「時間」の検索結果
全体で8,670件見つかりました。
高校卒業と同時にバラバラになった幼なじみ五人組。彼らが子供の頃入り浸っていた裏山には、
季節を無視して一年中花が咲く「時渡りの丘」があった。社会人になった主人公の前に、
五年前に消息を絶った紅葉(もみじ)が、あの頃のまま丘に立っている。記憶は曖昧で、
自分がなぜここにいるかもわからない。彼女の記憶は、疎遠になった仲間一人ひとりの中に
散らばっているらしい――丘の花が一輪、また一輪と静かに開くたびに、消えていく彼女の
時間が動き出す。
文字数 43,866
最終更新日 2026.08.10
登録日 2026.07.24
「もう二度と、あの頃には戻れないと思ってた――。」
運命って、信じる?
たくさん遠回りをして、振り返った時にやっと気づくもの。
どんなに真っ暗な場所にいるときも、気づけばいつも君が隣で手を引いてくれていた――。
高校入学から始まった、かけがえのない親友たちとの出会いと、心を揺さぶる恋。
すれ違う想いや涙に不器用に傷つきながらも、柚那(ゆずな)は少しずつ前へと進んでいく。
やがて訪れる高校の「卒業」、専門学校での新たな出会い、そして社会人へ。
移り変わる日々のなかで一人の少女が大人になっていく、切なくも温かい成長の軌跡。
長い時間を巡り、いくつもの夜を越えた先で、私が最後にたどり着いた『君の隣』とは――。
文字数 92,576
最終更新日 2026.08.10
登録日 2026.06.12
アーサーとブラックドッグ・マーリンの冒険物語。
ハードボイルドとうたっていますが生温かい感じで読んでいただければ幸いです(ハードボイルド?的な…。ハードボイルドにしては、のほほんとした主人公たちです)。
先の大戦で負った古傷でアーサーは言葉を発することができない。無口で無愛想、やたら威圧感を放っているアーサーに、皆、慄いてしまう。
そんなアーサーの傍らには、常にブラックドッグのマーリンが付き従っている。マーリンは一見すると、ただの黒い毛並みの犬だが、かつて闇の精霊女王ニムエに仕えていたチート精霊であった。
アーサーとマーリンはテレパシーで会話をしている。マーリンは魔法使いなので、いつも主人のサポートを買って出るが、何故か裏目に出ることが多い。
言葉を伝えられない彼らは人との意思疎通が難しいが、面倒を見てくれているアルムはそんなことは気にしていない。身内ではないが住居を提供してくれ、日頃から一人と一匹を見守ってくれている頼もしい人物だ。
アーサーの取り合いでマーリンと度々ケンカをしている魔王モードレッドも、アーサーのことを慮ってくれる優しい親友である。
周囲の仲間に支えられながら、いつしか、頼まれごとを引き受けるようになったアーサー。今日もまたマーリンを連れ、依頼を解決しようと駆けつける。
※男同士の距離感が少し近め(愛され系)の描写があります。
※この話には一部、拷問・暴力に関する描写が含まれます。
苦手な方はご注意ください。
【お知らせ】
本作は「小説家になろう」様でも掲載しています。全く人気はございませんが、作者が初めて投稿した、個人的にとても思い入れのある作品です。
現段階では第一章のみですが、一話あたりの文字数を読みやすく短めに調整し、行間などのレイアウトも改変、誤字脱字を修正した上で「アルファポリス」様にも掲載いたしました。(内容の変更はございません)
作者、うっかり者なので、修正時に誤字が増えてしまっている可能性もあります。申し訳ありません。
もしよろしければ、お時間のあるときにお目通しいただけますと幸いです。
※未完の作品です。
文字数 115,614
最終更新日 2026.08.10
登録日 2026.05.24
世界は、色から生まれた。
世界を統べる唯一の真神と、その座を奪おうとする無数の仮神。
神々は預言者を選び、使徒と信徒を率いて神室を目指す。神を討ち、その座を奪った者だけが、新たな真神となる。
しかし現真神クレシアは世界へ神託を下した。
「1448黒年・黒月・黒週・黒日に、世界は滅びる」
終末まで残された時間は二年。
異端として教団を追われた元粛清者アシェルは、一柱の仮神アゼリアから預言者に選ばれる。
「私はあなたと、新たな真神になります。」
一方、人類の宿敵たる魔王レイヴァルもまた、別の仮神に選ばれ、世界を救うため神々へ牙を剥く。
そして、神を殺すと宣言した一人の男――ガルド。
神々が描いた筋書きは、一人の人間によって狂い始める。
終末を受け入れる者。
新たな神を求める者。
そして、神々すべてを滅ぼそうとする者。
色が世界を紡ぐこの地で、三人の預言者と神々が織りなす、新たな神話が幕を開ける。
文字数 35,658
最終更新日 2026.08.10
登録日 2026.07.25
婚約破棄?ざまぁ?
