「動」の検索結果
全体で23,465件見つかりました。
ときどき、その季節が止まります。
何かがあったわけではないのに。
あるいは、何かがあったせいで。
理由は、いつも曖昧です。
止まった場所は、静かです。
音はあるのに、遠くに聞こえる。
光はあるのに、届いていない。
生活は続いているのに、
どこかだけが切り離されている。
この物語は、そういう場所に現れる人たちの話です。
彼らは何かを解決するわけではありません。
助けることも、変えることも、できない。
ただ、そこに“ひとつのきっかけ”を置いていく。
それは、とても小さなものです。
ノートだったり。
光だったり。
水だったり。
誰でも使えるもので、
使わなくても問題はない。
だからこそ、その選択は誰のものでもない。
この世界のやさしさは、少しだけ距離があります。
手を引くことはしない。
背中を押すこともしない。
ただ、隣にいる。
それだけです。
でも、不思議とそれは冷たくありません。
むしろ、近すぎるよりも、
ずっとやわらかく感じられる。
時間の流れも、少しだけ違います。
急ぐ必要がない。何かを決める必要もない。ただ、過ぎていく。
そしてあるとき、ほんの少しだけ動きます。
誰にも気づかれないくらいの変化。
でも、それは確かに“止まっていない”という証拠です。
この物語に、大きな出来事はありません。
奇跡も、劇的な変化も、ほとんど起きない。
あるのは、
・言葉にならない会話
・続く沈黙
・少しだけ動いた手
それだけです。
けれど、その“わずかな差”が積み重なるとき、
人の中で何かが変わります。
変わるというより、戻る。あるいは、思い出す。
春は、突然やってくるものではありません。
気づかないうちに、すでに始まっているものです。
この物語の中で、春は派手に咲きません。
ただ、静かに置かれます。
それに気づくかどうかは、誰にも決められない。
だからこの世界は、少しだけ優しい。
強くないけれど、確かに残る優しさでできています。
もし、何も変わらない日が続いているとき。
もし、何も感じなくなっているとき。
この世界は、すぐ隣にあります。
ただ、気づかないだけで。
そしてきっと、
気づいたときには、
もう、少しだけ動き出している。
登録日 2026.05.12
帝国の圧政に苦しむ故郷・ベスルベルクを憂いたアルバンは、ゲリラを組織し、帝国との戦いに身を投じる。激しい戦いの末、彼らは帝国からの独立を果たす。アルバンは、「建国の英雄」として称えられた。
そんな独立戦争から、はや40年。戦いの日々は既に過去のものとなり、英雄たちは第一線を退いた。巧みな政治交渉で帝国との関係を修復したベスルベルクは、「トラビス」などの独自技術を背景に、「小さな大国」として大繁栄を遂げていた。
そんな「小さな大国」で、アルバンの養子として育てられたコーは、自然を愛する心優しき青年へと成長し、質素ながらも平和で幸せな日々を送っていた。しかし、とある事件をきっかけに、世界のすべてが歪み始める。
平和に見えた国に渦巻く陰謀を知ったコーは、ベスルベルクの真の姿を知り、私情と大義の間で揺れ動く。
「お前は、裏切り者を許せるか?」
※この物語は、法律・法令、倫理に反する行為を容認・推奨するものではありません。
文字数 52,220
最終更新日 2021.06.20
登録日 2021.05.17
借金の形にアルバイトをしていた、
泰樹(やすき)、19歳。
お客さんの家のドアを開けたら…
そこは見た事もない世界が広がっていて…
あれ?何かやばい薬でも使われたのか?
嫌、そんな記憶はないんだが?
気がついたら、全裸で首輪を嵌められて…
なんだか、保護されたみたいです。
R18指定しますが、本番ありません。
途中までにしています。*を付けます。
キスまでの場合はつけてませんので注意してください。
所々攻守交代しています。
番外編に続き、続編予定です。
*第9回BL小説大賞にエントリーしてみました。
文字数 101,711
最終更新日 2021.11.09
登録日 2021.10.14
「レヴォワール家の男子は、その家に生まれた女子を愛して愛して愛し抜く。それは由緒あるレヴォワール家の伝統であり、血が代々伝える宿痾なのだ」
かつて父リカルドからそう告げられた公爵令嬢ジュリアは、父と兄と弟の度が過ぎる溺愛に怯えて暮らしていた。
早くこの異常な家から脱出したい。でもそれは到底不可能に思えた。
アラン王国において、ジュリアの美貌は知れ渡っている。そのため度々求婚者が現れるが、父と兄と弟が逆上し、毎回大騒動になってしまう。
そのジュリアには、想い人がいた。幼馴染のエドモンド・アラベスターだ。
エドモンド(エディ)は、ジュリアに逢うために城の中庭に忍び込む。エディは冒険者に憧れて訓練しているので、そのような荒技もできるのだ。
果たしてエディは、溺愛の城に幽閉されたジュリアを連れ去ることができるか? そしてジュリアは、愛してくれる家族を裏切ることなく恋人と一緒になれるのか?
