〝密室殺人〟
鍵のかかった地下室で発見された絞殺死体は相撲取りのような巨漢だった。
死体に塞がれたドア、窓には鉄格子、現場に残されたダイイングメッセージ!
果たして真犯人はどのようにして現場から消え去ったのか?
さっさとおうちに帰って宿題をするため、現役JKとJCの凸凹コンビが贈る推理ショー!?
文字数 25,767
最終更新日 2018.12.10
登録日 2018.11.16