「胸」の検索結果
全体で5,067件見つかりました。
「気位ばかり高くて可愛げがない」――。
侯爵家へ嫁いだ元王女・メアリアは、冷酷な夫から疎まれ、孤独な日々を過ごしていた。
彼のためにと励んだ政務も、夜の営みも、すべては裏目に出てしまう。
そんなある夜、夫は愛人を伴い、公衆の面前でメアリアに「魔女」という濡れ衣を被せた。
胸元の痣を「魔女の刻印」だと断じられ、辱めを受けそうになった彼女は、絶望の中必死に逃げ惑う。
絶体絶命の彼女を救い出したのは、隣国・帝国の王子、エドワードだった。
強引に彼女を攫い、軍艦へ連れ込む。
「この国がお前を殺すというのなら、俺の国へ来い。お前が魔女かどうかは、俺がこの身体で検分してやる」
冷酷な元夫とは正反対の、強引で情熱的なエドワードの愛撫。
初めて知る甘美な毒に、メアリアの身体と心は、船の揺れと共に溶かされていく――。
魔女として迫害された王女が、異国の地で本当の愛と快楽を知る、官能的な逆転シンデレラストーリー。
文字数 50,825
最終更新日 2026.01.31
登録日 2026.01.25
光る魔法陣、異世界召喚、勇者よ来たれ。だが断る! わりと不幸な少女が、己が境遇をものともせずに、面倒事から逃げて、逃げて、たまに巻き込まれては、ちょっぴり頑張って、やっぱり逃げる。「ヤバイときには、とりあえず逃げろ」との亡き母の教えを胸に、長いものに巻かれ、権力者には適度にへつらい、逃げ専としてヌクヌクと生きていくファンタジー。
文字数 153,618
最終更新日 2018.09.10
登録日 2018.08.19
人づきあいが苦手。 日常生活での他者の悪意が鬱陶しくて、第二の人生では今度こそ会社にも人間関係にも悩まされず、一人で細々自給自足の生活をしながら生きていきたい… 胸高鳴る冒険もバトルもヒロインもいらないから…
転生後、何をトチ狂ったか自分を政略結婚によって手元に置こうとする王国の思惑についていけなくなった主人公は、孤高の剣士と勘違いされたまま辺境の地に隠遁する。 …が、ひょんなことから訳ありの居候を迎えた事をきっかけに、望んでいた静かな生活は崩壊しはじめる。
過酷な世界で彼は望み通りの平穏な生活を取り戻せるのか…
文字数 50,303
最終更新日 2026.03.26
登録日 2026.03.21
アマーリエ・ヴェッケンベルグは「脳筋一族」と言われる辺境伯家の長女だ。王族と王都を守る騎士団に入団して日々研鑽に励んでいる。アマーリエは所属の団長であるフリードリッヒ・バルツァーを尊敬しつつも愛している。しかし美貌の団長に自分のような女らしくない子では釣り合わないと影ながら慕っていた。
ある日の訓練で、アマーリエはキスをかけた勝負をさせられることになったが、フリードリッヒが駆けつけてくれ助けてくれた。しかし、フリードリッヒの一言にアマーリエはかっとなって、ヴェッケンベルグの家訓と誇りを胸に戦うが、負けてしまいキスをすることになった。
女性騎士として夜会での王族の護衛任務がある。任務について雑談交じりのレクチャーを受けたときに「薔薇の雫」という媚薬が出回っているから注意するようにと言われた。護衛デビューの日、任務終了後に、勇気を出してフリードリッヒを誘ってみたら……。
幸せな時間を過ごした夜、にわかに騒がしく団長と副長が帰ってきた。何かあったのかとフリードリッヒの部屋に行くと、フリードリッヒの様子がおかしい。フリードリッヒはいきなりアマーリエを抱きしめてキスをしてきた……。
*完結まで連続投稿します。時間は20時
→6/2から0時更新になります
*18禁部分まで時間かかります
*18禁回は「★」つけます
*過去編は「◆」つけます
*フリードリッヒ視点は「●」つけます
*騎士娘ですが男装はしておりません。髪も普通に長いです。ご注意ください
*キャラ設定を最初にいれていますが、盛大にネタバレしてます。ご注意ください
*誤字脱字は教えていただけると幸いです
