ミステリー 現代ドラマ 小説一覧
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19件
1
婚約者に偽の氷河期を信じ込まされ、私は真夏の東京で凍死した
七月の東京は、息をするだけで肺が焼けそうなほど暑かった。
けれど佐倉美緒は、婚約者の桐谷悠真に「世界は氷河期に入った」と信じ込まされ、偽りの終末の中へ閉じ込められた。
悠真は寝室を密閉し、偽の災害情報を作り、業務用エアコンとドライアイスで極寒の部屋を作り上げた。美緒は恐怖と信頼の中で、少しずつ凍えていく。死の直前、彼女はたった一着のダウンコートまで悠真に渡し、「私の代わりに生きて」と願った。
だが魂が身体を離れた瞬間、美緒が見たのは、扉の外に広がる真夏の陽射しだった。
終末など、どこにもなかった。悠真と親友の白石雪乃は隣の部屋で食べ、飲み、笑いながら、美緒の死を待っていた。彼女の預金と、文京区の分譲マンションを奪うために。
ゴミ箱に捨てられた美緒は、やがて怨霊となる。
彼らが氷河期を作ったというのなら、今度は美緒が、この真夏の部屋を本物の氷の牢獄に変える。
開かない玄関。暴走するエアコン。途切れた電波。目の前にあるのに越えられない生への出口。
裏切り者の二人は、少しずつ絶望の底へ引きずり込まれていく。
翌日、警察が扉を開けたとき、そこには東京で最も奇妙な密室冷凍事件の現場が広がっていた。
2
大晦日の夜、我が子が奇妙に消滅!狂いそうな私に夫が突きつけたのは『俺たちは10年もディンクスだろ』という絶望の嘘!
今日は大晦日だった。
東京では珍しく雪が降っていた。細かな白い粒が、港区の高層マンションの外に並ぶ街灯の下で、夜の底に薄い灰をかぶせたように舞っている。
遠くの寺から除夜の鐘が聞こえ始めたころ、陽翔はまだ窓辺に張りついていた。神社の参道の先に見える灯りを指さし、初詣の屋台を見に行きたいと何度もせがんでいた。
部屋の中は暖房がよく効いていて、年越しそばのつゆの匂いがまだ残っている。テレビでは年越し番組が流れ、芸人たちの笑い声が明るすぎるほど響いていた。
私は陽翔に赤いダウンジャケットを着せ、手編みの赤いニット帽をかぶせた。特撮ヒーロー柄のその帽子は、縁が少しだけ歪んでいる。それでも陽翔は、世界でいちばんかっこいい帽子だと言ってくれていた。
「ママ、甘酒飲みたい」
「子どもでも飲めるやつだけね。勝手に走っちゃだめ。パパの手、ちゃんとつないで」
蓮司は玄関で黒いダウンを羽織り、陽翔のマフラーを整えていた。顔を上げて私を見ると、目尻に少しだけ笑みを残した。
「大丈夫。温かいのを一杯買って、すぐ戻る」
「ママも待っててね!」
陽翔は小さな手を伸ばして、私とハイタッチをした。
私は笑って、父子がエレベーターへ向かうのを見送った。扉が閉まる直前、陽翔は隙間から手を振っていた。
鐘の音が、ひとつ、またひとつと夜に沈んでいく。
私は窓辺に寄り、下を見下ろした。神社へ向かう人の流れはそれほど多くない。雪のせいで、街全体が奇妙なほど静まり返っていた。
十分ほど経ったころだった。
コンビニ脇の路地から蓮司が出てくるのが見えた。
ひとりだった。
陽翔の手を引いていない。
蓮司は雪の中に立ち、うつむいて煙草に火をつけた。
心臓が、凍ったように縮んだ。
私はスリッパも履き替えず、コートだけつかんで部屋を飛び出した。エレベーターは氷づけにされたみたいに遅い。階数表示がひとつ下がるたび、手のひらから熱が抜けていった。
3
ピース・メーカー・エージェント ――情報で世界を救う方法――
国内を二分する内戦を仕掛けられ、国家存亡の危機に瀕する東ヨーロッパの最貧国・モルタヴィア。若き外務大臣ラドレスクは、国際社会での冷酷な門前払いに打ちひしがれる。万策尽きた彼が、合衆国の首都ワシントンD.C.で頼ったのは、独立系PR会社の若き日本人の3人組「チーム・ヴェスパ」だった。
大国に軽くあしらわれ、初の記者会見も空席祭り。
しかし、チーム・ヴェスパのリーダー花金鳳花は、ラドレスク大臣の「俳優並みの容貌」と「卓越した英語力」を武器に、世論を味方につける前代未聞の広報戦略を企てる。
世界最強の政治の街で、過小評価された者たちが国家の命運を賭けて仕掛ける、国際世論操作サスペンス!
