「待つ」の検索結果
全体で1,389件見つかりました。
氷川恵一は23歳にして“腎がん”を患い余命宣告を受けた。家族との話し合いの結果、治療はせず緩和ケアを希望する。それを機に実家へと移る引っ越し作業の中、古びたノートを見つける。
そこには初恋の人、壬生紗季への想いが綴られていた。
壬生紗季との記憶をよみがえらせた恵一は、その余韻が夢として現れたのか、小学校の時に初めて出会った頃の夢を見る。
当時は、壬生紗季をその目に留めながらも、声を掛けることはできなかった。
しかし、夢の中では壬生紗季から声を掛けてきたのだ。
<願望が夢に現れたのか>
そう思いながらも、死を待つだけの恵一にとって壬生紗季との夢は、かげがえのないものへと変わっていく。
文字数 18,718
最終更新日 2024.02.20
登録日 2024.02.14
一年に一度、「大いなるもの」は楽園へ民を誘う。
しかし楽園へ招かれる民はごく一部であり、「大いなるもの」は楽園への招待として世界に聖戦を起こす。
世界に四つある国——北、東、西、南の国はそれぞれの目的を持って楽園への到達を目指す。
「大いなるもの」に指をさされた国は楽園への到達を夢見て、「大いなるもの」が遣わす軍勢と戦い、その勇猛を、善性を、己の価値を「大いなるもの」に示す。
しかしその輝きによって楽園へ招かれるものは僅かであり、多くはただ死して朽ちる。
死してなお楽園に招かれなかった民は、世界に四つある国のうちの一つ「死の国」へ向かう。
妄念に駆られ化け物にならぬため、疲れ果てた我が身を癒すため、不条理な楽園への憧れを慰めるためにその足は「死の国」へ進む。
偉大な盟主が治める無人の国——死が待つテスティードへ、しかし訪れるのはこの世に生まれ、この世に生きたものだけではない。
他の世界より漂流してきた「漂流者」。多くが生命の危機に瀕して「不可解ななにか」の手によってこちらへ連れられる。
謂れのない罪で火刑に処されようとしていたエルリア・グスコープは死の間際、不可解な音と共に意識を失った。
そして目覚めると、エクエスと名乗る青年が笑顔と共に告げた。
「ようこそ、漂流者のお嬢さん」
文字数 3,480
最終更新日 2022.08.17
登録日 2022.08.17
ある牢獄。そこに投獄されているのは、白髪の若い女性、名を「セーレ」という。彼女は、人の“思考”そのものに干渉し、他者の意識を操ることができる「特異体質者」だった。その能力の危険性を恐れた国家権力によって、彼女は拘束され、牢に閉じ込められていた。
国は長らく“言論の自由”を禁じ、支配者たちは人々に「考えること」すら罪であると教え込んできた。民衆は命令を疑わず、ただ従うだけの存在に成り下がっていた。思考せず、感情を持たず、静かに命令を待つ者たち。セーレは彼らを“豚”と呼ぶ。しかし、彼女はただ蔑んでいるのではない。そうなるしかなかった人々の哀しみを、誰よりも深く知っていた。
「今日で何年……? 私は、何年ここにいるの?」
ある日、彼女は看守に問いかける。返ってくるのは冷たく、機械的な返答。投獄されて三年。ちょうどこの国で「言論」という概念が法によって抹消された頃と一致していた。
かつて叫ぶことすら罪だった女性は、檻の中で“声”を取り戻していった。誰とも話さず、誰にも届かぬ思考の中で、セーレは自らの能力を精密に制御する方法を学びはじめる。他者の意識に触れ、問いかけ、考えを植え付け、操作する。その力は、もはや単なる偶然ではなく、意志ある「言葉の武器」となっていた。
ボロボロの衣服、失われた歯、蝕まれた肉体。しかし、彼女の心は折れなかった。むしろ、すべてを奪われたからこそ、自由の意味を深く知ったのだ。
「私は自由になりたいだけ……それだけなのに」
その願いは、やがて“怒り”へと変わる。
「言われたことしかしない。ただの豚。なら、そんな豚たちは、私に使われていればいいのよ!」
セーレは牢の隅で立ち上がる。彼女の声は囁きとなり、波紋のように周囲に浸透していく。そして、看守たちのまなざし。
「聞け、豚共! 今こそ反撃の狼煙を上げる時!」
囁きは呪詛のように、あるいは祈りのように牢獄に響いた。
「あなた達は自由なの。何かに囚われて良いはずがない」
