百谷シカ

百谷シカ

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結婚するはずだった伯爵アルフレッド・オーダムが婚約破棄を叩きつけてきた。 「エミリー。愛してるけど、ごめんね」 「なっ……なにを言ってるの!?」 幼い私を許嫁にしておいて、理由は15才の年の差だって。 「はあっ!?」 「君は若い男と結婚し、幸せになるべきだ。さよなら、僕のエミリー」 一方的すぎる涙の別れ。 「えっ!? あっ、ちょっと! 待ちなさいよッ!!」 で、3ヶ月後。 アルフレッドは泣きながら懇願してきた。 「君のいない人生なんて考えられない……ッ」 バカ言ってんじゃないわよ。
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小説 14,377 位 / 184,437件 恋愛 6,512 位 / 56,083件
文字数 11,205 最終更新日 2020.10.24 登録日 2020.10.18
恋愛 完結 短編 R15
私は公爵令嬢ルーツ・ニカンデル。 心臓の病で臥せってしまった姉アデラの代わりに、隣国の王家へ嫁いだ。 夫である国王は冷酷。 大臣や侍女たちは冷淡。 そして義弟は粗野で淫乱。 国から連れてきた私の使用人たちも全員、追い返されてしまった。 孤立無援。 私は、後継ぎを産む道具。人間ですらない。 私が言い返さないからって、だんだんいじめがエスカレートしてきた。 そして最悪の事件が…… 「もう嫌……っ、お姉様のところへ行きたい……!」 どん底の宮殿生活。 でもある日、宮殿へ美貌の占い師ヴァルデマルがやってきた。 「王妃様。そろそろ立ち上がる時です」 彼は私に力をくれた。 さあ、復讐の始まりだ!
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小説 25,574 位 / 184,437件 恋愛 10,962 位 / 56,083件
文字数 9,775 最終更新日 2020.10.18 登録日 2020.10.12
恋愛 完結 短編 R15
人妻が好きだった。 物心ついた頃にはもう、女の体を知り尽くしていた。 名声も、金も、酒も、飽きてきた。 すべてが手に入る。どんな女も口説けば落ちる。 だから君を選んだ。 君はありきたりで、面白みがなくて、意志が弱くて、年下で、美しくない。 君のつまらなさがすごく、心地よかった。 君は僕を裏切らない。 だから君を選んだ、はずだったのに……─── ♡気怠い伯爵と健気な令嬢のしっとりラブストーリー♡ ※男性主人公、男性視点
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文字数 10,968 最終更新日 2020.10.11 登録日 2020.09.29
婚約破棄を望む姉シルヴィアが、首を縦に振らない父に手紙を残して消えた。 「家名に泥を塗るわけにはいかん。内々に始末しなくては」 「では秘密探偵を雇うのですね!?」 悪いけど、私はちょっとウキウキしちゃう。 あの内気でおっとりした姉がこんな強硬手段に打って出るなんて、本当にびっくり。 「いいや。こんな恥を他人に晒すわけにはいかんのだ」 「じゃあどうするのよ」 「お前が連れ戻しなさい」 え、なんて? 「お前ならできる。頼む、ペトラ」 というわけで、私は逃げた姉を探して旅に出た。 そして、寝台列車で彼と遭遇してしまったのだ。 姉の婚約者ヘルマン伯爵ベルノルト・ゲディケ──私の、初恋の人。 「令嬢の一人旅とは感心しないな。お供しよう」 「え……あ、ありがとう……」 どうしよう。 どうすればいいの……!?
