「選評」の検索結果
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ひたすら逃げ場所を求めた少年たち。行き着く先は、痛みも失せた結末。
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「ここはトーノが造り出した、ひたすら居心地のいい隠れ家」
高校生の千風(ちかぜ)享(とおる)は、数日前から学校をサボり気味。
逃避先は『つばき産婦人科』という病院の裏庭。そこにはサボり仲間のトーノ――遠野(とおの)永一郎(えいいちろう)がいる。
容姿端麗で穏やかで、何より千風に何も聞かないトーノ。おいしいものを食べたりしゃべったり昼寝したりして時間を過ごす。
そんなトーノは、もうすぐ死ぬらしい。
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数年前にとある公募に出したBL短篇です。
注意書きしておきます。バッドエンドです。一分の隙も無くバッドエンドです。
いただいた100文字くらいの選評に、「とても後味がわるい」という趣旨の言葉が2回出るくらいのバッドエンドです。
書いた当時は、「メリーバッドエンドってハッピーエンドだろ!」という心境でした。
文字数 27,628
最終更新日 2019.06.07
登録日 2019.06.03
昨年夏のメフィスト賞の選評に選ばれた作品に簡単な改稿をくわえたものです。
作中で日中関係や政治的に敏感なネタが取り扱われます。作者の主観によるものですし、語られる知識も必ずしも正確ではない可能性があります。
コメント欄での意見や論評、反論、議論は大いにやってもらって構いませんし、最悪炎上してしまっても仕方ないとは思いますが、その場合は返信しません。興味深いコメントや意見、質問などがあったらできるだけひろって返信しますし、必要なら知り合いの中国人に直接聞いてみます。
更新は毎週月曜日の8時です。完結済ですが、感触が良ければサイドストーリーや続編を追加していければいいかなと思っています。
ではよろしくお願いします。
クレジット表記
作中で使われる一部の画像にfreedesignfile.comさんの画像が含まれます
文字数 109,931
最終更新日 2017.07.10
登録日 2017.02.20
27歳で病院勤務の鷹司昴太はこの歳にして恋愛経験がなかった。周りが次第に結婚していくも羨望も焦りも生まれない自分自身に嫌気すら感じる日々。
原因はわかっている。
それは昔の思い出に縛られているからだ。
幼いころから仲の良かった二人の幼馴染の夏花と碧生。
中学生のころ、二人に好きだと告げられた。
でもどちらかを選ぶことができないまま、引っ越しで二人とは離れ離れになってしまう。
あの時、どちらかを選ぶ決断ができていたのなら……そんな後悔とともに恋愛に触れることなく12年以上の月日を過ごしてきた。
そんな折、大人になった夏花と碧生、それぞれとの再会を果たす。
そこで明らかになったのは、永遠の親友のように仲が良かった二人が絶縁状態にあるという事実。
思い出の二人がそんなことになるとは信じられない昴太。
二人の仲を取り戻そうとするなかで、昴太は自分を縛り付けていた≪本当の≫思い出と向き合うことになる。
※第14回GA文庫大賞(後期)にて二次落選となった作品です。
選評を参考に改稿してありますので一定以上の内容は保証できる作品に仕上がっております。
昼と夕方に一話ずつ更新予定です。
少しでも読んでいただけたのであれば、お気に入り登録と感想お待ちしております。
文字数 130,418
最終更新日 2022.05.31
登録日 2022.04.23
天使の伝説が残る村で、少年少女は空を翔るーー……
舞台は王国の北端に位置する牧歌的な寒村、フィルベスタン。
隣町の女学校に通うアリーチェは、自分が先祖返りの『天使』であることを隠しながら生活している。
それは幼馴染で飛行機乗りを目指す少年、シィバにも内緒。
だけど、天使のミイラが発見されたことで世間は騒がしい。
ある日、王都の役人がシィバを訪ねてきた。なぜなら彼こそが『天使』の末裔だったから?
* * *
第180回雑誌cobalt短編小説新人賞の最終選考作品になります。
雑誌が休刊する直前(2016年3月号)だったこともあり、メクるにて初公開しました(そちらは当時の選評についてちょろりと語ったあとがきがついてます)。
表紙イラストは朔羽ゆきさん(http://mecuru.jp/user/profile/yuki)に描いていただきました。
素敵なイラストをありがとうございました!
