「存」の検索結果
全体で16,294件見つかりました。
文字数 90,089
最終更新日 2022.08.25
登録日 2021.02.22
寡黙な元Sランクの凄腕冒険者――〝竜断〟のラルクは周囲に惜しまれながらも35歳で冒険者業を引退。
ラルクは故郷である、海と山に囲まれた辺境の村へ帰る途中で、邪教徒による儀式の生贄にされそうになっていたダークドラゴンを助けてしまう。
翌日、ラルクの下に現れたのは――黒髪の美少女だった。
「先日救っていただいたダークドラゴンのディアです! お礼にしにきました!」
「……帰ってくれ」
一人で静かに暮らせると思っていたラルクはディアを追い返そうとする。
しかし、〝命を救われた竜は、救ってくれた者に一生をかけて尽くさねばならない〟――という竜の掟に従わないと竜界から追放されるとディアに泣きつかれてしまい、最終的にラルクは渋々彼女を家に住まわせることになった。
村人達からは夫婦だと勘違いされながら、ラルクは家の修繕、家具作り、荒れ地の開墾や漁業の為の道具作りに精を出すのだが、手伝いを申し出るディアの規格外なドラゴンパワーに振り回せることになる。
ディアの重力波で荒れ地を開墾して畑を作れば、竜の魔力のせいで謎の作物やドリアードが生まれ、釣り道具を作ってみるもディアが海中に電撃を放った方が早いと言ってやった結果、魚が大量に採れすぎて処理に困ったり。
ラルクのライバルを自称するSランク冒険者のダークエルフ少女とディアが喧嘩したり、竜の魔力に惹かれてやってきた海や山の魔物を追い払ったりと、騒がしい毎日を二人は送ることになる。
それでも、いつだって困っている村人達の為に働く二人はいつしか村の中心的な存在になっていく。
そうして不器用で寡黙なラルクと、素直で感情表現豊かなディアの二人は、少しずつ絆を深めていくのであった。
しかし海中に住む種族や、ディアの過保護な家族もラルク達に興味津津で?
これはうっかりダークドラゴンを救ったばっかりに、ちょっぴり規格外で騒がしいスローライフを送ることになる、一人の冒険者の物語である。
文字数 11,937
最終更新日 2023.05.16
登録日 2023.05.16
昔、クラスで散々揶揄われたのがトラウマとなり、すっかり女嫌いになってしまった主人公、颯太(21)。
颯太は女嫌いを克服するべく、オンラインサロン ″大人の飲み会″ に入会する。
オンラインサロンでは様々な話題が繰り広げられており、颯太は恋愛について語るエリアに参加する。と、そこでKという男性が声をかけてきて、Kと颯太はすっかりサロン仲間に。
そんなある日、颯太は立ち寄ったカフェで高校の同級生である蒼井に再会する。しかし、颯太にとって蒼井はいじめっ子的な存在。バレないように逃げようとする颯太だけれど、まんまと見つかってしまい……!?