いいえ、今の私に必要なのはヒロイン力でも、復讐でもありませんわ!
必要なのは魔道具の開発時間と予算だけ!!
……それ以外?
それはもちろん、発生したトラブルの解決ですわ!
今日も彼女は、暴走するドリルと変人な護衛たちに振り回される。
そして気づけば――彼女自身の常識まで、穿たれていた。
◇
「国家一級魔導具師」の子爵令嬢エヴリン・リトニア。
彼女の生まれたリトニア家は、代々魔道具開発を担う技術者一族だった。
高位技術である魔導具の研究者でありながら、彼女は人々の暮らしを豊かにする魔道具作りを好んでいた。
しかし、その技術力より先に、彼女の見た目や不器用な性格ばかりが先行し、周囲には誤解を与えていた。
金髪のツインテールに鋭い目つき。
周囲から見れば、まさに物語に登場する悪役令嬢そのもの。
いつしか彼女は、人付き合いとは無縁の日々を送るようになっていた。
そんな彼女の元に現れたのは、物語のような王子様……ではない。
現れたのは、見た目は良くても中身がおかしい従者や護衛たち。
そして、リトニア家に伝わる家宝の魔導具――「ドリル」であった。
それでも、技術者令嬢は諦めない。
「叩いて直るなら叩きますわ!それでも直らないなら――ドリルで穿つのみですわ!!」
技術とロマンで世間の常識を穿つ、悪役令嬢ならぬ技術者令嬢の異世界コメディ!
トラブルだらけの日々が幕を開ける。
文字数 139,313
最終更新日 2026.08.10
登録日 2026.07.05
目が覚めると、そこは見知らぬ巨大施設だった。
集められたのは106人。
全員が強制的に『ペア』を組まされ、腕時計には謎のカードと能力名が表示されていた。
『銃術』
『精霊術』
『獣人化』
『毒生成』
『忘却』
『物体操作』
与えられた能力は様々。
プレイヤーたちは能力を駆使し、この巨大施設の攻略に挑む。
しかし――
『これはデスゲームだ』
『プレイヤーは常に監視されている』
『ルールを破った者には死を』
制限時間は30日。
巨大施設は刻一刻と浸水し、安全地帯さえも水に沈んでいく。
ルールを読み解き、殺し合いと協力、裏切りの中で脱出を目指す。
ここはどこなのか?
このゲームの目的は何なのか?
二人で挑む、極限の時間制限デスゲームが今始まる。
脱出できるのは一組だけ――。
文字数 149,044
最終更新日 2026.08.10
登録日 2026.06.20
私は60歳になったおじさん・・いやもう還暦のおじいさん?
