現代文学 純文学小説一覧
この作品は短編集です。現実と幻想の狭間の瀬戸際をぎりぎりまで攻めてみました。よって、短編集の一つの傾向として、一話一話に現実に起こり得そうで起こり得ない、いやでもやっぱり起こりそうなことが描写されています。そこで注意してほしいのは、
手を振ると振り返えしてくれる不思議な鏡の話ではなく、鏡の前で手を振る不思議な人についての話である、
ということです。上記のような鏡は存在しませんが、上記のような人は存在しますからね。皆さんも一度はやったことがあるのではないでしょうか? つまり、私の作品はどうしてあの人は一人で鏡に手を振っているのだろう、というところに焦点を絞った作品が多く存在しております、ということです。
文字数 35,607
最終更新日 2020.06.09
登録日 2020.05.27
死者からは純白の花が咲き誇る。死者に咲く花を生者から守るのが「墓の守り人」と呼ばれる一族の務めであった。隔離された墓場で孤独に生きるはずであった墓の守り人のイエンは、しかし、掟を破り、一人の少女と交流を深めてゆく――。
※カクヨム様、小説家になろう様にて重複投稿しております。
文字数 22,308
最終更新日 2024.02.25
登録日 2024.02.17
暮れなずむ街に彼女は舞い降りた。滅びゆく街の片隅で、彼女は死にゆく野良猫を拾い上げた。一人と一匹が高架橋から眺める風景。狂騒と諧謔と破滅と逆説とが泡沫のごとく浮かび上がり、やがては忍び寄る夕闇の中へ飲み込まれてゆく。暗黒天女、それは死の御使い。あるいは未来への希望。
文字数 7,937
最終更新日 2022.11.10
登録日 2022.11.08
-あらすじ-
彼氏に求める九条件を決めている「私」。「私」は現在、ステージに立ってインディーズバンドとして活躍している元彼氏である「真名仁」に対して、憎しみの感情を燃やしている。なぜなら、彼氏に求める九条件のうち、彼は「私」が一番大事にしている、売れないバンドマン、という掟を破ったからである。
ある日「私」は池袋の路上ライブでクルーディストという、売れなさそうなバンドを見つける。演奏が終わり誰もクルーディストのCDを買わない中、一人彼らのCDを購入した「私」。ボーカル「真名仁」にCD代金を渡す際、自身の連絡先もこっそり忍ばせておいた。
次の日には「真名仁」から連絡があり、二人は付き合うようになった。売れないバンドで金もない、性欲しかない情けない彼を、「私」は愛してやまなかった。過去に他人から必要とされることに喜びを感じていた「私」は、彼にも同じ幸せを「私」で味わってもらいたかった。
付き合う中で「真名仁」は、「私」の彼氏に求める九条件を忠実に守った。平凡な彼との日常に「私」はとても満足していた。
付き合って二年目の冬に、クルーディストにインディーズデビューの話が持ち上がる。「私」は彼に喰い下がったが、「私」より「インディーズデビュー」の方が大事な「真名仁」は、「私」を見捨て、同棲したアパートから立ち去ってしまう。
二年が経ち、今でも「私」はインディーズとしてライブハウスのステージに立っているクルーディストを欠かさずみに行っている。インディーズデビュー程度がちょうどよいと開き直る「私」だったが、「真名仁」との何でもない日常を思い返すと、またあの日のように一緒にいたいという気持ちが強くなる。
今日も変わらずインディーズデビューした「真名仁」に憎しみの感情をぶつけている「私」は、いつまでたっても寂しい女だった。
文字数 4,001
最終更新日 2020.06.05
登録日 2020.06.05
人とは他者を褒めたたえるよりも、踏みにじることに快楽を見出す生き物だ。
慈善家として民に親しまれるホルスト卿の異質な結婚パレードが開催される中、警察が突如として現れ、ホルスト卿の逮捕を試みる。その訳とは一体――。
※カクヨム様、小説家になろう様にて重複投稿しております。
文字数 37,520
最終更新日 2024.03.25
登録日 2024.03.09
フォロワーさん600人記念の作品です。
今回は私小説風の純文学に挑戦してみました。誰かに刺さればいいなと思います。
文字数 600
最終更新日 2021.01.17
登録日 2021.01.17
そこは様々な猫達が働く雑貨屋さん。主人公=雑種猫の職場である。陰鬱な彼は、ある事がきっかけで、その陰鬱をさらに増していく。彼の行きつくその先は...?
10年以上前に書き上げ、己の恥部だと思いお蔵入りにしていた小品(短編小説)の数々を、思うところあって投稿しようシリーズ(自分で勝手にやっているだけ...)第五弾。
こちらは、人生で初めて書いた小説です。
ハッキリ言って言ってウェブ小説には合わないと思いますが、よろしければご覧になっていただければ幸いです。
というわけで、読んでいただいた方に、ほんの少しでも何かが伝われば、作者として幸甚の極みです。
文字数 4,528
最終更新日 2022.09.11
登録日 2022.09.06
大学3年生の私は祖母の転院の手伝いをすることになり、1年振りに祖母に会うことになる。1年前は元気に話していた祖母は寝たきりになって会話をすることさえ出来なくなっていた。その事実が受け入れられない私は声をかけてやることができず、最初の面会が終わってしまう。声をかけられない自分は、ただただ未熟なのだと花粉に任せて涙を流す。祖母が亡くなるまでの心の病を抱えた少女のお話。
「自分が死ぬなら全く辛くないのに」
大好きな祖母の老いを目にした私の短編私小説
文字数 6,831
最終更新日 2022.06.07
登録日 2022.06.04
初投稿です。「記憶」をテーマにした作品です。今どき流行らなそうな重めの内容ですが、私はこういうのが好きなので書いてみました。
文字数 37,895
最終更新日 2023.08.14
登録日 2023.08.14
日曜日の動物園は混む。それでも「僕」は同僚と来てしまった。この日しか都合がよくないからだ。子どものころほど純粋に動物園を楽しめなくなってしまった「僕」は、物思いにふける。
文字数 2,250
最終更新日 2021.09.30
登録日 2021.09.30
ママが入院した。パパはパチンコに行く。僕は幼稚園に行く。ママは桜が咲くまで帰って来ない? ねえ、パパ嘘つかないでよ。
文字数 2,141
最終更新日 2022.07.26
登録日 2022.07.26
とある拘置所に勤める青年、木原真司。
彼はこれまで10年間、平凡かつ平坦な日々を送ってきた。
そんな彼の生き様は、5年前に起こった無差別殺人事件の犯人である死刑囚、鹿口梨愛との出会いによって変わっていく。
カクヨム、なろうにも掲載しています。
文字数 9,032
最終更新日 2024.02.13
登録日 2024.02.10
旅行中の主人公は、とある場所で少女と出会う。
其処で繰り広げる、主人公と少女の不思議な物語。
その出会いが、後の主人公人生を変える……
文字数 6,664
最終更新日 2022.09.30
登録日 2022.09.30
「私は子供を堕ろしててもいいと思っている」
ガールフレンドにそう告げられた僕は、これまでの人生とこれからの人生のために、羊にそのことを話す。
本作品は、下記サイトにて重複投稿を行っています。
アルファポリス;https://www.alphapolis.co.jp/
エブリスタ:https://estar.jp/
カクヨム:https://kakuyomu.jp/
小説家になろう:https://syosetu.com/
ノベルアップ+:https://novelup.plus/
文字数 19,977
最終更新日 2023.10.07
登録日 2023.10.01
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