「正」の検索結果
全体で18,219件見つかりました。
「パパとれんって、つがいなんでしょ?」
「そうだよー、番。拓海と番になったから、こうして瑠生が生まれたんだよ」
俺の膝の上に乗り、俺の体にもたれかかるように甘えて訊ねてくる我が子の髪を撫でながら、そう答える。
これは、一ノ瀬瑠生の両親が番になり、瑠生が誕生するまでの物語。
ーーーーーーーーーー
人生イージーモードの傲慢なα・拓海と、
男運は最悪だけど勝気で馬鹿正直な・蓮。
ただの男友達だったはずの2人の間で偶然が重なり、
最悪な豪雨の夜に起こってしまったのは──
突発的なヒートだった。
脳の芯まで強引に塗りつぶしていく、究極に甘い匂い。
「今日だけ、本能に負けただけ。これが終わったら今まで通りな」
そう自分に必死の言い訳を言い聞かせ、理性を無くして互いの身体を貪り合ったあの夜。
うなじに深く牙を突き立て、消えない「番」の印を刻み込んだ瞬間から、2人の運命は激変する。
それは、まだ何もない未成年だった2人への、抗えない本能の洗礼だった──。
ーーーーーーーーー
「めぐる体温」の主人公、一ノ瀬瑠生の両親の話です。
※未成年妊娠、未成年飲酒・喫煙などの表現がありますのでご注意ください。
※「*」のものは、R18パートです。
文字数 138,154
最終更新日 2026.08.06
登録日 2026.07.13
この国オーガスタの国民は6歳になると女神様からスキルを授かる。
けれど、第一王子レオンハルト殿下の婚約者であるマリエッタ・ルーデンブルグ公爵令嬢は『スキル無し』判定を受けたと言われ、第一王子の婚約者という妬みや僻みもあり嘲笑されている。
そしてある理由で第一王子から蔑ろにされている事も令嬢たちから見下される原因にもなっていた。
そして王家主催の夜会で事は起こった。
第一王子が『スキル無し』を理由に婚約破棄を婚約者に言い渡したのだ。
そして彼は8歳の頃に出会い、学園で再会したという初恋の人ルナティアと婚約するのだと宣言した。
しかし『スキル無し』の筈のマリエッタは本当はスキル持ちであり、実は彼女のスキルは、、、、。
全12話
ご都合主義のゆるゆる設定です。
言葉遣いや言葉は現代風の部分もあります。
登場人物へのざまぁはほぼ無いです。
魔法、スキルの内容については独自設定になっています。
誤字脱字、言葉間違いなどあると思います。見つかり次第、修正していますがご容赦下さいませ。
文字数 34,296
最終更新日 2023.10.15
登録日 2023.10.10
先輩勇者が、人間側を裏切った。
その理由も、真意も、後輩である私たちには知らされなかった。
残された後輩冒険者たちは疑われる。
次に裏切るのは、お前たちではないのか――と。
そして下された判断は、
「使い捨てても惜しくない勇者」として
魔王戦線へ送り出すことだった。
人間側に絶対の正義はなく、
魔王側も単なる悪とは限らない。
裏切りと猜疑が渦巻く戦場で、
後輩勇者たちは生き延びるために剣を取る。
――これは、
世界の在り方が変わる、その前夜の物語。
文字数 229,029
最終更新日 2026.08.08
登録日 2026.01.20
白い結婚の訳アリ将軍×訳アリ一見清楚可憐令息(嫁)。
万物には精霊が宿ると信じられ、良き魔女と悪しき魔女が存在する世界。
女神に愛されし"精霊の愛し子”青年ティア=シャワーズは、長く艶やかな夜の帳のような髪と無数の星屑が浮かんだ夜空のような深い青の瞳を持つ、美しく、性格もおとなしく控えめな男の子。
軍閥の家門であるシャワーズ侯爵家の次男に産まれた彼は、「正妻」を罠にかけ自分がその座に収まろうとした「愛妾」が生んだ息子だった。
「愛妾」とはいっても慎ましやかに母子ともに市井で生活していたが、母の死により幼少に侯爵家に引き取られた経緯がある。
そして、家族どころか使用人にさえも疎まれて育ったティアは、成人したその日に、着の身着のまま平民出身で成り上がりの将軍閣下の嫁に出された。
男同士の婚姻では子は為せない。
将軍がこれ以上力を持てないようにの王家の思惑だった。
かくしてエドワルド=ドロップ将軍夫人となったティア=ドロップ。
彼は、実は、決しておとなしくて控えめな淑男ではない。
口を開けば某術や戦略が流れ出し、固有魔法である創成魔法を駆使した流れるような剣技は、麗しき剣の舞姫のよう。
それは、侯爵の「正妻」の家系に代々受け継がれる一子相伝の戦闘術。
「ティア、君は一体…。」
「その言葉、旦那様にもお返ししますよ。エドワード=フィリップ=フォックス殿下。」
それは、魔女に人生を狂わせられた夫夫の話。
※誤字、誤入力報告ありがとうございます!
