「文」の検索結果
全体で16,728件見つかりました。
六月の東京、曇り空の下。
編集者・藤井尚哉は、なぜか手にした一冊の古びた文庫本に導かれるように、小さな図書館の展示取材へ向かう。
そこには、かつての記憶──名も知らぬ誰かと交わした、声なき文通の痕跡が眠っていた。
ページの隅に残された一行の書き込み。
「わたしも、そう思っていました。」
それは返事だったのか、それとも記憶の幻だったのか。
やがて尚哉は、展示の奥に佇む一人の女性と出会う。名前も告げず、過去にも言及せず──けれど、言葉にならない気配だけが静かに交錯していく。
その沈黙の中に、かつて届かなかった“手紙”の余韻がふたたび揺らぎ始める。
本作は、「言葉にならない想い」と「声を出せなかった記憶」を巡る、静かな再会の物語。
返事のない手紙が、時を越えてふたりの心を繋ぐとき、読者の中にもまた、忘れられた“誰か”の声がふと響くかもしれない。
文字数 27,186
最終更新日 2025.06.18
登録日 2025.06.18
「ねえ、私の体温、覚えててくれる?」
静寂を求めて入部したオカルト部。そこにいたのは、三年前から「部員」として席を置いている、天真爛漫な幽霊の少女・瑞希だった。
霊感があるせいで面倒ばかりに巻き込まれてきた八雲零士は、彼女を無視するつもりが、うっかりその手に「触れて」しまう。幽霊に体温を分け与えてしまうという、奇妙な体質のせいで。
放課後のクレープ、屋上の夕日、二人だけの文化祭。瑞希の「未練」を叶えるささやかな日常は、やがて学園が隠し続けてきた凄惨な儀式の記憶へと繋がっていく。
文字数 56,550
最終更新日 2026.01.19
登録日 2026.01.12
禿による刃傷沙汰で、一人の侍が命を落とした。
時は幕末、女郎街。横浜は永真遊郭。
筋を通さぬ客に、仕置きを見舞う始末屋下っ端の八徳は、その禿の首代としてお白州に引き出された。
八徳自身が、侍を殺した下手人として、お奉行に裁かれることになるのだ。
「Hey What's you so funny? What do you looking at ass White!?」
侍殺しを自供した、遊郭の男に未来はない。あとは死罪を待つばかり。
そんな時だ。八徳が、眉間にしわを寄せ、目に力を込め、エゲレス語を放ったのは。
言を受け取った、お奉行のそばに立つ西洋の人形を思わせる美しい面立ちの少女は、嗜虐的な表情、猟奇的に、唇を釣り上げ、歯を見せた。
注).この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
また、作中に出てくる蔑称は時代考証を反映しております。
他、一部史実に反している箇所がございます。
設定上、本文に英語も出てまいりますが‥‥‥文法や使いまわしの酷さ。許してくださいっ!
文字数 145,970
最終更新日 2019.06.30
登録日 2019.05.31
「死んだ彼のこと…知ってますよね? 教えてくれませんか?」
三ヶ月前、実の両親を殺害して自宅を放火して遁走。
十三人無差別殺傷事件を起こし、三人の人間を殺害して、自殺を遂げた男の名は戸川和馬。
突然現れた、暗い目をした柄の悪い女のそんな奇妙な申し出に、俺は当惑というよりも怒りを隠せなかった。
2025年。東京都北区赤羽。
訳ありの女が、一人の男の死を通して出会う訳ありの人々。その邂逅の先に待つ真実とは?