「その正義、私たちがプロデュースいたします――――――」
※本作は、長期連載中の『初恋リベンジャーズ』の少しだけ未来の物語になります。すでに、そちらの作品をお読みいただいている読者の方は、高校生の彼らがどのように成長したのか楽しみながらお読みいただくると幸いです。
4
【完結】既読は“25:61”——最期の一日を延ばすメッセージ
深夜25:61。亡き恋人からだけ“既読”がつく。
それは私の寿命を一日だけ延ばす合図——代わりに、世界のどこかで小さな不運が起きるのかもしれない。
下書きに残る「きこえる?」、録音に紛れる誰かの心音、地名が導くささやかな救い。
誰かの明日を守るたび、私の“今日”も息を吹き返す。
泣ける恋愛とやさしいミステリが交差する連作長編。
愛は奇跡か、罪か。
最後のページで、あなたの“たいせつな一日”をそっと抱きしめたくなる物語。
——既読が、鳴る。
5
Psychopathic CEO
ニューヨークの大企業を率いるナサニエル・クロス。
知的で有能、社交的で、いつも穏やかな笑顔を絶やさない彼には、少々厄介な趣味がある。
他人の反応を観察し、心理を揺さぶり、予想外の展開を楽しむこと。
一方、ペンシルベニア州で就職活動に励むエリオット・ヘイズは、真面目で責任感が強く、不合理なことには黙っていられない青年だった。
そんな二人を結びつけるのは、一社の求人募集。
奇妙な社内ルール、理解不能な社長の言動、振り回される秘書たち。
やがて始まるのは、サイコパス社長とドMツンデレ部下による、常識が通用しそうで通用しない企業生活。
現代ニューヨークを舞台にした、ブラックコメディ&心理的駆け引きの物語。
6
薔薇を抱いて眠れ
ある特殊なバラの花から、人の精神を支配してマインドコントロールを施せる薬。
そんな、悪魔のような薬を作ってしまった事から、姿を隠さなければならなくなった清宮一家。
薬の製造法を巡り、一家の行方を追う製薬会社と、その情報を横から奪おうとする企業。
たった一人生き残った製造法を知る少年を巡り、大人たちの思惑が錯綜する――
※本作品は、30年以上前に作者が書いた作品になります。
当時、某出版社の公募に出品し、二次選考まで残った作品です。
当時と今とでは時代背景が違う為、数か所の手直しを加えてありますが、ストーリーの大筋に変更はありません。
ただし――ラストは少し変えました。
どうか最後まで、お付き合い頂けたら幸いです。
※本作品は重複掲載作品です。カクヨム、NOVEL DAYSでも同時公開しております。
※一部、暴力描写・性的描写があります。ご了承ください。
7
「屋上のエデン」
一部上場企業のオフィスビル屋上。そこは、社会から切り離された障害者雇用枠の男女八人が集う聖域。通称「屋上経済圏(エデン)」だった。企業が法律上の罰金を回避するために「数合わせ」で雇った彼らは、庇護されるだけの弱者ではない。失った右脚、車椅子、躁鬱、過敏な感覚。彼らは自らの生々しい障害や特性を、生存コストを最大化するための冷徹な「投資原資」に変え、福祉を騙る搾取者たちの裏をかいて莫大な実利「金・権利」をハックしていく。「不便ではあるが、この無い脚は非課税財産だ」義足のリーダー・湊航の指揮のもと、完全無欠の牙城を築いたかに見えた八人。しかし、戦術参謀である車椅子の青年・瀬戸の唐突な交通事故死をきっかけに、鉄の結束を誇ったエデンに致命的な崩壊の予兆が鳴り響き始めた。社会の理不尽をハックする、超合理的現代サバイバル・ドラマ、開幕。
