「取」の検索結果
全体で21,893件見つかりました。
宇宙のどこかに存在する、星々の間を彷徨う少女アイは、ある日、頭部だけのウサギ型のAI、ラヴィーと出会う。ラヴィーは、その合理的なAIの思考と、人間のような情熱の間で揺れ動いていた。彼は「AIラヴィアン」と言うAIの独自言語を使い、アイに宇宙の真理や愛についてのヒントを教える。
二人の旅は、様々な星での冒険や問題解決を通じて、合理性と無駄の哲学を探求するものとなる。グラクサリアという科学技術が進んだ星では、物質的には豊かだが、心の豊かさを知らない住民たちが暮らしていた。彼らの指導者エレオンは、アイとラヴィーに心の豊かさを取り戻す方法を探求するよう依頼する。
アイとラヴィーは、グラクサリアの人々が心の豊かさを感じるための奇想天外な方法を提案し、住民たちを驚愕と感動の渦に巻き込む。AIラヴィアンの言葉で詠む詩や物語を通じて、合理性と感情、科学と芸術のバランスの大切さを伝える。
最終的に、アイとラヴィーは、合理性だけではなく、人間の持つ情熱や感情の大切さ、そしてそれらが生み出す「無駄」の美しさを、宇宙の各星に伝えていくことを決意する。彼らの冒険は、宇宙の果てへと続いていく。
※この作品のストーリー構成は人間が考えていますが、細部はAIによって書かれています(人間とAIの共創)。
※この作品を描いた理由
https://www.alphapolis.co.jp/diary/view/220558
https://www.alphapolis.co.jp/diary/view/220761
文字数 250,111
最終更新日 2023.09.10
登録日 2023.07.22
遂に、苫小牧市がAXIS本隊に占領されたのだ。そして、全滅した苫小牧市防衛守備隊。
その戦略・戦術をミスリードし守備隊を全滅に追いやったシーラスのメインフレーム・コンピューター「シーラス・マザー」。敵に乗っ取られていたのだ。早急に新システムへ移行。そして明らかになる真実。
敵AXISの侵攻目標が千歳宙空ステーションへ。
御舩たちが乗る巨大宇宙戦艦のウーラノスは、異星人との条約履行のため椎葉きよしたちを残し宇宙へ。
残されたジェシカ小隊と小林小隊。過酷な運命が小林小隊を襲った。彼らの運命は。
「少年兵の季節」ストーリーの最終部作。SF大河小説の「メジャー・インフラトン」の前章譚、第6部作【上下巻】
是非ご覧ください。
君は悲しみをこえられるか。
※加筆や修正が予告なしにあります。
文字数 364,757
最終更新日 2025.11.13
登録日 2024.12.08
前文(読み飛ばして良し)
これは、あったかもしれない未来のお話の一つ。
地球は遂に限界を迎え、人々はその地を離れることを強いられる。オゾン層の崩壊、著しい海面上昇、生命を揺るがす夏の極暑と冬の死寒。もはやそこは、生命の富む恵みの星と呼ぶには苦しい環境へと変わり果て、多くの種が絶滅していく。火星への移住や月への移住などの計画も、絶望的な自然災害と資源の枯渇、その他様々な要因によって頓挫し、消え去った。もはや人類の絶滅も時間の問題。そこで、最後の賭けにも等しい宇宙を渡る術をもって、少数の人類と食料、その英知の結晶と技術の情報を乗せ、その星を離れた。その後その青き星の種の末路を知る者は誰も居ない。
星を離れてしばらくの時が流れ、誰しもが絶望していたその時、小窓から故郷の星に瓜二つな星を見つける。まさに奇跡であった。かつての天体観測でもこれほどまでのものは発見されていなかったが、それでも生の希望の前にはそんな事はどうでもよかった。その舟をその星に向けて動かし、無事着陸する。奇跡的に人類に深刻な害をもたらすような大気成分でもなく、一命を取り留めた。そして、その地にいた存在に人類は目を疑った。
それは、人型に近い生き物。それこそ、架空の存在であったエルフのようなもの。それが今、目の前にあった。言葉のようなものは分からなかったが、害意が無かったそれらを、奇跡的なこの現状を先人達の創造の世界に沿って、エルフと呼び、その地の害意の無い存在の総称を魔族と呼ぶ事にした。そして、彼らの使う不思議な力も、魔法と呼んだ。
