聖女殺しの恋 ―死に戻り悪女が妹聖女のキスで目覚めたら―

私――オフィーリアは大罪を犯し、処刑された。聖女であった義妹に婚約者を奪われ、積年の恨みと嫉妬が爆発し、彼女を殺してしまったのだ。

しかし気がつくと、目の前に彼女の顔がある。私は幼女な義妹にキスされていた。

「ふぃふぃねーね、らいしゅき!」

なぜか十三年前――四歳の頃まで巻き戻っていた私。

今度は彼女と関わらず、誰かに愛されることも期待せず、ひとりで生きていこう。そう思っていたのに、義妹は毎日のように愛を囁いてキスをして、私を翻弄してきて……。

「フィフィ姉さまっ! 大好きです」
「邪魔よ。暑苦しい。抱きつかないで」

「…………口づけは、やめて。って。何度も言っているでしょ」
「えへへへへ。愛してます。好きです」

――すべてを諦めた悪役令嬢を愛する義妹と、聖女な義妹に絆されて氷の心を溶かされていく彼女。

時にすれ違い、時に引き裂かれ。王太子の存在や陰謀に関係を壊されながらも、ふたりの心は近づいていく。

これは、ふたりの義姉妹をめぐる愛憎と恋のお話。


*小説家になろう、カクヨムにも掲載しております
*幽八花あかね名義作
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