これは、家族の溺愛に縛られた令嬢が、不可能に見えた状況を奇跡的に乗り越えて幸せになる話。ハッピーエンドです。
小説家になろう様、ツギクル様でも公開しています。
登録日 2022.07.09
未来ある少女を守るため、身を挺して凶刃を受けたソウスケは死んだ。
念願の異世界に転生した彼の降り立った地は、全ての世界の闇を集め処理する〈プロセシング・ワールド〉だった。
転生狩人の一人として天使と契約したソウスケは、致命的な欠陥を抱えている事が発覚する。
それはこの世界で誰もが所持するスキルを、一切所有していない事。
他の者から〈スキルゼロ〉と名付けられた最弱狩人は、全てのギルドから門前払いを受けて見下される立場となった。
このまま見返す事もできずに、十年の契約を終えてしまうのか。
少しでも状況を変えるために、半年間のソロ活動でレベル上げしていた彼は、ある日一体のモンスターと戦う事で〈王之器〉として覚醒し運命が大きく動き出す。
『──〈極光の王〉の権限を以って、Gランク狩人のソウスケ・カムイに厳命する。汝を我が一族の宝である〈聖女〉アウラの婚約者に任命する』
半年間文通をしていた、白髪美少女との初対面。
全ての常識をぶち壊す、秘匿されし最強たる負の魔力を用いて。
最弱だった少年は、聖女の婚約者となり世界を救う英雄譚の扉を開く。
小説家になろう様、ノベルアップ様にて掲載中
文字数 131,021
最終更新日 2022.11.22
登録日 2022.10.31
油絵の具で汚れたボートを湖にひっそりと浮かべ、その上で19歳の彼は死んだ。それは自殺だった。
恵まれたはずの彼が自殺した理由を求めて訪れた避暑地の別荘で、私は左手の薬指がないパン食動物の女の子と出会い、絵狂いだった彼との記憶を小説に書き起こしていく。
世界で最も嫌われた画家、右寄りの女教師、悪態つきの少女V、眼つきが悪い蛇坊主、痛みを忘れた幽霊くん、個人売春のワンコインばばぁ、片想いする焼肉屋の乙女、堅物の本官くん、盲目の天才画家、そして芸術の悪魔。そんな奴らと彼は戦う。
※暴力表現や性描写が含まれるため、苦手な方はご注意ください。
文字数 147,546
最終更新日 2024.05.11
登録日 2024.02.25
地味で陰キャだけど彼氏には大胆なヒロインと、そんな彼女が大好きすぎて、たまに挙動のおかしい尽くし系純情イケメンのラブコメを描いた『私が思っていた恋愛とちがう』の地下アイドルパロです。
本来は高校の同級生である2人を地下アイドルとファンとして出会わせたらというパラレルなので、本編を知らなくてもお楽しみいただけます。
R18なので性描写多め、変態度高めですが、波乱や不安は一切無し。ライバルは勝手に撃沈してくれる、ほのぼの幸せラブコメディです(このお話はムーンライトノベルズにも投稿しています)。
文字数 134,231
最終更新日 2024.09.13
登録日 2024.07.29
《完結保証》 森の奥に住む魔女はある日、洞穴の泉に一体の死体が流れついている事に気付いた。魔女がその顔を少し修復すると、その眼が動いて魔女を見る。その骸には意識があった。魔女はそれを、自身の死骸に霊が呪縛される呪いを受けた者だと悟る。やがて身体を修復した魔女は、霊力を魔力に還元し、それを自動で修復魔法に変換する特殊な宝珠を骸に埋め込む。こうして意識を持ち、動く骸となった剣士は、自分の本当の死を見つけるために魔女と旅立つ――
毎日更新
文字数 154,642
最終更新日 2024.08.14
登録日 2024.07.12
文字数 16,416
最終更新日 2026.06.10
登録日 2026.03.20
奏は18歳で音楽コンクールのチェロ部門で優勝して以来、演奏家として活動してきた。順調にキャリアを積んできたが、その多忙すぎる生活から一年間の休養をとった。復帰第一弾の仕事として引き受けたのが若きピアニストとの共演だった。
神崎譜(うた)
奏はそのピアニストの並外れた曲への没入感に深海の底の幻想を見た。彼のピアノに惹きつけられ、抗い難く共に海の底に沈んでいく。魔法に囚われるような感覚。
気づけば譜(うた)に夢中になっていた。
文字数 6,601
最終更新日 2025.04.07
登録日 2025.04.06
※ 勢いだけのギャグ ※
戦争の勝利を掴み取ったゼキオン・ゼファール・ゼストは誰もが見惚れる美男子だったが、その苛烈すぎる性格なせいで社交界では嫌厭されていた。
だが一人だけ目をそらすことなく好意を伝えてくる伯爵令嬢リノレア・ルディ・アドルフォが現れて一目で恋に落ちてしまった。
「好き」だととびっきりの笑顔で告白され、相思相愛だと思ったのに彼女には実は婚約者がいて…?
