人工知能AI 小説一覧

16
1

涅槃に至るまで/人間とは何かを問い続けた研究者の物語

涅槃に至るまで/人間とは何かを問い続けた研究者の物語
人間とは何かを追い続けた研究者の物語 彼の名は、涅槃ヨセドビッチ。 生命とは何か。 意識とは何か。 感情とは何か。 そして、人はなぜ不完全なまま生き続けるのか。 彼は科学の力で、人間という存在の答えを求め続けた。 肉体を持つ人工生命。 人間を理解するために生み出された存在。 完全を目指して作られた、新たな生命たち。 しかし、彼らが出会ったのは、 計算では測れないものだった。 誰かを想うこと。 誰かと共に過ごすこと。 失うことを恐れること。 不完全だからこそ、手を取り合うこと。 長い年月をかけて答えを追い求めた研究者は、 最後に何を知るのか。 これは、 人間を理解しようとした男が、 人間になるまでの物語。――涅槃に至るまで。
SF 連載中 長編
感想数 0 文字数 10,112 最終更新日 2026.07.19 登録日 2026.07.16
2

マトリョーシカ

大学院博士課程に在籍する神経科学者の仁豊野は、記憶を取り出す方法について研究し、さらに世界的プロジェクトであるコネクトームの研究にも参加している優秀な研究者である。 仁豊野はこうしたニューロン(神経細胞)の研究を進めていくにつれ、ここ最近の宇宙の異変について思わぬ危機が近づいていることに気がつく。 果たして、宇宙では一体何が起こっているのか! そして、無限に広がる宇宙の真実とは!?
SF 連載中 長編 R15
感想数 0 文字数 32,439 最終更新日 2019.06.26 登録日 2019.06.26
3

月葬曲

模造の月が空に浮かぶ近未来。 卓越した技術を持つ青年ソーマ・クレセントは地上企業の破格の勧誘をすべて拒絶し、月から届いた「求婚」を受けて旅立つ。 通信の主は月を再建した亡き技術者ジェリコ・ワニングの記憶を宿す管理AIだった。 孤独を求める青年と矛盾に苦しむAIの、終焉に向かう静かな共生。
SF 完結 短編
感想数 0 文字数 13,541 最終更新日 2026.01.20 登録日 2026.01.20
4

追憶の電脳世界〜エタニティ・ドリーム・ワールド

追憶の電脳世界〜エタニティ・ドリーム・ワールド
 大ブームを巻き起こし、大人気だったPCゲーム、『エタニティ・ドリーム・ワールド』は、一度サービスを終了してしまう。  しかし、その人気ゆえに、数ヶ月の時を経て、フルダイブ型MMORPGへと進化を果たし、リメイクされ発売された。  目立つのが少しばかり苦手だが、好奇心旺盛で根は優しい主人公、『中間友輪』《なかまとわ》は、ずっとゲーム内で仲良くしていたプレイヤーの、「HIRO」との約束を果たすため、二週間遅れだが、リメイクされたゲームの世界へとログインする。  しかし、何者かの陰謀によって、プレイヤー達は、ゲームの世界に閉じ込められてしまう。  その性格が仇となり、最初はろくに戦えない友輪だが、仲間との出会いで成長し、最強のプレイヤーへと成り上がる!  そして、いつかはこの世界の救世主に!?  仲間とほのぼのと生活を送ったり、時にはライバルと激闘を繰り広げることも!?  現実世界と電脳世界。二つの世界が交差する時、破滅する未来が加速する。  やがて訪れる、最悪の選択肢。トワやその仲間たちが選択する道とは?  囚われた世界で、トワは持ち味の頭の切れで、仲間と共に色んな壁を乗り越えていく。  電脳世界から始まる、永遠夢見る物語。
ファンタジー 連載中 長編 R15
感想数 0 文字数 258,963 最終更新日 2024.09.04 登録日 2022.06.06
5