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文字数 9,378 最終更新日 2020.10.10 登録日 2020.09.29
ミルスカ帝国は講和条約を破棄し、最後の大戦を仕掛けた。 そして対同盟軍が勝利し、再度、講和のための政略結婚が持たれる。 ミルスカは帝政を廃し、トラウゴットの属国となった。 新国王ダミアンは、裏切り者だ。 「俺を殺しにきたな、ソフィア」 「いいえ。でも、あなたを苦しめるためなら私はどんな事だって致します」 あの破られた講和条約──私たちは平和の象徴となるはずだった。 大人たちが戦争をやめると信じ、幼い私たちは綺麗な恋をしていたのに。 「私たちに刃を向けたあなたには、極上の地獄をお返しするわ」 「お前が望むなら骨を砕かれ火炙りにもされよう。ただ、寂しくて泣く覚悟があるのなら」 悪びれもせず言い放った元許嫁のダミアンを、私はまだ愛している。 愛しているから、憎い。憎い、憎い……! 「この血を絞り出せば、お前はもう一度俺を愛してくれるのか……!?」 そう、私たちは深く愛しあっている。 だから、憎悪の渦に呑み込まれていく。 そして支配国トラウゴットから嫁いだ私、王妃ソフィアの暗殺計画が動き出した。 ♡気高い姫君とオレ様国王の命懸け復縁ラブストーリー♡ ====================-========= ※『仮面の公爵様と悪役令嬢 ~教養がないと婚約破棄されましたが、王妃ルートに乗りました~』主人公サラの、三女ソフィアが運命の愛憎劇に悶えます。 ※この物語だけでお読み頂けます。もしご興味を持って頂けましたら、ソフィアの両親の物語『仮面の公爵様~』をご覧いただけますと幸いです。
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文字数 9,462 最終更新日 2020.09.29 登録日 2020.09.21
恋愛 完結 短編
伯爵令嬢イーリス・レントリヒは、王妃アレクサンドラの侍女として宮廷で働いている。 ぽっちゃりしていて特に美人でもないので、誰の寵愛も受けないかわりに敵もいない。 ところがある日、王妃付きのコックから賄いを都合してもらった際に、酒を拝借しにきた第二王子ヨハンに見初められてしまう。 「はぁ……可愛い。丸くて白くてぷにぷにしてて、食べちゃいたいよ」 芸術好きで戦争嫌いの平和主義者ヨハンは、イーリスの見た目から性格までとにかく大好き! ♡無欲なぽっちゃり令嬢が幸せを掴むシンデレラストーリー♡ ==================================== (他ベリーズカフェ様・野いちご様、エブリスタ様に投稿)
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文字数 25,620 最終更新日 2020.09.28 登録日 2020.09.14
猛攻するミルスカ帝国がどうしても墜とせない軍事国メムノドロス。 同盟のため脳筋王に嫁ぐ事になった私セリーヌは、もったいないくらいの美女だ。 「おおおッ! 美人だ!!」 「今夜、私に指一本でも触れたら──殺します」 母方からは美貌を、父方からは知性を受け継いでいる。 それに脳筋の扱い方なら、充分、心得ている。 二王制からなるメムノドロスの若き王バルドメロは、逞しい美丈夫。 そして最強の戦士……素敵すぎる!! 「セリーヌ! 今日も美人だな! ツンとしていても素敵だ!」 「指一本でも私に触れたら──」 色に溺れさせてはせっかくの脳筋が鈍るから、飴と鞭が必要。 私はこの燃えるような恋心をひた隠し、メムノドロスの軍隊を掌握してみせる。 打倒、ミルスカ帝国!! ♡燃える才女と脳筋王のほのぼのラブストーリー♡ ====================-========= ※『仮面の公爵様と悪役令嬢 ~教養がないと婚約破棄されましたが、王妃ルートに乗りました~』主人公サラの、次女セリーヌが運命の筋肉に萌えます。 ※この物語だけでお読み頂けます。もしご興味を持って頂けましたら、セリーヌの両親の物語『仮面の公爵様~』をご覧いただけますと幸いです。
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文字数 7,943 最終更新日 2020.09.28 登録日 2020.09.20
ミルスカ帝国の猛攻から亡命してきた小国バレクの王子カミーユ。 私は彼と兄妹のように育ち、許嫁でもあった。 「アン、君との婚約を正式に破棄するよ。さよなら」 「……カミーユ」 優しくて誠実なカミーユは、私の全てだったのに。 ずっとずっと彼と一緒に生きて、彼を支えていくと思っていたのに。 国を立て直すため帰国するカミーユは私を捨てた。 「……馬鹿にしてもらっては困る」 私とカミーユはひとつ。 私は長い髪を切り落とし、少年兵に扮して彼の船に乗り込んだ。 「君がいてよかったって、言わせてやるわ」 だって私は、カミーユがいなければ生きていけないのだから。 彼無しの人生なんて意味がない。 ♡男装の姫君と温厚王子の航海ラブストーリー♡ ====================-========= ※『仮面の公爵様と悪役令嬢 ~教養がないと婚約破棄されましたが、王妃ルートに乗りました~』主人公サラの、長女アンが運命の恋に命をかけます。 ※この物語だけでお読み頂けます。もしご興味を持って頂けましたら、アンの両親の物語『仮面の公爵様~』をご覧いただけますと幸いです。
