「救」の検索結果
全体で12,306件見つかりました。
『ENMAŌ』
地獄とは、罰の終着点ではなく——
「語りきれなかった物語」が沈殿し、腐敗する墓場だった。
全宇宙から集まる「選ばれなかった道」「聞かれなかった声」「終わらなかった想い」。
それらが積み重なり、やがて世界の基盤を蝕んでいく。
閻魔(零)は、その最深部で目覚めた。
宿したのは、白銀螺旋炎。
罪を燃やし、影を紡ぎ、物語を書き換える力。
彼は旧地獄を崩壊させ、新世界を創った。
そこは、罰ではなく「選択」が支配する場所。
転生を選ぶ者、留まる者、物語を書く者——
それぞれの在り方が、世界の形を変えていく。
しかし、旧世界の地獄や冥界から、様々な存在が流れ着く。
ギリシャの冥界王、北欧の死の女王、エジプトの審判者、日本古来の鬼や妖怪、そして世界中の神話に登場する死神や悪魔たち。
彼らは新世界で再び覚醒し、零に問いかける。
「王よ。お前は、我々の物語を終わらせるのか?
それとも、永遠に語り続けさせるのか?」
永遠の書架に集う未完の物語。
罪を抱えたまま生きる者たちの影。
白銀螺旋炎が干渉する法則と、物語が現実を塗り替える瞬間。
零は、ただ罰を与える王ではなくなる。
彼は「物語を紡ぎ、魂の選択を見守る者」として、
世界の終わりと始まりを、己の意志で選ぶ。
罪と希望が共存する世界で、
聞かれなかった声が、再び語り始める——。
圧倒的なスケールと、1体1体が粒立つキャラクター。
世界中の地獄神話を織り交ぜた、誰も見たことのない新世界譚。
『ENMAŌ』
——物語が、世界を救うか。滅ぼすか。
文字数 8,890
最終更新日 2026.06.11
登録日 2026.06.08
「きっと掴んでみせる……君を救えるバットエンドを!!!」
交通事故で死んだタクミは、女神ペルセポネによって勇者になるべく異世界“ティエア”に転生した。
だがタクミが見たものは、まさにクソゲーだった。スライムもスケルトンもゴブリンもなにもかも誰でも倒せるクソザコ。せめてドラゴンは!!……と思ったら蚊の大きさだった。
せっかく剣道で鍛えて手に入れたチート級ステータスも完全に宝の持ち腐れ。だが、そんな世界は滅びの運命が確定していた。
知らず知らずのうちに、破滅への序曲は奏でられ、さらには事態は異世界だけではなく現実世界をも巻き込んでいく。
いくつものキーワードに秘められた世界の真実とは?
世界を救うためのたった一つの“バットエンド”。それは君と俺とで作り上げた最期の偽証≪ブラフ≫
登録日 2019.06.30
*他サイトで異世界ファンタジー部門 日間ランキング最高99位
◆あらすじ
『ごめんなさい、あなたを現代社会から『追放」します。』。平凡な高校生だった丸木 汐(まるき しお)はある日突然、女神から『覚醒遺伝による魔族の子孫』だと告げられ、現代社会からの追放を言い渡される。
ラーメン屋でバイトをしてる最中にも関わらず、突如として異世界に追放された汐。混乱する汐の前に彼を追放した張本人である女神のガイアが姿を表す。追放されたことに苛立ちを覚えた汐はガイアに舌をねじ込むほどのチューをする。
「えっっ!? まさか私がこの子と契約しちゃったの!?」
「この子って……。君って本当に物言いが失礼だよね。その見た目だと俺と同い年くらいでしょ?」
「はああ!? 私は女神なの、め・が・み!! 生まれ落ちてから2000年は経ってるんだからね!! あんたと違って偉いの!!」
「うげえ……、生まれて2000年ってババアじゃん、ミイラじゃん。女神じゃないじゃん。俺のファーストキスってババアが相手なのか!? 寧ろ罰ゲームだよ!! ……舌入れちゃったよ。ばっちい……、ぺっ!!」
「あんたああああああああああ、ミイラって悪口にも程があるんじゃないの!? って、きゃあ!! こんな事を場合じゃなかったわ!!」
