「演奏」の検索結果
全体で206件見つかりました。
南 奏(みなみ かなで)、25歳。
生徒や同僚からのアプローチが絶えない美貌の音楽教師だが、彼女の心には「ピアノ」しかない。恋愛には目もくれず、プロのピアニストになる夢を叶えるため、来る日も来る日も鍵盤に向かうストイックな日々を送っていた。
次のコンクールを目前に控えたある日。奏は夕暮れの音楽室で一人、居残り練習をしていた。彼女が弾いていたのはベートーヴェンの名曲『月光』。自らの魂を削るように紡ぎ出されるその音色は、誰もいないはずの音楽室の空気を震わせ、ある「奇跡」を呼び起こす。
ふと背後に気配を感じて振り返ると、そこにはボサボサの白髪に、ヨレヨレのフロックコートを着た時代錯誤な男が立っていた。しかもその顔は、壁に掛けられていたはずの「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン」の肖像画と瓜二つ。いや、肖像画のフレームはもぬけの殻になっていたのだ。
「見事な演奏であった。……そして、あまりにも、美しい」
奏の澄んだ音色とひたむきな姿に惹かれ、なんと楽聖ベートーヴェン本人が肖像画から実体化してしまったのである。しかし、そんな事態を受け入れられない奏は、「不審者!?」と防犯ブザーを構えて大パニック。「待て!俺は怪しい者ではない!ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンだ!」と必死に釈明する彼との、最悪でコミカルな出会いから物語は幕を開ける。
行く当てのない彼を放っておけず、渋々自分のアパートに居候させることになった奏。そこから始まるのは、伝説の天才音楽家との奇妙な同居生活だった。現代の「全自動お風呂」に感動して湯船に引きこもったり、朝は「コーヒー豆をぴったり60粒」数えて淹れさせたり、お掃除ロボットを敵とみなして戦い始めたり。彼のマイペースぶりと奇行の数々に、奏は毎日頭を抱えるハメになる。
しかし、ひとたび彼がピアノの前に座れば空気は一変する。奏がずっと壁を感じていた「綺麗に弾くこと」の限界。それを打ち破ったのは、彼が鍵盤に叩きつけた、魂を燃やすような圧倒的な「情熱と絶望」の音色だった。
気難しくてワガママな天才。けれど、誰よりも純粋に音楽を愛する不器用で真っ直ぐな彼に触れるうち、奏のピアノは劇的な進化を遂げていく。そして同時に、ただの「変な居候」への想いが、少しずつ特別なものへと変わっていくのだった。
数百年の時空を超えて交わった、二人の不器用な旋律。果たして奏はコンクールで夢を掴むことができるのか?そして、現代日本で「本気の恋」を知ったベートーヴェンが下す決断とは――。
音楽の神様に愛された気難しい天才と、ピアノ一筋な美人教師が奏でる、極上のクラシック・ラブコメディ!