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文字数 9,758 最終更新日 2020.09.25 登録日 2020.09.20
恋愛 完結 短編 R15
私はフローラ・アイマーロ。 親子ほど年の離れたメルキオッレ・ヴェルガッソラと政略結婚した。 そして、処刑された。 「私が彼を誘惑したのよ! 彼は悪くないの!!」 浮気性で家に寄りつかない夫には、愛妾の子、私より1才下の息子エリアがいた。 彼は母親が妻になれず病死した事で、継母の私を憎んでいたのだ。 それが、ある日をきっかけに、私たちは禁断の恋に堕ちてしまった。 「エリアを許してあげて! お願い!!」 夫は、妻と息子の裏切りを許さなかった。 でも、処刑されたはずの私は──目を覚ました。 「フローラ。お前の結婚相手が決まった」 「お父様……?」 なぜ結婚前に巻き戻って生き返ったのかはわからない。 でも私は、今回ならエリアを救う事ができる。 私は愛するエリアを救うため、前回の記憶を持ったまま悪魔のような夫と再び結婚した。 愛しあってはいけない。 従順な妻でなければいけない。 けれど、エリアを守るための選択は思わぬ結末への始まりだった。 =================== (他「エブリスタ」様に投稿)
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文字数 21,273 最終更新日 2020.09.20 登録日 2020.09.12
恋愛 完結 短編 R15
私アダリナ・ファリノスには秘密がある。 幼い頃から愛人契約を結んできたプラド公爵は、父親だ。 母は父が少年時代、屋敷でメイドをしていた。 病気で亡くなる前、私を父に託したのだ。 父が死に、プラド公爵夫人は私から全てを奪い、町角に打ち捨てた。 「……どうしよう」 娼館に身を寄せるしかないと覚悟したその時、彼は現れた。 「アダリナ、俺の愛人になれ」 父が最も信頼していた軍人サバル伯爵グラシアノ・オリバレス。 憧れていた男性と愛人契約を結んだ私に、さらに求婚が舞い込む。 「生前セレスティナからあなたを託された者です」 そう言ってリカルド・ガジョは母の名を盾に、私を誘惑するけれど……
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小説 30,469 位 / 184,437件 恋愛 12,938 位 / 56,083件
文字数 8,214 最終更新日 2020.09.18 登録日 2020.09.13
私はサラ・ブロック。伯爵令嬢だ。 母親から受け継いだ清楚な美貌のせいで、いつも従順さを期待される。 だけど、ただお飾りのように男の財産として生きる人生なんてつまらない。 「男に生まれていたら、国のために領土拡大しまくったのに」 そんなわけで、私はこの度イェーリス卿から婚約破棄を言い渡された。 粗暴、教養がない、妹を虐めるという汚点コンボを叩きつけられたのだ。 「ふんっ。馬鹿にしないでよね」 噂は瞬く間に広がり、社交界ですっかり相手にされなくなってしまった。 父親や親戚に迷惑をかけたのはまずかった。 なんとか名誉挽回を……と思っていた時、彼が現れた。 「サラ・ブロック。私の妻になってほしい」 ギルベルト公爵オリヴァー・ヤン・フェダーク。 生まれつきの痣を隠し、決して素顔を見せないという、あの。 「仮面の公爵様!?」 興奮して叫ぶ私に、彼は微笑んでこう言った。 「その強さ、気に入った」 差し出される手を握り、私の胸は熱く踊った。 この時はまだ、彼の本当の秘密を知りもしなかった。 ====================-========= (※他「エブリスタ」様に投稿) 〇2020/9/20、サラの娘たちの物語を連載スタートしました! それぞれカラーが違い、単発でもお読み頂けます。ご覧頂けましたら幸いです。 長女アン『あなたを守りたい ~婚約破棄でも男装して追いかけて、王妃ルートに乗りました~』 次女セリーヌ『あなたを縛りたい ~絶世の美女ですが脳筋王を転がして、王妃ルートに乗りました~』 三女ソフィア『あなたにはもう騙されない ~オレ様に恋した小悪魔炸裂な姫ですが、王妃ルートに乗りました~』
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小説 25,574 位 / 184,437件 恋愛 10,962 位 / 56,083件
文字数 16,075 最終更新日 2020.09.13 登録日 2020.09.05
「わかりました、お父様。家を守るため私をお金で売ったんですね……」 「お頑張り、ナディア。愛くるしいお前なら、きっとボーレン卿の心を溶かせるよ」  というわけで、私は一族を救うためボーレン辺境伯キール・ベロゼロフに買われた花嫁です。 このボーレン卿、数々の軍功から<炎の悪魔>と呼ばれています。恐いです。 旅する事42日。辿り着いた辺境の地で私はひとりぼっち。 でも私を迎えたのは天使のような沈黙の貴公子と豊かな田園でした。 でもこのお屋敷には秘密があるらしく、鍵を握るのは西翼に住む……えっ、魔女?