ネットと現実が絡み合う、いじめっ子といじめられっ子のドキドキなストーリーです。
・R15〜R18と思われる話はタイトルに※が付きます。
・イラストありの話には ″⭐︎イラストあり″ と表示してあります。
文字数 87,458
最終更新日 2023.10.18
登録日 2023.09.07
魔法工学と科学が発展した世界
人類はAIによる統制ができる中央AIを作り上げた。
しかし、中央AIと人類の利害が一致するはずも無く決別し戦争へ発展した。
人類とAIが戦争を全世界で繰り広げ、全世界が戦争の炎に包まれていく中、突如中央AI軍の中に無差別にAIと人を殺す"暴走軍"が現れ、AIは混乱し、また人類も翻弄された。
中央AIは暴走の原因究明と一時的な協力捜査を理由に停戦を提案し、物資輸送支援を理由に人類も承認した。
そして「絶滅救済連合軍」を設立する。
協力的な体制が一時的に出来たかのように思えた。
AIの暴走を止め、人類とAIがもう一度共存する為、この世界に安寧を求めるこの連合軍は新たな希望のように思えた。
だがそれは僅かな者に見える幻想に過ぎなかった。
反乱と暴走と暗躍。
暗くそして、冷たい世界。
国はAIに”管理”され、政府はそれを黙認。
反乱を起こす者 嘆く者 そしてその世界に暗闇から壊す者がいた
世界はその謎の集団に「暗舟騎士団」と名付けた
世界に冷たき戦争があるならその世界を暗闇から壊す暗躍と冷戦の聖戦記が始まる。
文字数 13,391
最終更新日 2024.06.16
登録日 2024.05.06
あらすじ
超大陸パンゲラントで目覚めた10歳の孤児ライナ・ヴェルク。前世で通信インフラに携わった男の記憶を持つ彼は、この世界の致命的弱点を見抜いていた。
「情報の伝達こそが、あらゆる組織の生命線だ」
文字すら読めない兵士たち、口伝で歪む軍事命令、羊皮紙に依存する情報システム。ライナは「文字」という最も基本的な武器で、帝国通信兵として頭角を現していく。
紙の自作、印刷技術の導入、暗号システムの開発、兵士への識字教育、衛生管理の徹底――現代知識を中世レベル技術で実現する地道な改革が、やがて大陸全体を変革する情報革命へと発展する。
だが、パンゲラント大陸には他にも転生者がいた。
医学のマルクス、商業のマルコ、冶金のイワン、機械のハインリヒ、農学のハサン。それぞれが専門分野で「革命」を起こし、国家間の技術競争が激化していく。
第一世代:支配の時代
転生者たちによる50年間の技術支配。情報帝国、商業覇権、医学独裁。民衆は管理され、知識は統制された。
第二世代:希望の時代
現れたのは、新たなアプローチで世界を希望に導く変革者たち。
第三世代:堕落の時代
前任者の残留思念を継承した復讐者たち。世界を破壊するのではなく「堕落」させることを選択。転生者への恐怖を崇拝に変え、人間の心を内側から腐敗させる精神支配を完成。
第四世代:終焉の時代
無邪気な子供の姿をした「純粋なる終焉」。破壊も支配も必要とせず、ただ存在するだけで全てを「無」に帰す。7日間でパンゲラント大陸を完全消去。
作品の特徴
◆ リアリスティック知識チート
「転生したから無双」ではなく、現代知識をこの世界の技術レベルで地道に実現する過程を詳細描写。紙作り、印刷、暗号、衛生管理など、インフラ整備の積み重ねで世界を変える。
◆ 複数転生者による地政学戦争
主人公だけでなく、各国に異なる専門分野の転生者が存在。医学vs商業vs工学vs農学vs情報学の頭脳戦。協調から対立へ、そして殲滅戦争へ発展する多層構造。
◆ 四世代に渡る壮大なスケール
支配→殲滅→堕落→消去という、転生者による文明の変遷を四世代150年に渡って描く。それぞれの世代が異なる恐怖と絶望をもたらし、最終的に存在そのものの否定に到達。
◆ 徹底した絶望と破滅
希望や救済を完全排除。知識がもたらす光と影、技術発展の功罪、そして文明そのものの虚無を問い続ける、容赦なき終末叙事詩。
◆ メタフィクション要素
転生システム自体が実験であり、観察者たちもまた上位存在の実験対象。真実は無限回廊の彼方にある、入れ子構造の世界観。
文字数 71,657
最終更新日 2025.08.08
登録日 2025.08.06
VRMMORPGユートピア・ワールドは、現実での夢が詰め込まれたゲームだ。そこは、魔法も科学も発展した世界。モンスターと戦っても、国の騎士団に所属してもいい、現実では出来ない犯罪なども出来る。そんな風に、何でもしていい、自由さを売りにしている。