文字数 68,963
最終更新日 2026.04.30
登録日 2026.03.20
兄と花屋を営む佐藤歩夢は、店を訪れた盲目のピアニスト・神嶋久遠と知り合う。注文の薔薇を届けるため久遠のマンションを訪ねた歩夢は、文鎮を拾ったことをきっかけに、週一の薔薇とピアノのレッスンを久遠から提案される。生徒としてレッスンを受ける歩夢は、次第に久遠との交流を深めていく。だが、久遠の所属する芸能事務所の社長から、サロンで演奏することを求められて……◆ディアプラスBL小説大賞二次選考通過作。作品は投稿時のまま公開しています。
文字数 38,015
最終更新日 2019.06.26
登録日 2019.06.25
ロボトミー手術という現在は禁止されている手術がある。
アイスピックなどの鋭利な刃物を脳の前頭葉に突き刺し、これを破壊する手術である。千九百三十年代に考案され、千九百七十五年に禁止されるまで、ごく普通に施術されていた精神病の治療法である。
ロボトミーを施術された患者は、精神病の症状は緩和されることもあるが、その代償として知的行動や感情を司る中枢を破壊され、人格変化を起こし、廃人化する。現在、この手術は『悪魔の手術』、『人格破壊手術』、『廃人化手術』などと呼ばれている。
この物語は、奈良県警真美警察署刑事一課に所属する明日野凌一が、偶然、放火犯の谷口可奈子を逮捕することに端を発する。
取調べの結果、可奈子の自宅からは覚せい剤が押収され、可奈子は放火ならびに覚せい剤取締法違反で真美警察に隣接する明和警察署に留置される。留置場で可奈子は、薬物の離脱反応による大発作を起こし、薬物依存症の治療を専門とする新阿久山病院に搬送される。
管轄外での事件だったため、可奈子の事案について直接の捜査担当とならなかった凌一だが、可奈子の病状が気になり、たびたび新阿久山病院に入院している可奈子を見舞う。
新阿久山病院では、若き精神科医、三崎宏幸が可奈子の主治医となり、可奈子に献身的な治療を施す。新阿久山病院のリクリエーションルームには、周囲に迷惑をかけずに演奏することが出来る電子ピアノがあった。
幼い頃、ピアノの天才少女とまで言われていた可奈子は、再びピアノに目覚める。可奈子は次第に純真で素直だった頃の自分を取り戻し始め、荒廃して閉ざされていた可奈子の心は、凌一や三崎に対して開かれるようになる。
可奈子と親しくなった凌一は、可奈子が三崎医師に好意を寄せていることを知る。同時に三崎医師も可奈子に対して恋愛感情を持っていることを知った凌一は、何とか二人の愛を成就させたいと願う。しかし、可奈子はなかなか三崎の胸に飛び込もうとはしない。
遂に閉ざしていた心の扉を開いた可奈子は、凌一に対して、三崎の愛を受け入れられない理由を告白する。
凌一は可奈子の心が覚せい剤やアルコールに溺れ、放火事件を犯すほど荒んでしまった理由を知る。可奈子の心を荒廃させたものは、十六歳の時に受けたいわれなき陵辱だった。可奈子は被害届けを出していなかった。正式に犯罪として立件できない凌一は、捜査権限なきまま、犯人の洗い出しを行う。
文字数 161,625
最終更新日 2025.08.14
登録日 2025.08.14
高校時代からの親友である翔(しょう)と和也(かずや)は、音楽の才能に恵まれた二人。翔はピアニスト兼作曲家、和也はバイオリニストとして、それぞれの道を歩んでいる。地方の小さな音楽大学に進学した二人は、共に音楽に対する情熱を深め、支え合いながら成長していく。
大学の音楽祭が近づく中、翔は和也と共に演奏するための新しい曲を作ることを決意するが、創作に行き詰まり焦りを感じる。そんな中、和也は翔を支え続けるが、彼には翔に隠している秘密があった。それは、自分の気持ちが友情以上のものであるということ。
