「変わる」の検索結果
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件
結晶化する愛について。
その病を持つ者が誰かからの愛情に応えた時。
罹患者の愛は相手の体内で結晶化する。
愛した宿主はやがて死に、あとには結晶だけが遺る。まるで汚れたガラス片が波に磨かれて、いつか浜辺の宝石に生まれ変わるように。
その夏。人殺しの僕が彼女と出会ったのに、運命的なものは何一つなかった。
出会って、時々話すようになって、恋をする。そうしてまた殺すまでには三ヶ月あれば十分だ。
彼女を殺すのは難しいことじゃない。
朝起きてから顔を洗って、遊びに連れていって。そしていつか「愛してる」と伝えるだけでいい。
これは人殺しの僕が、優しさを信じた歪な少女──氷雨を殺すまでの、雨音混じりの夏の物語だ。
文字数 138,305
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.20
雀荘で働く従業員にはいくつかのタイプがある。
まず、一般的なのは『メンバー』。あえて言うなら『表メン』という立場の普通の従業員。
はっきり言ってこれが一番大変なのだが。なにせ、接客からお茶汲みから掃除から雑用まで全てやる。休みはだいたいは週に一回だけだし1日の労働時間は12時間が原則だ。それでいて麻雀も打つのだからとんでもない仕事である。しかし、慣れてしまえばそれもどうと言う事はないのだが、慣れないうちに辞める人は数知れず。この仕事は新人が続かない仕事ランキング1位かもしれない。
それに対して、そんなことやってらんねーよ。でも麻雀打って金欲しーってヤツがやる仕事が『裏メンバー』。要するにサクラで通称『裏メン』と呼ばれる。
この裏メンの扱いは大抵雑で店側に隠そうとする意識があまりなくて常連客にはサクラだとバッチリバレてるのがほとんど。あ、サクラがいるからって別に店とグルになって素人客からむしろうって訳じゃないから安心して欲しい。そもそも給料が良くないので自分の麻雀に必死なのが裏メンのほとんどだろう。給料はよくないが麻雀してるだけでいいので腕とスタミナに自信があるならこっちの仕事を選んだ方がいい。表メンとは給料に大差がつきがちだが。そこは能力給でまかなえばよし。
よく知られているのはこのメンバーと裏メンの2種だけなのだが、世の中の知る人の少ない職種のさらに知られていない役割を持つ者たちがいる。
それが、店のオーナーしかその存在を知り得ない身内すら欺く裏メン。通称『闇メン』だ。
ここは『渡邉クリエイター派遣会社』
渡邉クリエイター派遣会社はいわゆる『闇メン』を契約して派遣する麻雀専門家派遣会社。そこに登録してある打ち手達は超一流の雀士だけ。
この物語は、その渡邉クリエイター派遣会社でも最年少にしてトップの打ち手となる伝説的『闇メン』のストーリーである。
彼の名は椎名。
通称『韋駄天のシーナ』
【登場人物紹介】
椎名良祐
しいなりょうすけ
主人公。礼儀正しく清潔で爽やかな青年。
堅苦しい性格ではなく、場面場面での使い分けが上手いだけ。基本的には気さくな人間である。
渡邉クリエイター派遣会社社員。
渡邉二郎
わたなべじろう
椎名の勤務する会社を設立した社長。
人を見る目があり一目でその人の人となりを見極める。麻雀はそんなに上手くはない。
福島社
ふくしまやしろ
表の顔は喫茶店の気さくで優しい美人ウェイトレス。
しかし、ひとたび卓に着くと人が変わる。知る人ぞ知る凄腕雀士。勝つためにはあまり手段を選ばない。勝利こそ正義という女性には珍しいタイプ。
工藤強
くどうつよし
元競技麻雀プロの雀ゴロ。
面倒見がよくプロをやめた今でも弟子が多い。
文字数 32,028
最終更新日 2024.04.04
登録日 2024.04.02
本堂唯香は鏡の中に奇妙なものを見た。自分の左胸についた「傷」である。しかし、実際の左胸には何もない。不気味なその傷は何なのかと考える内に、彼女は自分自身にさえも「秘密」にしようとしていた、ある想いと向き合うことになる。
文字数 7,701
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.04.30
そこは男だけの職場
少年週刊誌「ホッパー」編集部
そこに一匹の麗しの蝶が舞い降りた
蝶?? どこに?? 誰が??
