「take」の検索結果
全体で163件見つかりました。
「セレナ・アルヴェイン。今夜をもって、君との婚約を解消する」
春季条約祝賀会の最中、王太子から突然、婚約破棄を告げられた王国監査官セレナ。
妹への嫌がらせ、命令への反抗、国家書類の不正な持ち出し。
身に覚えのない罪を並べられ、監査官の地位まで奪われたセレナは、王都からの追放を命じられる。
けれど、王太子が差し出した決定書には、十一か月前に死亡した財務官の署名が残されていた。
「殿下。この決定書は、いつ作成されたものでしょうか」
契約や帳簿に残る“歪み”を見抜けるセレナの問いを、王太子は鼻で笑う。
「書類を見るだけなら、誰にでもできる」
そうしてセレナが王宮を去った翌朝。
王国の国庫から、金貨一万八千四百二十枚が消えた。
存在しない軍隊への支払い。
廃業した商会への送金。
二つの名前で申請された同じ橋。
誰も、セレナが毎日止めていた不正を説明できなかった。
一方、家族からも絶縁されたセレナへ手を差し伸べたのは、冷徹と恐れられる隣国の公爵レオンハルトだった。
彼が提示したのは、同情でも愛の言葉でもない。
正当な報酬。
危険な任務を断る権利。
そして、彼女が書いた報告書に、彼女自身の名前を残すという契約だった。
「あなたの仕事を、別の者の名前で提出する理由がない」
初めて一人の専門家として扱われたセレナは、新天地で消えた穀物、地図に存在しない村、そして母が遺した三冊の白い帳簿を追い始める。
やがてすべての不正は、母の死と、二つの国を戦争へ導く陰謀へつながっていく。
これは、名前も功績も奪われた女性が、自分の仕事と人生を取り戻す物語。
私だけを追放して、私の仕事だけを王国へ戻すことはできません。
文字数 72,049
最終更新日 2026.08.22
登録日 2026.08.02
「もう、ピアノは弾かない」――かつて神童と呼ばれながら、完璧を求めるあまり舞台から消えた高校生・神楽陽菜。明るく笑う彼女が、放課後の音楽室で誰にも知られず奏でていた音を、偶然耳にしたのは、数学界を去った元天才少年・橘悠真だった。
世界のすべては数式で説明できる。そう信じて挫折し、何にも期待しなくなった悠真は、陽菜の演奏にだけ、答えの出ない美しさを感じる。眠ることも忘れて彼が書き上げたのは、数学から生まれた一曲の楽譜。陽菜がその鍵盤に指を置いた瞬間、論理と感情がぶつかり合い、誰も聴いたことのない音楽が生まれた。
二人の才能を見抜いたのは、無精ひげでやる気のない教師・佐伯潤。だが彼もまた、かつて音楽業界で天才プロデューサーと呼ばれ、すべてを失った男だった。壊れた天才三人が始めた小さな部活動は、初めて出場したコンクールで観客を沈黙させ、陽菜の元ライバル、悠真の数学仲間、佐伯の過去まで呼び戻していく。
再び注目を浴びる陽菜。作曲家として評価され始める悠真。二人を世に送り出そうとする佐伯。けれど、喝采が大きくなるほど、陽菜の指にはかつての震えが戻り、悠真の心には評価への渇きと恋の嫉妬が生まれてしまう。勝ちたいのか。認められたいのか。それとも、ただ隣で音を重ねたいのか。
やがて彼らの前に現れるのは、完璧な演奏で世界を支配する天才ピアニスト、エリック・シュタイン。「君たちの音楽は、いつか冷める恋にすぎない」。その言葉を前に、二人は世界一になるためではなく、自分たちが音楽を始めた本当の理由を証明するため、最後の舞台へ向かう。
これは、才能に人生を壊された少年少女が、音楽を通してもう一度「好き」を取り戻す物語。完璧でなくても、傷ついたままでも、人は誰かとなら新しい答えを生み出せる。数学少年が書いた不完全な曲と、ピアノを捨てた少女の演奏が重なるとき、世界でたった一つの奇跡が始まる。
文字数 218,782
最終更新日 2026.08.22
登録日 2026.07.11