文字数 225,689
最終更新日 2021.06.26
登録日 2021.05.14
九月九日、重陽の節句。
山あいの村で薬師として暮らす菊乃は、十五年前に都へ旅立ったまま帰らない兄・清隆を、今も待ち続けていた。
兄に渡した一輪の白菊。
「枯れても捨てないで。私だと思って」
その約束だけを胸に、菊乃は毎年九月九日になると、白菊を携えて「菊童子の泉」へ向かう。
そして今年も山道を歩いていた彼女は、石碑のそばで倒れている一人の老人を見つける。
老人の懐から現れたのは、長い年月を越えて大切に守られてきた、枯れた一輪の白菊だった。
「それ……」
十五年前の約束。
忘れられた名前。
失われた記憶。
そして、時を越えて再び巡り合う兄と妹。
菊の花言葉「高貴」「高潔」「高尚」と、重陽の節句に伝わる不老長寿の言い伝えをモチーフに描く、家族の絆と記憶、そして“誰かの心に生き続けること”をめぐる物語。
花はいつか枯れる。
けれど、誰かに託された想いまで、枯れてしまうとは限らない。
今年も白い菊の花びらに、天よりこぼれた露が宿る。
文字数 4,635
最終更新日 2026.09.09
登録日 2026.09.09
オードリックは魔獣から国を守る辺境伯爵。魔獣の討伐で付いた傷は体中にあり、顔面にも斜めの爪痕が付いていた。そんな彼のことを王都の貴族令嬢達は皆恐れるのだった。
そんな彼が年に一度、王宮で行われる舞踏会でデビュタントを迎えたばかりのコーネリアに心を奪われてしまった。誰にも渡したくないと、誰にも見せたくないと攫うように辺境の地へと連れ帰る。だが、彼女はオードリックからの愛を信じられずに自ら......。愛する人を失い自暴自棄になったオードリックもまた......。
そして気が付けば、死の戻ることになっていた。今度こそは愛する女性を守りぬきたいと心に誓うのだが。
コーネリアは思った以上にアレで......。
最初はシリアスに。死に戻ってからはハッピーエンドに向かうべく書きたいと思っています。
変わり者の作者が描く精一杯のハッピーエンド。いやいや、そこはもっと!とのお声はどうぞ、胸の内に収めていただけたらありがたいです。
初めて書き貯めをせずにアップします。更新は気長にお待ちください。
よろしくお願いします。
文字数 58,114
最終更新日 2025.08.01
登録日 2025.07.11
ドアが静かに開き、彼女が笑顔で現れた。初めて呼んだ出張彼女は、まるで本物の恋人のように活発で甘えん坊だった。
彼女は私の目を見つめながら、ゆっくりと自分のブラジャーを外した。鏡越しに交わる視線の中で、恥じらいながらも純粋なその表情は、恋人そのものだった。浴室の蒸気に包まれて、温かい空気が私たちの肌を優しく包む。彼女の肌は柔らかく、艶やかに光っていた。
私たちはソファに移動した。私は背もたれに寄りかかり、彼女は私の上にまたがり女牛仔の体勢をとった。彼女の「猫」は私の熱さをしっかりと受け止め、腰を情熱的に動かしている。胸は私の胸に密着し、乳首同士が触れ合うたびに甘く撫でられるような感触と吐息が漏れる。彼女は両手で私の肩をしっかり掴み、体は快感に震え始めていた。
「もっと感じてほしい…ずっと見ててね♡」彼女は恥ずかしそうに囁き、私の手を引いて後ろから抱きしめる体勢に変えた。彼女は胸を私の胸に押し付け、腰をリズムに合わせて揺らしている。甘い息遣いが耳元で響き、全身が歓喜に満ちていた。
「ねぇ、こんなに気持ちいい…もっと好きになっちゃいそう♡」彼女は照れくさそうに囁き、私も欲望に負けて強く抱き返した。
次に彼女は優しく両手で私の腕を絡め、「最後はこの体勢で…」と呟いた。それは老漢推車の姿勢だった。鏡に映る私たちは、まるで本物の恋人のように激しく、そして甘く重なっていた。
終了したあと、二人で浴室へ向かった。お湯が溢れるバスタブに浸かりながら、全身に泡がたっぷりついていた。なぜかその泡が滑りやすくて、触れ合うたびにお互いの体がスルスルと滑り合う。