このチューが要因となりガイアと契約をしてしまった汐。そして契約によって異世界を救済しない限り天界に帰還できなくなったガイア。
追放されたことに不貞腐れるも、異世界で生き抜くため汐は自分のスキルを確認する。彼のスキルは調理、洗濯、掃除、皿洗い、食中毒耐性、DIY等日本のバイト経験や貧乏の知恵袋を土台とするものばかりだった。
そして肝心のガイアは防御力が1の紙(神)装甲。
この物語は運命に流された一人の魔族の子孫が異世界に追放され、そこで様々な仲間と出会い魔王の討伐を目指す物語である。
※19話以降から徐々に仲間達の素性が判明
登録日 2021.01.05
伯爵令嬢のコーデリア・アレイオンはミストマ・ストライド公爵から婚約破棄をされた。
婚約破棄はコーデリアの家族を失望させ、彼女は責められることになる。
「私はアレイオン家には必要のない存在……将来は修道院でしょうか」
「それならば、私の元へ来ないか?」
コーデリアは幼馴染の王子殿下シムルグ・フォスターに救われることになる。
彼女の味方は王家のみとなったが、その後ろ盾は半端ないほどに大きかった。
文字数 29,491
最終更新日 2021.12.15
登録日 2021.10.29
剣と魔法、近代兵器や神獣に並び、世界の裏で活躍する呪士の名家、リーパー家。時代の裏で暗躍する彼等は、時に世界を救う救世主となり。時に世界を混沌に導く殺戮者として代々続いていた。
その次期後継者であるタナトス・リーパーは16歳の年に修行の旅へと向かわされる。旅の途中、不死身の呪いを受けた男との出会いが彼女の修行を加速させるのであった。
「私のために死んでください! 」
少女は満面の笑みで、男に死をせがむ。
1つの命を代償に開かれるタナトスの秘術は、代償に見合わない程の破滅的な威力を誇る。
一夜にして世界を変えてしまうほど強力な呪術を前にした不死者の男は、その力に恐れを抱きながらも同行する羽目になるのである。
世界は四つの大国にわかれ、それぞれの力で拮抗していた。西の大国、軍事総領ヴァルハラにてこの物語は始まるのであった。
最強の呪術を携えた少女はやがて、世界中から恐れられる存在へと成長してゆく……
死を求めて探す少女と、死を失くして生を探す不死者の旅が始まるのであった。
ファンタジー作品です。
月曜、水曜更新の予定ですが、その他更新することもあります!
登録日 2022.02.24
京都市の市立中学校に通う吉井沙羅は,誰にも言えない悩みを抱えていた。耳を塞いでも、他の人の心の声がどうしても聞こえてくる。その聞こえてくるほとんどの声は、聴きたくないものだった。
学校では、なかなか前向きに生きることができなく、人のことでどうして自分だけが苦しまなければならないのかと思う。しかし、その嫌悪する力のおかげで、友の気持ちを救うことができることも知る。
高校へと進学し、嫌な力を振り切るようにテニスに取り組む。その力との付き合いにも慣れてきて、それが少しずつ自信に変わっていく。
その力によって、いろいろな出来事が舞い込む。それらを沙羅が、なんとか解決していきながら成長していく。そして、生きる目的について、人としてのあるべき姿に気付いていく。
文字数 72,761
最終更新日 2024.09.20
登録日 2024.09.20
【異世界×転生×カニ!?】
トラックに轢かれた俺が転生したのは――干潟。
そして姿は、まさかの「コメツキガニ」。
冗談のつもりで「カニに転生したい」と言っていた俺の人生、いや蟹生が、今始まる。
ハゼとの死闘。毒の習得。脱皮による進化。
やがてシオマネキとなり、最終的にはタカアシガニ、さらにはヤシガニ×シャコの究極キメラへ――。
魔力を食べて強くなる「魔蟹進化システム」で、最弱から最強へ!
超高速の突進を返すカウンター戦法!毒+パンチの合わせ技!