音楽祭の前夜、和也はついに自分の気持ちを翔に告白する。驚きと混乱の中で、翔は和也の告白を受け入れるかどうかを考え、二人は一晩中話し合う。最終的に、お互いの気持ちを確認し合った二人は、音楽祭当日、最高の演奏を披露し、観客を感動させる。
演奏が終わった後、翔は和也に対しても自分の気持ちを伝え、二人は恋人として新たな一歩を踏み出す。大学卒業後も、翔と和也はそれぞれの夢を追い続け、互いの存在が大きな支えとなる。音楽と愛情を通じて、二人は永遠の絆を築いていく。
この小説は、音楽と愛情をテーマにした、友情から恋愛に発展する二人の物語です。
文字数 15,047
最終更新日 2024.07.07
登録日 2024.07.07
シンガーソングライターを目指していた南雲鈴夜が結成したのは、楽器の演奏もままならない素人同然のチグハグバンドだった。
ギターとボーカルをやっていた南雲はベースを担当。
事務所の方針により演奏は二の次でアイドル売りをさせられる現状に鈴夜は納得してなかった。
俺が目指すのはあのとき出会った音楽なんだ
文字数 25,870
最終更新日 2020.08.20
登録日 2020.07.18
世界的に成功した若いピアノ演奏者の彼と、年上のピアノ講師の女性のあまあまでちょっぴりエッチなお話です。
もし良ければ拙作、「バーレーンナイト」、「バンクーバーナイト」もお楽しみ頂ければ嬉しいです。
文字数 15,888
最終更新日 2024.02.12
登録日 2024.02.11
「ピアノの王子様」と呼ばれる青年、松原直。容姿端麗、甘いマスクに加え、圧倒的な演奏技術を持つ彼のもとには、常に人が集まり、特に女性からの好意は後を絶たない。しかし当の本人は、そのすべてに無関心であった。彼の世界はただ一つ――ピアノ。その白と黒の鍵盤の上にのみ、彼の情熱も、執着も、人生そのものも注ぎ込まれている。
だが、その才能は一朝一夕に築かれたものではない。彼はかつて、夢半ばで挫折した元ピアニストであった。腱鞘炎と転換性障害により舞台を去り、作曲家として細々と生き延びながらも、決して消えない後悔を抱え続けた男。その彼が死の間際、「もう一度弾きたい」と願った瞬間、運命は彼に二度目の人生を与える。
幼少期へと逆行転生した直は、前世の知識と経験を武器に、今度こそコンサートピアニストとして頂点を目指すことを決意する。才能ではなく、戦略と積み重ねによって自らを鍛え上げ、数々のコンクールを勝ち抜き、やがて「王子様」と称される存在へと至る。しかしその道は、華やかさの裏で常に身体との対話と孤独な闘いを伴うものであった。
愛も名声も脇に置き、ただ音楽の真理へと迫ろうとする一人の男。その鍵盤の先にあるのは、栄光か、それとも再びの喪失か。これは、すべてをピアノに捧げた者の、静かで激しい再生の物語である。
文字数 21,169
最終更新日 2026.03.29
登録日 2026.03.19
音痴なせいで旅芸人をクビになったダンサーは、莫大な借金を背負わされる。
支払い能力がないと見なされれば、「触手AV」堕ちになってしまう!
八方塞がりの主人公は、あるとき吟遊詩人グループに数合わせでスカウトされる。
「ギターなら弾いたことがある」というと、あっという間に人気者に!
魔法で使うエフェクターなどで、演奏をさらに盛り上げる。
借金も全額肩代わりしてもらっているので、主人公はがんばる!
だが、どうしてもAV堕ちさせたい前の悪徳座長が、ダンジョン探索する主人公一行を妨害する!
主人公の音痴は、呪歌というデバフ効果があった!
耳にはしんどいが、主人公は仲間を助ける!
