ファンタジー 贖罪 小説一覧
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「──世界が貴方を拒んでも、私は貴方を愛してる」
王国一の美姫と称えられるロゼアリア・クォーツ・ロードナイト。その正体は、戦場で魔物を狩る騎士団の部隊長だった。
「美しく完璧な白薔薇姫」という理想を守るため、愛する婚約者にすら秘密を打ち明けられず息苦しい日々を過ごすロゼアリア。
そんな彼女が出会ったのは、かつて世界を殺した罪を背負う黒い魔法使い、アルデバラン。
ロゼアリアとの出会いをきっかけに、過去の罪に向き合い始めるアルデバラン。唯一秘密を知ってしまった者として、ロゼアリアは彼と行動を共にする。
アルデバランの罪が、やがてロゼアリア自身を苦しめることになるとも知らずに──。
文字数 245,397
最終更新日 2026.05.19
登録日 2025.12.03
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3
前世で詐欺師だった男は、死に、転生した。
和風異世界・霞津。霧と情報と裏切りが流通する港都市で、影無と名乗るその人物は人目を避け、気配を消し、誰にも存在を知られることなく三年を過ごしてきた。
ただし——前世で自分が追い詰め、死なせた者たちに似た人間が傷つけられそうなとき、影無は動く。顔を変え、名を変え、それが本当に贖罪なのか自己満足なのか自分でも判断できないまま、密かに、その手を伸ばし続ける。
能力を使うたびに、感情が摩耗する。
感情が消えていけば、精霊・澪の声も、やがて消える。
感情がすべて消えたとき、影無は何のために動いているのか——もはや知る術もなくなる。
これは勝利の物語ではない。
成長の物語でも、ない。
罪を抱えた人間が、罪と同じ形をした善意を使いながら、少しずつ人間でなくなっていく——その過程を、静かに、丁寧に描く。
「そう思っていた」と、影無はいつも思う。
本当にそうなのかは、誰にもわからない。
文字数 38,400
最終更新日 2026.05.07
登録日 2026.04.06
4
王の命令で時を越えた騎士は、すべてを救うはずだった。
だが目覚めた時、国はすでに滅びていた。
二十年。
守るべき主君も、親友も、すべてを失い、
彼は“生き残ってしまった罪”だけを抱えていた。
「お前がいれば、違ったかもしれない」
その言葉を否定できないまま、隣国へと追放される。
そこで出会ったのは——
自分と同じ顔をした、ひとりの少年。
本来、自分が死んだ後に生まれるはずだった命。
明るく笑うその存在は、歪んだ運命の中で壊れかけていた。
もう遅いかもしれない。
それでも。
それでも彼は、救いたいと思ってしまった。
これは、
──遅すぎた騎士が、それでも誰かを救おうとする物語。
文字数 67,092
最終更新日 2026.04.24
登録日 2023.08.31
5
大陸を侵略者から守るという大義を掲げ、『命を捧げよ』と説いていた老魔術師メラルド。
今は罪を抱えながらも、文化活動家として大陸に生きている。
そんな彼の前に、昔の教えを今も信じる元弟子が現れた。
「私の命で、師匠が元に戻るのなら喜んで差し出します」
だがメラルドは、それを拡大自殺と断じて打ち砕く。
教団員として死んだ少女に与えたのは、介錯ではなく冒険者登録。そして、戦場で生き残るための、地味で残酷な訓練だった。
死に意味を求める弟子と、死に意味などないと知った師。
これは、最悪の思想を説いた師が、生きる技術を教え直す物語。
文字数 7,242
最終更新日 2026.03.31
登録日 2026.03.31
6
少年は、避暑に訪れた別荘で同年代の親戚の子や友人たちと過ごしていた。
長引く戦況もここでは関係がない。
夏の終わりに、屋敷の中の開かずの間を探検する肝試しを提案する少年。
そこにあったものは……
文字数 2,062
最終更新日 2026.02.13
登録日 2026.02.13
7
戦争は終わった。
けれど、死はまだ終わっていない。
焦げた鉄と腐肉の臭いが残る廃墟の中を、一人の男が歩いていた。
名はレオン。かつて剣を握り、人を殺した兵士。
いま彼の手にあるのは、武器ではなく、死者たちが遺した“想い”の欠片だった。
拾う。拾い続ける。
それは罪を数え直すための行為。
奪う者ではなく、返す者として生きるために。
ある日、レオンは瓦礫の下から一つの銀の指輪を見つける。
そこに刻まれていたのは、敵国の名。
本来なら、拾うことすら許されぬ遺品。
だが、彼はそれを胸に抱き、滅びた国の果てへと歩き出す。
失われた戦場を越え、憎しみに沈む村に辿り着いたとき、
彼はひとりの女と出会う。
それは、死者が最後に望んだ“帰る場所”だった。
奪われた命。赦されぬ罪。
けれど、たった一つの指輪が、
戦場に残された“祈り”を結び直していく。
――これは、奪われた世界の中で、
あるべきものを、あるべき場所へと帰そうとした男の物語。
文字数 3,861
最終更新日 2025.10.15
登録日 2025.10.15
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前世、俺はいわゆるアル中だった。色んな言い訳はあるが、ただ単に俺の心が弱かった。酒に逃げた。朝も昼も夜も酒を飲み、周囲や家族に迷惑をかけた。だから。転生した俺は決意した。今世では決して酒は飲まない、と。
それなのに、まさか無実の罪で毒杯を賜るなんて。
文字数 4,145
最終更新日 2021.10.06
登録日 2021.10.05
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