~・~・~・~
城戸蝶々(24歳)
見た目偏差値85、中身偏差値35
喋らなければ絶世の美女
喋り出したら究極のオタク
グロ系漫画をこよなく愛する
ホラー系漫画家志望の腰かけ編集部員
~・~・~・~
藤堂和成(29歳)
次の副編集長候補のイケメンチーフ
顔よし、仕事よし、性格よし
バトル系漫画のカリスマ編集者
でも本当は究極の少女漫画オタク
「誰だ? この部屋に蛾を連れてきたやつは」
「蝶々、喋るな。
お前の言葉のチョイスは恐ろしすぎる」
恋をすれば蝶に変わる?
マイペースな蝶々と蝶々溺愛の藤堂
そんな二人が
有望新人漫画家の担当になるが……
恋に無頓着な二人が行きつく先は?
「蝶々、お前みたいな変な女を
愛してやってんだから
たまには優しくしろよ……」
「藤堂さん、愛するって
ゲロすることよりもきついんですね」
いつかは交わる時が来るのでしょうか……?
文字数 102,887
最終更新日 2024.05.11
登録日 2024.04.08
主人公の深山莉愛(みやま・りあ)は、悪いことを見過ごせない性格が原因で中学時代いじめのターゲットになってしまう。そのため、家族は莉愛の高校進学のタイミングで引越した。
高校で莉愛は、運よく一軍女子の久住紗英(くずみ・さえ)と真島みちる(まじま・みちる)と友達になることができた。その二人から嫌われないようにと自分の意見は押し殺していた莉愛だったが、ある事件の濡れ衣を着せられそうになってしまう。
そのとき、莉愛を助けてくれたのは誰にでも優しいクラスの人気男子、柴崎悠太(しばさき・ゆうた)だった。
悠太は莉愛に「変わる必要なんかない。俺が全部守るから」と言ってくれる。
その言葉に励まされた莉愛だったが、悠太には「優しい人」になった理由があると知って……。
文字数 24,672
最終更新日 2024.05.24
登録日 2024.04.30
流されるままに日常を生きている彼女には、交差点の向かい側にいる男が鳥に見えた。暑さと疲労で茹だっている心身。青に変わる信号。押し流される人の波。いつもと変わらないはずだったのに。
交差点で肩が触れ合った男の存在が気になった彼女は、人波に抗い男を追いかけた。
信号待ちをしていた男は、人波に抗うことなく交差点を渡りきり〝ある賭け〟を終えて帰還するはずだったが、渡る前に見知らぬ女と肩が触れ合ってしまう。
何事もなくその場を立ち去ったものの、突如、肩を掴まれて振り返った先にいたのは、接触した女だった。
交差点の片隅から始まる、名前も知らない二人が語る〝命〟に対する価値観の違いとは。
文字数 14,203
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.30
同調と共感。
私が選ぶ、その人はーーー
高二の修学旅行。
そこで逃避を試みた山村沙咲は、あるきっかけから、片想いしていた仁井詩音と夜の街に繰り出す。
それを機に親しくなる二人だったが、仁井が沙咲に近づいたのには、沙咲を支配し続ける中学からの同級生、小路理花子が関わっていた。
さらには、仁井の親友の涼月司が、
「アイツは俺のコピーみたいなところがある。頼むから、アイツが沙咲のことを本気で好きになる前に、俺と付き合ってほしい。俺はアイツから逃れたいんだ」
と、自分は仁井に感情をコピーされ、沙咲への想いも仁井に真似されてしまうと言って告白までしてくる。
自分とは違う司に魅力を感じ、惹かれていくが、それは同時に、仁井と自分は似ていることを気付くきっかけになり・・・
高校卒業後に、沙咲の隣にいるのは誰なのか。
反対に、その後を知ることができなくても、思い出として残したいのは誰なのか。