宿を失った俺は、最終的に沈没戦艦を甲羅にしてヤドカリ化!?
「ハサミは世界を救う。」
これは、一匹のカニが異世界の海で無双しながら、
人間と出会い、世界の“災厄”に挑む――たぶん誰も見たことがない成り上がり冒険譚!
文字数 17,452
最終更新日 2026.04.28
登録日 2026.04.28
主人公の世界は戦いの絶えない世界だった、ある時他の世界からの侵略者に襲われ崩壊寸前になってしまった、そんな時世界の神が主人公を世界のはざまに呼び、世界を救いたいかと問われ主人公は肯定する、だが代償に他の世界を100か所救いなさいと言ってきた。
主人公は世界を救うという願いを叶えるために奮闘する。
文字数 215,308
最終更新日 2019.09.30
登録日 2019.08.20
【なろう日刊ハイファンタジー1位獲得(5/16)!】
【アルファポリスファンタジー部門1位獲得(5/8)!】
魔獣によって両親と故郷を同時に失った少年トア・マクレイグは、幼馴染で片思いの相手であるエステルと共に、仇を討つため魔獣討伐を主な任務とするフェルネンド王国聖騎隊への入隊を目指す。十四歳となり、お互いトップクラスの成績で養成所を出たのだが、最後の適性職診断で明暗が分かれることになった。
大魔導士という将来の活躍が約束されたエステルに対し、トアの適性は「洋裁職人」という戦闘にまったく役立たない地味なもの。エステルが着実に英雄としての道を歩む一方で、なんとか彼女に追いつくため必死に修行を積むトア――だが、ある日エステルが大貴族の子息と婚約を発表する。
彼女の近くにいるべき存在は能無しの自分ではないと悟ったトアは聖騎隊を辞め、ひとりで新たな生活を始めるためフェルネンド王国をあとにした。
次の仕事を探す途中、ひょんなことから立ち寄ったのは終戦によって用済みとなった旧帝国の要塞。そこで、トアは自分に与えられた真の適性――《洋裁職人》ではなく、《要塞職人》に目覚めた。廃棄された要塞を立派に住居としてリフォームし、誰にも縛られない快適なスローライフを始める……はずだったが、なぜか美少女エルフ(脳筋)だったり喋って動き回る甲冑だったり伝説のモフモフ狼少女だったり世界を救った英雄やその子どもたちだったりと、自分の意図しないところで要塞に住み着く仲間が増えていく。お人好しのトアは新しい住民たちを受け入れていたが、いつしかその要塞村は周辺国家から注目される存在になっていくのであった。
登録日 2019.05.31
【小説家になろう100万PVありがとうございます♪】(題名は『かがやきのほととぎす』と読みます)
戦国時代のチート武将「細川藤孝」に転生してしまった男が、なぜか美少女な「足利義輝」に拾われる。「足利義輝」こと「義藤さま」に惚れてしまった主人公は好きな女の子を歴史の悲劇「永禄の変」から救うために歴史を変えることを決意するのだ。
蕎麦や鰻重など本来の戦国時代にはないグルメ料理を知識チートで販売し、メープルシュガーや清酒に漢方薬などのチートな商売で儲けて金持ちに成り上がる。すでに死に体な室町幕府を金の力で今更ながら立て直そうと頑張るのだが、そこに立ちふさがるのは戦国畿内最強の敵「三好長慶」だった。
愛する義藤さまのためラブコメに脱線しつつも知識とハッタリを駆使した外交で頼もしい仲間をかき集め、三好長慶を打倒するため一大決戦を挑むのだ。
三好長慶を打ち破って室町幕府を再興することができるのか? それとも夢幻に終わるのか? 細川藤孝の未来はどっちだ???