ユートピア・ワールドは、完全スキル制となっており、プレイヤーが確認出来るのは、自分の所有スキルのみとなっている。ごく一般的なゲームなら確認出来るステータスは、その全てが隠されているのだ。
プレイヤー達は、初期ログインと共に三つのスキルをランダムで修得する。このスキルの中には、そのプレイヤー専用のユニークスキルというものも存在し、これもログイン時に修得出来る。
主人公・宵町朔夜ことルナは、サービス開始と共にユートピア・ワールドにログインした。周囲が修得したスキルで大賑わいの中、ルナも自分のスキルを確認する。
ルナのスキル画面には、ユニークスキルが二つと汎用スキルが一つ書かれていた。今この場ではしゃぎたい気持ちを抑えて小さく喜ぶルナ。
そんな中、ゲーム開発者からの説明が始まる。簡単な説明が終わると、周りのプレイヤーのほとんどが一気に街の外に出ていく中、ルナは配布されたチュートリアルの本を読んでいた。チュートリアルを読み終わったルナは、外は多くのプレイヤーで溢れかえっている思い、街の探索から始めた。そんなルナの行為が、ある出会いを引き寄せる。
美しく時に残酷な理想郷で、ルナは己の理想を追い求める。
「こんなの私の理想じゃないんだから!!」
百合要素有りの、ほのぼの、シリアスなゲームライフ。
登録日 2025.09.19
八柱骸は昔から『魔ナル存在』に付きまとわれる人生を歩んでいた
幽霊に呪われ、怪異に見舞われ、妖怪に出会し、邪神に見つめられ、多くの不幸に巻き込まれていた
そして…骸の親は悪魔に魅入られ、その命を悪魔に捧げてしまい、この世を去ってしまった。骸は、神社を生業としている親戚のもとに預けられる
神社の生活の中で『魔』を払う加護を身に付け、それなりに普通に生活ができるようになった骸…そして、ついに骸は高校生となり新たな生活をスタートすることとなった
しかし、クラスメートは聖女や陰陽師や怪談家などなどの『そちら側』を知っている人物がちらほらとおり…
文字数 26,987
最終更新日 2026.04.14
登録日 2025.10.11
「おはよう、佐藤くん! 今日も寝癖ついてて可愛いね」
高校二年生の佐藤湊(さとう みなと)には、絶対に譲れない信念がある。それは、「この世に陰キャに優しいギャルなんて存在しない」ということだ。
中学時代、クラスの女子から「罰ゲーム」で告白され、公開処刑を味わったトラウマを持つ湊にとって、クラスの頂点に君臨する美少女ギャル・瀬戸結衣(せと ゆい)が自分に構ってくるのは、悪意に満ちた「罠」に他ならない。
お裾分けのジュースには毒が入っていると疑い、放課後の誘いには「晒し上げ動画」の影を見る。どれだけ結衣が純粋な好意を向けても、湊は脳内の「ギャル・セキュリティ・システム」をフル稼働させ、全力で鉄壁のガードを固めるのだが……。
「……湊くん。私のこと、そんなに信じられない?」
彼女が流した涙は演技か、それとも本気か?
卑屈すぎる少年と、距離感がおかしい無敵ギャルが織りなす、勘違いと疑心暗鬼の超加速型ラブコメディ!
ここに開幕!
文字数 87,754
最終更新日 2026.05.14
登録日 2026.01.14
世界史には、数多くの偉人と・・・それ以上に多くの暗君暴君も存在する。
しかし、名君と暗君は以外に紙一重で、それが妻や愛人として心強い手助けをすることもあれば、時に一刻を揺るがす邪悪の源にもなる。
この作品は多くのその女性の活躍を記すものである。
文字数 65,638
最終更新日 2026.02.06
登録日 2026.01.30
文字数 4,874
最終更新日 2020.12.31
登録日 2020.12.25
「託宣によりあなたを『神の助け手』としてお迎えいたしました」
突然の嵐に投げ出され、九死に一生を得た傭兵トーヤが目覚めると、そこは見たこともない豪華な宮殿の一室であった。
「生き神シャンタル」の侍女である美貌の女神マユリアに「助け手」と呼ばれ、そこからトーヤの不思議な体験が始まった。
代々その身に「女神シャンタル」を宿す少女「生き神シャンタル」、二千年の間永々とつむがれてきた生き神をつなぐ歴史、永遠に続くと思われた神と人との共存、その運命が今試されようとしている。天は一体トーヤに何をしろと言うのか?
