「わな」の検索結果

全体で5,649件見つかりました。
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ライト文芸 完結 短編
 「犯人は誰だ!」 怒号が飛び交う会議室の隅で、私は1人冷めたコーヒーを飲んでいた。 誰も私を見ない。 誰も私を疑わない。 だって、私は最初から存在しないも同然だから。 飲み終えたコーヒーの紙コップをぐしゃっと潰し、そのまま放置して私は会議室を出た。 誰も止めない。 誰も気付かない。 私がそこにいることなんて、誰の記憶にも残らなかった。 そうなるまでに、三年かかった。 私の名前は。
大賞ポイント 3pt
文字数 1,905 最終更新日 2026.06.05 登録日 2026.06.05
ライト文芸 連載中 短編
58歳の片桐修司は、かつて作業療法士だった。 認知症の利用者・佐伯文乃が何度も書いていた「あの子に、ごはんを」という言葉を、修司は混乱によるものとして見過ごした。文乃にとって字を書くことは、誰かとつながり、自分がここにいると伝えるための大切な作業だった。それを知っていたはずなのに、修司は彼女の崩れた文字の奥にある意味を受け取れなかった。 文乃が施設へ入所する直前、彼女は修司に尋ねた。 「先生、字は、まだ届きますか」 修司は答えられなかった。そして、面会に行けないまま文乃は亡くなった。後悔を抱えた修司は現場を離れ、今は岡崎市の福祉用具店で働いている。人の生活を支える道具に囲まれながら、人の生活そのものには踏み込まないようにしていた。 そんなある日、文乃の娘から一通の手紙を託される。封筒に残されていたのは、「三重」「灯」「明生」というかすれた文字。宛先は、三重の海辺の町にある小さな食堂「灯」だった。 岡崎から海へ向かう三日間の旅。修司は、杖の高さが合わない老人、手紙を書くことを諦めた女性、介護に疲れた娘と出会い、かつて自分が見失ったものに少しずつ向き合っていく。 救えなかったと思っていた人の言葉は、本当に失われていたのか。 これは、人生の後半で立ち止まった男が、旅の果てに「人を支える意味」と、誰かの生活に残る小さな灯りを見つけ直すロードノベル。
大賞ポイント 3pt
文字数 117,641 最終更新日 2026.06.08 登録日 2026.06.07
SF 連載中 長編
小惑星群〈銀の雨〉によって文明が崩壊してから七年。
地球は、あと三十日で完全に居住不能になる。 人類の大半は宇宙移民船で星の外へ逃れ、地上に残ったのは、脱出に間に合わなかった者、行く場所を選ばなかった者、そして人間の真似を続ける機械たちだけだった。 「おめでとうございます。これで、あなたは本日より終末ラブコメ部の部員です!」 つまり、青春。
 つまり、友情。
 つまり、恋。 これは、滅びゆく星の片隅で、少年と機械の少女が始める、物悲しくもほのぼのした、地球最後のラブコメ部活動記録。
大賞ポイント 3pt
文字数 608 最終更新日 2026.06.30 登録日 2026.06.30
ファンタジー 連載中 短編
「僕を、喰らってはくれないか」 魔王メレディスと対峙した『勇者』クライヴは、死の間際にそう言った。 メレディスはまだ息のある生物を喰らう事でその姿を模倣することができる能力を秘めていた。 魔族と人類が対立し、戦を繰り広げている現在、クライヴの提案はメレディスにとって非常に都合のいいものであった。 メレディスは望み通りにクライヴを喰らい、人の体を手に入れた。 そして人類の領土を内側から侵すべく、手始めにクライヴの故郷へと足を踏み入れたのだが……。 メレディスはそれをきっかけに、『勇者』の真実と人類の醜さを知ることになる。 「こんな腐った世ならば、いくら好きにしようが構わないだろう?」 『勇者』の姿を手に入れた魔王は腐った人間を圧倒的な力でねじ伏せる。 これは人類が魔王軍に敗するに至るまでの一幕である。
大賞ポイント 3pt
文字数 2,837 最終更新日 2026.06.30 登録日 2026.06.30