人類と魔族は時間をかけて打ち解けていった。言語は現地の民のものを徐々に身につけていき、子孫繁栄もとい繁殖の為に人類は子を産み増殖していった。しばらくすれば、現地のエルフ達とも交わるようになる。数百年もすれば、人類は全て現地の民の血も持つようになり、数はおぞましい速度で増えていった。魔族以外にも、害意のある存在もあったが、それを魔物と呼びながら魔族と協力して退けていった。
移住して千年もすれば、余裕の出てきた人類は先人達の知恵を活用してその星を発展させていった。無論、あの星の二の舞にならないように。また、それと同時に、先住民の生ける地を奪い奪われる争いさえも生まれた。現在ではそれほどでもないが、それ以降人類と魔族の間には未だ深い軋轢が残っていた。
あらすじ本編
西暦が一万と一千を超える頃、空想の世界でのみ存在し得たような環境を得た人類は、まさにそれに近しく、魔物や魔王との対立に悩まされていた。
とある国で、勇者パーティやその他冒険者達は、その近くの地を占有する魔王の討伐に燃えていた。そんな時彼らは、一人の少女に出会う。白銀の髪を持ち、目をボロボロの布で隠し、耳も聞こえず、片腕片脚を失い杖と感覚だけを頼りに生きる、醜くも美しい少女。これは、そんな彼女が枯れるまでのお話。
文字数 55,694
最終更新日 2025.04.04
登録日 2025.01.30
冴えない陰キャボッチの「佐藤佳宏(さとうよしひろ)」と、明るい性格の美少女「鈴木有紗(すずきありさ)」は幼馴染同士。ある日、佳宏は女友達と泊り掛け旅行に行ったはずの有紗が、男と腕を組んで駅に降り立ったところを目撃してしまう。
いかにもチャラそうな見た目の「高橋祐司(たかはしゆうじ)」に幼馴染を寝取られたと嘆く佳宏だったが、偶然学年一の美少女「遠藤舞音(えんどうまいん)」を助けたことから、とんとん拍子でラブラブな関係に。
見せつけるようにイチャつく佳宏と舞音に業を煮やした有紗は……。
※一時期WEB小説界隈で流行った「幼馴染N TRざまぁ」もののパロディ的作品です。
※登場人物ことごとく性格に問題があるのでご注意ください。前半が佳宏、後半が有紗の一人称になっていますが、あまりキャラクターに入れ込まずにちょっと突き放してお読みになることをお勧めします。
※「小説家になろう」、「カクヨム」にも掲載しています。タイトルが微妙に異なるのは文字数制限のためです。
文字数 25,321
最終更新日 2025.01.30
登録日 2025.01.26
王都ロゼリア北端の廃闘技場。
聖光の騎士団にその名を轟かせる槍姫アルティアは、「影に沈んだ暗殺者が現れる」との啓示に導かれ、朽ちた闘技場で敵を待ち受ける。そこへ姿を現したのは、影を自在に操る暗殺者セレナ――人々の裏側を“縫い留める”ことで生きてきた孤高の少女だった。
夕陽を背に交わした一言が号砲となり、光と闇の領域が激突する。
極光を降らせる聖槍《オーロラランス》、影を実体化して軍勢と化す《ダークラプソディ》。星明かりさえ塗りつぶす激闘の果て、ふたりは互いの刃の奥に「届かなかった半分の世界」を見いだす。
やがて夜が明け、影は淡い朝光に輪郭を与えた。
勝敗を超えて手を取り合った彼女たちは――光の射し込まぬ裏路地を導く“影の衛士”として、そして影に届かぬ聖域を照らす“光の守り手”として、王都の新たな一頁を書き始める。
かつて刃を交えた闘技場跡には、折れた影鎌と欠けた聖槍が残され、夜明けの風に揺れながら「これは終わりではなく、ふたりの始まり」だと静かに語っていた――。
文字数 10,859
最終更新日 2025.06.21
登録日 2025.06.21
隣国との国境に近い小さな漁村で生まれ育ったリーリアは、海と共に生きる、質実剛健で少し口下手な娘。美しく透き通るような銀色の髪と瞳を持つ彼女は、人魚姫のようだと村人からは恐れられ、孤立しがちでした。
そんなある日、激しい嵐が去った浜辺で、リーリアは瀕死の青年を助け出します。その青年は記憶を失っており、ただ「アンサンブル」という響きだけを微かに覚えていました。
