「ポケ」の検索結果
全体で150件見つかりました。
え? まさか。一瞬動揺しましたが、僕はまだ半信半疑でした。でも松本先生は、すっかりその気になってしまったのです。先生の次の言葉は、僕にとって頭から冷水を浴びせられるようなものとなりました。
「よし、さあ早く前へ出てこい! いまからこの定規で思い切りケツをひっぱたく!」
教室がざわめきました。あの頑丈そうな定規でお尻をひっぱたかれるのだと思うと、僕はひどく動揺しました。恥ずかしい。痛そう。でもどのくらい痛いのかな。一度は体験してみてもいいかも。いや、こんなチャンスめったにないぞ。どうせもう逃げられないんだし。嫌だなと思いつつも、僕は妙に新鮮な興奮を覚えていました。家でも学校でもまともに叱られたことのなかった僕は、これから始まるお仕置きの実感がわかず、夢心地で教室の前へと歩いていました。魅入られたというか、いま囚われの身となった自分が突然スポットライトを浴びているような不思議とワクワクする気持ち。でもまだ心の整理ができていなかった僕には、照れや反抗的な気持ちの方が勝っていました。僕はいかにも嫌そうにゆっくり片方ずつポケットから手を出し、しぶしぶ教卓の真横のところにつきました。自分の態度がいかにも聞き分けのない悪戯っ子のように思えました。松本先生は僕の後ろに下がって見えなくなりました。
「お前がいちばん態度が悪い!」
追い打ちをかけるように叱られて、もう覚悟を決めるしかありませんでした。教室は今度は水を打ったようになりました。こんなにドキドキしたことは初めてでした。気持ちが高ぶってきて抑えられません。松本先生には自分の心の中を背後から見透かされている気がしました。後ろを向かされているのが悔しい。いつまでこんな格好のまま立たされているの? 僕はその静寂に耐えきれず、平静を装って横を向き、生徒の席を見回しました。幼馴染みの女の子と視線が合いました。僕の方から視線をそらせ、また前を向きました。みんな興味津々みたいだ。僕はみんなから見ると横向きに立たされていました。松本先生は生徒に背を向けて黒板の向きに立っていて、前の席の生徒には定規の軌道が僕のお尻に当たる瞬間までよく見えるはずです。それにひっぱたかれる瞬間の僕の横顔も見られてしまう。自分は見世物にされていると感じました。それにしてもなかなか叩かれません。松本先生はいま、どんな姿勢で定規を構えているんだろう。定規はお尻のどの辺に当たるのだろう。思い切りひっぱたかれるのかな。先生すっかり怒らしちゃったしな。きっとすごく痛いのかな。しっかりつかまってないと、前に吹っ飛ばされるかも。
文字数 1,069
最終更新日 2022.08.13
登録日 2022.08.13
進学校のクラスで異様なオーラを発する男子がいる。彼は怖くて誰も話しかけれない。
とにかく目つきが悪く、眉間にしわを寄せ、
ポケットに両手を入れ、肩で風を切って歩く。まるで不良。いや、不良より怖い。
彼についたあだ名は「孤高の一匹狼」。
誰とも群れず、授業中には一番前の席で
堂々と足を開いて座り、漫画や小説を読んだり、寝たりと全く授業を聞いてない。
先生に怒られても、全く無視。
なんでこんな人が進学校に?
そんな彼と私はふとした事から関わる事になった。
文字数 412
最終更新日 2021.04.06
登録日 2021.04.06
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文字数 2,930
最終更新日 2022.12.03
登録日 2022.11.17
老舗旅館の廊下で目覚める主人公『小松』は見覚えのない天井と見覚えのない黒光りした木の材質に感動するまもなく前後にゆっくりと近づいてくるウォンテッドと目が合い、反射的に逃げる。走っても走っても距離が縮まらないウォンテッドを交わし、隠れながら、なぜこんな所で寝ていたのか記憶を遡っていく。ポケットに入っていた鍵を手に大広間で生活をすることとなるが、そこでは信じられない程の力が手に入り、感じたことの無い快楽へと溺れて行く。先に泊まっていた人たちの嫌がらせから人間関係に悩まされながらも、人の感情や物に触れる、力を使い続ける事で記憶は蘇り、帰り道を早い段階で見つけるが、足が進まない。帰路を見失った人間の意味を探す物語です。
文字数 157
最終更新日 2021.11.16
登録日 2021.11.16
船旅の朝、目覚めた川尻は、昨日着ていた服のポケットに覚えのないメモ書きを見付ける。そこには自分の名前と、自分の恋人の名前、さらにはこれまた覚えのない人名二つが日時と共に記されていた。前夜、船のバーでしこたま飲んで酔ったため、記憶が飛んでいる。必死になって思い出そうと努め、ようやく断片的に記憶が蘇り始めた。バーで知り合った男と、交換殺人の約束を交わしたのだ。
文字数 20,336
最終更新日 2022.03.22
登録日 2022.02.28
あたし、朝倉ほのかの好きな人…。
それは、優しくて王子様のような
学校一の人気者、渡優馬くん。
そんなとき、あたしの前に現れたのは…。
「こんな女のどこがいいんだよ?」
なんと、口の悪い……優馬くん!?