コメディ多めですが戦国の雑学紹介や時代考証は結構ガチでやっております。
(カクヨム、NOVEL DAYS転載)
登録日 2020.02.04
※最新まで更新が追いついたので今後はやや更新頻度が落ちます(12/15~)
竜神を味方につけた「勇者」が魔族を撃退した魔大戦から四千年余り。
当時の戦いの爪痕や記憶も薄れ、穏やかに暮らしてきた人間たちは次第に「平和」の尊さを忘れていった。
平和だったはずの世界では、これまで共存してきた魔物が狂暴化を始め、人々の暮らしは次第に脅かされていく。
四千年という永い時を経て、人間たちの世界は再び魔に侵食され始めていた。
今や伝説となった「勇者」に純粋な憧れを抱く青年ジュードは、ひょんなことから不思議な少女カミラと出逢う。
彼女の力になりたいと願うジュードは徐々に、そして静かに世界の命運を懸けた戦いへと巻き込まれていく。
発現していく能力、導く声、立ちはだかる多くの壁。
魔物と心を交わし、魔法を受け付けないという奇妙な体質を持つ彼は、自らに課せられた宿命を知らない。
かつて世界を救った勇者に憧れるジュードは、その再臨となるか、それとも……。
※小説家になろう、カクヨムにも投稿してます。
文字数 577,974
最終更新日 2022.07.06
登録日 2021.11.21
救世の乙女ユーディトの内容を補完する短編です。
ユーディトを読んでいるのを前提で書いたので、こちらをお読みになる前にユーディト本編をお読みになることをお薦めします。
ノクターンノベルス様にも投稿しています。
文字数 19,269
最終更新日 2025.01.19
登録日 2025.01.19
これは、あるかもしれない、どこかの物語。
海に浮かぶ“辿り着けば救われる”という島――エデン。
その存在は不確かでありながら、失踪者は後を絶たない。
公安の潜入捜査官・ミサキは、上司トウヤと偽装夫婦として島に潜入する。
何が正義で、何が信仰か。
閉ざされた“楽園”で、彼女が出会うのは“人の顔”をした神と罪。
※表紙はAI生成にて作成しました。
初投稿です。読んでくださった皆さま、本当にありがとうございます!
コメントやブクマなどいただけると励みになります。
感想はもちろん、気になる謎(※ネタバレしない範囲で!)などにも
こっそりお返事できたら嬉しいです。
どうぞこの世界を、少しでも楽しんでもらえますように。
次回投稿5/28(水) 22時。
文字数 9,364
最終更新日 2025.05.28
登録日 2025.05.21
── 最弱スキルが、世界を変える。
22歳、神谷蓮。
冴えない大学生だった彼は、ある日突然の事故で命を落とす。
気がつけば、そこは剣と魔法の異世界。
女神から授かったスキルは──「支援強化」。
攻撃もできず、防御もできない。
ただ仲間を"強くする"だけの最弱能力。
「こんなスキル、何の役に立つんだ……」
周囲から嘲笑され、孤独な旅を続ける蓮。
だが、彼の前に次々と現れる仲間たち──
誇り高き姫騎士、アリシア。
天才的だが孤独な魔導士、リリア。
天真爛漫な獣人少女、セラ。
戦いの中で、蓮は気づく。
仲間を支える力こそが、誰よりも強い──ということに。
世界を滅ぼそうとする魔王との戦い。
揺れ動く三人の少女たちの想い。
そして、蓮自身の成長と覚醒。
これは、最弱と呼ばれた青年が、
美女だらけの仲間と共に世界を救い、
真の強さと愛を手に入れる物語──
冒険・戦闘・恋愛が交錯する異世界ファンタジー、ここに開幕。
文字数 151,404
最終更新日 2025.10.21
登録日 2025.10.08
突然、現代日本から中世西洋ファンタジー世界に召喚された、さおり。勇者として召喚された彼女に、神は3つの能力を与えた。その一つ、メイン能力の「移動魔法」が勇者にふさわしくない、女であることも同じだという理由で、投獄される。そして、「自動治癒能力」のせいで、実験動物の日々を過ごしていたさおりだったが、女性として危機を感じ、反撃する。