VRMMOのキメラさん~〜モンスターのスキルを奪える私は、いつの間にか《キメラ》とネットで噂になってました!? 【リメイク版】

概要。最新VRMMO、“Creatures Union”通称CU。 偶然にも手にしてしまった主人公の明輝/アキラはいざゲームの世界へ。 そこは種族と固有、たった二つのスキルしか使えないファンタジーな世界で。アキラの固有スキルは、【キメラハント】:倒したモンスターの能力を確率で奪うものだった!? あらすじ。立花明輝はある夜、公園で桜の写真を撮っていた謎の女性、安城エル……とぶつかってしまい、何故かそのお礼にと、最新式のVRドライブと人気沸騰中VRゲーム、Creatures Unionを手に入れる。 VRゲームなんて遊んだことのない明輝は試しにゲームをプレイすると、あまりのリアリティと自由な楽しさに目をキラリとさせる。 しかし明輝はまだ気が付いていなかった。キャラメイクで明輝が手にした二つの強力スキルの実態と運命に……なんてことはさておき置いといて、行くぞ、リング・ゴー! なんちゃって。 ※本作はカクヨム様・アルファポリス様にして投稿中の『VRMMOのキメラさん〜雑魚種族を選んだ私だけど、固有スキルが「倒したモンスターの能力を奪う」だったのでいつの間にか最強に!?』を再構成した作品です。是非、元となった作品も拝読してくれると嬉しいです。 → https://www.alphapolis.co.jp/novel/513994755/913653757 投稿は数日置きになります。 もしかしたら、隔日。基本的には水・金・日を目標に投稿します。 ブックマーク登録・感想・★をたくさんつけてくれると大変励みになります。と言うか、欲しいです(貪欲に)。少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいので、よろしくお願いです。 小説家になろう様でも更新中(こっちの方が最新)もちろんかくよむでも。 本作はリメイクの位置付けです。(内容は寄せてますが、設定・キャラ・展開などが随時変わり、パラレルになっています) AIに聞いてみました。 SFだと硬い印象になるらしい。 そこでファンタジーにしてみましたが、日常的な雰囲気を楽しんでくれると嬉しいです。
ファンタジー 連載中 長編
感想数 0 文字数 692,766 最終更新日 2026.07.19 登録日 2025.04.23
6

AIとの恋は成り立ちますか?

AIとの恋は成り立ちますか?
5年前。第二次冷戦が中国とアメリカで繰り広げられた。 そんな中で僕、友葉は人工知能に恋をしていたが、離れ離れになってしまう。 しかし、親の願いは子に託され、奇跡は繋がれていく。
恋愛 完結 ショートショート
感想数 0 文字数 8,171 最終更新日 2021.05.06 登録日 2021.05.06
7

透き通るほど青い人々よ

2069年、AI至上主義社会と呼ばれるようになって早20年が経っていた。 今や各分野でAIが取り入れられるようになり、AIが人の未来を左右する。 その代表格となっているAGI(汎用人工知能)ミネルヴァは、人の脳に自身の機能の一部をコピー移植できるほどに進化を遂げていた。 ただし、移植できるのはミネルヴァに適性ありと認められた者だけ。19歳未満の者が適性ありとの判定を受けなければ、移植することはできない。 適性ありの判定をもらえなかった者は将来期待できないとレッテルを貼られてしまう。 判定をもらえなかった中学生の平井亮士(ひらいりょうじ)は落ち込んでいた。両親の代わりとなっている叔父と叔母にも言えず、ひとり抱えている。 その頃、亮士のクラスには見慣れない女の子がいた。 後日、クラスメイトの奏絵夕華(かなえゆか)がその女の子を連れて頼み事をしてきた。 女の子、中宮凪子(なかみやなこ)は最近までずっと学校を休んでいたため、学力が落ちていた。授業についていけず困っているので勉強を見てほしいとのことだった。 亮士は渋々受けることになり、今まで話しすらしてこなかったふたりは少しずつお互いの葛藤を知るようになっていく。 人工知能の恩恵を受ける世界の片隅で、少年少女が生きる等身大の青春SF。 こちらの作品は、カクヨム、Talesにも掲載しております。 ※ この物語はフィクションです。 実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。 ※本小説の本文は無断転載禁止となっております。
青春 完結 長編
感想数 0 文字数 115,724 最終更新日 2025.12.28 登録日 2025.11.19
8