二千万年前・・・この世界、グリアリーフに神が与えたとされる元素(フィーア)が世界に溢れ、グリアリーフには生命が溢れた。そして、長き年月が流れ・・・グリアリーフは三つに分かれた。太陽の都市、ガイアを首都とする国、ケインシルヴァ。水上都市、シレーフォを首都とする国、クィーリア。その二つの国と協定を結んでいる国、ミヨジネア。しかし、二つの国、ケインシルヴァとクィーリアは元素を求めて争いあった。これが元素戦争である。
その元素戦争から千年・・・突如として世界各地で発生した地震・・・。その原因を調査すべく、太陽の国ガイアに住む主人公、ユーガ・サンエットは友人でありガイアの貴族でもあるネロ・ルーオスと共に水上都市、シレーフォへと向かう。そこで出会った謎のクールな印象を持たせる少年の名は、トビ・ナイラルツ。
世界に迫る危機を解決に導く鍵を握るのは、『緋眼』と『蒼眼』ー。
ーこれは、絆を信じる熱き少年と孤独な人生を歩む冷徹な少年、そして仲間達との「本当の絆」を信じる物語ー。
・ジャンル
『本当の絆』を信じる物語
Twitter(X)などのハッシュタグ
FAなど→#クロコネFA
感想など→#読んだよクロコネ
↓Twitter(X)
書いてる人
ユーガ
@yuga_sanetto
挿絵を描いてくださってる方
T.R様
Omuのの🌂(母KJ)様
@KJ519take様
表紙絵を描いてくださった方
四葉様
@wym54knb56gj様
※この小説には暴力的な描写や過激な発言が含まれています💦
無断転載、自作発言等は禁止です。ご注意を🪓😏
文字数 589,927
最終更新日 2026.08.22
登録日 2022.06.23
⭐️倒れた老人を救った底辺操縦士が、伝説機と律姫で空へ翔ぶ物語!
泥と錆に沈んだ廃工区で、少年レオ・グランツは古びた作業骸機《ガンボルト七号》に乗り、瓦礫を運ぶだけの毎日を送っていた。
貴族でも、騎士でも、特別な才能を持つ者でもない。
けれどレオには、ひとつだけ捨てられない夢があった。
いつか、本物の星導騎士になること。
そんなある日、レオは路地裏で倒れていた謎の老人を助ける。
金もない。腹も減っている。自分の寝床すら満足にない。
それでも彼は、見捨てて眠るくらいなら、腹を空かせて眠る方を選んだ。
その小さな善意が、レオの運命を大きく変える。
老人がレオに託したのは、地下深くに封印されていた伝説の星骸機《アストラル・ヴェイン》。
そして、その機体と共に眠っていたのは、人に恋をしないはずの律姫、ルシェリア・ノアだった。
感情を持たぬ戦乙女。
名ではなく役割で呼ばれてきた少女。
人の心を理解せず、ただ操縦者を補助するためだけに存在するはずだった彼女は、レオと出会い、少しずつ変わり始める。
だが、世界は優しくない。
律姫を「資源」として扱う者たち。
封印機を狙う騎士団。
廃工区の底辺少年を、決して英雄とは認めない空の支配者たち。
レオが手にした力は、夢を叶えるための翼であると同時に、巨大な争いへ引きずり込まれる証でもあった。
それでも彼は、目の前で泣いている誰かを見捨てられない。
たとえ敵が貴族でも、騎士団でも、世界そのものでも。
たとえ自分の機体が傷つき、体が限界を迎えても。
泥の中で見上げていた星は、いつしかレオ自身の手の中で輝き始める。
これは、底辺操縦士の少年が伝説機と出会い、恋を知らない律姫の心を目覚めさせ、奪われた者たちの鎖を断ち切っていく物語。
壊れかけの相棒に話しかけていた少年は、やがて空を揺るがす騎士となる。
――泥の底からでも、星には手が届く。
文字数 605,589
最終更新日 2026.08.22
登録日 2026.07.04
俺が死んだ時、神は泣かなかった。
事故で命を落とした青年・悠真が死後に出会ったのは、人を救う存在ではなく、死んだ魂を世界へ還すだけの無感情な観測者だった。
神は善でも悪でもない。
人の死も、村が焼かれることも、子供が泣くことも、ただ世界に起きる変化として見ているだけ。
本来なら悠真の魂も消えるはずだった。
だが、悠真の放った一言が、神の中に初めて小さな揺らぎを生む。
「それなら、あんたは誰にも覚えられないんだな」
その言葉に興味を持った神は、悠真を異世界へ転生させる。
ただし、チート能力はない。
