1DK バス・トイレ・化け猫つき

 ある日の真夜中過ぎ。
 フリーターの青年・三枝悠馬は、どこからともなく聞こえてくる猫の鳴き声によって眠りを妨げられる。
 声が聞こえてくるのは、自室の二軒隣の202号室の中からだった。
 てっきり、その部屋に住む独居老人・初鹿野伝蔵が飼っている猫の声だと思い、ドアをノックして老人を呼び出そうとする悠馬だったが、中から老人の返事は帰ってこなかった。
 その代わり、ますます強まる猫の声に業を煮やした悠馬は、思わず声を荒げかけるが、老人の苗字を読み間違ってしまう。
 ……と、
 次の瞬間、ドアの向こうから怒声が上がった。

「たわけ! ハジカニョ……ハジカニ……あ~、あ~、……ハジ、カ、ノじゃ! 馬鹿もニョ!」


 ――それが、タダの平凡な青年だった三枝悠馬が巻き込まれる事になる、奇妙な経験の始まりだった……!

 何の取り柄もない青年と、突然死した老人の魂が宿ったノラ猫のコンビが織りなす少し不思議なコメディです。
 どうぞご一読下さい!
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小説 201,062 位 / 201,062件 ライト文芸 8,595 位 / 8,595件

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