いや、私だってまだ若いつもりではいる。
私の名前は佐藤一郎。
両親が一番目に生まれたからと一郎と名付けられた。
この物語は60歳で事故により亡くなったおじさんの物語りである。
いつもはただの狩りをする人さと離れた家に1人で住むおじさん。
普通のおじさんだ。
しかし悪いことは見過ごせない。
若返りの魔法で20歳くらいには見える姿になれる。
しかし制限時間で1時間ほどしか持たない魔法だ。
悪事を見かけては魔法で若返り人助けをして去っていく謎の人物
だれも正体がそのおじさんだとは思わないし疑わない。
正体を隠して活躍する物語である。
文字数 46,166
最終更新日 2026.08.10
登録日 2026.07.26
生まれつき授かったスキルは「トウシ」。
誰もその意味を知らず、本人も能力を使えないまま成長した。仲間からは「透視もできないハズレスキル」と馬鹿にされ、冒険では荷物持ち、囮役として使い捨てにされる。ついにはダンジョンへ置き去りにされ、命まで見捨てられた。
それでも生き延びた少年バフェットは、どぶさらいの依頼をこなす中で、一つの言葉に気付く。
――「トウシ」は、透視ではなく『投資』なのではないか?
その瞬間、眠っていたスキルが覚醒。
生命力、筋力、速度、魔力、さらには所持金までも自由に「投資」できる、前代未聞の能力だった。
能力を預ける代わりに、一時的に自分は極端に弱くなる。しかし一定時間後には、投資した能力が倍以上になって戻ってくる。
命を削れば、誰よりも頑丈に。
筋力を預ければ、誰よりも強く。
金を投資すれば、資産は雪だるま式に増えていく。
最初はゴミ扱いされた少年は、誰も思いつかなかった方法で最強への道を駆け上がっていく。
やがて投資の対象は、自分だけでは終わらない。
仲間、街、会社、国家――世界そのものへ投資できることを知った時、バフェットの伝説が始まる。
これは、ハズレスキルと笑われた少年が、「投資」の力で富も力も仲間も手に入れ、世界一の英雄へ成り上がる逆転ファンタジー。
文字数 49,620
最終更新日 2026.08.10
登録日 2026.07.01
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
文字数 290,556
最終更新日 2026.03.03
登録日 2026.01.03
コスト侯爵家の長女ティアナは実父であるジェイソンに仕事を押し付けられ学校にも通わせてもらえず後妻のマーガレットと義妹エミリーに使用人のように扱われ虐げられていた。
それでも亡くなった母から譲り受けた小さな商会を夫となる婚約者ロバートと王都一の商会にする事を夢見て耐えていた。
しかし商会とロバートをエミリーに奪われ父からも捨てられた。彼女に残されたのはボロボロの屋台だけ。屋台の前に立つティアナと元専属侍従のクリスフォード。
「・・・・・ふふふ、本当に追い出されちゃったわね。」
「お嬢様の仰る通り今日がXデーでしたね。ところでコレ、どうするんです?」
「あら、大丈夫よ。空間収納に入れておくし。」
「はっ!?前世の記憶だけじゃなくそんなモンまで使えるようになったんですか?」
「うん♪商売するには便利そうよね〜。」
婚約者と義妹の浮気現場を目撃したショックで前世を思い出したティアナは新たな自分の人生を謳歌しようと前世の知識を活かし屋台を引っ提げて王国を駆け巡り気付けば町おこし令嬢と呼ばれるようになっていた!?
*屋台で活躍するまでちょっと時間が掛かります。(イケアに到着してから)
*現実の史実や時代設定とは異なるゆるゆるの独自の異世界設定です。
*誤字脱字等は気付き次第修正します。
*
文字数 1,108,000
最終更新日 2026.08.06
登録日 2022.10.24
疲れた……ムラムラする……と思っていたらお風呂に触手(?)が現れた!? なのにそれはすぐに消えちゃって悶々としてしまう。すると今後はお隣の男の子が訪ねて来て、こんな遅い時間にどうしたんだろうと思って招き入れたら「そんな格好、襲ってって言ってる様なもんですよね?」なんて言われていきなり触手で拘束されてしまって……。
隣の部屋でヒロインのオナニーを聞いて悶々としていたヒーロー(触手魔人と人間のハーフ)がヒロインを気持ちよく癒して溺愛するお話。
ただのエロと重たい愛で構成されています。
※ヒロインが若干下品に喘ぎますので苦手な方は注意!