魔力もない。
剣の才能もない。
知識無双できる環境もない。
あるのは、前世と変わらない普通の心だけ。
そして神は、美しい人間の姿を作り、リィアと名乗って悠真のそばを歩き始める。
けれど、その神は悠真以外を救わない。
村が襲われても。
奴隷商に人が売られても。
仲間が傷ついても。
理不尽に命が奪われても。
神はただ、悠真だけを見ている。
「私の興味は、お前だけだ」
何の力も持たない悠真は、それでも目の前の誰かを見捨てられない。
救えない。
守れない。
届かない。
何度も失い、何度も神を憎み、何度も自分の無力さに膝をつく。
それでも、彼は立ち上がる。
これは、無力な人間が救われない世界で、それでも誰かの名前を忘れまいと抗う物語。
そして、感情を持たない神が、たった一人の人間と旅をする中で、初めて“友達”を知るまでの物語。
文字数 236,253
最終更新日 2026.08.22
登録日 2026.07.09
ふとひらめいたオメガバースもの短編です。
登場人物はネームレス。
きっと似たような話が沢山あると思いますが、ご容赦下さい。
内容はタイトル通りです。
※2025/08/04追記
お気に入りやしおり、イイねやエールをありがとうございます! 嬉しいです!
文字数 6,295
最終更新日 2025.08.03
登録日 2025.08.03
あることがきっかけでEDになってしまった夫、譲治。その夫に献身的に尽くす妻、紗和。ある日譲治は不思議な精神科医門倉と出会い、自分の病気を告白する。「一度クリニックへいらっしゃい。奥さんを連れて」。ところが治療は譲治に対してではなく紗和に対して行われることになった。「奥さんがあなたの病気を治すカギを握っている」と。紗和の治療の度に行われる、妻の「夜伽話」のお陰なのか、譲治は次第に妻の痴態や妻の手で性の機能を回復する。だが、どうしてもフィニッシュできない。妻の中で思いを遂げることができず、「中折れ」を繰り返してしまう。そのうちに妻が他人に抱かれる様を想像すると激しく勃起するようになるものの、妻の紗和が次第に門倉の「性戯」の虜になってゆくのではないかという疑念に苛まれてゆく。そうしてついにEDの原因になったある疑惑にたどりつくのだが・・・。
ノクターンノベルズさんに先行掲載中のものです。よろしくお付き合いください。
文字数 129,396
最終更新日 2021.01.03
登録日 2020.12.15
女子高生レナがスレイブになってゆくお話です。えっちです。ひたすら、淫靡です。
昨年ノクターンノベルズさんに掲載したのを新装加筆してお届けします。
どぞ~。
文字数 266,169
最終更新日 2021.02.21
登録日 2021.01.02
ちょっとMの気があるヘタレ男子高校生とSっ気バリバリの3人の姉たちが織り成すホームコメディ。
登場人物
長男 尊(たける)17歳
高校生 この物語の主人公
男子誕生を熱望していた父に溺愛され過ぎてヘタレになってしまった完全に名前負けの男子高校生。3人の凶悪な姉たちに日々酷使されているためブカツしているヒマがない。だがなぜか学校の成績はいい。
長年姉たちに酷使されたせいでドMの気がある。幼馴染の若葉(わかば♀)に見破られて以来ドMを自覚するようになった。最近はそれにドはまりしつつあるのが悩みの種になっている。
長女 一葉(ひとは)26歳
司法修習生 法律事務所勤務
学生時代にカレシにウワキされ怒りのあまりカレシのキンタマを蹴って女にしてしまったという強者伝説の持ち主。おかげで大学を除籍処分にされるが何故か不起訴となり独学で司法試験に合格したがんばり屋。義理人情に厚く困っている人を見過ごせないので弁護士を目指している。趣味はむかしの古いヤクザ映画のDVDコレクション。
次女 双葉(ふたば)22歳
四輪・二輪レーサー
それぞれ正規のライセンスを持ちレース戦績もいいのに血の気の多いのが災いして転倒・クラッシュが多すぎスポンサー・チーム・メカニックたちから敬遠され気味。それでもその辺のレースクイーンたちも裸足で逃げ出す美形とプロポーションでグラビア受けするため辛うじてドライバーズシートを維持している。ダイエットと筋トレが趣味。その割に、時として暴飲暴食する。