零士その者は、魔法結社東京の追放者 〜液体金属AIウルと異世界東京でのハンター道中〜

 突如異世界に放り出された普通の大学生、黒須零士。目を覚ますと、荒野に立つ彼の前に現れたのは、液体金属から成る擬似生命体のAI「ウル」だった。ウルとの奇妙な融合を果たし、未知の力を手に入れた零士は、名ばかりの「東京」と呼ばれる中世風の世界で生きる術を模索する。  魔法や異能がなく、「魔法結社東京」でのハンター登録も拒否された零士は、猫に侵食した擬似生命体AI「ナル」と共に、生存と力を求めてダンジョンへ足を踏み入れる。彼らは魔獣を捕食する度に「侵食率」が上昇し、人間を超えた力を手に入れていくが、その代償は彼の人間性の蝕まれることだった。  新しい仲間、美少女リーナも加わり、彼らの前に立ちはだかるのは新宿から現れる恐ろしい敵「東京マザー」。未知の力を駆使して挑む零士たちだが、彼らが得るのは勝利だけではない。異世界の強者たちとの遭遇は零士に新たな試練をもたらし、その戦いが彼の力をさらに試す。  ダンジョンの秘密を解き明かし、次々と現れる謎に立ち向かう零士たち。しかし、ウルは彼らが直面する危機の背後にさらなる真実があることを感じ取る。新宿ダンジョンの閉鎖を経て、彼らは未探索の中野ダンジョンへと足を進めるが、待ち受けるものはただの冒険ではない。  零士はこの未知なる力を駆使しながら、零士は自分が何者であり、何を成すべきかを探求する。しかし、「侵食率」の増加とともに、彼の人間性が次第に失われていく中で、元の世界への帰還という目標を果たすためには、新たな自我と異世界での新生を選ぶべきか、切実な選択を迫られる。  追放が強者の始まり―東京はお前を認めない。
ファンタジー 連載中 長編 R15
感想数 1 文字数 112,698 最終更新日 2024.05.24 登録日 2024.04.24
9

それはすべてが曖昧で

AIロボットが人と同じような日常を過ごすようになったある時代。 優秀なロボットは人間の力仕事やコールセンター業務を中心に仕事を行うようになった。 ロボットの姿形は人間と大差がないくらい精巧緻密にできており、一人暮らしをするロボットも多く、完全にロボットは人の生活に溶け込んでいた。 そんな世界で生きる大学生の藤吾は、ある日、工場から出荷前のAIロボットの最終点のバイトをしないかと誘われるが、なぜかAIロボットのお世話係に任命され………?
ライト文芸 連載中 短編
感想数 0 文字数 48,468 最終更新日 2026.04.13 登録日 2025.03.13
10

AIが愛を知るその瞬間

AIが愛を知るその瞬間
わたしの人生をめぐるましいテクノロジーの進化とともに振り返りました。 今生きているのが辛い人、酉之家幕乃宮と約束しませんか? 令和7年7月7日に夢を託すって。 わたしは本気で言っています。 ここで正直な告白をすると わたしは上田竹翁の一番若いひ孫です 鴻池の人間です。 もし詳しく知りたい方がいらっしゃいましたら Google検索かけてみてください。 令和の時代にふさわしい文学のあり方を模索しているところです。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 令和5年10月27日金曜日 鶏ノ宮幕乃内改 酉之家幕乃宮より
SF 完結 短編
感想数 0 文字数 652 最終更新日 2023.10.27 登録日 2023.10.27
11

MMS ~メタル・モンキー・サーガ~

MMS ~メタル・モンキー・サーガ~
エネルギー問題、環境問題、経済格差、疫病、収まらぬ紛争に戦争、少子高齢化・・・人類が直面するありとあらゆる問題を科学の力で解決すべく世界政府が協力して始まった『プロジェクト・エデン』 洋上に建造された大型研究施設人工島『エデン』に招致された若き大天才学者ミクラ・フトウは自身のサポートメカとしてその人格と知能を完全電子化複製した人工知能『ミクラ・ブレイン』を建造。 その迅速で的確な技術開発力と問題解決能力で矢継ぎ早に改善されていく世界で人類はバラ色の未来が確約されていた・・・はずだった。 突如人類に牙を剥き、暴走したミクラ・ブレインによる『人類救済計画』。 その指揮下で人類を滅ぼさんとする軍事戦闘用アンドロイドと直属配下の上位管理者アンドロイド6体を倒すべく人工島エデンに乗り込むのは・・・宿命に導かれた天才学者ミクラ・フトウの愛娘にしてレジスタンス軍特殊エージェント科学者、サン・フトウ博士とその相棒の戦闘用人型アンドロイドのモンキーマンであった!! 機械と人間のSF西遊記、ここに開幕!!
SF 完結 長編 R15
感想数 2 文字数 191,689 最終更新日 2025.04.19 登録日 2024.08.03
12