【カクヨム新テーマ発掘委員会】投稿作
文字数 20,582
最終更新日 2021.06.27
登録日 2021.06.18
夜の帳が下りた、東京の片隅。喧騒からは少し離れた、古いレンガ造りの建物の横に、23歳の木山タカオは立っていた。彼の隣には、小さなアンプと、開けられたギターケース。その中には、数枚の小銭と、手書きの「木山タカオ - 届く歌を求めて」というサイン。
タカオは、いつものように、どこか物憂げな表情でアコースティックギターの弦を爪弾く。彼の歌声は、夢と現実に折り合いをつけられない自分自身の、中途半端な焦りをそのまま映し出していた。
冷たい夜風が、彼のデニムジャケットの襟を揺らす。タカオは、いつか古典の授業で聞いた、その儚い歌を思い浮かべた。
“花の色は うつりにけりな いたづらに……”
その一首が、彼自身の、色褪せていく日々と重なった。タカオは、自然と、その歌に自分だけの、少し寂しげなメロディーを乗せ始める。
“Hana no iro wa, utsurinikerina, itazurani……”
彼の指が、弦の上を滑る。歌声は、彼自身の心から、夜の空気へと溶け出していく。
その時だ。
演奏の途中、ひとりの女性が立ち止まる。
タカオは、彼女を見た瞬間、時間が止まったかのような錯覚に陥った。
黒髪。白い肌。しかし、何よりも彼を硬直させたのは、彼女が纏っているものだった。
現代の服ではない。それは、何重にも重ねられた、豪華絢爛な絹の衣――十二単(じゅうにひとえ)。紅、紫、金、緑……。夜の街灯の下で、その鮮やかな色彩は、まるでそこだけが平安時代の宮廷であるかのように、異様な存在感を放っていた。
彼女の瞳には、千年の時を超えて語り継がれてきたような、深い哀しみが宿っている。
タカオは、驚きと混乱でギターを弾く手が止まりそうになったが、歌を止めることはできなかった。
彼女は、じっとタカオを見つめている。彼女の瞳は、タカオの歌声の奥にある、彼自身の魂を見つめているようだった。
そして、彼女は静かに、しかし、その場の空気を一瞬にして変えるような声で、呟いた。
「……わが歌……」
その瞬間、タカオの指が完全に止まった。
千年の時を越えて、小野小町が現代に現れた。彼女自身の詠んだ歌が、“音”として、目の前の若者の声で蘇ったのだ。十二単の豪華な色彩が、夜の東京の街角で、静かに、そして圧倒的な違和感を持って、二人の運命の出会いを告げていた。
文字数 42,177
最終更新日 2026.05.07
登録日 2026.03.19
選ばれた武器は、指揮棒《タクト》!?
フルート、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ……
楽器に選ばれた少女たちの演奏に、魔法を付与して敵を殲滅!
コンサート中に異世界へ転移した指揮者・ハヤト。
この世界では、遺跡から出土した”特殊な武器”に選ばれた人間だけが戦う資格を得られる、剣と魔法のファンタジー世界だった。
ところが、ハヤトを選んだのは、誰も見たことがない”指揮棒”。
戦えない武器に選ばれた人間は嘲笑される運命。
しかし、ハヤトの心は震えていた。
──もう一度、音楽をやれる
しかも、この指揮棒のスキルは「仲間の演奏に魔法属性を付与する」というもの。
ハヤトは、楽器に選ばれ戦えないレッテルを貼られた少女たちと出会い、彼女たちの演奏を束ねて力と歓声に変えていく……
これは異世界で指揮棒に選ばれた青年と、同じく楽器に選ばれた少女たちの交響戦記である。
登録日 2024.01.06
かつて死を選びかけた少女が、生きることと恋を選んだ末に最も大切な存在を失い、「あの日の選択」を問い続ける物語。
登場人物紹介
● 四方リラ(しかた・りら)
音校二年。バイオリンは得意、算数は苦手。自身の内側にある衝動や孤独をうまく言葉にできない。表面上は明るい。
恋をきっかけに、自分の音が揺らぎ始める。
