純文学小説一覧
バツイチ独身中年、有明省吾には渚という看護師と付き合っていた。
省吾は38、渚は29才。渚は省吾との結婚を望んでいたが、省吾はそれに消極的だった。
彼は渚をしあわせにする自信がなかったからだ。
だが愛情がないわけではなく、むしろ渚のしあわせを考えてのことだった。
愛することの矛盾、理屈ではない男女の恋愛。愛するも切なく、愛するがゆえに苦悩するふたり。
結婚の必然性について考えてみます。
文字数 1,812
最終更新日 2021.08.18
登録日 2021.08.18
文字数 157
最終更新日 2020.11.09
登録日 2020.11.09
栞は、義父が最初から苦手だった。無口で愛想がなく、何を考えてるのかわからない。お喋り好きな母と何故結婚したのか?さえもわからなかった。
が、なによりも。母の目の届かない場所で、さり気なく身体を撫で回したり、お風呂場を覗こうとしたりしている。最初の頃は、悩んでいた栞だったが、度重なる義父の行動に恐怖心が走り、叔母である織田京子に相談し、桃子と義父は離婚する結果になり、栞と桃子は別の市で暮らす事になったが···。
文字数 9,280
最終更新日 2019.10.06
登録日 2019.10.06
僕には両親がいる。
ーーでも、両親はいない。
思考を停止させて高校へ一人通学することは、もう、慣れた。
交通量の多い車道も、通る車は3色のみ。
白、灰、黒。
色のない僕の世界。
ーーこれは、僕の凍った心に、優しい虹の雨が降り注ぐきっかけとなった、出逢いの物語。
◾️このお話は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
◾️作者以外による、無断転載を固く禁じます。
文字数 3,506
最終更新日 2022.07.26
登録日 2022.07.26
凍結されていた愛が今、燃え上がる。
20年前、傷心旅行で訪れたパリで、奈緒は留学生の画家、西山伊作と恋をした。
そして20年後、ふたりは偶然東京で再会する。
忘れかけていた愛が目の前に現れた時、ふたりの取った行動とは?
文字数 49,306
最終更新日 2024.01.07
登録日 2023.12.04
身近なお題から作った500~1000文字程度の、軽いスナック感覚掌編作品の練習帳!!
完全気まぐれ不定期更新。
今のところ語り口は統一してます。
文字数 9,263
最終更新日 2020.06.29
登録日 2020.06.24
天使と悪魔が人間の世界を観察しておりました。天使は人間の不幸を悲しみ、悪魔は人間の不幸を喜びます。天使が言いました。
「哀れな人間から不幸を消してあげよう。代わりに幸福を授けよう」
※小説家になろう様、カクヨム様にて重複投稿しております。
文字数 2,157
最終更新日 2024.03.29
登録日 2024.03.29
文字数 1,943
最終更新日 2020.12.11
登録日 2020.12.11
静岡へとヒッチハイクを行っていた杏は、同じく静岡へ向かっていた杏珠と出会う。 二人は意気投合し最高の旅になるはずだったが、それぞれが重大な隠しごとを秘めていた――
文字数 128,859
最終更新日 2023.08.29
登録日 2023.08.14
文字数 4,350
最終更新日 2020.04.29
登録日 2020.04.29
文字数 31,108
最終更新日 2023.08.14
登録日 2023.04.22
この作品は短編集です。現実と幻想の狭間の瀬戸際をぎりぎりまで攻めてみました。よって、短編集の一つの傾向として、一話一話に現実に起こり得そうで起こり得ない、いやでもやっぱり起こりそうなことが描写されています。そこで注意してほしいのは、
手を振ると振り返えしてくれる不思議な鏡の話ではなく、鏡の前で手を振る不思議な人についての話である、
ということです。上記のような鏡は存在しませんが、上記のような人は存在しますからね。皆さんも一度はやったことがあるのではないでしょうか? つまり、私の作品はどうしてあの人は一人で鏡に手を振っているのだろう、というところに焦点を絞った作品が多く存在しております、ということです。
文字数 35,607
最終更新日 2020.06.09
登録日 2020.05.27