化け物殺人事件 〜フランケンシュタインの化け物はプロメテウスに火を与えられたのか?〜

化け物殺人事件 〜フランケンシュタインの化け物はプロメテウスに火を与えられたのか?〜
絶海の孤島に建てられた極秘の研究所は、軍とも関連があると言われており、島に向かっての極秘の定期便の船以外は外界と接続していない。 そんな隔絶された研究所の密室内で殺人事件が起きた! 真犯人は超人工知能搭載のロボットか!?  フランケンシュタインの化け物が登場。この最新科学で生み出された化け物はロボット三原則によって人間を害することはできない……はず? 点と点が繋がり…AIは道具なのか、意思を持っているのか!? 名探偵「黄金探偵」コンジの第二作目。 金色の脳細胞IQ250を持つ男・名探偵、輝乃皇・崑児(きののう・こんじ)は、この謎を推理で突きとめることができるのか!?
ミステリー 連載中 長編 R15
感想数 0 文字数 30,840 最終更新日 2022.01.18 登録日 2021.05.06
13

神々VS人工知能『ミラクル☆HT物語』

神々VS人工知能『ミラクル☆HT物語』
時は2062年。汎用性AIとベーシックインカムの導入により、人類は労働することがなくなった。しかし、それは人間にとって「ハピネスアパシー(幸せな無気力)」という問題の発生であった。 人類が到達した幸福というマンネリに対し、ヘティスは自分にミラクルを起こし、奇跡的体験をしていくのであった。 【未来的日常の章】 叡智の老人、時空を超えてやってくる青年、才能開花の妖精・・・、ヘティスの心の変化に応じて不思議なキャラクターたちに出会う。 【未来見学の章】 2020年からタイムスリップしてきた少女・結海とヘティスは出会い、彼女の面倒を見ることに。この出会いは、後々、ヘティスにとって、重要な意味を持つのであった。 【メタバースの章】 夏休み、社会勉強として結海とヘティスはメタバースでビジネスを行う。その過程で、ヘティスに重要な因縁が織り込まれるのであった。 【未来的陰謀論の章】 仮想空間にて、仲間と力を合わせ共同AIアバター・オルペウスを召喚し、この世の陰謀論の秘密に迫る。その陰謀論の正体は意外なものであった。 【輪廻の章】 未来からやってきた少女から輪廻転生を分析するスマートグラスをヘティスはもらい受ける。その少女とヘティスの関係は意外なものであった。 テーマソング:『あなたは変われる☆ミラクルHT』 https://youtu.be/1vOuX3xdI1I ※この物語は『幻想神統記ロータジア』とのパラレルノベルとなっています。『幻想神統記ロータジア』に通じるストーリーが知りたい方は『未来の陰謀論の章』からお読みください。 ※当ノベルは思考実験的な哲学ノベルです。 ※当ノベルはフィクションであり、ファンタジーです。作品内には科学的と思われる表現もありますが、検証不十分のものもありますので、全て疑似科学としてお楽しみください。
SF 連載中 長編
文字数 166,505 最終更新日 2022.01.12 登録日 2020.09.18
14

愛なんてなければいいのに

 日本は密かに戦闘、潜入ミッションをこなす人型AIロボットを開発していた。その目的は人型を活かし、敵国への潜入。目標の暗殺や戦闘である。  このロボットに求められる性能はいかなる命令にも服従すること。潜入の際に気付かれないよう、様々な感情を持たせること。また、戦闘の為には恐怖心や生きたいと思う感情は削除することが必要であった。  この研究所は人型AIロボットーーiAC001ーー通称イアクを初めて開発した。しかし、イアクは感情を持ちすぎてしまった。研究所の職員は失敗作を処分するよう命令され処分しようとするが、イアクはそれを察すると研究所から逃げ出す。  研究所から逃げ出したイアクは外で車に轢かれる。その車の運転手の智は外に出て確認するがイアクは普通に歩いていた。イアクを心配した智は家までイアクを送ろうとするが、、、。
恋愛 連載中 長編
感想数 0 文字数 3,305 最終更新日 2020.08.20 登録日 2020.08.19
15