言葉を解き放ち、意識の檻を打ち破る。反逆は始まった。だがそれは破壊のためではない。再び“考える”ための、たった一つの革命。
「私が導く。さあ、私だけの言うことを、聞きなさい」
これは、支配される世界で、言葉を奪われ女性が言葉そのものを武器として掲げる、思想と魂の反乱譚。
文字数 47,045
最終更新日 2026.01.18
登録日 2025.12.31
ゴーストマーケット――死者の魂、呪われた品、禁じられた取引が渦巻く異世界。
孤児のレンジは、幼き仲間イツキと共にその恐怖の市場に足を踏み入れる。
殺し屋、亡霊、禁断の取引――命を賭けた戦いが、今、始まる。
マーケットが閉じると、中に閉じ込められた者は一年間逃れられない。
愛する者と仲間を守るため、レンジは呪われた霊や暗黒の力に立ち向かう。
しかし、恐るべき秘密が明らかになるにつれ、彼はこの戦いが想像以上に過酷だと気づく。
文字数 38,628
最終更新日 2025.10.26
登録日 2025.10.06
ピアニストの年上妻と弁護士の年下夫。
6歳もの歳の差。二度の別れを乗り越えて、20年の歳月を経て夫婦となった咲希と玲。
ラブラブ夫婦に、思わぬ試練が襲い掛かる。
咲希に、幼なじみのテノール歌手からジョイントコンサートとレコーディングのオファーか来た。
天然の咲希に気が気ではない玲。
折しも、世界中が、得体の知れない不穏な気配を感じ始める中、咲希は強行で幼なじみの待つミュンヘンに旅立ってしまった。
夫婦の試練と音楽というエンターテインメントの危機。
どう乗り越える。
素敵な歌詞に乗せた物語をどうしても書きたかったので短編として書きました。
※アルファポリスさんが非常に過敏になっているので、もしかしたら公開出来なくなる可能性もありますが、出来るところまで。
文字数 195
最終更新日 2020.06.29
登録日 2020.06.29
1683年、城塞都市ウィーンはオスマン帝国の大軍に包囲されていた。
第二次ウィーン包囲である。
戦況厳しいウィーンからは皇帝も逃げ出し、市壁の中には守備隊の兵士と市民軍、避難できなかった市民ら一万人弱が立て籠もった。
彼らをまとめ、指揮するウィーン防衛司令官、その名をシュターレンベルクという。
敵の数は三十万。
戦況は絶望的に想えるものの、シュターレンベルクには策があった。
ドナウ河の水運に恵まれたウィーンは、ドナウ艦隊を蔵している。
内陸に位置するオーストリア唯一の海軍だ。
彼らをウィーンの切り札とするのだ。
戦闘には参加させず、外界との唯一の道として、連絡も補給も彼等に依る。
そのうち、ウィーンには厳しい冬が訪れる。
オスマン帝国軍は野営には耐えられまい。
そんなシュターレンベルクの元に届いた報は『ドナウ艦隊の全滅』であった。
もはや、市壁の中にこもって救援を待つしかないウィーンだが、敵軍のシャーヒー砲は、連日、市に降り注いだ。
戦闘、策略、裏切り、絶望──。
シュターレンベルクはウィーンを守り抜けるのか。
第二次ウィーン包囲の二か月間を描いた歴史小説です。
文字数 174,305
最終更新日 2024.06.27
登録日 2024.05.25
その文明は出会うべきではなかった
その人との出会いは歓迎すべきものではなかった
これは悲しい『出会い』の物語
『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる
法術装甲隊ダグフェロン 第五部
遼州人の青年神前誠(しんぜんまこと)が司法局実働部隊機動部隊第一小隊に配属になってからほぼ半年の時が過ぎようとしていた。
訓練場での閉所室内戦闘訓練からの帰りの途中、誠は周りの見慣れない雪景色に目を奪われた。
そんな誠に小隊長のカウラ・ベルガー大尉は彼女がロールアウトした時も同じように雪が降っていたと語った。そして、その日が12月25日であることを告げた。そして彼女がロールアウトして今年で9年になる新しい人造人間であること誠は知った。
同行していた運用艦『ふさ』の艦長であるアメリア・クラウゼ中佐は、クリスマスと重なるこの機会に何かイベントをしようと第二小隊のもう一人の隊員西園寺かなめ大尉に語り掛けた。
こうしてアメリアの企画で誠の実家である『神前一刀流道場』でのカウラのクリスマス会が開催されることになった。