三女 三葉(みつは)19歳
専門学校生
武闘派ヤクザであった父が最も目をかけ育て上げた格闘技愛好家。段持ちであるカラテ以外にも合気道テコンドーなんでもござれの猛者。寝技が嫌いなので柔道はやらない。裸族予備軍。つか、ほぼ裸族。いつもマッパでカラテの型を練習しているらしいのだが覗いたら確実に殺されるのでまだ一度も見たことがない。
3人に共通するのはとびきりの美形であること。本人たちにその自覚がないこと。究極のファザコンであること。特定の彼氏がいないこと。美形だから寄って来る男には事欠かないのだが3月と続いたためしがない。「どっかにいい男いないかな」が口癖であること。常に金欠であること。
文字数 135,225
最終更新日 2024.09.01
登録日 2022.09.07
タイトルの通りです。やむを得ず夫以外の男に身を委ねた人妻が快楽も経済も子供も地位も、そして愛もすべて手に入れる、そういう話です。
ムーンライトノベルズさんに掲載してたものを投稿します。
文字数 70,713
最終更新日 2020.12.30
登録日 2020.12.17
なんちゃって江戸時代もの。
性行為でしかコミュニケーションを取れない二人の物語です。
死後に霧の中をさまよう人斬り・白羅が、不思議な池に映る絵師見習い・漣の姿を眺める……という形で進みます。
怪しい屋敷で白狐と名乗り、身体を売る漣の目的は?
白羅と漣はどういう関係だったのか?
なぜ白羅は死んだのか?
……という謎が少しづつ明かされる話です。
性描写や暴力表現が多数含まれます。
また、基本的に一話に一回は性的な表現が入ります。モブ姦および複数人とのプレイあり。
全般的に攻め受け双方の視点で物語が進みます。
ハードコアな描写や現実的ではない性描写が苦手な方はご遠慮下さい。
また、途中でNLの性描写も少し入ります。ご注意下さい。
本編二十五話、番外編一話です。
文字数 123,918
最終更新日 2025.11.19
登録日 2025.10.25
目の前にいる人間がその日のうちに負う怪我を‘予知して視えてしまう’特異な左目を持つ少女・紗枝。彼女は自分のルールに従い、スーツに身を包んだ見目の良い二人の男へ警告する。「右のこめかみに気を付けて」そこから始まる少女とヤクザの物語。(暴力・流血・グロテスク描写有り)最後にTAKE集(ギャグ)付きました。
文字数 62,713
最終更新日 2019.09.14
登録日 2019.09.14
上流階級の退屈な毎日に耐えられず、自分の意思が通らない雁字搦(がんじがらめ)の未来から逃れるようにして、度々家を飛び出しては連れ戻される日々を送っていた17歳の高校生、スミレ。
ある日スミレは不思議な男「サキ」と出会い、身も心も、たちまちに彼の虜になってゆく。
これは二年前に「ムーンライト・ノベルズ」様に投稿した作品に大幅に手を入れて再投稿するものです。拙著『レナのレッスン』の外伝、スピンアウトと呼ぶべきものですが、細部随所に『レナの~』とは一致しない、整合しない個所も出てまいります。これはこれで独立した読み物としてお受け容れいただきたく、筆者としては願わしゅうあります。
文字数 405,611
最終更新日 2023.04.21
登録日 2022.07.10
「責任は取る。僕と結婚しよう」
隣にイケメンが引っ越してきたと思ったら、新しく赴任してきた課長だった。
歓迎会で女性陣にお酒を飲まされ、彼は撃沈。
お隣さんの私が送っていくことになったんだけど。
鍵を出してくれないもんだから仕方なく家にあげたらば。
……唇を奪われた。
さらにその先も彼は迫ろうとしたものの、あえなく寝落ち。
翌朝、大混乱の課長は誤解していると気づいたものの、昨晩、あれだけ迷惑かけられたのでちょーっとからかってやろうと思ったのが間違いだった。
あろうことか課長は、私に求婚してきたのだ!