身長百五十センチ。モーツァルトと同じ。
● 四方すみれ
リラの姉で三年。専攻はピアノ演奏家コース。
無類のピアノ好きで音楽オタク。音楽史・音楽理論に詳しいが、世間の常識には疎い。天然気味で不器用で人見知り。
大きな音と眩しい光が苦手。
ラフマニノフやラヴェルを得意とし、絵も上手い。
笠の穏やかな優しさに惹かれている。
● 千堂光太郎(せんどう・こうたろう)
すみれとリラの叔父。大学生。
講義よりもアルバイトに精を出している。
心配性でやや過保護。とくにリラには口うるさく、本人からは鬱陶しがられている。
● 笠(りゅう)
音校ピアノ演奏家コースの少年。三年生。
面倒見がよく、すみれからは「お兄ちゃんのよう」と評される。
絶対音感を持ちながら、なぜか歌うと音程を外す。不思議な存在。
● 川戸羊(かわと・よう)
リラの同級生で同じバイオリン科。副科はビオラ。教室唯一の男子。
パガニーニアナやバッハの無伴奏を軽やかに弾き切る天才肌。
容姿も整い人気は高いが、特定の恋人はいないらしい。
● 小森ラーリナ愛衣(こもり・らーりな・めい)
芸高二年、バイオリン専攻。
母はチェコ人。両親はロシア料理店を営む。
ロシア語の合唱曲を原語で歌える。オーケストラ部ではアシマス(アシスタント・マスター)を務める。
リラとは家が近く、中学時代からの顔見知り。
同校オーケストラ部のコンマスに恋をしている。
● 日向(ひなた)
芸高三年、バイオリン専攻。
オーケストラ部のコンサートマスターで、部員からは“キャプテン”と呼ばれる。
小森の応援で訪れた芸高コンサートの帰り、リラは駅前でこの人物に声をかけられる。
そのときリラは、彼が“キャプテン”本人だとは気づかなかった。
文字数 24,855
最終更新日 2026.02.19
登録日 2026.02.19
とある動画投稿サイトに投稿されていた、一本のピアノ演奏動画。
二人のピアニストが二台のピアノで、とあるゲームのBGMをピアノ用に編曲して演奏した様子を映した動画に、私は心の底から魅了された。
音に酔いしれ、演奏する手元を食い入るように見つめて、何度も再生して。
そうして私は、はるか遠い昔、子供の頃にピアノを習っていた過去を思い出す。
「もう一度弾いてみよう。少しでもあの人達の見た世界を見てみたい」
久方ぶりに本気でピアノを弾いてみよう、あの人達の弾いた曲を弾けるように頑張ろう。
鍵盤に向かい始めた私はある日、駅で「ある人」がストリートピアノを演奏する場面に出くわして――
※カクヨム様、ノベルアップ+様、小説家になろう様にも投稿しています。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054918081146
https://novelup.plus/story/834957940
https://ncode.syosetu.com/n1996gl/
文字数 6,675
最終更新日 2020.08.17
登録日 2020.08.17
天才ヴァイオリニスト・藤堂奏は、夫である若手政治家に「病弱な妻」として囲われていた。
だがそれは、愛ではない。
薬物による支配と、法的拘束による監禁だった。
思考を奪われ、自由を奪われ、それでも彼女は——“壊れていないフリ”をし続ける。
そんなある日、別荘に一人の調律師が現れる。
「はじめまして」
——その嘘に、奏は気づいた。
かつて自分の音を理解した男、一条律。
彼は正体を隠し、彼女を救うために来たのだ。
二人は共犯となり、支配からの脱出と復讐を開始する。
そして迎える、復帰記念パーティ。
夫が用意した“祝福の舞台”で——
奏はすべてを裏切る。
演奏されるのは、感謝の曲ではない。
怒りと誇りを叩きつける、『ツィゴイネルワイゼン』。
それは、支配者を公開処刑するための旋律だった。
これは、奪われた人生を取り戻す物語。
そして——音で世界を壊す、復讐と再生の恋。