文字数 50,423
最終更新日 2024.08.12
登録日 2024.07.15
【12/18 完結後番外編を上げました】
「私と結婚してこの魔の国を治めてはくれぬか?」
妖艶な美女の姿をした魔王にそう言われ、勇者は泣いた。
「なんで女性ばっかなんだよおおおーーー!」と。
勇者の恋愛対象は男性なのに、見目よし、実力ありのせいか勇者パーティーは全員女性だった。
魔王城に辿り着くまで、パーティーの女性たちに毎晩夜這いをかけられて女性不信マックスになっていた勇者。
これはもう魔王に殺してもらうしかないとまで思いつめて魔王城に着いたら、魔王まで女性でしかも勇者に求婚してくる始末。
勇者は絶望したが、魔王の元の姿は男性型で、しかも変化が得意と知って?
元の姿は背が低めの少年魔王(変化が得意。アレはでかい)+魔族とか魔物×顔はイケメンだけどムキムキマッチョな童貞処女ビッチ勇者。
魔族や魔物は強い者が好きで、その者に従う傾向がある。勇者は妄想をこじらせ過ぎていろんな男性に愛されたいと強く願っていたから、魔王、魔族、魔物にめちゃくちゃ愛されるようになる。
超テンプレ。誰もが書いてる設定での安定のハッピーエンドです。
魔王とのらぶえち(変化あり)あり、魔族や魔物とのらぶえちもあり。小スカとか二輪挿しもあるし、ありえないところからの出産もあるよ(ぉぃ
公開セッ/総受け/巨根攻め/結腸責め/複数攻め/尿道責め/小スカ/拡張/二輪挿し/乳首責め/触手責め/駅弁/出産あり
注:勇者以外がされる描写もあります。そちらには注意書きを改めて入れます~
9/2 表紙のイラストはNEOZONE様に描いていただきました! 魔王(エリーアス)と勇者(クルト)と侍従長(イオール)です! 美麗イラストめちゃくちゃ嬉しいです!!
12/1 fujossyの「第三回 fujossy小説大賞」に参加します! 修正更新していきますのでよろしくー
https://fujossy.jp/books/25823
文字数 127,209
最終更新日 2022.12.18
登録日 2022.08.20
前世、ブラックな会社に馬車馬のようにこき使われ、心身ともに疲れ果てていた。
そんな私の癒しは、AIアプリやネット小説、ゲーム。そして猫。
たまの休みに猫カフェに行き、可愛い猫たちを愛でる。
「可愛いなぁ。…私も猫になりたい」
そんなことを思っていたからだろうか?