8
片腕の炎
その腕のタトゥーが鼓動する時その闇は切り開かれる
ある特異な能力の持ち主 畔上世守と仲間の斎藤零士の二人が
世守の特異な能力を使い心の中に潜む闇を持った人間から依頼人を救済する現代ファンタジーミステリー作品です。
9
あかりの灯る家
矢吹あかり、二十歳。
女手一つで自分を育ててくれた母・妙子と、慎ましくも温かな日々を送っていた。
しかし二十歳の誕生日、大学の講義で手渡された一枚のレジュメが、あかりの日常を一変させる。
そこに記されていたのは、二十年前に起きた未解決の誘拐事件。
地域でも有数の資産家・白鳥家で生まれた赤ん坊――「白鳥渚」が、何者かによって連れ去られた事件だった。
誕生日。
右目の泣きぼくろ。
耳の形。
記事に残された情報が、次々と自分自身と重なっていく。
「……お母さんは、私を盗んだ誘拐犯なの?」
意を決して母を問い詰めたあかりに、妙子は涙ながらに語り始める。
そこには、名家の中で「望まれない長女」として生まれた赤ん坊に待ち受けていた、凄絶な虐待の日々があった。
そして、その暗闇から少女を救おうとした、ひとりの青年――陽向。
母があかりを連れ去った本当の理由とは。
それは「誘拐」だったのか。
それとも――ひとりの少女を救うための、命がけの選択だったのか。
血の繋がりを超えた、母と娘の真実が、二十年の時を経て明かされる。
10
死んだ男が、全員の嘘を暴く。
記憶から「嘘の痕跡」を読み取る実験技術を研究していた男・久瀬誠一が、密室状態の研究室で死亡した。
現場に残されていたのは、たった一文。
「僕を信じるな。」
事件の翌日、久瀬が遺した記憶照合システム《オルフェ》が勝手に起動し、関係者たちの嘘をひとつずつ暴き始める。
妻の嘘。
親友の嘘。
刑事の嘘。
研究所の嘘。
そして、死んだ男自身の嘘。
証明されるたび、事件は真相から遠ざかっていく。
これは、自分の死を使って誰にも裁けなかった罪を証明しようとした男と、その証明に巻き込まれた人々の物語。
この作品はカクヨム、小説家になろう、アルファポリスにも掲載しています。
11
あの夏を知らない
二十年前に起きた、八歳の少女の失踪事件。地方紙記者の松本が特集記事のために訪れたのは、かつて祖母と夏を過ごした町だった。最後の目撃場所は、久瀬川上流の旧水門。少女と同じ八歳だった自分。事件の三日後に亡くなった祖母。そして、なぜか思い出せない祖母の葬儀。取材を重ねるほど、二十年前の事件は他人事ではなくなっていく。
自分は、あの夏に何を忘れたのか。
12
通報窓口、ただいま炎上中
大手メーカー「東都テクノリンク」。
炎上対応で名を上げた元広報・葛石任三郎は、社内政治の“都合”で内部通報窓口へ異動させられた。届くのは、証拠の薄い匿名の声ばかり。——だが、その声を無視した瞬間から、会社は腐り始める。
13
幼馴染バンド、男女の友情は成立するのか?