ファンタジー 連載中 長編
魔獣心理師で魔獣誘導師である主人公のシス、魔獣の生態や習性を熟知し、危険なダンジョン探索を陰から支える専門家だった。 しかし戦闘能力を持たない彼は、若いパーティメンバーたちから「斥候の真似事しかできない無能なおっさん」と軽視されていた。 それでもシスは、年長者として仲間を支えることこそ自分の役目だと信じていた。 ――だがある日、その信頼は裏切られる。 隠し通路を発見し、仲間の役に立てたと安堵した直後、シスは冤罪を着せられ、行動不能にされたままダンジョンの闇へと置き去りにされたのだ。 絶望の中で目覚めたのは、未知の条件で発現する特殊なテイム能力。 それはダンジョンの闇に棲む異形たちと心を繋ぐ力だった。 人に忌み嫌われる異形たちは、シスの手足となり、耳となり、目となる。 彼らが集める情報を武器に、シスは闇の中から自らを陥れた者たちを追い始める。 異形たちは敵を襲わない。 ただ囁き、覗き、情報を集める。 やがて裏切り者たちは見えない敵への恐怖に怯え、互いを疑い始める。 崩壊していく仲間関係。 暴かれていく隠された罪。 そしてシスは、自らの追放の裏に巨大な陰謀が潜んでいることを知る。 奪われた信用と無実を取り戻すため、おっさんと異形たちによる静かな復讐劇が幕を開ける。 基本的に奇数日の公開です。 ストックがある限りは1日置き、その後はコンテストの規定数の調整以外は、奇数日の更新になります。 ※新エンタメ小説大賞のためにAIにアイデア出しから生まれた作品です。 素案を書いてから、相談しながら書き直してブラッシュアップするという方式を取りました。 なので今までの作風と違う部分があると思います。 プロットやアイデア出し、書いた後の添削などをAI補助利用した作品です。 コンテストは3作品応募しています。
大賞ポイント 2pt
文字数 8,694 最終更新日 2026.07.03 登録日 2026.06.27
ファンタジー 連載中 長編
人は何を求め、何を恐れ、何を守るのか。 世界は何を許し、何を手放すのか――。 勇者のスキルを授かった少年カイルは、世界を救う存在として期待されていた。 一方、幼馴染のエルナもまた、稀有なスキルを持つ少女として周囲から注目を集める。 だが成長するにつれ、エルナの力は世界そのものを歪め、崩壊へ導く“破滅”の力だと判明する。 彼女を殺せば、世界は救われる。 それでもカイルは、その選択を拒む。 仲間たちに背を向け、世界を敵に回しても、彼はエルナの手を離さない。 ――たとえ世界が壊れるとしても。 これは、世界を救わなかった勇者の物語。
大賞ポイント 1pt
文字数 7,585 最終更新日 2026.07.02 登録日 2026.06.09
キャラ文芸 連載中 長編
①登場人物の紹介  聖矢は、余り物のパンや野菜から人の心に刺さる一皿を作る男子高校生。相手の食べ方や沈黙から弱っている部分を言い当てるせいで、「味覚のサイコパス」と呼ばれている。ただし、料理の腕は確かなのに、自分の名前で責任を引き受ける場面からは逃げてしまう。  舞桜は、派手な髪飾りとラメ入りのリップで空気を変える女子高校生。祖母が残した海辺の店「コーヒーの木」を守るため、お金も場所も信用も全部ほしいと口にする。聖矢のずれた観察眼を見て、彼を朝昼の軽食作りに巻き込む。  直樹、綾夏、裕志郎、夏波子、丈貴、彩耶加も、それぞれの言葉、会計、映像、交渉、書類、看板で店を支えていく。 ②あらすじ  九月一日。光浜学園の食堂棟で水漏れが起き、始業式が一日延期される。生徒たちは「夏休みが終わらない」と笑うが、寮生や運動部員は朝食と昼食に困ってしまう。購買裏で廃棄予定のロールパンを見つけた聖矢は、即席の温かいサンドを作り、一年生を泣かせるほどの味を出す。  その場を見ていた舞桜は、祖母の空き店舗「コーヒーの木」を予約制の軽食販売場所にすると宣言する。店の奥からは、祖母が残した手描きのすごろく盤が見つかる。そこには「ほくろ」「鏡に映った君の顔」「夜明けの海」など、不思議な言葉が並んでいた。  利益を追う舞桜と、責任から逃げる聖矢。かみ合わない二人は、朝ごはん、値札、看板、会計、手紙、謝罪をひとマスずつ進みながら、終わらなかった夏休みを九月の朝へ変えていく。