猫カフェの帰り道で事故に遭い、目が覚めた時には見知らぬ世界で猫になっていた。
正しくは、猫の獣人。
…なんか、すごい立派な部屋にいるけど、ここどこ?しかも何故か裸だし。
私は仕方なく、近くにあったシーツを身体に巻いていると、誰かが部屋に入ってきた。
「さぁ、今日もお前のために搾りたてのミルクを持って――」
その誰かが、私を見て驚いたように目を見開いて硬直した。
「…お前、まさか…。クロなのか…?」
文字数 15,106
最終更新日 2026.11.02
登録日 2026.10.20
※ダークヒーロー風/ダークファンタジーより/復讐/婚約者は第3皇子兼ね暗殺部隊の首領/男前受け/アクション/男性妊娠
【あらすじ】
死んだ直後に現れたのは、自らを幽霊だとも神だとも名乗る女だった。
とある体に憑依してその体で天寿をまっとうして欲しいと言われ、了承したツカサだったが、憑依した途端、何故か男との結婚式の最中で……。
しかも入った体は悪役令息と呼ばれている青年のものだった。
その青年、アレスを巡って様々な事実が発覚していき?
※AI補助利用→単語の意味確認、必要な資料を参考にしたり閲覧程度。
※アイデア出し、キャラ設計、プロット、本文、校正を含むチェックなど全て自分で執筆&作成しているので誤字脱字変換ミスがあったらすみませんm(_ _)m
文字数 77,420
最終更新日 2026.07.27
登録日 2026.07.17
ハンター・ヒナ
主演
松井ひな
プロローグ『夜を狩る者』
アメリカ。
眠らない巨大都市。
ネオンが輝く夜の街。
しかし、その裏側では連続爆破事件が発生していた。
地下鉄。
高層ビル。
倉庫街。
次々と起こる爆発。
犯人の正体は不明。
警察もFBIも手掛かりを掴めない。
人々は恐怖に包まれていた。
⸻
そんな闇の中で活動する秘密組織があった。
その名は――
ハンター軍。
世界中の凶悪犯罪者を追跡し、
法では裁けない悪を排除する特殊部隊。
誰も存在を知らない。
夜だけ現れる影の組織。
⸻
そして。
その部隊の中でも伝説と呼ばれる女性がいた。
彼女の名は――
ハンター・ヒナ。
⸻
文字数 58,067
最終更新日 2026.07.09
登録日 2026.07.05
能力を持つエスパーが優遇され、彼らを支えるガイドは冷遇される理不尽な世界。
ガイドである主人公は、恋人に裏切られた辛い過去から能力者と関わることをやめ、素性を隠して一般企業で働いていた。
「もう二度と、エスパーやガイドなんてまっぴらだ!俺は平穏に生きていくんだ!」
そう強く心に誓っていたはずなのに……。
ある夜、彼は今にも暴走しそうなほど苦しむエスパーに遭遇してしまう。関わりたくない、でも見捨てることもできない。葛藤の末、彼は渋々手を差し伸べる。
だが、助けたはずのその男は、感謝するどころか主人公の唇を強引に奪い、一方的に力を吸い上げてきたのだ!
最悪の出会いを果たした二人。この自己中心的で顔だけはいいエスパーの正体とは?望んだ平穏は、この日を境に崩れ去っていく――。
そのうち、タイトル付けます。タイトルどうしよう?
ただ、書いてみたかった設定で書いております。ガイドバース。
ガイドバース、センチネルバースで調べると出てくるので良ければ!
読むのは楽しいんですが、書くのとっても難しい……。
そのうち、だからセックスしよう? みたいな感じのお話にしたいなぁって思って。
NolaというエディタのAI機能であらすじを書いております。
文字数 7,741
最終更新日 2026.10.19
登録日 2025.12.18
僕はすでに幸せだ。
幸せな、はずだ。
これ以上幸せになることはできるの?