え、もしかして弄ばれた!? そんなの許さない! 初めて可愛いと思える人ができたのに…! それなのに裏切るなんて絶対許さない! 仕返ししてや……あ、ちょ、っとこっちを見るな…。やばい目が合ってしまった…やっぱり可愛い…! って騙されてたまるかぁ!!
初恋に振り回され、暴走し、強烈なツンデレを発動するも犬のように懐いてくる彼女にはまっっったく通じない。
それどころかドストレートな愛情表現に押されてゼギオンの情緒が安定しない!
そうか、こうやって弄ぶ彼女は…いやあの女は稀代の悪女に違いない。
可愛い彼女に騙されない、絆されないようゼギオンはリノレアに復讐することができるのか。
文字数 35,043
最終更新日 2025.05.18
登録日 2025.05.17
遠い未来の日本。世界は食糧危機と環境破壊に瀕していた。
そんな未来で、若き調査員・宇佐美未来は、危険な「使い切り装置」を盗み出し、過去へと消えた天才科学者・臼持一太郎博士を追う。彼の目的は、世界を破滅に導く「狂真性光動力」を手に入れること。
一方、現代の埼玉県に住む高校生・月満真之助は、ひょんなことから未来から来た宇佐美と出会う。最初は彼女の突飛な話に戸惑うも、目の前で起こる不可解な出来事と、彼女が語る未来の危機に、否応なく巻き込まれていく。
なぜ博士は、危険な力に執着するのか? そして、現代に住む平凡な少年と、未来から来た少女の出会いは、一体何を意味するのか?
登録日 2025.08.22
バージニア州の酒販店「XYZストア」に、好奇心旺盛なアライグマ・ロッキーが深夜に侵入する。人間の“酒”を神秘のエネルギーと誤解した彼は、棚のボトルを次々と割って酒を浴びるように飲み、完全に泥酔。店内で幻覚めいた勘違いを繰り返した末、トイレを“白き玉座”と崇め、その横で力尽きて眠ってしまう。翌朝、従業員に発見され、動物保護局に保護されたロッキーは、酔いが覚めると「洗脳される」と思い込み大騒ぎ。しかし診察の結果は無事で、その日のうちに森へ帰される。やがてこの珍事件はSNSで大バズリし、ロッキーの寝姿はグッズ化され寄付金を集めるほどの人気に。ロッキー本人は何も知らず、店の前を通るときだけ妙に姿勢を正すようになった。
文字数 6,904
最終更新日 2026.03.15
登録日 2026.03.12
母に捨てられ孤独に生きていた里香は、仕事に生きていた。新しい上司の元で励んでいたけれど、憧れの直属の上司が結婚すると部外者から聞かされたとたんに、部署から追い出されると知って転職を決める。
退職届を提出した日に上司に誘われた夕食を最後の思い出にするはずだった里香に、上司は予想もしない行動に出て――…!?
ネガティブ女子の恋にならない恋の話。
無理やりなセックス表現ありますので、ご注意ください。
登録日 2015.09.30
二万年に一度起こるとされる天変地異ウロボロス。真実なのか神話の絵空事なのか、誰も予期せぬ未来を前に世界は揺れていた。追いうちをかけるように上空に居座る異星との因果関係を探りながらも解決の糸口を見いだせずにいた。痺れを切らせるように王国は異星に派遣団を送ることを計画する。
選ばれたのはエディターという特殊な能力を持った者たちだった。かつて彼らは楽団「幻想マジックオーケストラ(illusion magic orchestra)」を編成し、巨大要塞型刑務所マントルで罪人たちに音楽を聞かせては魂に安らぎを与えていた。しかしある年のコンサートを最後に政府の圧力により理由すらわからないまま施設から遠ざけられることとなる。解散を余儀なくされた彼らは世界中に散って行った。数年後突如現れた闇のうずによりマントルは飲み込まれて跡形もなくを消えてしまう。辛くも難を逃れた看守長のワァンと新米守衛のハイドは手立てのない状況を打開するために再びIMOに助けを求める旅に出る。時を同じく王政の遣いもまた彼らを探すべく動くのだった。そしてあたかもこの混乱に乗じるかのように亜空間の歪みから沸いて現れるバグという化物の出現が世界を混乱に陥ろうとしていた。
文字数 11,656
最終更新日 2017.07.15
登録日 2017.07.11