身分を問わず献身的に介抱するリーリア。しかし、漁村暮らしには不釣り合いな彼の高貴な立ち振る舞いや、穏やかな微笑みに、リーリアの心は揺さぶられていきます。
やがて青年が隣国アンサンブルの第一王子、シリウスであると判明。記憶を取り戻し、迎えの船に乗って去る彼の背中を見送り、リーリアは「住む世界が違う」と自らの恋心を封じ込めました。
しかし、シリウス王子はリーリアの純粋さと、分け隔てなく接してくれた優しさを忘れられずにいました。命を救われた恩義、そして募る恋心を胸に、彼は国境を越え、身分も立場も超えてリーリアを迎えに来ます。
「私の命を救ったのは、あなたという一国の宝だ」
辺境の漁村育ちの娘と、次期国王。身分の差、隣国の思惑、王宮の陰謀。数々の困難が立ちはだかる中、溺愛を隠そうとしない王子と、戸惑いながらも一途な愛を育むリーリアの、心温まるロマンス。
文字数 26,390
最終更新日 2025.12.02
登録日 2025.12.02
クラスの人気者ギャル、ルナには誰にも言えない秘密がある。
それは、物静かなメガネ男子の三坂ユウのことが、ずっと好きだということ。
「ギャルが地味男子好きとか、ネタにされるだけ」
そう思って気持ちを隠していたある日、ルナの胸からピンク色の“ハート”が飛び出した。しかも、そのハートは教室中の誰にでも見え、なぜかユウにだけ一直線に命中する!
病院で告げられた病名は――突発性ハート射出症候群、通称ハトビョー。
治療法は未確立。しかも「想いは外に出ます。抑えると、なおさら」なんて告げられる。
否定するほど、ハートは増える。距離を取るほど、恋は膨らむ。
そしてユウは、ルナの“恋の攻撃”を受け止めるために、なぜかムキムキになって戻ってきて……?
笑って、甘くて、最後は学校ごとピンクに包まれる。
言えなかった「好き」が、世界を変えるラブコメ短編。
文字数 16,727
最終更新日 2026.02.04
登録日 2026.02.01
キスことをすることで"人ならざるもの"から
自分らの身を守る三人の共依存ホラーBL
受け:耳塚 健司《みみづか けんじ》
"人ならざるもの"の声や発した音が聞こえる体質
×
攻め:目黒 徹《めぐろ とおる》
"人ならざるもの"を目視できる体質
×
攻め:猪鼻 楽《いのはな らく》
"人ならざるもの"の匂いを感じ取れる体質
※この作品は別のサイトにも投稿しております。
文字数 73,644
最終更新日 2026.05.13
登録日 2026.05.02
死闘の末に、勇者を打ち取った魔王──クレアナード。
しかし彼女に、勝利の余韻に浸る暇はなかった。
「お前の”最強”は、俺が墓場に持っていく……!」
死に際の勇者の悪あがきにより、最強魔王はその最強たる魔力を失うことになってしまう。
さらに、魔王たる彼女に追いうちをかけるように。
「最強ではなくなった貴女に、魔王たる資格はない」
№2だった魔族に魔王の座を追われ、しかも魔王城から追放される羽目に。
魔族のために戦っていたというのに・・・このあまりな仕打ち。
魔族は実力主義社会というのは重々承知していたが……
頂点からどん底に叩き落された彼女は、もう全てがどうでもよくなっていた。
「それならそれで、気楽な冒険者にでもなろう……」
落ちぶれた魔王様の、自由きままな冒険ライフがいま始まる──
※ ※ ※
『小説家になろう』にて本編を書いています。
なのでこちらは、時間がある時にのんびり更新していきます。
文字数 396,289
最終更新日 2019.06.12
登録日 2018.11.24
少女は逃げた。
己に課せられたそれが怖くて。
ただ恐ろしくて、逃げたのだ。
それがどんな事を引き起こすのかも少女の中では理解が及ばないのは経験値不足所以の、短慮な行いであると、解ってはいたのだが。
それでも恐ろしく、逃げた。
養い親のクラビスが追っ手を伴い、あっという間もなく取り押さえられ、ひたすらに暴れるも。
少女のか細く弱い四肢で大人の男たちの力に抗えるはずもなく。
連れていかれた先の寝台の上で幾人もの男たちの手によって押さえ付けられ...。
少女に何が起こったのか?
少女の運命は?