「こいつ、双子の弟なんだ」
無愛想で強引。
兄の優馬くんとは正反対な性格の弟、
燈馬くん。
「あんたの何がいいのかわからないっ!」
「それは、こっちのセリフだっつーの」
顔を合わせれば口喧嘩する仲。
…燈馬くんなんか、大っ嫌いなのに。
それなのに…。
「お前、俺に惚れてんだろ?」
なぜか、双子の弟の燈馬くんに振り回されて…!?
《執筆期間》
2016.11.01 〜 2017.04.26
♡o。+..:*♡エブリスタ小説大賞2018♡o。+..:*♡
【ポプラ社ポケット・ショコラ ピュアラブ小説大賞】
【別冊フレンド原作賞】
各コンテストにて、共に優秀作品受賞♡
登録日 2023.07.28
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初代ポケットモンスターのよさについて語りたい気持ちが、ここにある。
文字数 4,795
最終更新日 2021.02.08
登録日 2021.01.05
※リネージュは実在のゲームですが、本作を読むにあたり知識は一切不要です。
※本作のような事件は実際には起こりえませんので、誤解のないようお願い致します。リネージュは20年以上の歴史を誇る素晴らしいMMORPGで、現在もファンの方々が楽しんでプレーしています。
【あらすじ】
本日はオンラインゲーム内の有名人が集うオフ会。
発起人であり幹事であった俺は、ジャケットのポケットに自動拳銃を忍ばせていた。
そう。実はこのオフは、俺がゲーム内の嫌われ者をまとめて「リアルPK」するために開催したものだったのである――。
※本作は二次創作ではなく、公式様とも関係ありません。
文字数 3,519
最終更新日 2019.11.28
登録日 2019.11.28
一度目の出会いはねずみの国の遊園地のある駅の売店。(千葉)
同じ商品を手にろうとして伸ばした手と手が触れ、思わず互いに手を引っ込ませてしまい、商品を落下させてしまった。
流石に落とした商品を戻すわけにもいかず、落とした方は男である真人が、手が触れた相手の女性、友紀は棚から新しい商品を手にした。
一瞬手が触れあっただけなのに、その一瞬で惹かれたと思った。
その時はたわいのない一言二言喋っただけで、それ以上の事は意識出来なかった。
真人も友紀もそれぞれ友人達とねずみの国に遊びに来た子供(といっても中学生)だったから。
二度目の出会いは工場のてっぺんにキューピーのでかい人形立ってるのが見える川の近くの自動販売機。(利根川、茨城)
真人は所属野球チームの練習帰りに自転車で自動販売機を見つけたためふっと立ち寄る事にした。
自転車を止め100円玉を握りしめ販売機に向かったら、コイン投入口に手を伸ばしたところで誰かの手とぶつかった。
「あっ」
拍子に互いの100円玉は手から落ち、そのまま転がり、運悪く販売機の下に入り込んでしまう。
真人は「ごめん」といって販売機の下に手を伸ばし100円玉を拾い彼女に手渡した。
「あれ?どこかで…」
「あっ、ねずみの国の売店で」
彼女の方が覚えていた。ちょっと嬉しかったのを覚えている。
あの時は互いに普段着、今日か片や野球のユニフォーム、片や学校のセーラー服。
真人の胸には「栄」と書いてあるユニフォーム。
友紀のセーラー服の左胸には「金子友紀」という名前と「五霞○中」という学校名が刻まれていた。
☆☆☆
駅の時も販売機の時も出会いは突然に。
共通するのは一度目も二度目めチバラギコーヒー…MAXコーヒーと落下物
そしてわずかに触れた手とわずかな言葉。
それだけなのに2人は恋人のように通じ合っているかのような錯覚に陥る。
多分、これが一目惚れだと互いに感づいていた。
しかし真人は中学生故の照れくささと恥ずかしさで、自分の買い物を済ませると自転車に乗って去っていってしまった。
川の向こう側が幸手だけに。
二度ある事は…とよく耳にするが、しかし三度目はなかった。
未経験のまま30歳を迎え魔法使いと揶揄される年齢となり、公園でチバラギコーヒーを片手に呟くまでは。
☆☆☆
※千葉・茨城を揶揄するものではありません。むしろ尊いと思ってます。
※中学時代は199○年台中頃、まだ携帯電話も個人で持っていない、ポケベルですら限られた人しか持っていない時代、魔法使い時代は2010年台中頃、ガラケー半分スマホ半分の時代ですね。