文字数 14,123
最終更新日 2022.08.16
登録日 2022.08.16
冤罪で婚約破棄などする国の先などたかが知れている。
全くの無実で婚約を破棄された公爵令嬢。
それをあざ笑う人々。
そんな国が亡びるまでほとんど時間は要らなかった。
文字数 17,607
最終更新日 2020.10.24
登録日 2020.10.15
成人の16歳を迎えた朝、ハレンスティア王国の第一王女ヘスティアが発症したのは、魔力を作る器官が育たない奇病――通称『聖女症候群』だった。
死を避ける唯一の方法は、他者の精液を体内に直接補給し続けること。
その代わり、彼女が絶頂した瞬間、注がれた男の魔力は完全に浄化されるという。
生き延びるため、ヘスティアは神殿の『特別客室』へと送られる。
そこで彼女を待ち受けていたのは、選りすぐりの「体力」と「性欲」を兼ね備えた、お国自慢のチートな男たちだった!
「ヘスティア様、移動の間も『繋げっぱなし』でいなければ危険ですよ?」
氷の騎士団長、腹黒な副団長、魔力責めをしてくるドSな魔導士団長、規格外の馬力を持つ大型犬副団長、さらには完全管理を企むエリート宰相に、怪しい薬を飲ませてくる薬師長まで――!?
(ちょっと待って、どいつもこいつも性癖の癖が強すぎるのよ!!)
24時間ノンストップ、入れ替わり立ち替わりで愛され、注がれ、啼かされまくる王女殿下。
抱かれっぱなしの過酷(?)な日々に戸惑いながらも、抗えない快楽の沼へと蕩かされていく、淫らで甘い神殿生活が今、幕を開ける!
【読者様へのご案内】
※本作は、ヒロインが複数のチートな美形男性たちに交代で、四六時中愛されまくるお話です。
※コメディ寄り・ツッコミ多めの等身大ヒロインでお送りします。過激なシーンを含みますのでご注意ください。
※ゆるふわ設定のアホエロ系です。苦手な方はブラウザバックしてください。
文字数 30,736
最終更新日 2026.08.05
登録日 2026.07.17
たまには思ったことをダラッと語ってみようかな。
と、いうわけでさ。
せっかく開いてくれたならさ、ちょっと読んでってよ。
たいした時間は取らせないからさぁー。
え?
めんどくさい?
どうせ面白くないって?
そりゃまぁ、エッセイ初だからなー。
そうかもしれんね。
確かめてみてよ。
で、どうだったか聞かせてね。
気軽にコメントしてってねー!
文字数 104,919
最終更新日 2026.08.10
登録日 2026.06.16
すべて「140字」で完結する140字小説です(例外あり)。
ホラー、SF、ミステリー、時々ファンタジー。
スマホで読む一口サイズの物語を、あなたの隙間時間に。
※なろうからの転載なので、タイムラグがあります。時事ネタの場合ちょっとよく分からないものも出て来るかと思いますがご容赦ください。リアルタイムで読みたいという奇特な方は……
https://ncode.syosetu.com/n2568ij/
(なろうの方は短くコメントもつけています)
どこから読んでも大丈夫です。
・添加物まみれの食生活により、血の品質低下に嘆く吸血鬼の話
・高層マンションが廃墟になる近未来の話
・一か月前にタイムリープした男の話
etc…
※140字というのはツィッター【現X】の文字数制限です。
折角?なので、140字以内ではなくジャスト140字で書いてます。
ホラー、SF、ミステリー、ファンタジー…色々とふれ幅は大きくしていこうと思います。
面白いと思ったものがあれば、感想など頂ければ書き続けるモチベーションになります^^
短編であり、ネタのメモ代わりにもいいような気がします。
その場で思い浮かんだものもあれば、いつか書こうと思ってネタ帳に書いてあったものを、
ごく短く書き出してみたものもあります。
ツィッター【現X】にも投稿してみましたが、題名が入らないので違う感じになっちゃいますね。
説明も加筆できないので、フィクションだけの投稿になりそのうち怒られそうです^^;。
文字数 214,009