文字数 15,633
最終更新日 2026.04.27
登録日 2026.04.21
冒険者にはやっぱり強い敵モンスターがいなきゃ欲望に忠実でみじめで愚劣で汚らしい
最高な化け物がね
1章
この町の地下水路ではよく悲鳴が鳴り響くそれは音楽家の演奏だ。聞こえてくる声があんたの声にならないことを祈るよ。
2章
山の奥にある小屋の中には、沢山の不吉な笑顔を見せる人形があるらしい、どれもまるで命を持ってるかのような死ぬ間際の表情をしている。
3章
あんた黒い風って知ってるか?黒い風が通った後は何も残らないんだ、いや死体の山以外は、か。
その風がくるのはある街かららしい、どうやらそこには王様がいるんだとさ
文字数 8,733
最終更新日 2016.03.14
登録日 2016.02.26
遠い日の中学1年のとき、イタリア映画の「ブーベの恋人」を男子校中学生のおとなしい私と、あと2人で学生服姿で、映画館に入った。レコードでサウンドトラックの演奏曲「ブーベの恋人」はミーレードーシーとフェルマータで長めに始まるのが心を打った。黒い髪のジョージチャキリスはブーベ、パルチザンの人だが紳士として、マーラ、クラウティアカルデナーレと出逢う。・・終戦にはなっていたのだが、ブーベはマーラとその後の再会はできたが、拳銃で人を撃ったことが、裁判で10年以上の刑を受ける。「苦しいけれど悲しくはない旅」、マーラは電車でブーベに逢いに行く、晩婚になるだろうが、彼の出所を待って、面会に行く。映画館の後ろの席に女子中学生が数人で居て、話しかけたかったようだが、私たちはせんべいをバリバリかじっていた。どうしても恥ずかしくて後ろを振り向けなかった。女学生の笑い声が耳に残ったが、友達になりたかったらしいが、どうしてもできなかった。
文字数 410
最終更新日 2025.05.16
登録日 2025.05.16
仮想敵国の王子に恋する王女コトリは、望まぬ縁談を避けるために、身分を隠して楽師団へ入団。楽器演奏の力を武器に周囲を巻き込みながら、王の悪政でボロボロになった自国を一度潰してから立て直し、一途で両片思いな恋も実らせるお話です。
王家、社の神官、貴族、蜂起する村人、職人、楽師、隣国、様々な人物の思惑が絡み合う和風ファンタジー。
★作中の楽器シェンシャンは架空のものです。
★婚約破棄ものではありません。
★日本の奈良時代的な文化です。
★様々な立場や身分の人物達の思惑が交錯し、複雑な人間関係や、主人公カップル以外の恋愛もお楽しみいただけます。
★二つの国の革命にまつわるお話で、娘から父親への復讐も含まれる予定です。
文字数 613,898
最終更新日 2022.01.14
登録日 2020.01.13
筑波七星(つくば ななせ)と筑波八夜(つくば やよ)は16歳の男女の双子だ。
二人は親元を離れて全寮制の高校に転校してきた。突然の転校にも新しい環境は二人を受け入れてくれた。二人は平和な学校生活を送れることに安心した。
仲良しメンバーの高田ほのか、俵屋茜、宗我部昇太と共にカラオケに行くと八夜が歌うのが上手だと知られる。それがきっかけで八夜は学園一の花の部活、女子合唱部に入部することになった。
はじめは部員に受け入れられたものの、悪質ないじめが始まり、八夜は学校に来なくなってしまう。
それに怒った七星も陰湿ないじめを受ける。
体調を崩す八夜は夜に誰もいないはずの塔の中からピアノの音が聞こえることに気づく。
塔の中には謎の青年、鳥羽椿がピアノを弾いていた。
八夜は椿の演奏と不思議な雰囲気に惹かれた。
ある日事件は起きた。女子合唱部の部長、白峰貴子が校内で死んでいた。
七星は風紀委員長の栄幸夫(さかい ゆきお)と、同じく風紀委員の井戸村涼介と藤水一颯(ふじみず いぶき)から白峰貴子の死の真相を独自で調査しないかと提案される。七星は八夜の無実を証明するために、手を組むことにした。