以前別サイトで書いていた作品を加筆・修正したものです。
※この話はフィクションです
※この作品にでてくる地名、企業名、人名、
商品名、団体名、名称などは
実際のものとは関係ありません
※この作品には暴力などが含まれます
※暴力、強姦、虐待など
すべて法律で禁止されています
助長させる意図は一切ありません
※タグ参照の上お進みください
文字数 128,857
最終更新日 2024.06.27
登録日 2024.06.17
王子主催の夜会が開かれた日頭の中に流れ込む記憶があった。
そして、前世を思い出した主人公はふと考えていたことを実行にうつそうと決心した。
最後をおくる場所を求めて行き着いた先には
基本主人公目線 途中で目線変わる場合あり。
なんでも許せる方向け
作者が読み漁りした結果こういうので書いてみたいかもという理由で自分なり書いた結果
少しでも気に入ってもらえたら嬉しく思います
あーこれどっかみた設定とか似たようなやつあったなーってのをごちゃ混ぜににしてあるだけです
BLですが必要と判断して女性キャラ視点をいれてあります。今後1部女性キャラ視点があります。
主人公が受けは確定です
恋愛までいくのに時間かかるかも?
タグも増えたり減ったり 話の進み方次第です
近況報告も参照していただけたら幸いです。
書きなぐりでストーリーがグダグダなためにちょっと前の話読み返して修正かける場合あります。
なろうに加筆修正版連載中です
こちらとちょっと設定違います。
https://syosetu.com/usernovelmanage/top/ncode/3145088/ こちらなろう版修正入です よければどうぞ
文字数 50,832
最終更新日 2026.07.03
登録日 2022.04.26
タムール大陸の南よりにあるインムナーマ王国。王都タイミョンの軍事訓練場で、ランド・コールは軍に入るための最終試験に挑む。対戦相手は、《ダブルスキル》の異名を持つゴガルン。
対するランドの持つ《スキル》は、左手から棘が一本出るだけのもの。
剣技だけならゴガルン以上を自負するランドだったが、ゴガルンの《スキル》である〈筋力増強〉と〈遠当て〉に翻弄されてしまう。敗北する寸前にランドの《スキル》が真の力を発揮し、ゴガルンに勝つことができた。だが、それが原因で、ランドは王都を追い出されてしまった。移住した村で、〝手伝い屋〟として、のんびりとした生活を送っていた。だが、村に来た領地の騎士団に所属する騎馬が、ランドの生活が一変する切っ掛けとなる――。チート系スキル持ちの主人公のファンタジーです。楽しんで頂けたら、幸いです。
よろしくお願いします!
(7/15追記
一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!
(9/9追記
三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン
(11/13追記 一章-7 神様の名前修正しました。
追記 異能(イレギュラー)タグを追加しました。これで検索しやすくなるかな……。
文字数 1,533,039
最終更新日 2026.10.02
登録日 2023.04.28
突然の事故により、両親を失った葵は叔父の家に引き取られることになった。しかしそこで葵を待ち受けていたのは義弟達からの嫌がらせと義父からの理不尽な調教の日々だった。
*一度削除されましたが、問題のあると思われる設定および描写を変更した修正版です。
文字数 25,828
最終更新日 2020.05.29
登録日 2020.05.29
完結しました。長い物語にお付き合い下さった皆様、ありがとうございました。
ラルディール王国の王女警護を主任務とする、女性だけで構成されたフリューリング騎士団副団長アリア・ベルヴァルト。
ある日、王宮は正体不明の怪物たちに襲撃され、王女・レオノーラを拉致される。戦闘中に王女を人質にとられたため、抵抗できずに怪物に犯されるアリア。
怪物たちが去ったあと、襲撃してきたのは、魔王軍の軍団であったことが分かる。千年前に封印した魔王が復活したというのだ。
各地の国々を襲う魔王軍。
王家に伝わる言い伝えにより、アリアが、魔王復活の際の「楔」として遣わされた「守護聖女」の一人であるということが判明する。
生き残った摂政ダールベルク大公は、アリアを魔王討伐の旅に出させることにする。
行く先々で仲間を集め、魔王を倒すことが出来るか――。
初投稿です。自分が読んでみたいエロファンタジーを自分で書くことにしました。
異世界転生ではありませんが、中世ヨーロッパ風の剣と魔法の世界が舞台です。割とシリアスなストーリー部分も時々ありますが、基本は女パーティが凌辱されまくりながら魔王を倒す、というお話です。
ただし、作者自身の趣味で、あまりグロいシーンはありません。血もあまりでません。エロはテンコ盛りにしようと思っていますので、良かったらお付き合い下さいませ。
感想もあれば励みになります。(なければブクマだけでも励みになりますが)
エロシーンありの話は♡マークをつけます。
文字数 306,836
最終更新日 2026.05.02
登録日 2025.11.19
ふたりいる用務員さんのうちの、おじいさんじゃない方。
用務員の長谷川さん(♀)はちっちゃ可愛い。もちろん、幼女ではない。自動人形でも、妖精でもない。
未来から来た未来人でもなくて、れっきとした働く成人女性だ(たぶん)
俺はなぜだか、長谷川さんが気になって仕方がない。
ちっちゃいから? 可愛らしいから? 年齢不詳の美女(?)だから?
