「変」の検索結果
全体で34,221件見つかりました。
明治二年。幕府と官軍による内戦――いわゆる戊辰戦争が終わった。負けた旧幕府軍側の生き残りに、元新選組の市村鉄之助という少年がいた。
新選組副長であった土方歳三に命じられ北海道を脱出した市村鉄之助がたどり着いたのは、多摩は日野宿の脇本陣、下佐藤家。
土方歳三の義兄家族である佐藤家の人々と、佐藤家にかくまわれて二年の年月を過ごした鉄之助少年との交流を描く。
鉄之助の中に、義弟――歳三を見ている佐藤家当主。鉄之助に新しい時代を生きて欲しいと願う歳三の姉、ノブ。
そして新しい時代の始まりに、未だ武士の魂を抱いた鉄之助を見守り続けた少女ハツ。
激動の日本で、先の見えない未来に向かって歩む少年と少女の、短い青春の日々の記録。
※作中の日付は旧暦です。
参考書籍
「図録 日野宿本陣」
「佐藤彦五郎日記」
「土方歳三資料館」
25.5.18…題名変更。登場人物名前の誤り等修正
文字数 105,439
最終更新日 2025.06.03
登録日 2025.05.18
【あらすじ】
(第一章 太陽の音を忘れない ~神戸信孝一代記~)
神戸信孝は織田信長の三男として知られる。彼は、庶子でありながら、嫡出である信忠・信雄についだ格付けを得るまでにのし上がっていた。
その最たるものが四国征伐であり、信孝はその将として、今、まさに四国への渡海を目前としており、その成功は約束されていた――本能寺の変が、起こるまでは。
(第二章 月を飛ぶ蝶のように ~有楽~)
織田有楽、あるいは織田有楽斎として知られる人物は、織田信長の弟として生まれた。信行という兄の死を知り、信忠という甥と死に別れ、そして淀君という姪の最期を……晩年に京にしつらえた茶室、如庵にて有楽は何を想い、感じるのか。それはさながら月を飛ぶ蝶のような、己の生涯か。
【表紙画像】
歌川国芳, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
文字数 16,008
最終更新日 2024.06.06
登録日 2024.05.31
―お暇でしたら、狸の譚をいたしましょう。
とある村の食事処兼宿屋。うり屋。
瓜のようにまるっと可愛らしい女将が切り盛りして
いるその店は、女将が話す狸譚―狸の譚が名物のひ
とつ。
不思議な話を求める変わり者達がうり屋の暖簾を
今日もくぐる。
◇不定期に話をアップします。素人故ご容赦下さい。
◇創作民話です。実在の地名、人物、狸とは一切関係ございません。
文字数 10,184
最終更新日 2026.05.10
登録日 2026.05.04
明治4年、旧会津藩士に仕える馬丁の娘であった少女が、貧困のため身売り覚悟で上京。
そこで若く美しい華族の青年と運命的に出会い、その馭者(ぎょしゃ:馬車の運転手)となる。
怒涛のような勢いで世が変わりゆく明治初頭。その中で一歩ずつ大人の女性へと成長していく少女「ゆき」
そして美貌の青年華族との身分違いの恋に揺れる乙女心を描いた明治浪漫恋愛ファンタジー。
登場人物
◎ゆき
15歳 女性
茶色い髪 茶色い瞳
旧会津藩家老佐川官兵衛に仕えていた馬
丁の一人娘
馬と心を通わせることが出来る
◎銀鏡 晴近 (しろみ はるちか)
22歳男性
長身 細身に見えるが筋肉質
黒髪の長髪 黒い瞳 驚く程の美青年
華族 従三位中納言
◎粂吉 (くめきち)
歿年50歳 男性
会津藩士 佐川官兵衛の馬丁
ゆきの父
会津戦争の折、官軍の銃撃により戦死
◎みつ
女性 ゆきの母
ゆきを出産した後、まもなく死去
元は佐川家の給仕女
◎佐川官兵衛(直清)
39歳 男性
旧会津藩家老
粂吉、ゆき父子の主君
戊辰戦争で活躍 鬼官兵衛の異名を持つ
熱い心を持った人情家
◎たけ
17歳 女性
ゆきが仕えた佐川家の向かいの西川家に下働
きの女中として仕えていた
二歳年下のゆきと仲が良かった
八戸の遊女斡旋屋「多志南美屋」にて遊女と
して稼働している(源氏名:竹鶴)
◎せつ
29歳 女性
八戸の遊女斡旋屋「多志南美屋」において稼
働している遊女(源氏名:藤松)
かつて江戸(東京)吉原の大見世遊郭「扇松屋」
において「格子」の位にあった元上級遊女