貴子の周辺を調査すると貴子の友人関係や貴子を嫌うアンチの存在が浮上していく。
それと同時にそれぞれが隠していた過去、秘めていた思いも浮上し交わっていく。
すれ違い、激高するもやがて分かち合い、七星と八夜たちの仲は深まった。
ただ一人を除いて。
協力し合い調査した結果、女子合唱部の創設秘話と、2年前に起きた女子生徒の事故死が今回の事件の原因だった。
※この作品はフィクションです。
※「小説家になろう」でも投稿されています。
登録日 2021.04.16
6月第1週の土曜日。この日は金沢で年に一度開催される“金沢百万石まつり”のメインイベントである百万石行列が行われる。金沢市内の中心部は交通規制が行われ、武者行列や地元伝統の出し物、鼓笛隊の演奏などのパレードが執り行われる。4月から金沢で一人暮らしを始めた晴継は、バイト先の智美からお祭り当日のランチ営業に出てくれないかと頼まれ、快諾する。
一方、能登最北端の町出身の新垣恵里佳は、初めてのお祭りに気分が高揚したのもあり、思い切って外出してみる事にした。
しかし、恵里佳を待ち受けていたのは季節外れの暑さ。眩暈を起こした恵里佳の目に飛び込んできたのは、両眼の色が異なる一匹の白猫だった――。
※『料理研究家リュウジ×角川食堂×カクヨム グルメ小説コンテスト』エントリー作品
◇当作品は『トラットリア・ガット・ビアンカ ~カポクオーカのお試しスコッチエッグ~(https://www.alphapolis.co.jp/novel/907568925/794623076)』の続編となります。◇
◇この作品は『小説家になろう(https://ncode.syosetu.com/n4211hp/)』でも投稿しています。
文字数 12,455
最終更新日 2022.04.28
登録日 2022.04.28
主人公の花宮はるかはアンサンブル部に所属する高校一年生。音符が視え、音符に触れることで奏者の想いを読み取る能力があった。けれど、まっとうに演奏ができないあがり症。コンクールの選考会でフルートの演奏を失敗してしまい、音楽をやめようと思ったものの、学校の屋上で澄んだ音色を醸し出す男子生徒と出会う。はるかはその男子生徒、千賀の音色に心酔し一緒に演奏をする。
はるかは千賀のことを秘密にするという条件で演奏を教わり急速に腕を上げてゆく。すると、はるかの演奏を聴いた者は不思議な世界に誘われるような感覚を味わうようになる。アンサンブル部の先輩である涼太と麗はその音色にかつて在籍していた千賀の姿を重ね、はるかと千賀の関係を探ろうとする。千賀ははるかと同じ能力を持っていたが、過去に倒れ、意識がない状態で長期に入院していることをはるかは知る由もない。
ある日、友人の菜摘の楽器が音楽室からなくなる事件が起き、はるかは自身の能力で解決を図ろうとする。演奏家としての自身の成長を実感していたはるかだが、突然気を失い千賀の夢を見るなど、不思議な現象を体験することになる。
最後の選考会の日、はるかは麗と涼太のすれちがいの気持ちを音符から読み取って動揺し、演奏を失敗してしまう。しかも、涼太の作戦により千賀と接点があることを気づかれ、はるかは屋上に現れる千賀の正体を知ることになる。
千賀が生き延びるためには、「フィーネの旋律」を奏でられる能力を持つ代理が必要だった。そして千賀は自分と同じ能力を有するはるかを見つけた。だからはるかを音楽で屋上へ招き寄せ、自分の身代わりになれるようにとフルートを教えて上達させていたのだ。
はるかは千賀の思惑通り、学園祭で「フィーネの旋律」を奏で、千賀の身代わりとなり死の危機に瀕する。けれどはるかの一途さに千賀は心を打たれ、はるかの能力を失わせることで死の危機から回避させる。千賀は死の運命が決定づけられたが、はるかはアンサンブル部の皆に自分の能力を示し、千賀を取り戻すための賭けに出る。
文字数 112,954
最終更新日 2026.05.26
登録日 2026.04.26