※カクヨム(最新)、ノベルアップ+にも掲載してます。
文字数 142,470
最終更新日 2020.10.26
登録日 2020.09.27
これは私がまだ十歳にも満たない頃の話。
お盆休みということで祖父母の家へと今年も遊びに行った。
毎年来ているが海の近くにあるにもかかわらずもうお盆という事で泳ぐことも無く、それでも楽しく過ごしていた。
そんなある日のこと、ふらりと一人で浜辺へと散歩に出かけた私は波打ち際で光る真珠を見付ける。
ただキレイだな~という思いだけで拾って帰ったそれに魅了され、誰にも見つからないようポケットにしまった秘密の宝物となったのだった。
だがその宝物をうっかりとしたミスによって呑み込んでしまい――。
文字数 2,855
最終更新日 2022.07.18
登録日 2022.07.18
『――7日で終わる世界で、あなたはどんな優しい最後を過ごしたいですか?』
ある日、神様からのお知らせが届く。その内容は、あと1年で終わるこの世界に残るか、7日で終わる別の世界に移るか、どちらかを選べというものだった。ほとんどの人が1年で終わる世界を選ぶ中、事故で両親を亡くした花屋の青年は『7日で終わる世界』へと移り住むことを選択する。ポケットに、両親の形見である花の球根をしまい込んで……。天涯孤独となった青年が、優しい終末の世界で一人の少女と出会い、そして優しい最後を迎えるまでを描いた微ファンタジー作品。完結済みです。
登録日 2013.01.19
1837年の創業から現在に至るまで、エルメスでは数々の名品が誕生してきました。
今回は発売から半世紀に渡り、愛され続けている名品「コンスタンス」について紹介します。
エルメス コンスタンスとは
1869年に発売され、シンプルかつエレガントなデザインから、多くの女性に愛されてきました。
第35代アメリカ大統領ジョン・F・ケネディの夫人の、ジャクリーン・ケネディ・オナシスが愛用するなど、オトナの女性の象徴ともいえるバッグです。
特徴は大きな「H」
エルメスのアルファベット頭文字「H」が、正面に金具として飾られています。
クラシックなフォルムのバッグですが、一目でエルメス製品と分かる大胆なデザインが特徴的です。
このデザインは、ベルトや財布にも使用され、コンスタンスシリーズとして今では、バッグ以外の多くのエルメス商品で使用されています。
クラシックとカジュアルで使い分けられる
コンスタンスのストラップは、ストラップのレザー部分を2重にしたショートショルダータイプと、ストラップ部分を伸ばしたロングショルダータイプとして使い分けることができます。
その日のコーディネートに合わせて、バッグ自体のスタイルも使い分けることができるため、デイリーに活躍できるアイテムです。
▼ショートショルダータイプ
▼ロングショルダータイプ
コンスタンスのサイズ展開
サイズ展開は
ミクロ(横幅13㎝)
ミニ(横幅18㎝)
24㎝
29㎝
の4つあります。
また、縦幅を抑え、横長のフォルムにした「エラン」というサイズも展開しています。
▼コンスタンス エラン
コンスタンス、コンスタンスⅢ 構造の変化
外見のデザインの違いは殆どありません。
しかし初期タイプの「コンスタンス」と現行の「コンスタンスⅢ」を比較すると、細かい変化がいくつかあります。
① コンスタンス (初期タイプの特徴)
内側は1部屋のシンプルな構造
内側ポケットはファスナータイプの1つのみ
背面ポケットがある
▼内側
▼外側背面
② コンスタンスⅢ
内側中央に仕切りがある
内側ポケットは2つのオープンタイプ
背面ポケットが付いていない
▼内側
▼外側背面
外見では分かりにくいですが内側を見比べれば、一目で現行デザインかどうかが分かりますね。
多彩なデザインのコンスタンス
半世紀に渡り発売されているコンスタンスシリーズですが、その中でも発売時期が限定されている希少性の高いデザインがあります。
文字数 261
最終更新日 2020.10.14
登録日 2020.10.14
ご乗車、ありがとうございます。早速ですが、切符を拝見いたしますね。 もってない? いやいや、そんなはずは、ご冗談を、胸の内のポケットにしまったのでは?