交わることのない互いの言葉の数々。
傍観者と目撃者。当事者と被害者。
暴かれる嘘。晒け出される真実。
浮かび上がる、剥き出しの業。
社会的な後ろ楯など何もない“無敵の人”が残す爪痕。その悲劇の先に浮かび上がるのは、底の見えない人間の暗闇――。
カバーデザイン・扉絵 夢野純花
本文コンセプトイラスト 亀岡丈
文字数 146,948
最終更新日 2026.05.06
登録日 2026.05.06
2040年
大手ゲーム会社「ミラージュ」は新作VRゲームとして
「Metal Blood World」を発表
文明の崩壊した異世界をロボット....つまりプレイヤー達が仲間と共に冒険するというシンプルなストーリー........。
ミラージュはこのソフトの試作品を抽選で30000名に販売する事にした。
そして見事!それに当選した主人公は届いたゲームを早速プレイするも
激しい頭痛により意識を失ってしまう。
気がつくと、そこは先ほどまで画面で見た「Metal Blood World」に酷似した異世界、自分の姿はキャラのロボットになっていた。
さらに.......彼からは「ある記憶」だけが消されており..........。
毎週月曜日 更新です!
気分次第で月曜日以外にも投稿します!
文字数 352,705
最終更新日 2022.06.26
登録日 2020.06.18
連載し続けて現在7万字を越えたエッセイ集で、今までに得た見込みスコアは1(未完結)。9500文字の詩集の見込みスコアは完結時まで0、完結ブーストでちょっと上がって3。ちなみに文字数1万6000字程度のSF風短編(完結済み)の見込みスコアは0。
で、500文字で一話完結で投稿した現代文学作品の見込みスコアは4。同じく一話完結で投稿した文字数177の詩の見込みスコアは2。たくさん書いても文字数が少なくても見込みスコアが同じくらいってどういうこと?
文字数 283
最終更新日 2020.09.26
登録日 2020.09.26
十五年前のある日、宇宙からの来訪者が地球に現れて、その来訪者たちはある日を境に地球に牙をむくようになった。
だが来訪者の文明は地球のそれよりも遥かに先を行っていたのだ。
来訪者からの脅威に曝された地球人は、各国で独自に防衛策を取り出す様になり日本政府も各国と同様に防衛計画を打ち出した。
そして日本政府はその未来を見据えて防衛隊員の育成にも力を入れ始めた。
未来を託された若者は自分たちの立場に悩み、藻掻きそして…。
一人の少年が戦いを通じて友情、尊敬、感謝、憎悪など様々な感情を抱きながら、仲間と手を取り合う物語。
登録日 2021.01.03
高校の裏にある湖で、太一が正体不明の巨大な魚影を見たその日、幼馴染は謎の失踪を遂げる。
それから一年。失意の太一は、周りから距離を置くようになり、文化祭の準備にも気が乗らない無気力な生徒になっていた。
ある日の放課後、通学用の船が突如沈没する。怪我人はなかったものの、その日は教員も生徒も帰ることはできなくなってしまった。孤島となった学校に、様々な怪現象が襲い来る。
文字数 31,039
最終更新日 2022.04.27
登録日 2022.04.16
東に位置する大帝国には長い間姫が生まれなかった。
歴史家たちは分厚い史料から、過去に同じ現象があったことを突き止め、皇帝に奏上した。
『姫は時が満ちれば生まれます。かの御方の存在は必ずや国の繁栄をもたらすでしょう』
なぜならば姫は──
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7000文字ほどの小品です。
文字数 6,975
最終更新日 2024.07.01
登録日 2024.06.30
幾度繰り返そうとも、匣庭は――。
『満ち足りた暮らし』をコンセプトとして発展を遂げてきたニュータウン、満生台。
その裏では、医療センターによる謎めいた計画『WAWプログラム』が粛々と進行し、そして避け得ぬ惨劇が街を襲った。
舞台は繰り返す。
三度、二週間の物語は幕を開け、定められた終焉へと砂時計の砂は落ちていく。
変わらない世界の中で、真実を知悉する者は誰か。この世界の意図とは何か。
科学研究所、GHOST、ゴーレム計画。
人工地震、マイクロチップ、レッドアウト。