誠の家は母が道場主を務め、父である誠一は全寮制の私立高校の剣道教師としてほとんど家に帰らない家だった。
四人は休みを取り、誠の実家で待つ誠の母、神前薫(しんぜんかおる)のところを訪れた。
そこで待ち受けているのは上流貴族であるかなめのとんでもなく上品なプレゼントを買いに行く行事、誠の『許婚』を自称するかなめの妹で両刀遣いの変態マゾヒスト日野かえで少佐の訪問、アメリアの部下である運航部の面々による蟹パーティーなどの忙しい日々だった。
そんな中、誠はカウラへのプレゼントとしてイラストを描くことを思いつき、様々な妨害に会いながらもなんとか仕上げることが出来たのだが……。
SFお仕事ギャグロマン小説。
文字数 300,115
最終更新日 2025.04.23
登録日 2025.02.28
悩み多き四十代独身の記者、島 慎太郎(しま しんたろう)。
調理師を目指し東京に憧れる中学三年生、計屋 日乃実(はかりや ひのみ)。
ゴールデンウィークの五日間、日乃実は都内で暮らすシンタローのもとに押しかけ下宿を強行することに。
調理師科のオープンキャンパスに意気揚々と参加する日乃実と、気が気でないシンタロー。二人を待つのは挫折か、決意か。
優しさと苦悩が交錯する日常に、来年の自分を見出すゴールデンウィークが始まった――――。
※本作の要素はどちらかというと
ラブコメ・・・○・保護者と娘
明るい・・・・○センチメンタル
舞台は家・・○・・舞台は学校
となっております。
小説家になろう・カクヨム・ハーメルンにも投稿しています。
―本作品は完結済み―
文字数 119,774
最終更新日 2021.08.15
登録日 2021.08.07
冥き竜王と呼ばれる冥府の王は失った恋人を忘れられずにいた。
そんな中、聞こえてきたのは急増した死者の話だった。
平穏で争いもない平和なはずの地上に何が起きているのか?
一抹の不安を覚えた彼は地上へと自ら赴くことにする。
そこで待つのは過去への贖罪か新たな恋なのか…。
ギリシャ神話を基にした恋物語です。
そんなに長くはならないはず。
不定期更新です。
登録日 2017.07.06
最期の日と定めた日、ぼくは真っ白な占い師に出会った。
その占い師は死ぬなら三日待てと言う。ぼくは占い師の提言に従い、三日待つことにする。
三日後、ぼくは。
文字数 3,900
最終更新日 2020.08.06
登録日 2020.08.06
アラサーOLの若鶏宇多は学生時代からの恋人がいる。
荒井良太とは特に山も谷もなくうまくいっている……はず。だからこそ陥る倦怠期。
否応なしに育つ危機感を胸に、宇多は動き出す。
マンネリカップルの先に待つ選択肢とは?
※松丹子様とのコラボレーション作品です。
コラボ作品は全4作品です。本作単体でもお読みいただけますが、先行作品を先にご覧いただきますと登場人物の関係性などより深くご理解いただけるかと思います。
①『この初恋は犬も食わない』(松丹子様)https://www.alphapolis.co.jp/novel/219337452/54593744
②『カナリアを食べた猫』(端本やこ)
③『小悪魔うさぎの発情期』(松丹子様)https://www.alphapolis.co.jp/novel/219337452/31593834
④本作『チキンさんの事始め』(端本やこ)
おまけの⑤『デラシネの風見鶏』(端本やこ)
以上、関連作品はタグからもご確認いただけます。
文字数 35,668
最終更新日 2022.02.24
登録日 2022.02.10
青年リスのロキは、ある日大鷲に北の森の幽霊の噂を聞く。
ちょっと聞いてきてよと軽く言われたが、いい想いがない場所だ。
だが姐さんには逆らえない。仕方ない、聞くだけ聞いてやる。
世界にとって特別な大樹についてのお話
過去投稿もあとから部分的に描き直してます。
文字数 7,090
最終更新日 2026.03.08
登録日 2026.02.26
1人ひとつ魔法が使える世界。
そして、魔王に支配される世界。
そんな世界でひっそりと暮らしていたペンタ。
寂れた街で出会ったサルビア。
2人が出会った事で変わる未来。
その先に待つのは......