そんな不思議な八年前の出来事を、トーヤは仲間のアランとベルの兄妹に語り始めた。
再び「シャンタルの神域」に戻るために、連れ帰った「黒のシャンタル」と呼ばれた不思議な少年と共に再び吹き荒れる運命の嵐に立ち向かうために。
第一部はトーヤが語る思い出話、第二部で新しい航海に旅立ちますが、その時、仲間たちはどのような選択をするのでしょう。
2021年5月20日(木)に第一部「過去への旅」を完結いたしました。
2022年1月23日(日)に第二部「新しい嵐の中へ」を完結いたしました。
第三部を現在更新中です、引き続きよろしくお願いいたします。
トーヤたち4人の出会いを描いたベルが主人公の外伝「銀色の魔法使い」も30話完結で公開しています。
第二部のお正月用として書いた3話のよもやま話的短編「青い小鳥」も3話完結で公開していますが、ネタバレ部分を含みますので第二部をある程度読み進めてからお読みください。。
ぜひとも評価やブックマークをお願いいたします。
誤字報告などもいただけるととても励みになり、喜んでやる気が出ます。
どうぞよろしくお願いいたします。
時々「リメイク」と称して書き直しがあります。
注1:ほとんど過激な表現はないと思いますがそれなりに衝撃を受ける方もいらっしゃるかも知れませんのでR15とさせていただきました。
注2:「登場人物紹介」は章が進むとネタバレが含まれる可能性があります。ネタバレ嫌!な方は飛ばして本文を読んでください。
※更新報告などがあります、活動報告も御覧ください。
※「小説家になろう」「カクヨミ」「novelabo」「アルファポリス」「ノベルアップ+」「エブリスタ」「待ラノ」で第三部を連載中です。
文字数 729,221
最終更新日 2021.07.25
登録日 2021.05.20
大衆娯楽小説『多人駁論【たじんばくろん】』に登場するぼくっ娘で百合っ娘そして胸ぺちゃん娘でポニーテールが可愛く似合う少女・ナラオちゃんのキャラクター設定。
生誕から14年と270日までにあった未発表マル秘ネタを含め、西暦2025年01月31日時点で、どのような少女に成長しているのかを赤裸々に書く。
全60話のうち、ナラオちゃんの登場は回想シーンを含めると18話ある。別の人がナラオちゃんを話題にしている話を含めるとさらに増える。
つまり、わりと多く活躍するキャラクターであり、はっきりとした主役が存在しない『多人駁論【たじんばくろん】』の中で、まさにナラオちゃんはヒロイン的存在だと云えよう。
登録日 2021.08.18
殺し屋の少年、レヴハルトは幼い頃から国の依頼を受けて暗殺の依頼を遂行していた。しかし、大切な人を守るためにレヴハルトは国に逆らってしまう。
「被告人レヴハルト・シルバミネを──追放刑に処す」
その結果、レヴハルトは使い物にならないと判断され、生存確率ゼロの死地へと追放となった。
だが、彼は生き延びて外国へと逃亡する。そして身分を偽り、バトルパフォーマーと呼ばれるバトル系配信者としてデビューすることに。
彼には才能がなく、適正Fランクと判断され、周囲から馬鹿にされてしまう。
「適正ってのは、あくまで初期値と成長率を示したものだ」
周囲から馬鹿にされながらも、そう信じて持ち前の実力で勝ち続けるレヴハルト。
そんな中、様々なハプニングが起こり──伝説への道を歩んでいく。
これは契約を忘れられない、少年少女の物語。
文字数 409,400
最終更新日 2022.09.21
登録日 2022.06.22
匂いは記憶
出てくる人
青年(フラウム)
成人して間もない貴族の青年。
お隣の国に住む願望を叶えるべく
色々とお勉強中。
髪の色はアッシュグレーの長髪。
金色の獅子(こんじきのしし)
青年の子供の頃の憧れ。
お隣の国の王様。
ずっと忘れられない人が居る。
金髪碧眼。
店主
結構良い人そうだけど、強面。
情報通。
とあるお客
青年の初めてのお客さん。