自分が果たせなかった花魁になる夢をゆきに
託し、ゆきを江戸(東京)に向かわせる
文字数 54,078
最終更新日 2026.05.10
登録日 2025.09.23
新選組随一の剣の遣い手・沖田総司は、池田屋事変で命を落とす。
戦力と士気の低下を畏れた新選組副長・土方歳三は、沖田に生き写しの討幕派志士・葦原柳を身代わりに仕立て上げ、ニセモノの人生を歩ませる。
しかし周囲に溶け込み、ほぼ完璧に沖田を演じる葦原の言動に違和感がある。
まるで、沖田総司が憑いているかのように振る舞うときがあるのだ。次第にその頻度は増し、時間も長くなっていく。
「このカラダ……もらってもいいですか……?」
葦原として生きるか、沖田に飲み込まれるか。
いつだって、命の保証などない時代と場所で、大小二本携えて生きてきたのだ。
武士とはなにか。
生きる道と死に方を、自らの意志で決める者である。
「……約束が、違うじゃないですか」
新選組史を基にしたオリジナル小説です。 諸説ある幕末史の中の、定番過ぎて最近の小説ではあまり書かれていない説や、信憑性がない説や、あまり知られていない説を盛り込むことをモットーに書いております。
文字数 154,205
最終更新日 2023.05.24
登録日 2023.05.23
文字数 3,152
最終更新日 2025.10.18
登録日 2025.10.18
織田信長といえば、本能寺の変。
歴史に詳しくない者でも、一度は聞いたことがある名だろう。
天下統一を目前にした覇王が、家臣・明智光秀の謀反によって炎の中に消えた――それが、世に広く知られた話である。
だが、もし本能寺に、変とは別の名で呼ぶべきものがあったとしたら。
たとえば、恋と。
そんなこと、あるはずがないと人は笑うだろう。
天下人と家臣。
しかも、後に刃を向けることになる二人の間に、そのような情が入り込む余地などないと。
明智光秀も、かつてはそう思っていた。
主君・織田信長は、烈火のごとき人であった。
苛烈にして奔放。
笑う時は子どものように無邪気でありながら、怒れば周囲の空気まで凍らせる。
誰にも従わず、誰よりも先を行き、誰よりも孤独な人。
近う仕えながらも、その胸の内だけは読めぬ。
いや、読んではならぬのだと光秀は思っていた。
けれど、仕える年月が重なるにつれ、光秀の胸には名づけようのない違和が降り積もっていった。
ふとした仕草が、妙に目に残ることがあった。
杯を取る指の細さ。
風に乱れた髪を払う横顔。
鎧の隙間からのぞく、思いのほか白い首筋。
戦場では鬼神のように恐ろしいその人が、月明かりの下では、どういうわけか別の面差しを見せることがある。
むろん、口に出せるはずもない。
織田信長は男であり、主君である。
そこに疑いを差し挟むなど、無礼どころの話ではなかった。
だが一度芽吹いた違和感は、捨てようとするほど根を張った。
ある夜、京の宿所にて。
酒宴も終わり、家臣たちが引いた後で、光秀は廊をひとり歩いていた。
庭には薄く月がかかり、初夏の風が簾を揺らしている。
その静けさの中、不意に一枚の襖がわずかに開いているのに気づいた。
灯りが漏れていた。
主の居間であった。
見てはならぬ。
そう思いながら、足が止まる。
中では、人の気配がひとつだけした。
信長であろう。
次の瞬間、微かに咳く声が聞こえた。
昼の鋭さを失った、妙にかすかな声だった。
光秀は思わず、隙間に目をやってしまった。
黒漆の具足も、威を張る羽織も脱ぎ捨てられていた。
月のように白い肌が、灯りの下にあった。
長く落ちた髪が肩をすべり、細い背を隠しきれずにいる。
光秀は息を呑んだ。
見間違いかと思った。
いや、そうであってほしいと願った。
だが、その願いとは裏腹に、胸の奥で何かが音を立てて崩れていく。
織田信長は、何者なのか。
その答えに指先が触れかけた時、ふいに室内の人影が動いた。
鋭い気配が走る。
「……誰じゃ」
低い声が、闇を裂いた。
光秀は、凍りついた。
文字数 18,833
最終更新日 2026.04.11
登録日 2026.04.05
平安時代に活躍した陰陽師安倍晴明様の幼少期のお話です。ほとんどオリジナルになってますけど‥。作品自体はずっっっと前に創作したものなので、途中から文面が変わります。今と前では文章が違うので読み辛くなるかもしれませんが宜しくお願いします。