青春を経て、
「同調、それだけでいいよ」
の意味は変わる。
文字数 106,379
最終更新日 2024.04.07
登録日 2024.03.21
遺影を用意できず、顔の原型も留めることなく亡くなってしまった人を弔うため、彷徨う霊に会ってその似顔絵を描く者――『遺顔絵師』。
木蔦右近は、そんな遺顔絵師を生業とする天才画家・姫彼岸合歓のアシスタントをしている。
かつての過ちを忘れることができないまま、後悔に沈んだ弔い。
今になって忘れてくれないことを憎むような、溝の埋まらない弔い。
死に至った背景に触れることで、右近たちは弔うことの在り方に迷っていく。
やがて、右近と合歓の間にある秘密に触れた時、二人の関係は終わりを告げることになる。
ハッピーデースデイ。ハッピーバースデイ。
――生まれ変わる君に。
※一部エピソードにて、拙作『ムカサリ~オナカマ探偵漆山紲の怪異録~』に関する微ネタバレがあります。
※『ムカサリ』を未読でも本作をお楽しみいただけますが、本作からあちらへ行く際はご留意ください。
文字数 117,074
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.17
坂の上にある高校は、頭がいい人が通う学校
坂の下にある高校は、頭が悪い不良が通う学校
上の人は下を見下し
それが当たり前だと思っていた
だけど、キミは
そんなことをなんて気にしない
不思議な人だった・・・ーーーーー
ーーーーー
章が変わるたび、
話の主人公が変わります。
坂の上のキミも
坂ノ下のジブンも
みんな、主人公
ーーーーー
文字数 15,470
最終更新日 2024.05.23
登録日 2024.04.30
「ああ、君、魔法使いだったんだっけ?」というのが結構当たり前になっている日本で、その割合が他所より多い所に引っ越してきた佐々四十三(さっさ しとみ)17歳。
ところ変われば品も水も変わるもので、魔法使いたちとの付き合い方もちょっと違う。
不思議な力を持っているけど、デリケートにできていて、しかも妙にプライドが高い人々は、独自の文化と学校生活を持っていた。
魔法高校と普通高校の間には、見えない溝がある。それを埋めようと努力する人々もいるというのに、表に出てこない人々の心ない行動は、危機のレベルをどんどん上げていく……。
(『小説家になろう』様『魔法少女が学園探偵の相棒になります!』、『カクヨム』様の同名小説との重複掲載です)
文字数 108,782
最終更新日 2022.02.19
登録日 2022.01.29
主人公、乙川仁の通う私立喜田平学園高等学校は、入学した一部生徒の名前が変わるという一風変わった制度があった。
キラキラネームやDQNネームと呼ばれる、珍名が人権的な社会問題に発展した社会において、政府はそう言った名前を『不満足氏名』と定め早期的解決策を執行する。それが『不満足氏名解消法案』である。仁の通う高校は、その一環で認められた特別行政指定校だった。
だが仁が喜多平高校へ入ったのは、母親が強く推し進めていたためであり、本人の希望ではなかった。不満足氏名を変えるという意思のもとに入学してくる生徒が多い中、改名に明確な理由を持っていない仁は、長らく居心地の悪さを感じていた。
しかし、名付けのプロとしてやってきた公認命名士との出会いによって、仁の名前に対する意識は徐々に変わっていく・・・・・
文字数 106,548
最終更新日 2020.06.28
登録日 2020.06.18
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