何となく気になる存在。
ちょっと久し振りに、真面目に内容を書いていきたくて。
長くなりそうなのですが、お付き合いいただけますと嬉しいです(#^.^#)
オッサンと青年好きな人向けです。
ファー、早くイチャイチャさせたいけど片想いも楽しい。
RPGっぽい世界観を背景にしています。
文字数 11,692
最終更新日 2022.08.08
登録日 2022.06.28
妄想、空想、都市伝説……。
例え、噂の存在だとしても、その存在は確かに存在する。
だが、人はそれを受け入れず、決して信じようとはしない。
噂は所詮、噂。現実となれば、それは恐怖の対象となる。
その恐怖から逃れる為に、それを否定し、人は目を背ける。
故に、人はそれを、【 怪異 】と呼ぶ──
そう、この世界には、確かに存在する。
人と怪異の間に生まれた者。一族の末裔の者。
悪魔の力を奪った者。精霊に力を与えられた者。
理由は数あれど、おかしな力を持っただけの、
普通の人間というものが、確かに存在するのだ。
だが、おかしな力を、たった一つ持つだけで、
それはもう、人間としては認められることはない。
例え、それが、おかしな力を持っているだけで、
他は普通と変わらない、ただの人間だとしても。
たった一つの違いで、人々は怯え、疎い、蔑む。
そして、それは当然、怪異ですらない。
人でも怪異でもない、中途半端な存在。
これは、そんな忌み嫌われる特殊な能力を持って生まれ、
生涯の中で、決して人として受け入れられることの無い──
人と怪異の狭間を生きる【 忌能力者 】たちの、今を生きる物語──
登録日 2023.05.12
冒頭より——
いつからだろうか。寝息がピタリと止まって、伸び縮みを繰り返す心臓の動きが徐に鈍化していく姿を想像するようになったのは。神や仏の存在に怯えるような誠実さはとうの昔に手放したものの、この邪な願いを阻んでいるのは、形而上なる存在に違いないと言う、曖昧模糊とした感覚があった。
血を分け合った人間同士というのは特に厄介である。スマートフォンに登録されている情報を消去すれば無かったことにできる他人とは違って、常に周囲に付き纏い、私がこの世に生まれてきた理由でもある為、簡単に袂を分かつことは出来ない。家の至る所で愚痴と嘆息を吐き散らし、湿り気を醸成する私の悩みは、介護の対象となった父の行動だ。
18時更新
文字数 14,731
最終更新日 2024.02.26
登録日 2024.02.15
本宮 リコ(もとみや りこ)は漠然と寂しいという感情を抱いていた。
季節は冬になり、街角にはイルミネーションが飾られて、まだ11月だというのに聖なる日を感じさせる音楽がそこかしこから聞こえる。冬毛でもっさりとしたカップルが肩を寄せ合い幸せそうに微笑んでいると、言いようのない焦燥感が沸き上がってくる。
リコは鹿人の女性で、社会人だ。今の職場に大きな不満があるわけではない。ふだんの暮しでは喜怒哀楽で言うところの、『楽しい』がそこそこあって、『怒り』と『悲しみ』は取り立ててない。しかしながら、『喜ばしい』も同様に取り立てて存在しないのが、最近の寂しさの原因だろうか。
なんせ、リコの職場にはまともな異性との出会いはほとんどなく、基本的には一人仕事だから、仲良くなれる職場の同僚というものはほとんどいない。研修の時、一緒に仕事に行ってくれた先輩とは連絡先を交換したことはあるが、今となっては月に数往復のやり取りがあればいい方だ。
誰か、SNSじゃなく、生身で話せるような友達を作って、たくさん話したい。そんな寂しさの中にあってリコは今、自宅近くにあるBAR・『ターミナル』の前へと訪れていた。
※小説の作法として無作法ではありますが、登場人物が複数集まる際に誰のセリフかわからなくなることを避けるため、セリフの前に名前を入れておりますが、ご了承ください。
文字数 215,333
最終更新日 2025.07.29
登録日 2025.04.29