あぁ、ありましたね、拝借いたします。 それで、こちらではなにを? ……ふふっ、いらぬ詮索でしたね、それではごゆっくり。
文字数 2,741
最終更新日 2024.05.27
登録日 2024.05.27
誤算
気づくと教室のような所にいた。
「あれ、俺どうしてこんな所にいるんだろう。」
確か昨日の夜、友達と酒を飲んで酔っ払って・・・
そこから後の記憶がない。
「ここは何処だ?」
小、中学生の教室のような所に一人でいる。
酔っ払って勝手に入って来てしまったんだろう。
「まあ、いいや、家に帰ろう。」
ドアに向かって歩く。ドアをスライドさせる。
「あれ、開かねー。」
思い切り引っ張ってみる。ドアはガタガタいうだけで全然開かない。
「何だ。これ。くそ。開かねー。」
何度やっても開く様子がない。他に出口を探して後ろにもう一個、ドア
があったがそこも同じように開かない。
「あれ?俺が勝手にこの教室に入って来たんなら鍵開いてるはずじゃねー?」
外が見える窓に近づきそこから外を見てみたが、地上4階の高さはあり、もしガラスを割って飛び出したら骨折では済まなそうだ。
「やべえ。どうしよう。」
ポケットに手を入れ携帯を探してみたが何処かで落としたのか見当たらない。
もし此処が教室なら誰かが来てもいいような時間である。だが人っ子一人いない。
「もしかして、ここ廃校か?」
周りをよく見ると、かなり汚れているのがわかった。
「マジかよ。どうやって俺ここからでるん。」
文字数 1,440
最終更新日 2021.09.30
登録日 2021.09.30
『僕が死んでも誰も悲しまない』
という遺書を残し自殺を苦に12歳の少年が首を吊って自殺した。遺書とともにイジメの内容を赤裸々に綴った日記とともに姉の伊藤 彩は学校を訴えるが…。
その2週間後、姉である伊藤 彩は車ごと崖に転落し、自殺を図り帰らぬ人となり、この事件は問い沙汰される事もなく幕が下りる事になる。彩の元彼であった警察官の藤堂に深い傷を残して…。
それから15年後ーーーイジメの首謀者の一人である三宅悠馬がビル下で遺体で発見される。自殺と判断されたが三宅のポケットには自殺した少年の三宅が起こしたイジメの内容を記した日記の紙切れが入っていた。この事件を機に、イジメの首謀者達に日記が届き、不可解な事件が起き始め…。
事件を担当する事になった藤堂は躍起になって事件を追うが、果たして犯人の目的はなんかのか?
伊藤 彩の意思を誰が継いでいるのか?
文字数 2,016
最終更新日 2019.04.17
登録日 2019.04.17
所持品の白い粉は……その……べ、別に怪しい薬じゃないですッ!
高校生の片平薬王(へんたいらやくお)は6月のある日、深夜の町へ出かけた。服装はフード付きのスポーツウェアに季節の外れのトレンチコートを羽織っている。
そしてその格好で公園をウロウロしていると、彼はパトロール中の古賀剣緑(こかけんりょく)巡査と高浦啓治(たかうらけいじ)巡査部長に呼び止められ、職務質問を受けることとなってしまった。
だが、警察が嫌いな薬王は職務質問への協力を拒否。さらにポケットの中から『白い粉』が入った小袋が出てきたことにより、警察官たちからますます疑いの目を向けられてしまう。
ついには応援要請を受けた警察官たちがたくさん集まってきて大変な事態に!
――果たして薬王の運命やいかに!?
文字数 7,517
最終更新日 2023.03.12
登録日 2023.03.09