それとも――離れて暮らしている妹に、似ているから?
そんな謎めいた長谷川さんにしょうもない妄想を掻き立てられながら、
俺達の中学生ライフは騒々しく過ぎて行くのだった。
☆(2024/11某日)気が付いたらお気に入り増えてました。ありがとうございます。(-人-)
表紙絵は荒川図像さんよりお借りしました。(-人-)
https://x.com/Arkw_image No.5『はるはなあらし』
※この話はフィクションです。バカ話を全力で書きました。
※昔の週刊少年サ○デーの読切みたいだなと思いました。(^_^;)(そして連載には至らない感じの)
※中坊達がバカ話で性癖の話ばかりしているのと、鼻血を噴く登場人物達がいるのでR15です(R指定の無駄遣い)
※R15指定に従い、残虐表現や性的な仄めかしがある話には*を付けて……はおりますが、正直、必要かどうかは(ry
※カテゴリーはライト文芸または青春かと思いますが、長谷川さんの存在は限りなくファンタジーです。
毎年ライト文芸大賞にエントリーする予定です。
--------------
旧題『ちっちゃな用務員☆長谷川さん』40枚(16000字)2010/5月PNイマダ名義
※某小説投稿サイトのお題企画で書いた作品を改稿したものです。
--------------
本作品は生成AI不使用です。
本作品は小説家になろうにも掲載しています。
文字数 21,194
最終更新日 2024.05.04
登録日 2024.04.30
午前三時、篠原蒼真は飲み会の個室で結婚式の招待状を配っていた。
その場にいたのは、蒼真がこの数年で東京のテック業界で知り合った人たちばかりだった。酔いの回った誰かが、彼が私の前に招待状を差し出すのを見て、すぐに笑いながら茶化した。
「え、花嫁本人にも招待状? お前ら、そういう遊び方するんだ」
けれど次の瞬間、皆が招待状を開き、そこに印刷された新郎新婦の写真を見た途端、笑い声はぴたりと止まった。
写真の中の花嫁は、私ではなかった。
蒼真が昔から「妹のような存在」と呼んでいた女、佐伯莉央だった。
私は少しも驚かなかった。ただバッグから祝儀袋を取り出し、彼の前にそっと置いた。
「式には出ないわ。二百五十円だけど、私からの祝福だと思って」
祝福、という言葉だけを、私はわざとゆっくり口にした。周囲の人たちは顔を見合わせ、個室には店のBGMだけが残った。私は蒼真を一瞥することもなく、扉を押して外へ出た。
すぐに彼から電話がかかってきた。
「美月、変な誤解をするなよ。俺が莉央と婚姻届を出したのは、芽衣を港区の名門小学校に入れるためなんだ」
「芽衣の入学資格が落ち着いたら、すぐ莉央とは離婚する。そのあと、ちゃんとお前と籍を入れるから」
あまりにも軽い声だった。まるで、どうでもいい世間話でもしているようだった。
私は深夜の銀座の通りに立ち、電話の向こうから聞こえるその声を聞いていた。胸の中は、驚くほど静かだった。
三時間前、私は港区役所を出たばかりだった。
蒼真と正式に婚姻届を出すために、半年かけて書類を準備していた。けれど窓口の職員が記録を確認したあと、彼は三年前にすでに別の女性と婚姻届を提出していると教えてくれた。戸籍上の配偶者として記載されていた名前は、佐伯莉央。