死者からは純白の花が咲き誇る。死者に咲く花を生者から守るのが「墓の守り人」と呼ばれる一族の務めであった。隔離された墓場で孤独に生きるはずであった墓の守り人のイエンは、しかし、掟を破り、一人の少女と交流を深めてゆく――。
※カクヨム様、小説家になろう様にて重複投稿しております。
文字数 22,308
最終更新日 2024.02.25
登録日 2024.02.17
-あらすじ-
彼氏に求める九条件を決めている「私」。「私」は現在、ステージに立ってインディーズバンドとして活躍している元彼氏である「真名仁」に対して、憎しみの感情を燃やしている。なぜなら、彼氏に求める九条件のうち、彼は「私」が一番大事にしている、売れないバンドマン、という掟を破ったからである。
ある日「私」は池袋の路上ライブでクルーディストという、売れなさそうなバンドを見つける。演奏が終わり誰もクルーディストのCDを買わない中、一人彼らのCDを購入した「私」。ボーカル「真名仁」にCD代金を渡す際、自身の連絡先もこっそり忍ばせておいた。
次の日には「真名仁」から連絡があり、二人は付き合うようになった。売れないバンドで金もない、性欲しかない情けない彼を、「私」は愛してやまなかった。過去に他人から必要とされることに喜びを感じていた「私」は、彼にも同じ幸せを「私」で味わってもらいたかった。
付き合う中で「真名仁」は、「私」の彼氏に求める九条件を忠実に守った。平凡な彼との日常に「私」はとても満足していた。
付き合って二年目の冬に、クルーディストにインディーズデビューの話が持ち上がる。「私」は彼に喰い下がったが、「私」より「インディーズデビュー」の方が大事な「真名仁」は、「私」を見捨て、同棲したアパートから立ち去ってしまう。
二年が経ち、今でも「私」はインディーズとしてライブハウスのステージに立っているクルーディストを欠かさずみに行っている。インディーズデビュー程度がちょうどよいと開き直る「私」だったが、「真名仁」との何でもない日常を思い返すと、またあの日のように一緒にいたいという気持ちが強くなる。
今日も変わらずインディーズデビューした「真名仁」に憎しみの感情をぶつけている「私」は、いつまでたっても寂しい女だった。
文字数 4,001
最終更新日 2020.06.05
登録日 2020.06.05
人とは他者を褒めたたえるよりも、踏みにじることに快楽を見出す生き物だ。
慈善家として民に親しまれるホルスト卿の異質な結婚パレードが開催される中、警察が突如として現れ、ホルスト卿の逮捕を試みる。その訳とは一体――。
※カクヨム様、小説家になろう様にて重複投稿しております。
文字数 37,520
最終更新日 2024.03.25
登録日 2024.03.09
フォロワーさん600人記念の作品です。
今回は私小説風の純文学に挑戦してみました。誰かに刺さればいいなと思います。
文字数 600
最終更新日 2021.01.17
登録日 2021.01.17
そこは様々な猫達が働く雑貨屋さん。主人公=雑種猫の職場である。陰鬱な彼は、ある事がきっかけで、その陰鬱をさらに増していく。彼の行きつくその先は...?
10年以上前に書き上げ、己の恥部だと思いお蔵入りにしていた小品(短編小説)の数々を、思うところあって投稿しようシリーズ(自分で勝手にやっているだけ...)第五弾。
こちらは、人生で初めて書いた小説です。
ハッキリ言って言ってウェブ小説には合わないと思いますが、よろしければご覧になっていただければ幸いです。
というわけで、読んでいただいた方に、ほんの少しでも何かが伝われば、作者として幸甚の極みです。
文字数 4,528
最終更新日 2022.09.11
登録日 2022.09.06
大学3年生の私は祖母の転院の手伝いをすることになり、1年振りに祖母に会うことになる。1年前は元気に話していた祖母は寝たきりになって会話をすることさえ出来なくなっていた。その事実が受け入れられない私は声をかけてやることができず、最初の面会が終わってしまう。声をかけられない自分は、ただただ未熟なのだと花粉に任せて涙を流す。祖母が亡くなるまでの心の病を抱えた少女のお話。
「自分が死ぬなら全く辛くないのに」
大好きな祖母の老いを目にした私の短編私小説
文字数 6,831
最終更新日 2022.06.07
登録日 2022.06.04