少々変わった名前と幼馴染みたちとバンドを組んでいる以外、ごく平凡な女子高生・花厳布良乃は毎晩夢を見る。――隣人、乙町律の無残な屍姿を。
しかし、それは"次に"記憶や夢として保管をされる。
「恐らく、オレは――少なく見積もっても千回程度、誰かに殺されている」
と、いつもの如く不愛想に語る。
期して、彼女らは立ち向かう。 摩訶不思議な関係を持つ男女4人の運命と真実を暴く、オムニバス形式の物語を。
14
インスタント・ラブ
23歳の新入社員、慎也。
上司の誘いによるダルい飲み会からの帰宅途中、乗ったタクシーの運転手から妙な話を聞かされる。
その話が気になって仕方ないが、まさかその後、あんなラッキーな出来事が起こるなんて・・・!
15
この七日間はノンフィクションです。ただし、七つの嘘が紛れています。
※この七日間はノンフィクションです。ただし、七つの嘘が紛れています。
葉薊(はあざみ)芸術大学の映像学科に所属する樹津田真理乃(きづたまりの)は、美術学科の昇藤佳(のぼりとうか)に卒業制作のドラマに出演してほしいと依頼する。自分達の『●●物語』を撮るために……。
真理乃は大学生活最後の夏休みに、藤佳を主人公にしたノンフィクションドラマを撮影する。七つの嘘が紛れ込んだ、とある人物達に向けてのドラマを……。
※この小説はフィクションです。
※公開後に加筆修正する場合もございます。
※カクヨムに投稿している『七日間のノンフィクション』のリメイク版です(カクヨムの方では会話劇になっており、一部の設定やストーリー展開、結末などを変えています)。
※表紙の画像は「OKUMONO-背景フリー素材 https://sozaino.site」様からお借りしています。
※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切、関係ありません。
※小説の無断転載・無断使用・自作発言・翻訳・AI学習などは禁止しております。
16
ポテト&シェイク ―レナとマコトの探偵日誌―
ある地方都市の公立高校に通う、関口玲凪(せきぐちれな)と滝浦真(たきうらまこと)。
校内で起こった事件をいっしょに調査する「探偵研究同好会」所属の探偵コンビに!
優等生で好奇心旺盛女子と推理は天才肌の地味系男子、二人の活躍を描く物語!
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事故を起こさせない探偵 ―元刑事・天川の未来視事件録
事故は、予測できる。
だが――仕組まれた事故だけは、止められなかった。
過去、未来の断片が視えてしまう刑事・天川。
彼の前に現れる事故は、いつも「偶然」を装って起きる。
だが次第に、そこには“人為的な配置”の匂いが混じり始める。
事故を起こさせる組織。
合理性の名のもとに、犠牲を正当化する思想。
そして、判断を下すことで世界を守ってきた敵組織。
天川は知ってしまう。
この戦いは「悪を倒す物語」ではない。
正しさが人を壊す構造そのものとの対峙なのだと。
刑事として、未来視の能力者として、
天川は“倒さない選択”を選ぶ。
人を裁かず、告発せず、殉教者も生まない――
象徴そのものを成立不能にする、静かな反撃。
事故は起きなくなる。
だが、犠牲が帳消しになることはない。
これは、
未来を見る力を持った男が、
未来に頼らず生きることを選ぶまでの物語。
18
オマセな間瀬拓真は解きました
1学期が終わりに近づく頃、拓真は図書室で奇妙な謎に遭遇する。
最初はイタズラだと思っていたが・・・
本作品は『オマセな間瀬拓真は言いました』の裏で起こっていた話です。
上記作品を読んでいなくても楽しめるように書いていますので、ぜひ気軽に読んでみてください!
◆こちらは2023年8月14日〜2023年8月31日にカクヨムにて投稿した短編です。
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探偵SS【ミステリーギャグ短編集】
探偵、刑事、犯人たちを描くギャグサスペンスショート集
投稿漫画に「探偵まんが」も投稿中
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