歴史・時代小説大賞参加中です。
宜しくお願い致します。
前回タイトルを変え忘れてしまったので大会後変更致します。
陰陽師〜安倍童子編〜を
陰陽師-平安の闇と妖-
というタイトルへ8月から変更予定です。
文字数 17,813
最終更新日 2022.06.10
登録日 2021.05.15
【あらすじ】
「私」――矢代幸雄は、知己である松方幸次郎に連れられて、パリ郊外ジヴェルニーのクロード・モネ邸へとおもむく。松方幸次郎は、のちの西洋美術館の元となる、「松方コレクション」にモネの画を加えようと思っていた。
だが、最近のモネは高齢のためか、その描く色もあまり良くないという噂があった。
そしてモネが描くところを見た「私」は、やはりその色が「変」だと感じ、小さな勇気を出して、モネにそれを告げ……。
文字数 6,959
最終更新日 2025.06.30
登録日 2025.06.30
【あらすじ】
(第一章 芭蕉 ~旅の始まり~)
天和三年。天和の大火のため、甲斐谷村藩家老・高山繁文を頼って、松尾芭蕉は江戸から甲斐、谷村(やむら)に居を移していた。芭蕉は田舎暮らしに満足していながら、なにかたりないと感じていた。やがて芭蕉は江戸に戻り、かつての知己であった八百屋お七のことを機縁に、惣五郎という人物と出会う。惣五郎と、お七のことを話すうちに、芭蕉はある気づきを得る。その気づきとは、やりたいことがあれば、命懸けでやってみろ、という気づきだった。
(第二章 花が咲くまで初見月。)
松尾芭蕉と共に「おくの細道」の旅に出た曾良。彼は句作に悩んでいた。観念的に詠んでしまう自分の句を変えようと模索していた。芭蕉はそんな彼を見て――句を詠んだ。
(第三章 その言葉に意味を足したい ~蝉吟(せんぎん)~)
松尾芭蕉は、「おくのほそ道」の旅の途中、出羽の立石寺(山寺)に立ち寄った。その時、あまりの蝉の声に、弟子の曾良は苦言を呈す。だが、逆に芭蕉は何も言わず、回想に浸っていた。かつての主君であり友である藤堂良忠のことを。良忠は己を蝉にたとえ、その蝉の如き短い生涯を終えた。以来、蝉の鳴く声に、意味はあるのかという想いを抱く芭蕉。そして己の俳諧の「行き先」を求め、旅に出て、山寺に至り、蝉の声を聞いた芭蕉は――良忠に向けて、一句詠んだ。
【表紙画像】
Morikawa Kyoriku (1656-1715), Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
文字数 18,581
最終更新日 2024.06.07
登録日 2024.05.31
【あらすじ】
幕末のある日、調子に乗り過ぎた岩倉具視は(主に公武合体とか和宮降嫁とか)、洛外へと追放される。
切歯扼腕するも、岩倉の家族は着々と岩倉村に住居を手に入れ、それを岩倉の幽居=「ねぐら」とする。
岩倉は宮中から追われたことを根に持ち……否、悶々とする日々を送り、気晴らしに謡曲を吟じる毎日であった。
ある日、岩倉の子どもたちが、岩倉に魚を供するため(岩倉の好物なので)、川へと釣りへ行く。
そこから――ある浪士との邂逅から、岩倉の幽棲――幽居暮らしが変わっていく。
【表紙画像】
「ぐったりにゃんこのホームページ」様より
文字数 7,245
最終更新日 2023.06.23
登録日 2023.06.19
桶狭間の戦い、比叡山の焼き討ち、
楽市楽座、天下布武、本能寺の変など
歴史に名を刻む人生を送った織田信長
キリスト教や南蛮物が好きな変わり者。
短気で冷酷な性格。尾張のうつけ、
魔王信長の異名持ち。強者で破壊を
好む人物とイメージするだろう。
しかし、信長には大の甘党であるという
可愛らしい部分もあった。この物語では
本能寺の変付近から信長と他武将が
新たに別の歴史を歩みだす。
魔王信長は甘味が少ない乱世に嘆き
天下布糖を内心目指していた。
そしてついに本能寺の変を迎え
第二段階へと移行する。
甘王信長として再び天下を狙うがそれは
大名としてでは無かった。
信長は他武将と共に日々奮闘し新たな
甘味と生活を獲得していく。
信長はこの日の本を甘味で満たす事が
出来るのか?