「ねぇ、また遊ぼうか…♡」彼女が甘えるように囁く。
二人は泡だらけの身体を抱きしめ合い、そのまま浴室の透明な扉に彼女がそっと手をついた。私は後ろから彼女を強く抱きしめ、熱く速いリズムで腰を動かし始めた。浴室には次々と響くパチパチという音と彼女の喘ぎ声が満ちていく。
泡にまみれた体が滑らかに擦れ合い、彼女の息遣いが激しくなっていく。突如として情熱が再び燃え上がり、私は彼女の中へと深く突き刺した。
「最後にもう一度…中で感じたい♡」彼女は震える声で囁き、透明なガラス越しに映る二人は、まるで溶け合うように重なっていた。白い精液が彼女の太ももを伝い、浴槽の湯にぽたぽたと落ちていく。
文字数 1,758
最終更新日 2025.05.22
登録日 2025.05.22
公爵家の長男クレブス。
見た目は王子様のように麗しいのに──
口を開けば、まさかの 田舎訛り。
幼い頃から別荘で管理人夫婦に育てられ、
自然と動物と畑に囲まれてのびのび育った結果、
王都のマナーとは無縁の“純朴すぎる青年”になっていた。
久しぶりに本邸へ戻った瞬間、
家族は固まり、使用人は震え、
姉ビュータスは頭を抱える。
「このままじゃ社交界に出せない!」
「まずは姿勢矯正よ!」
「言葉遣いも直すのよ!」
こうしてクレブスの
“王都デビュー大作戦” が始まった。
背中に板を入れ、マナーを叩き込まれ、
ダンスも教養も必死に学び──
努力の末、誰もが振り返る“完璧貴族”へと成長していく。
しかし、令嬢たちの熱い視線にも、
秋波にも、恋心にも、
クレブス本人だけがまったく気づかない。
見た目は王子様、中身は田舎訛り。
純朴すぎる公爵家長男の、
笑えて、ちょっと胸が温かくなる成長物語。
文字数 4,789
最終更新日 2024.04.05
登録日 2024.04.02
3度の飯よりもRPGゲームが好きな雪野誠(17歳)。
あまりに好きすぎて異世界へ行きたいと本気で願うようになってしまう。
命をも顧みない彼の行動に危機感を覚えた神様は異世界へ転生させることにした。
夢が叶い、冒険へと胸を膨らませる誠だが、
理想とする王道物語の実現には、いくつもの壁が立ちはだかる。
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でんちと申します。
宜しくお願い致します。
文字数 10,595
最終更新日 2017.06.25
登録日 2017.06.06
シリアス&バイオレンスな世界感を描きたい。
※注意 内容に過激な表現が含まれているため、あらかじめご了承ください。
あらすじ
その世界に召喚された者は、加護、そして【使命】所謂ジョブを持って現れる。
そんな必然も、時にそうではない場合がある。
使命を持たないまま召喚され、それによって人生というものが破綻する。
そんな理不尽を体験する主人公は、平穏を奪われ、待っていたのは暴力と日々の生活苦。
召喚した者への復讐さえ使命を持ち合わせない彼にはできないまま、生きるためにゆっくり人として落ちていった。
ある日、召喚した者、お国の王女である姫への復讐の機会を得て、それは叶った……だが、それは彼の心を満たすことは無く、生きていることに疲れてしまう。
そんな彼に、姫が悪魔を召喚し復讐しようと考え行動した。
だが、姫には悪魔は召喚できず、その様子を見ていた彼は、自身の胸に刃を突き立て悪魔を呼ぶ。
「悪魔の召喚に必要なのが血なら俺の心臓ごとくれてやる!」
そして、気が付くと彼は力を手にしていた。
その力は、この世界に復讐するだけの力だった。
殺し、殺し、殺し、嬲り、壊し、奪う生活の中で、彼は大切な者を見つけ安らぎを得ていたが、その存在を再び奪われそうになる。
彼は守った、守って大切に大切にそれを抱えていた。
だがしかし、それからも幾度も現れるのは彼から彼の大切なものを奪う存在だった。
憎い、憎い、ニクイ!