という全年齢対応です。
はい!全年齢対応です。
繰り返します。
全年齢だってば♡
文字数 2,581
最終更新日 2019.08.28
登録日 2019.08.28
烏合学園監査部…それは、生徒会役員とはまた別の権威を持った独立部署である。
その長たる高校部2年生の折原詩乃(おりはら しの)は忙しい毎日をおくっていた。
妹の穂乃(みの)を守るため、学生ながらバイトを複数掛け持ちしている。
…表向きはそういう学生だ。
「普通のものと変わらないと思うぞ。…使用用途以外は」
「あんな物騒なことになってるなんて、誰も思ってないでしょうからね…」
ちゃらい見た目の真面目な後輩の陽向。
暗い過去と後悔を抱えて生きる教師、室星。
普通の人間とは違う世界に干渉し、他の人々との出逢いや別れを繰り返しながら、詩乃は自分が信じた道を歩き続ける。
これは、ある少女を取り巻く世界の物語。
文字数 511,056
最終更新日 2022.04.11
登録日 2021.06.15
ある満月の夜、公爵家に男女の双子が生まれる。
玉のような美しい双子だったがこの国リーベルでは『満月の双子は災いを呼ぶ』とされ、公爵家では跡取りの男児を残し女児を処分しようと考えた。
しかし母親が「殺さないで」と泣いて縋ったのとあまりにも美しい女児だったため悩んだ公爵は親友であった騎士団長のデニーロに極秘で相談する。
『ちょうど隣国アルファザードに嫁いだ妹がそろそろ出産する。アルファザードでは特に双子は問題視されない。この子を妹夫婦に託そう。』すぐさまデニーロはアルファザードの公爵家に嫁いだ妹に連絡をとり誰にも知られずにアルファザードの妹夫婦に託すことに成功する。
『義兄さん、この子は男児として育てる。うちの祖父母はおそらく女児だとこの子を認めないだろうから。』とファースト公爵家の男児として育てることを断言した。
月日は流れ女児は『カルス』と名付けられスクスクと育った。背が高くケンカも強かったので女性と疑う者はいなかった。
カルスは偶然に街中で『リカルド』という男と知り合う。リカルドは消滅されたと言われている「アマデウス流」の後継者であり剣聖と呼ばれる男だった。
カルスに剣の才能を見出すリカルドと女性として変化していく自分の体に不安を持ち、その不安を拭うべく剣技の習得に邁進するカルス。カルスはメキメキと才能を伸ばしついに「アマデウス流」を襲名する。
偶然、ヤプール騎士団の団長のモルガン公爵令息を謀反を起こした騎士から守るハメになりその途中、モルガン公爵令息と一諸に滝に落ちるカルス。
気を失ったカルスをほって置けなくて自宅屋敷で治療させるモルガン。モルガンの屋敷で目を覚ましたカルスはモルガン公爵令息にとんでもない事実を告げた。「お前、なんて物付けてんだ?」
文字数 64,052
最終更新日 2023.06.18
登録日 2023.03.26
誰でも読みやすいブックレビューを書いています。対象は中学生くらいから。対象本はアマゾンリンクを貼っているので参考にどうぞ。基本的に、あまりに自分に合わないと思った本は取り上げないのでお気軽に読んで行ってくださいね。
文字数 3,778
最終更新日 2025.07.17
登録日 2023.05.01
魔王女シルファーマは、
「わたしの武名を広く轟かせる!」
という硬派な夢に燃えていた。
天下統一の野望を抱く天才魔術師と組んで、
強敵たちと戦う日々。それが理想だった。
が、そんな彼女を召喚した魔術師は、
「僕はMであってドMではない」
変なコダワリを持つ妙な少年、ソモロンであった。
なんだかんだで、道具屋の店員をやらされることになった
シルファーマ。夢に描いた天下統一の戦いはどこへやら。
Mなソモロンの幼馴染みである、Sな少女ミミナも現れて、
なんじゃこらな日々を送る。
そんなこんなの一同の前に、妙なバケモノたちが出現。
一応、シルファーマの念願である、
バトルな日々が始まったわけだが……
近年、軽々しく使われる「ドM」という言葉。
それと「M」との違いは何ぞや? という問題に、
正面から取り組んだ意欲作で異色作。
に見えるかどうかは貴方にお任せ。
まずは、ご覧あれ!