信号領域、残留思念、ブレイン・マシン・インターフェース……。
鬼の祟りに隠れ、暗躍する機関の影。
手遅れの中にある私たちの日々がほら――また、始まった。
出題篇PV:https://www.youtube.com/watch?v=1mjjf9TY6Io
文字数 193,325
最終更新日 2024.10.01
登録日 2024.09.25
恋愛。文学。
錯綜する登場人物たちの思い。悲しみ。
時代昭和。生きた人間たちの劇。愛情を探しながら、人はてんてんと生きている。
スキャンダラスに巻き込まれる信一たち。愛情と憎悪が交差する瞬間。
文字数 27,927
最終更新日 2025.10.28
登録日 2025.10.28
チャンネル登録者数十万人超えのゲーム配信者・スズキリカ。
炎上もアンチコメントも日常茶飯事の彼女には、一つだけ面倒な定番ネタがあった。
「朝鮮人」
配信のたびに飛んでくるその煽り文句に、リカはいつものように「人種差別はやめましょう!」と返して笑いを取る。だが、ある日ふと疑問を抱く。
――そもそも、なぜ「朝鮮人」が悪口になるのだろう。
軽い好奇心から調べ始めた彼女は、関東大震災直後に起きた朝鮮人虐殺の歴史と出会う。そして、千葉県の追悼地を巡るバスツアーや、名古屋で上映されるドキュメンタリー映画『1923』の存在を知る。
「歴史は知らないけど、朝鮮人って煽られたので手を合わせてきた」
配信のネタのつもりで始めた旅。
しかし、追悼碑を守り続ける人々や、百年以上語り継がれてきた記憶に触れるなかで、リカは少しずつ過去と現在のつながりを知っていく。
ネットの炎上文化と百年前の虐殺。
軽薄な配信者の好奇心から始まった旅は、やがて「忘れられた歴史」と向き合う物語へと変わっていく。
登録日 2026.06.03
廃部寸前の天文学部。とある出来事により異世界に飛んでしまう。そのふたりを待ち受けているのは果たして...?
(GL要素あります。異世界系です。苦手な方はバック推奨。)
文字数 6,626
最終更新日 2018.07.30
登録日 2018.07.04
文字数 68,768
最終更新日 2024.03.11
登録日 2019.11.24
西暦2045年。世界初の人型ロボット、アンドロイドが発売された。
完全に人と同じ姿でありながら自分の望みをすべてかなえようと奔走する彼らに人々は魅了された。
理想的な恋人、理想的な夫婦。理想的な家族。
アンドロイドを発売する会社『Ideal Life』社がスローガンとして掲げる言葉だ。
その言葉の通りにアンドロイドは人々の幸福のために生きている。
大神十夜はそんなアンドロイドが嫌いだった。アンドロイドに仕事を奪われたからだ。
人間が多くの時間をかけて学ばなくてはならいことであっても、アンドロイドはごく短時間で。システムをインストールすることで学習を終えることができ、人間よりもはるかに高いパフォーマンスで仕事を完遂させる。
経営者たちはこぞってアンドロイドを雇い入れた。結果として、人間は職を追われることになった。
アンドロイドが普及したのは優斗が大学を卒業する2年前だ。おかげで就職もままならなくなった優斗は地方公務員になり、アンドロイド回収課で働くことになった。
理想的なパートナーと呼ばれながらも飽きれば捨てられる。アンドロイド自身もそれを受け入れている。
そんな情景に嫌気がさしながらも生きるために仕事を続けていた十夜はある日、不法投棄されていたアンドロイドに出会う。道の片隅に座り込み息をしていない彼に。
「……似ている」
最初は死んでいると思い込み驚くが、すぐにアンドロイドだと気が付いた十夜の口から出たのはそんな言葉だった。
アンドロイドを拾うことは犯罪ではないが、アンドロイドを拾う人間なんていない。それはアンドロイドが安価で手に入ることが理由の一つであり、もう一つの理由は。
最初に登録された所有者ではない人間の命令を、アンドロイドが聞かないからだ。
初恋の人に似ているアンドロイドを手に入れた十夜は、決して報われることのない愛のために生きることを決めるが……?
エロ表現無しのライトBLです。ライト文学賞に応募するために書いていきます。
文字数 98,181
最終更新日 2023.05.09
登録日 2023.04.01