彼は奪う存在を憎み、復讐し、大切なものを守り続ける。
それはまさに歪みの輪廻。
これは単なる復讐だ、名誉も栄誉もない。
恨み、憎み、その果てに俺が手にしたものが何だったのか――それを知ることになるだろう。
文字数 121,365
最終更新日 2020.01.19
登録日 2020.01.19
カルヴェ国第一王子アルベルクには、幼い頃に定められた婚約者がいる。初めて彼女と顔を合わせたのは、十歳の時。愛らしく可憐な、そして凛とした彼女に、アルベルクは強く惹きつけられる。だが、病弱な彼はまもなく病床に伏し、静養のため離宮に隔離されてしまう。王族としての期待を向けられることもなく寝台の上で過ごすアルベルクの時間に色を灯してくれるのは、鮮やかな日常をつづる彼女からの文だけだった。時を経て再び彼女にまみえたとき、アルベルクの胸に激しい想いが込み上げる。彼女に逢えた喜びと、それと同じくらい、彼女の傍にあることへの恐れと。相反する感情に戸惑いながらも、アルベルクは逢うたび彼女に惹かれる想いを強めていく。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
文字数 57,363
最終更新日 2024.02.23
登録日 2024.01.31
魔族の村の、ただの「隣同士」。
五歳の時、隣の家でいつも一緒に遊んでいた幼馴染のユウが、世界を救う「勇者」として選ばれ、王都へと連れ去られた。
置いていかれた魔族の少年・ルヴィは、たった一つの願いを胸に誓う。
——「あんなに遠い存在になってしまったユウの隣に、対等に並びたい。名前を呼んでほしい」
禁忌も悪意も持たず、ただひたすらに死ぬ気で努力を重ねた結果、ルヴィは魔族の頂点である「魔王」へと成り上がった。
数年後、立派な勇者となったユウが、魔王討伐のため城へやってくる。
「やっと追いついたよ、ユウ」
ルヴィがかつてと変わらない優しい笑顔で迎え入れたのは、懐かしい幼馴染への愛ゆえだった。
しかし、ユウにとって目の前の魔王は「世界を脅かす憎むべき絶対悪」でしかなかった。
ルヴィの優しい眼差しも、呼びかける名前も、ユウの耳には届かない。ユウは警戒心を剥き出しにして刃を向け、そして——戦いの果て、ルヴィの腕の中で致命傷を負い、命を落としてしまう。
「勝てなかった……世界を守れなかった……」
絶望と無念を抱いたまま息絶えたユウが目を覚ましたのは、光に満ちた天国の庭。
そこで告げられた神からの言葉によって、ユウは初めて知る。
自分を倒そうとしていた魔王が、かつて隣で笑い合っていた幼馴染であり、自分のために魔王にまでなってくれたのだという、あまりにも遅すぎた真実を。
誰も悪くない。ただお互いを大切に想っていただけなのに。
ユウは天国で涙を流し、下界の城でルヴィは、二度と名前を呼んでくれない冷たくなった英雄の幻影を抱きしめ、永遠の孤独を生き続ける。
文字数 1,989
最終更新日 2026.09.25
登録日 2026.09.25
新生活に胸を躍らせる腐男子高校生のヒロ、彼は不運にも入学初日から不良に絡まれてしまう。
二次元では不良受けを好んで読んでいるヒロだが、中学時代のトラウマが元でリアルな不良には怯えてしまう。
しかし不良の正体はヒロに一目惚れをしてヒロ好みの不良のように振る舞っているヤンデレ男子。毎朝駅前で待ち伏せし、下校もべったり。
最初こそ怖がってばかりのヒロだったが、不良っぽい格好と態度の割に宿題などは真面目にやり問題行動も起こさない彼に安心し、段々と友情を深めていく。
恐怖心が消えるとヒロは元々見た目が好みな彼を意識するようになっていき、悶々とした日々を送るようになる。