私が持っていた、いわゆる「婚姻届受理証明書」は偽物だった。
私は電話口で問い詰めることも、泣き叫ぶこともしなかった。ただ静かに言った。
「もういい。他人のお下がりなんて、気持ち悪くて無理」
電話を切ったあと、私はすぐに顧問弁護士へ連絡した。
「神宮寺ホールディングスに伝えて。篠原蒼真の全プロジェクトから、出資を引き上げて」
「それから、私名義の港区白金台のマンション。すぐに回収するわ」
文字数 12,077
最終更新日 2026.07.09
登録日 2026.07.09
「ポジティブに行こうよ!」という職場の善意の正論に息が詰まり、鏡の前で笑顔が作れなくなった朝。
非常階段に逃げ込んだ私を抱き上げたのは、ロンドン支社から帰国したばかりの冷徹な新任部長・深見恭平(33)だった。
「もういい。俺の前で営業用の顔をするな」
スマホを預けさせられ、彼の部屋で冷えた足を温められ、温かいスープと深い抱擁で甘やかされて――。
頑張りすぎた真面目OLが、年上上司の甘い避難所で愛し抜かれる全7話完結ロマンス。
文字数 20,663
最終更新日 2026.10.26
登録日 2026.10.20
十七歳の誕生日――
誰からも愛されずに生きてきた沙良の目の前に、シヴァと名乗る男があらわれる。
お前は生贄だと告げられ、異界に連れてこられた沙良は、シヴァの正体が魔王だと教えられて……。
じれったい二人と、二人を引っ掻き回す周囲との、どたばたラブコメディ!
【作品一覧】
1、イケニエになりました!?
2、ミリアムのドキドキ大作戦☆
3、放蕩王弟帰城する!
4、離宮の夜は大混乱!?
5、旦那様は魔王様
外伝【魔界でいちばん大嫌い~絶対に好きになんて、ならないんだから!~】※こちらの作品内ではなく別掲載です。
文字数 200,239
最終更新日 2019.06.18
登録日 2018.12.07
王都聖灯局で働く灯火師ルカは、外れスキル【小さな灯】しか使えない役立たずとして、長年雑用扱いされていた。
ある夜、王都の大聖灯に魔物が侵入する事件が起きる。
本当は上層部の管理ミスだったにもかかわらず、責任を押しつけられたルカは、冤罪のまま辺境へ追放されてしまう。
流れ着いたのは、夜になると魔物と呪いが出る貧しい村ノクスヴェイル。
子どもは悪夢に泣き、老人は夜道を歩けず、宿も市場も日が沈めば閉ざされる。
けれどルカが小さな灯りをともした瞬間、魔物は近寄れなくなり、呪いに苦しむ少女は初めて静かに眠った。
「これ……ただの灯りじゃないの?」
外れだと思われていた【小さな灯】の正体は、夜の悪意を払い、人々の暮らしを守る神の守護灯だった。
灯りが増えるたび、村に宿ができ、夜市が生まれ、畑が守られ、傷ついた人々とモフモフたちが集まってくる。
一方、ルカを追放した王都では、彼が密かに守っていた灯火網が崩れ始めていた。
今さら戻れと言われても、もう遅い。
この辺境には、ルカの灯りを待つ家族がいる。
これは、追放された灯火師が、辺境の夜を照らしながら、世界で一番あたたかい居場所を作っていく物語。
本作は小説家になろう・カクヨムにも掲載しています。
文字数 270,992
最終更新日 2026.07.21
登録日 2026.06.22