香坂麻里恵(26)
内装業SUNH(株)福岡支社第一営業部営業
サバサバした性格で、若干の世話焼き。
女性らしく、が超苦手。
女子社員のグループよりもおじさん社員の方が話があう。
恋愛?しなくていいんじゃない?の、人。
グッズ収集癖ははない、オタク。
×
楠木侑(28)
内装業SUNH(株)福岡支社第一営業部課長
イケメン、エリート。
あからさまにアプローチをかける女性には塩対応。
仕事に厳しくてあまり笑わない。
実は酔うとキス魔?
web小説を読み、アニメ化作品をチェックする、ライトオタク。
人の話をまったく聞かない課長に、いつになったら真実を告げられるのか!?
文字数 43,127
最終更新日 2022.02.08
登録日 2022.02.06
高校2年になる陰キャ男子、狛田 剣一(こまだ けんいち)
俺はクラスのカーストトップのイケメン池月にイジメられていた。
「お前が言うこと聞かないならお前の幼馴染みを襲うからな」
奴は同じクラスで中学から疎遠な幼馴染みでクラス委員長でもある、姫野 雫を襲うと俺を脅す。
池月の家は地元の名家で病院を経営している、噂では父親は近く市長選に出るとか、そんな池月にはクラスの連中は勿論、授業中にイジメられていても教師も注意しない。
そんな中で唯一、疎遠だった幼馴染みだけは池月を注意してイジメを止める様にと俺を庇ってくれた。
そんな優しく誠実な幼馴染みの事が誇らしく好きだった、だから彼女を守る為ならどんなに蔑まれても耐えられた••••••
あの日迄は
俺は見てしまった
放課後の教室で池月と幼馴染みがセックスしている所を
しかも亡くなった実母から貰った大事な手帳を奴らの穢れた体液を拭き取るのに使われて俺の心から【思いやり】と言う気持ちが消え失せた
幼馴染みも俺を蔑む義妹も俺に関心のない家族も全部纏めて捨てて俺は持てる力すべてで復讐する事を誓う
これは、復讐に取り憑かれて徹底的にやりきる男の復讐の物語
文字数 171,468
最終更新日 2026.01.24
登録日 2025.11.23
田舎の農業関連企業で農薬研究開発部門の研究員として働いていた神之 十碧(カミノ トア)は、開発中だった薬を運悪く吸い込み死んでしまう。さらに転生先で屑親に売られてしまったトアは、エルズマート王国お抱えの暗殺者ギルドで殺し屋として育てられる。20年もの間、逃げることも死ぬこともできずに暗殺者稼業を続けた結果、『常闇の殺戮者』の二つ名を持つ最悪のアサシンとなってしまった。しかし国内で勃発した覇権争いに巻き込まれ、最終的に自らが所属する組織の裏切りにあい、瀕死の重傷を負ってしまう。
死の間際、自らの運命を呪うトア。もしもう一度生まれ変われるとしたら、今度は平和な世界でモフモフに囲まれて暮らしたいと願った。なのに死を覚悟した直後、ちんまりとした獣人が彼の命を救った。そのモコモコの名はポンチョ。彼は過去にトアが他国の貴族から救い出した、それはそれはモフモフとしたヤブイヌ族の可愛らしい獣人だった。
闇の鎖によって繋がれ続けてきた魔の手から逃れ、ポンチョとともに東の果てへと移り住んだトアは、これまでの時間を取り戻すように人として当たり前の暮らしを目指して奔走する。なのになぜか彼らの前に現れるのは、とにかく『もふもふ』としている生き物ばかり。魔の森で村長として村作りを進めたトアと、不思議とどうして、あふれんばかりに風変わりなモフモフたちとのモフモフ生活をどうぞお楽しみください。
これは運命に翻弄され続けた最強最悪な常闇殺戮者が、新たな人生を模索しながら、モフモフの村人たちと作物を育てたり、魔道具を作ったりしながら、ノホホンと生きていくことを『目標』とした物語です。
ただひとつ、最後に……
「スローライフを送りたい!」としていますが、「スローライフを送れる」とは言っておりませんので悪しからず。バトルもあるよ!!
登録日 2025.06.30