文字数 52,125
最終更新日 2026.05.09
登録日 2026.02.13
核戦争から二百年以上。文明が滅びた世界で、放射能を生き延び〈グール〉となった主人公は、酒場で危険な依頼を請けて生きる流れ者だった。
依頼の真相を追い、戦前の対核施設〈ネオテックス〉へ向かった彼は、外界を知らずに育った一人の若い女性と出会う。彼女こそが依頼の鍵を握る存在であり、二人は成り行きで荒廃した地上を旅することになる。
武装軍人〈VRL〉との衝突、命を賭けたマーケットの争い、人肉を食らう集団との遭遇――過酷な旅の中で、主人公はグールとしての衝動と向き合い、女性は崩壊した世界の現実を知っていく。
やがて辿り着く終着点・国会議事堂。そこで待つ〈灰の信徒〉と、世界に隠された真実が、二人の運命を大きく揺さぶる。
文字数 221,409
最終更新日 2026.05.04
登録日 2026.03.31
豪雪地帯に一人住む老婦人・志乃は、家族との絶縁以来、心を凍らせ、静かな死を待つような日々を過ごしていた。彼女の元を毎日訪れる若き郵便局員・誠司は、彼女の冷ややかな本音を知る由もなく、懸命に明るく接する。ある日、誠司が届けた一通の手紙は、長年音信不通だった息子からのものだった。そこには、新しく生まれた孫の写真と、春になったら会いに行きたいという言葉が記されていた。
手紙を読み、外に出た志乃は、誠司が踏み固めた雪の足跡を辿る。指先で触れた溶けかけの雪の、冷たくもどこか生温かい感触が、彼女の中に沈殿していた過去の悔恨と孤独を揺さぶる。志乃は、春がもたらす再生の予感に戸惑いながらも、凍りついた自らの心を泥濘(ぬかるみ)と共に溶かしていくことを、静かに受け入れ始める。不格好で、けれど確かな春への歩みを予感させるヒューマンドラマ。
文字数 2,219
最終更新日 2026.03.11
登録日 2026.03.11
永遠の命と「愛した者は必ず破滅する」という呪いを背負い、人の世から遠ざかって生きる蒼月の魔女セリーヌ・アルディア。
ある日、魔王軍に追い詰められたグランツェン王国の若き王・ガンダルスから呼び寄せられ、宮廷魔術師として仕えることになる。
冷たく孤独な彼女の心に、誠実で強い彼の姿が微かな暖かさをもたらすが、許されぬ想いに胸は揺れる。
命運を懸けた戦いが迫る中、闇の魔女の脅威が増し、やがて運命の夜が訪れる――。
文字数 22,880
最終更新日 2025.10.17
登録日 2025.10.05
ローズ。『不可視』の二つ名を待つ冒険者。
後の世でその名を知らないものはいない。
数々の古代竜や邪神を倒し、無敵の冒険者と呼ばれた女性。
なぜ、『不可視』なのか。
その理由は忘れ去られたが、あまりにもすばやい身のこなしの為、動きが見えなかったからとも、変幻自在で光速の剣さばきが見えなかったからとも言われている。
しかし、彼女のそばには常に一人の女性がいた事を知る者はいない。
その女性の名はマリー。
低レベルの魔法ならなんでも使えるが、中級以上の魔法は一切使えない、いわゆる『器用貧乏』だった。
だが、彼女なしではローズの活躍は決して始まらなかっただろう。
これはそんな彼女たちが冒険者を始めた頃の、
心温まる...わけではないが、
ワクワクする...人もいるかもしれないが、
波乱万丈...といってもどうせ高が知れているが、
と、とにかく!!
彼女たちの冒険への憧れと思春期ならではのエッチな気持ちを余すところ...はあるかもしれないが、
精一杯、記述した英雄譚...と日常譚を足して二で割ったような中途半端な物語である!
話は辺境の街、サクラノの冒険者ギルドから始まる...
〇小説家になろう様にも掲載しています。
文字数 193,186
最終更新日 2023.08.28
登録日 2023.07.01