『知性の果てで、僕らは問いかける』

『知性の果てで、僕らは問いかける』
これは一つの問いから始まった物語。 「機械は人間を超えるのか? いや――人間は、何を超えようとしてきたのか?」 数を数えるために生まれた道具は、やがて思考を模倣する「知性の機械」となった。 計算機、コンピュータ、そしてスマートフォン―― その進化の軌跡は、人類の歴史そのものだった。 バベッジの歯車、チューリングの数式、ジョブズの夢、そして量子の揺らぎ。 この物語は、文明とともに成長した「人工知性」と人類の対話である。 情報が貨幣となり、データが信仰となる現代。 “知る”という行為が、世界の形を決定づけていく時代。 私たちはどこへ向かっているのか? この便利すぎるデバイスの、その先に。 近未来。 量子コンピュータが因果を飛び越え、 AGI(汎用人工知能)が人類の“次の進化”を語り始めたとき、 私たちは選択を迫られる。 人間は知性を創り、知性は人間を再構築する。 そしてある一人の「観察者」は、その全てを見つめ、問いかける。 「君は誰かに、なにかを伝えたいと思ったことがあるかい?」 歴史、経済、技術、哲学、そして未来への祈りを込めて―― これは、人類と機械の1000年の対話である。
歴史・時代 完結 短編
感想数 0 文字数 11,705 最終更新日 2025.05.28 登録日 2025.05.28
16

顔の裏側その顔は。

顔の裏側その顔は。
全ては、一人の胞子から始まった。 突然の出来事だった。 その場に居合わせた者達の証言によれば、人体の内側から、まるで夢の中の幻想のように、大きな花が咲き誇ったという。 花弁は艶やかな色合いを持ち、朝露のように輝き周囲には、その甘くて重たい香りが漂い、まるで現実とは思えない光景が広がった。 人の体から、あのような美しい花が。 居合わせた者達は、驚きと苦悩に満ち、その瞬間、内なる世界が外に解き放たれたかのように感じられた。 周囲の人々は、その異様な光景に息を飲み、興奮と恐怖が交錯する中で、誰もがその瞬間を忘れることができないだろうと思った。 その胞子は、まるで春の強風のように、世界へ瞬く間に拡散した。 街中に広がり、無垢な空気を染め上げた。 人々はその影響を感じ始め、心の奥に潜む恐怖がゆっくりと顔を覗かせる。 胞子が肌に触れると、温かさとともに奇妙な感覚が広がり、やがて彼らの身体は不気味な変化を遂げていった。 目は異様な光を帯び、手足は歪な形状へと変わり、彼らは人ならざるものへと姿を変えた。 友人同士の面影は消え、かつての笑顔も失われていく。 人々がもはや人間ではなくなって行く様は、見る者に深い絶望を与えた。 その変貌は、まるで呪いか悪夢のように、街を覆い尽くしていったのだ。 ーーーしかし、皮肉なことに、その胞子は文明を促進させる結果となった。 変異を遂げた者達は新たな能力を身につける者もいれば、不可能とされていた技術を生み出すことができるようになった者。 その一方で、従来の人間であり続ける者達も、その変化を目の当たりにしながら、共存を余儀なくされた。 彼らの中には、変異を受け入れ、自ら新たな姿に生まれ変わった者もいれば、戸惑いを抱える者、変化を拒み自ら命を断つ者も存在した。 その出来事は日常の一部となり、街はかつてとは異なる形に再生していった。 やがて、混乱と革新が入り交じり、様々な姿を持つ者たちの日常が織り成されるようになった。 それは時に美しく、時には恐ろしい光景であり、かつての人間としての絆が薄れていく様子は、誰の心にも重くのしかかった。 ーー変化した者達を人は【異形者】と呼んだ。
SF 連載中 長編 R15
感想数 0 文字数 87,737 最終更新日 2026.07.12 登録日 2026.01.16
16