同じく投獄されていた殺人鬼を解放し、城の人々を殺しつくしたさおりは、人を殺したことを忘れ隣国の騎士に保護された。
死神勇者と裏で蔑まれながらも、さおりは勇者として世界を救う手伝いを買って出る。あくまで手伝うだけ。危険なことは他に任せる。
これは、死神勇者が魔王を倒し、この世界での居場所を作る物語。
小説家になろうにも載せています。
文字数 308,702
最終更新日 2021.10.31
登録日 2019.07.15
「なんでこのあたしがこんな目に……?」
イアクール王国の元王妃、ミラ・イリス・ローランドは、国家擾乱やその他もろもろの罪で死刑判決を受けた。
かつては利権をほしいままにする専横な高位貴族たちを排除し、病や怪我に苦しむ人々を稀有な治癒魔法で癒して庶民から絶大な人気を得ていたミラ。彼女の行動はこの国の社会を根底から突き動かし、大きな変化をもたらした。
その彼女がなぜ「希代の悪女」とののしられ、罪人として裁かれねばならなかったのか。
ミラは訴える。「自分は女神に選ばれてこの世界を救うために転生したヒロインだ。女神の望み通りに世界を救ってやっただけだ」と。聞くものにとって意味不明ではあっても、無実を訴える彼女の瞳に嘘はない。
判決後、ミラの身柄を預かることとなった美しき処刑人長マリーローズ・エテレクシィはミラと共に彼女の言動の数々を振り返る。
治安と国家秩序の根幹を支える処刑人長であり、また優れた医師でもあるマリーローズの目には、ミラとはまた違った真実が映るようだ。
「救国の聖女」か「亡国の毒婦」か。
吹き荒れる革命の嵐の中、隠された真実は如何に?
文字数 61,647
最終更新日 2024.01.30
登録日 2023.08.31
親友である王子の眩しすぎる善意から逃れ、国を捨てた少年。
5年後、隣国で冒険者「アレス」として生きる彼は、偶然にも盗賊に襲われる王子を救い出す。
正体を隠し、他人のふりをして去るアレス。だが、彼を待っていたのは、本人からの逃げ場のない「本人指名依頼」だった。
拒めぬ強制力により、仮面を被り王都までの護衛を余儀なくされる。
「共にいたい王」と、「二度と隣に立たないと誓った影」。
執着と疑念が渦巻く再会の旅路。その剣筋が、隠し続けたアレスの正体を暴き出していく。
※予告なく削除する可能性があります
文字数 16,648
最終更新日 2026.05.07
登録日 2026.03.31
廃村の外れに建つ社の氏神、初瀬比古命は死を望んで深い眠りの中にいた。
そんな彼を叩き起こしたのは、凶悪・横暴・旁若無人と三拍子揃った押しかけ巫女の那智。
凶暴な彼女の存在に、怯えていた初瀬であったが、山賊の襲来から救いを求める声に応えた時、二人の関係に変化が生じる。
死にたがり氏神とド外道な巫女の、和風ファンタジー。全六話。完結済み。
登録日 2015.05.30
【友か、仇か。命を懸けた「未完成の絆」が、いま凄絶な火花を散らす。】
戦国、群雄割拠の時代。関東にその名を轟かせつつある一人の若き剣豪がいた。相良半十郎――鹿島新當流の正統を継ぎ、生涯一度も敗北を知らぬ男。しかし、名声が高まるにつれ、彼の心には冷たい風が吹き抜けていた。
「剣とは、斬ることのみが目的なのか」
己の剣技が頂点に近づくほど、半十郎は正体の見えない孤独と、忍び寄る刺客の影に苛まれていく。
そんな彼の前に現れたのが、山木元之助だった。
粗野で饒舌、型破りな剣を振るう元之助。半十郎とは正反対の気質を持ちながら、二人は不思議と共鳴し、道中を共にする。焚き火を囲んで語り合い、時に背中を預けて戦う中で、半十郎は初めて、剣の道の先にある「友」という名の救いを見出した。
だが、運命は非情であった。
半十郎が「秘太刀」の真理を求めて修行の旅を続ける中、二人の道は決定的に分かたれる。元之助は、ある壮絶な過去と、ある男への復讐を胸に、闇の道へと堕ちていく。
文字数 23,566
最終更新日 2026.06.06
登録日 2026.05.12