戻るなんて選択肢はないので、絶対魔法使いの弟子になってみせます。

【第十三回 ファンタジー小説大賞参加作品】

 ある事件が切っ掛けで、家族と親族から虐げられて育った孤独な少女、千葉睦月。
 少女は全てを諦め、叶わぬ希望を抱いて生きていた。
 そんな少女がひっそりと一人寂しくこの世を去ったのは、雪が降る日だった……。
 確かに死んだ筈なのに、ある存在によって、もう一度、睦月は〈生〉を与えられる。
 一度死んだ睦月が堕ちて来た世界は【常世】と呼ばれる、あやかしが棲む世界。
 それが、睦月の冒険の始まりだった。
 人間は睦月と睦月を助け保護した「なんでも本屋」の店主、伊織だけ。
 伊織は睦月を本来住む日本に帰そうと考えていた。
 もう一度、あの生活に戻るなんて考えられない。なら、行動するしかないよね。
 心に深い傷を持つ少女が、本屋で働きながら、人でない存在に出会い、彼らの優しさに触れ癒されていくお話です。

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