文字数 9,720
最終更新日 2019.04.04
登録日 2019.03.31
現代名 橋本千尋(前世 安倍吉近)は、幼い頃から人でないモノが見えていた。
彼の前世はかの有名な陰陽師である安倍晴明の側室六人目の子供だった。父より陰陽道も伝授していたが、別の陰陽師からうけた呪いによって十八歳になれば肉体は死に転生してしまうように。
現代では高校の弓道部に所属している。
歳を重ねれば重ねるだけ前世の記憶が鮮明になり己の宿命を認識していくために近頃は交流を避け、誰にも心を見せず、十八歳までのカウントダウンに身を任せていた。
しかし、弓道部の後輩(神職の娘)山城リリの霊的障害や、学校の快事件などに関わるうちに、陰陽師としての力も大きくなっていく。
自分の使命、人への情を感じるようになり、宿命に抗いたい気持ちが芽生えてくる。
そして、不動産屋である現世での父親の事故物件より、未解決殺人事件に巻き込まれ、現代の陰陽師 滋岡道中に出会う。
彼の先祖の滋岡川仁こそ安倍晴明に呪いをかけた陰陽師だった。
千尋にかけられた呪いを解くことができるのは彼だけ。
二人は衝突しながらも未解決殺人事件を解決へと導き、呪いを解いてもらうことになるのだが――
※こちらは、魔法のiらんど、他にも投稿しております。
魔法のIらんど大賞の選評をもとに修正しながら転記していきます。
文字数 48,976
最終更新日 2022.04.27
登録日 2022.04.18
大学新入生の椿。憧れの教授は予想を裏切る可愛い系の美青年。女子学生に負けじと、モテモテの先生を追いかける椿。ところが、美少年好きの鬼薊教授が、ちょっかいを出してきて邪魔をする。二人の教授に挟まれて、右往左往する椿。二人の教授が一人の大学生を取り合う構図、かと思いきや、二人の教授には、既に、何やら秘密の関係が? 果たして、三人の関係の行方は? 万葉集の和歌とともに。ちょっぴり切ない青春ラブコメディ。
「後日譚」鬼薊への想いを吹っ切れずにいた春洋。鬼薊の心情を理解しながらも、二人の関係に嫉妬する椿。それでも、一途に春洋を愛する椿。長く苦しい執着愛に別れを告げて、新たなパートナーと未来を歩き始めることができるのか。
【登場人物】
・沢良木椿(さわらぎ つばき)大学生。ウブでちょっと天然な美少年。竹嶋教授に憧れて国文学を志す。
・竹嶋春洋(たけしま しゅんよう、はるみ)教授 学生に見えるくらい幼い外見から「可愛い」と女子学生に人気。学者の家系。サラブレッド。貴公子。美青年。鬼薊の美少年研究に巻きこまれている。素直じゃない。すましている。いろいろ隠し事がある。
・鬼薊龍(おにあざみ りゅう)教授 いかつい男。見た目が怖そう。後輩の竹嶋教授をライバル視している。趣味と実益を兼ねて美少年研究をしている。椿と春洋の仲を邪魔してくる。鬼畜系。ドS。
kindle表紙が新しくなりました。(Kindleイラストは楢山幕府様)
「後日譚」も付き、本編もエピソードも追加され、推敲されました。
B-PRINCE二次落ち推敲作品です。選評「軽妙な語り口で全体を通してとても楽しく読める作品ですが、やや軽すぎる印象もあり、BL作品読者の好みの分かれるところかと思います。語り口は最初から飛ばさず、緩急をつけてもよかったのでは。キャラクターは魅力的に描けていると思います。次回投稿も楽しみにお待ちしております」とのことでした。なので来年もがんばろう♪と思っていたのですが、B-PRINCEの公募が、なくなってしまいました。選評のアドバイスに従って、kindle版では最初の方を丁寧に描写してみました。キャラとHシーンと読後感は、良いはず!
椿くんと、春洋教授のイメージイラスト、ここにあります。
画像:niseo様
文字数 1,239
最終更新日 2017.05.05
登録日 2016.03.12
女子高生の繭とサラは先輩後輩の間柄。今日も今日とて誰もこない校舎の屋上でのんべんだらりとだべっている。
ある時2年B組のパリピたちが旧校舎に肝試しに行った。
彼等はそこで花子さんに出会ったらしい。
好奇心旺盛な繭はこの話に早速興味を示し、嫌がる後輩を巻き込んで突撃調査を開始。
サラも繭をほうっておけず同行する。
2年B組の面々は旧校舎で花子さんの足跡を見たそうだが、それは花子さんがでるとされる女子トイレ右から3番目ではなく2番目で途切れていらしい。
一体何故だろうと推理する繭とサラ。
やがて図書室で古いアルバムを発見した二人は、30年前に自殺したとされる少女の顔を確認。この子が花子さんではないかと疑惑を深める。
廊下から響く湿った足音に反応し、花子とおぼしき霊を追いかけたサラたちは、女子トイレ右から2番目の個室に導かれ衝撃の真実を知るのだった……。
表紙:ええっぱ (@eextupa0000)様
pixiv主催第2回朝日ホラーコミック大賞原作部門にて大賞を獲得し、ホラー漫画家・伊藤潤二先生各位の選評をいただきました。ありがとうございます。
文字数 7,722
最終更新日 2023.05.12
登録日 2023.05.12
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