最終更新日 2026.08.10
登録日 2025.04.27
チラシの裏を埋めたところで、時間の無駄ではないか。そう思い、一応の区切りをつけて筆を置いた
そのはずでした。
そもそも、チラシの裏に書くような文章など、書かなくても困らないものです。
生活に支障はなく、誰かに読まれなくても社会は滞りなく回り続けます。
むしろ、それらを書いている時間のほうが無駄だと判断しても、論理的には何の問題もありません。
ところが困ったことに、チラシの裏に書く以外に用途のない駄文は、こちらの都合を一切聞かず、日々勝手に生まれ続けます。
書かないと決めたからといって、思いつきが止まるわけでもなければ、考えが整理されるわけでもない。
結果として、捨てられなかった言葉だけが脳内に堆積し、かえって場所を取る始末です。
結局のところ、有効活用するためには、再びチラシの裏を用意するしかありませんでした。
書いて、並べて、眺めて、どうしようもなければ処分する。
資源ゴミに出す前提で使われる紙と同じように、最初から大した未来を期待しない使い方こそが、駄文にはふさわしいのかもしれません。
このエッセイ集は、思考の再処理場です。
価値があるかどうかは後回しにし、とりあえず回収し、まとめ、必要であれば粉砕します。
前回で懲りたはずなのに、また同じことをしている理由はただ一つ。
チラシの裏が、まだ余っていたからです。
文字数 237,874
最終更新日 2026.08.10
登録日 2026.02.14
祖母の遺した,ぬか床。かき混ぜなければ,腐ってしまう。校正者として働く32歳の汐見灯里(しおみ あかり)は,恋人と別れて3年,何かが止まったまま,動けずにいる。定期的に訪れる幼なじみの桐生朔(きりゅう さく)との関係にも,未だ名前はない。友人でも,恋人でもない場所で,2人は長い時間を過ごしてきた。その距離を,どちらも壊そうとはしない。変わりたいのに,変われない。そんな灯里の日々に,かすかな異物が入り込み始める。発酵は,止まらない。見えないところで,何かが,確かに変わっていく。夜は,灯里が最も素直になれる時間だった。変化を望みながら変化できない大人たちへ贈る,静かな夜の物語。
文字数 52,436
最終更新日 2026.08.10
登録日 2026.07.19
【登場人物の紹介】
香保は、北国の港町・汐見町に暮らす小学五年生。思ったことをすぐ口に出してしまうけれど、人の困りごとを放っておけない女の子です。母の佑衣子は、和菓子店「つきまど」の会計と店番を担うしっかり者。叔母の唯月は、昔ながらの名物菓子「銀色の女神」を作る和菓子職人です。ほかにも、受付の仕事を誇りにする昂之、海氷情報を作る茉海、縫製工の夏音、演技を教える克磨、高校生補助員の恵夢、五歳なのに無駄を見抜く直哉、自由すぎる物語を作る皓樹が、香保の挑戦を支えます。
【あらすじ】
学校で出された課題は、「地域の仕事を三つ取材し、家族以外の誰かが百円以上払いたくなる商品か催しを作ること」。香保が選んだのは、閉店の可能性がある和菓子店「つきまど」でした。名物の「銀色の女神」は、昔は人気があったものの、今は灰色で固く、子どもからも怖がられるお菓子。中間試食会では、食品班の最下位から二番目、つまりブービー賞になってしまいます。
けれど香保は、味だけが原因ではないと知ります。入りにくい店構え、分かりにくい値段、長い待ち時間、伝わらない物語。和菓子職人、受付係、縫製工、演出家、海氷情報を扱う人たちの力を借り、香保は「銀色の女神」を少しずつ作り直していきます。
未来しごと市の直前、屋外会場が安全確認のため使えなくなり、さらに当日はロビーの照明まで一時停止。香保は失敗を一人で背負おうとしますが、仕事とは一人で全部を救うことではなく、できる人の力をつなぐことだと気づきます。笑いあり、勘違いあり、涙あり。ブービー賞から始まった小さな和菓子が、町と家族の未来を少しだけ明るく照らす物語です。
文字数 23,702
最終更新日 2026.08.11
登録日 2026.07.26