そんなある日、彼の泣き顔を見てしまいヒロの泣き顔フェチが暴走し──
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泣き顔フェチのメカクレ男子×すぐボロを出す泣き虫エセヤンキーの、ピュア恋BL
※♡記号使用アリ。
※タイトルに♡記号のある回は不良視点。
※暴力描写・痴漢描写アリ(軽度)
※腐男子の腐男子感薄めかも。
文字数 413,493
最終更新日 2022.03.19
登録日 2020.12.31
社会人5年目の俺は今日も部下と上司に板挟みされている。
唯一の楽しみはお昼休憩の行きつけのカフェ。
その日は運悪く相席を頼まれて、時間がないので仕方なく座った席にいたのは、休みのはずの苦手な上司で……。
ジャンルはBLですが、ただただ、主人公が上司の新たな一面を見て胸をときめかしているだけの話。
主な人物
主人公……椎名(一人称)
上司………橘(仏頂面の上司)
新人………新人(確認が苦手な新人)
店員さん…橘の妹
行きつけのカフェのオーナー……桂木(橘の幼馴染)
文字数 6,247
最終更新日 2026.04.05
登録日 2026.04.05
主人に忠誠を誓った竜人α × 主人の身体に転移してしまった獣医Ω
獣医師の深浦誠治が目を覚ますと、そこは異世界。しかもどうやら、他人の身体に入り込んでしまっているらしい。目の前にかしづく絶世の美男は名をラシャと名乗った。
一方、殺された主人の魂を呼び戻すつもりで、蘇生の儀式を行ったラシャは、別人である誠治の魂が主人の肉体に入り込んでいること愕然とする。おまけに、αだったはずの主人の身体はΩにバース転換していた。さらに、初めて迎える誠治の発情は抗いがたいほど強烈で……!?
誠治の保護と引き換えに、復讐への協力を請うラシャ。主人を思う心に胸を打たれた誠治は犯人をおびき寄せる囮役を引き受けるが……
獣人が奴隷として使役される異世界を舞台にした、人外×転移×オメガバのファンタジーです。
文字数 48,779
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.05.02
薔薇の散る夜宴――それは伯爵令嬢リリーナの輝かしい人生が一転、音を立てて崩れ落ちた始まりだった。共和国の栄華を象徴する夜会で、リリーナは子爵子息の婚約者アランから突然、婚約破棄を告げられる。その理由は「家格の違い」。
穏やかで誠実だった彼が長年の婚約をそんな言葉で反故にするとは到底信じられなかった。打ちひしがれるリリーナにアランは冷たい背を向けた直後、誰にも聞こえぬように「愛してる」と囁いて去っていく。
この日から、リリーナの苦悩の日々が始まった。アランは謎の女性ルネアを伴い、夜会や社交の場に現れては、リリーナを公然と侮辱し嘲笑する。リリーナを徹底的に傷つけた後、彼は必ず去り際に「愛してる」と囁きかけるのだ。愛と憎しみ、嘲りと甘い囁き――その矛盾にリリーナの心は引き裂かれ、混乱は深まるばかり。
社交界の好奇と憐憫の目に晒されながらも、伯爵令嬢としての誇りを胸に彼女は必死に耐え忍ぶ。失意の底であの謎めいた愛の囁きだけがリリーナの胸にかすかな光を灯し、予測不能な運命の歯車が静かに回り始める。
文字数 50,508
最終更新日 2025.05.30
登録日 2025.05.24
少々切ないお話の反動で、楽しいもの?を書いてみました。
いちゃこらいちゃこらラブエッチの明るい短編です。ざまあは軽微。
R18です。
────あらすじ────
享年、永遠の20歳だった私。孫どころかひ孫にも囲まれて、終末期は家族みんなに見守られる中、自宅で意識を失いつつあった。
はずだったのに……?