文字数 2,916
最終更新日 2026.05.25
登録日 2026.05.25
突然の火事で故郷である里山を失った鳥天狗の少年は、零と名乗る人鬼に拾われ「睦樹」という名を与えられる。名前も火事の時の記憶もない少年は零の住処『隠れ家』に身を置くことに。そこは行き場のない訳あり妖怪たちの住む場所。一風変わった萬事処『あやし亭』でもあった。妖狐の一葉、猫又の双実、化狸の参太、人魚の五浦、死ねない人の志念、正体不明の紫苑。一癖も二癖もある『あやし亭』の妖達と火事の真相と自分の記憶を解明すべく動き出す。どうやらこの件には、火事に遭った里山と隣接する芽吹村を再建すると名乗り出た札差・近江屋佐平次が関わっているようで―――。妖怪と人が交わる江戸、人の世で生きる妖が事件を解き明かす怪奇譚。
文字数 109,936
最終更新日 2024.08.31
登録日 2024.08.23
【あらすじ】
中国・北宋の末期、旧法党と新法党の党争という、国を割らんばかりの争いは極致に達し、時の皇帝・徽宗(きそう)の宰相、蔡京(さいけい)は新法党を称し、旧法党の弾圧を強行した。
その極致が「元祐党石碑(げんゆうとうせきひ)」であり、これは蔡京が旧法党と「みなした」人々の名が刻印されており、この「石碑」に名が載った者は放逐され、また過去の人物であるならばその子孫は冷遇され、科挙(役人になる試験)を受けることが許されなかった。
だがこの「石碑」に載っているのは、単に旧法党にとどまらず、蔡京に反対する者、気に入らない者も含まれていた……旧法党に属しながらも、旧法の欠点を指摘していた蘇軾(そしょく)のような人物も。
ところがある日、その「石碑」を倒した者がいた――その男、名を高俅(こうきゅう)という。
彼の見せた「意地」とは――
【登場人物】
蔡京(さいけい):北宋の太師(宰相)。新法党を称し、旧法党弾圧の名を借りて、反対派を弾圧し、己が権勢を高めるのに腐心している。
徽宗(きそう):北宋末期の皇帝。文化人・芸術家としては秀でていたが、政治面では能力はなく、宰相の蔡京に依存している。蹴鞠が好き。
童貫(どうかん):宦官。兵法、武を極め、国軍の太尉(司令官)を務める。蔡京と共に、徽宗の政治への無関心に乗じて、国政を壟断する。
高俅(こうきゅう):禁軍(皇帝近衛軍)の太尉(司令官)。棒術、相撲等多彩な才能を持ち、中でも蹴鞠が得意。若い頃は不遇であったが、左遷先の黄州での「出会い」が彼を変える。
蘇軾(そしょく):かつて旧法党として知られたが、新法といえども良法であれば活かすべきと主張する柔軟さを具える。能書家にして詩人、そして数々の料理を考案したことで知られる。
ウルツ・サハリ:モンゴル帝国の中書省の役人。髭が長い。詩が好き。妻は詩人の家系の生まれ。
【表紙画像】
「ぐったりにゃんこのホームページ」様より
文字数 10,985
最終更新日 2023.06.28
登録日 2023.06.24