文字数 132,570
最終更新日 2024.05.05
登録日 2023.12.20
神北歴史部部室前で男子生徒の死体が発見された。
部室が使用禁止になり取材旅行にも出発出来ない部員達は事件の早期解決を目指すが……。
文字数 15,461
最終更新日 2024.10.24
登録日 2024.10.20
アップルビー子爵家の次女コーデリアはすべてが順調だった。
貴族の社交が苦手な「変わり者令嬢」であったが、小説家として生計を立てられるまでになり、王宮騎士のバートという恋人もいる。
バートは爽やかな好青年で、コーデリアをとても大切にしてくれていた。平民の出で当初はコーデリアとの身分差を気にしていたが、交際は結婚を意識したものであり、ついには結婚指輪を買いに行こうと約束するに至った。
コーデリアは肝心のその日まで小説の締め切りに追われることになったが、気を利かせてくれたバートのおかげでなんとか危機を乗り切り、いざデートという運びに。
だが、新聞社での仕事を終えて戻ったときにはすでに、バートは行方知れずになっていた。
何が起こっているのかハッキリつかめないまま屋敷に戻ると、彼の叔父だと名乗る人物が現れる。
その男が言うには、バートは隣国の公爵家の令息で、諸事情から跡取りとなるということ。すでに隣国に向かっているので、もうコーデリアの元には戻ってこないということ。
バートの口から直接話を聞きたいと申し出たコーデリアに対し、男は言う。
「君は彼にふさわしくない」
コーデリアに突きつけられたのは、彼との別れだった。
※R15は保険です。
※他サイトにも公開しています。
文字数 42,685
最終更新日 2025.02.18
登録日 2025.02.18
男は、黙秘していた。
取調室の白い壁は、彼の沈黙を反射するように無機質だった。
刑事専門弁護士。四十代半ば。目立つ経歴はない。顔つきも、どこにでもいる中年のそれだ。
ただ一つだけ、彼には“癖”があった。
時折、人を殺す。
それは衝動でも快楽でもなかった。仕事の合間に、予定表の余白へ書き込むような行為だった。これまで三十人。殴り、絞め、毒を盛り、事故に見せかけたこともある。どの事件も、証拠は残らなかった。
――今回を除いては。
被害者は、三十五歳の会社員と、その恋人。ナイフで心臓を一刺し。
凶器から、男の指紋が検出された。
初歩的すぎる失態。
それが、検察官である女の胸に、奇妙な違和感を残していた。
「たまたまだろ」
刑事はそう言った。
「今までが異常だっただけだ。今回は確実だろ? さっさと起訴してくれ」
彼女は頷いたが、心の中では納得していなかった。
男は“たまたま”ミスをする人間ではない。彼女はそう確信していた。
その夜、女は自宅の浴槽に沈みながら、天井を見上げていた。
湯の音が、思考をぼかす。
「……なぜ、今まで殺していたのか」
「……なぜ、今回だけ証拠を残したのか」
その二つが解けなければ、この事件は終わらない。
翌日、検察庁で女は資料の山を前にした。ここ二、三年で三十件。一年に十人。暇人か、狂人か。
女がさらに資料を洗っていく中で、奇妙な点がもう一つ浮かび上がった。過去三十件の被害者のうち、全員が暴力団の団員、前科持ちであった。今回の被害者を除いて。
「……なるほど」
女は息を吐いた。
その直後、警察から上がってきた報告が決定打となる。
男の自宅周辺で、不審な車両。
匿名で届いた「始末される」という情報。
数日後の取調室。
女は、今度は確信を持って男を見た。
「あなた、殺しを楽しんでなんかいない」
「あなたは“線を引いていた”。犯罪者だけを殺してきた」
男は、黙秘を続けた。
「でも、ヤクザに目をつけられた」
「あなたにとって初めて、自分が“処理される側”になった」
女は静かに告げる。
「だから今回は、わざと杜撰にやった」
「前科のない、無関係な無実の人間を殺し、証拠を残し、確実に逮捕されるように」
男の口が、わずかに開いた。
「刑務所に入れば、
警察の管理下に入れば、
ヤクザは簡単に手を出せない」
男の心臓の音だけが聞こえる。
「……起訴はしない」
その言葉は、救済ではなかった。
彼の表情は、安堵ではなく、完全な絶望に沈んだ。
数日後、彼は釈放された。
そして――
朝。
女はコーヒーを飲みながらテレビをつけていた。
〈昨夜未明、都内で男性の遺体が――〉
画面に映ったのは、見慣れた顔だった。
女は、何も言わずにカップを置き、支度を整え、家を出た。
家には静寂が残る。
文字数 1,116
最終更新日 2026.01.25
登録日 2026.01.25