これは一体どういう状況なのでしょう?
目の前に盛り上がった胸元。がっちり抱かれている腕は私の太ももほど逞しい、は言い過ぎた。とにかくごっつい。熱も高く、ホットヨガに放り込まれているみたいだ。
さらに、後ろからもぴっとりと重圧と熱硬い体が密着しているような気もする。いや、気のせいじゃない。
混乱しつつ、状況を必死に頭の中で整理整頓をしていると、私の腰付近お腹と背中の前後に、硬いモノが押し当てられたのであった。
目を白黒させていると、王子から、男爵令嬢に乗り換えるために婚約破棄を言い渡されている最中っぽいのですが頭が真っ白です。
酸いも甘いも知り尽くした自称20歳の大人以上の女性なので、何事もだいたいは受け止めちゃいます。本命のお相手が現れたらひたすらいちゃこらしていきます。
文字数 33,211
最終更新日 2021.10.22
登録日 2021.10.15
「ロクサーヌ・クライスト公爵令嬢っ!! 貴様との婚約は今日この時を持って破棄するっ!! そしてこのロッテ・ブラウン男爵令嬢と婚約を結ぶっ!!」
卒業パーティーでのダルロ・エリオット・シーズクリースト第3王子の発言に傍らにいたロッテは慄いた。
(え? まさか本当にそんなことを言うんですのっ!?)
いつの間にか肩まで抱かれていたがロッテの胸中は暴風雨だった。
何故って今まさにダルロが憎々し気に睨んだ公爵令嬢の中身は――。
(ごめんなさい。マリーベル)
今日のために身代わりを頼んだ従姉妹なのだ。
そして『ロッテ』と呼ばれている自分は本当は――。
「ああ。こんなに震えて。もう何の心配もないよ」
甘く正に蕩けるような眼差しでこっちを見るダルロは、先ほど怒鳴っていた人物とはほぼ別人。
そこでスチャッ、と公爵令嬢(従姉妹のマリーベル)に向かい、
「これまでロッテはお前に数々の嫌がらせを受けてきたっ!! よって貴様を国外追放とするっ!!」
(は?)
会場内の皆が同じ空気になった。
何故こんなややこしいことになったかと言えば――。
第3王子ダルロの婚約者として王子妃教育を乗り越えてきたロクサーヌだったが、肝心のダルロとの関係は膠着状態だった。
――会話は弾まない。
――夜会でも目線が合わない。
――学園でも一緒にすごしたことがない。
こんなないない尽くしの生活で、この先やっていけるのだろうか。
悩むロクサーヌに転機が訪れた。
とある事件でロクサーヌははダルロに偽名を名乗るハメになり、そこから王家を巻き込んでの一人二役が始まったのだった。
『もし、卒業までにロッテが自分の婚約者のロクサーヌ・クライスト公爵令嬢と気付かぬのであれば婚約を王家の責として解消する』
国王主導で取られたこの処置に意外と反論はなかった。
それほどダルロの態度が悪かったとも見られる。
そして卒業までの約1ヶ月、ロクサーヌは『ロッテ』になることになった。
(まさか、こんなことになるなんて)
※注 作中に出て来る恋愛小説は全て架空のものであり、既存のものとは何の関係もありません。
文字数 49,642
最終更新日 2023.12.21
登録日 2023.08.13