大賞ポイント 1pt
文字数 23,892 最終更新日 2026.07.03 登録日 2026.05.19
ファンタジー 連載中 長編
はるか昔の神代、気まぐれな女神たちに仕え、命を落とした二人の巫女がいた。 彼女たちは五百年のときを経て、神なき時代に生まれ変わり、「普通の人間」として生活を送っていた。 幼い頃から前世の記憶を持っていた二人は、ついに再会を果たす。かつては運命をともにした似た者同士、時代や見た目が変わっても、当たり前のように打ち解けた。 ――しかし、現世における二人の境遇には、異様なまでの「差」があった。 前世と現世の想いが行き交う、シスターフッド・ファンタジー。
大賞ポイント 1pt
文字数 25,545 最終更新日 2026.07.02 登録日 2026.06.25
ファンタジー 連載中 長編
世界を救ったはずの勇者レイは、ある日突然、“世界を滅ぼした罪人”として処刑されることになった。 仲間に裏切られ、王国に追われ、名誉も居場所も失った彼が逃げ込んだのは、終末の荒野にぽつんと残された小さな村。 そこでは、人間も魔物も、過去に傷を抱えた者たちも、同じ鍋のスープを囲んで生きていた。 もう世界なんて救わない。 今度こそ、目の前の誰かを守るために剣を振るう。 滅びかけた世界で、勇者は“やさしい国”を作り始める。 これは、世界を救えなかった勇者が、最後の村からもう一度希望を育てる、終末ダークファンタジー。
大賞ポイント 1pt
文字数 20,996 最終更新日 2026.06.23 登録日 2026.06.15
ファンタジー 連載中 長編 R15
オルク・フェブルスは、汚い仕事も請け負う裏稼業の冒険者だ。無駄に明るい少女・ミンテと共に旅をしている。 そんな彼らのもとに、大国トリストリアの女魔導士セルピナがやってきた。 彼女はオルクに一つの依頼を出してくる。 「貴方に、殺してほしい“勇者”がいるのです」 勇者とは、女神アプナの加護を受けて特別な力を与えられた者たちの俗称。 世界を混沌に陥れる魔王に対抗する存在として、手厚く扱われているはずだった。 意図を聞くも、セルピナは任務を請けてくれる人間にしか詳細は伝えられないと告げた。 暗殺対象を隠す不信なセルピナと、<死神>の名で知られるオルク。 そして付き従う少女ミンテ。 三人による、奇妙な旅が始まろうとしていた。 セルピナの依頼する、殺してほしい勇者とは誰なのか? オルクの持つ能力と旅の目的とは? これは魔が蔓延る世界で起きる、反転した正義の物語。 ※この作品は「小説家になろう」「カクヨム」等複数のサイトにて掲載しています。
大賞ポイント 0pt
文字数 97,181 最終更新日 2026.07.02 登録日 2026.06.01
現代文学 完結 長編 R18
伊達敏雄(45歳)の職業は、大手写真週刊誌「文士」のベテラン記者で、主に事件や事故について取り扱うことが多い そんな敏雄は、若手記者の青葉と一緒に去年発生した「A市女子中学生いじめ自殺事件」を追っていくうち、彼から告白され、付き合うようになる そこからは、仕事はしんどいながらも充実した日々を送っていた しかし、かつて敏雄と関係を持っていた中堅記者の横居は、それを快く思わない 加えて、青葉との関係が進んだ矢先に、横居が書いた記事がきっかけで社内には不穏な空気が流れはじめ… かつて対立したタレントへの執着を捨てられない記者と、その記者に片想いする2人の若い記者の話です 今作は実際に起きた事件を元に書いていますが、犯罪行為を賛美、推奨する意図はございません 性描写のあるシーンには※つけてます
大賞ポイント 0pt
文字数 104,663 最終更新日 2022.06.14 登録日 2021.10.30
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