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文字数 21,006 最終更新日 2020.09.13 登録日 2020.09.02
恋愛 完結 ショートショート R15
婚約者が流行り病で急死した。 私は彼の姉ルシアナ・アメナバール侯爵令嬢に魔女呼ばわりされ、父も無実の罪を着せられ投獄された。 全てを失った私は救貧院に身を寄せる。 「シャノン・クワイン」 「はい」 「お客様が御見えだよ」 イーグルトン伯ジェフリー・カーソン卿は、息子トレヴァーの家庭教師を探していた。 実は体の弱いトレヴァーに薬草を調合してほしいとの事。 魔女と罵られた理由が、私の首の皮一枚を繋いだ。 「シャノン。大好きだよ」 「トレヴァー様、私も、大好きですよ」 「僕が大人になったら、絶対にシャノンを幸せにしてあげるんだ」 時は流れ、私は家庭教師時代に貯めた給金を元手にして、町はずれで薬屋を営んでいた。 けれどついに魔女裁判が激化し、私も逮捕される。 牢獄にはなんと、私を魔女として貶めたかつての婚約者の姉ルシアナの姿が。 「この女こそ魔女よ! みんなこの女の呪いのせいだわ!」 そして…… 火炙りの刑を目前に、彼が、現れた。
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文字数 5,647 最終更新日 2020.09.08 登録日 2020.09.07
恋愛 完結 ショートショート R15
国を滅ぼされ捕虜となった聖女レアは、敵国で丁重に扱われ、身も心も癒されていく。 話し相手と称してやってくる軍人モーゼスは、占領軍司令官ゼイルストラ将軍の側近。 許せるわけはない。 そう思っていたはずなのに……
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文字数 5,111 最終更新日 2020.09.06 登録日 2020.09.06
「あんたのせいよ! すべて奪い取られる前に、この世から消してやる!!」 「レイン! ちょっと待って、落ち着いて!」 「うるさい!! 呪われたあんたが消えれば、きっとあの方も思い直してくれるわ……!」 こうして私セニヤ・イェッセルは、双子の妹レインに屋根裏部屋へ監禁された。 きっかけはミュルバリー伯爵令息リュック・ミストラルが、レインとの婚約を破棄したから。 「レイン! ここから出して!!」 「さよなら、セニヤ。私は聖女になって王子と結婚するわ」 「え!?」 いったい、どういう事!? 妹は屋敷を出てしまったのか、わずかな食事も与えられず、会話する相手もいない。 空腹と寒さで震えている私を助け出してくれたのは、なんと妹の元婚約者。 「ご無事ですか? 聖女セニヤ」 「せっ、聖女? 私はただの男爵令嬢ですが……」 「いいえ、あなたは国を救う聖女です」 いったい、どうなってるの!?
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文字数 7,591 最終更新日 2020.09.05 登録日 2020.09.04
あの戦いはまさに地獄だった。 私は新米聖女で、王太子ロベルト率いる魔王討伐隊のひとりだった。 最年少でみんなに可愛がられ、立派な聖女に育ててもらった。 けれどみんな死んでしまった。 聖騎士トビアスの裏切りによって。 彼は王太子ロベルトの乳兄弟にして右腕、最も信頼されていた親友。   王太子と将軍。 彼らは未熟な私だけでなく、みんなの憧れだった。 私はたぶん、雲の上のふたりともに恋をしていた。 そしてトビアスは私を選んだ。 だから私だけが聖騎士の背中に魔王軍の刻印を見たのだ。 トビアスを倒し、魔王軍の襲来を食い止めた私たちは伝説になった。 生き残ったのはロベルトと私だけ。 芽生えた愛を育てるには、ふたりとも心に深すぎる傷を負っていた。 時が流れ───…… 私は伝説の聖女として世界を救う旅の途中、ある報せを受ける。 封印の<扉>に綻びが生じたと。 「ロベルト……」 彼が私を呼んでいる。……最後の戦いに。
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小説 30,469 位 / 184,437件 恋愛 12,938 位 / 56,083件
文字数 6,661 最終更新日 2020.09.04 登録日 2020.08.31
私はアルベルティーナ3世、緑豊かな西の小国シュトランド王国の女王。 今年も建国記念日を祝う式典が近づき、近隣諸国の王侯貴族を大勢招いている。 「ふんばり時ね……」 同じ建国の母を持つ同盟国ニコリスからがいちばん多い。 滞在中はとにかく顔を合わすので大変だ。 「眩暈がする……」 父からそっくり引き継いだ寵臣たちと宮殿内を移動している時だった。 私たちは螺旋階段を下りていた。あちらは螺旋階段を上ってきた。 「……っ」 一目で恋に落ちた。でも、一目惚れというには語弊がある。 彼とは子供の頃に何度も会っていた。すごく今更だ。 アルベルト・ヨーセフ・ヒエタラハティ。 ニコリスのハルトネン公爵。 こんなに素敵な男性になってしまって…… 「……!」 会釈してすれ違っただけで、口から心臓が飛び出しそう。 「陛下、そろそろ伴侶を迎えてもいい頃ですぞ。応援します」 「しかし陛下、まともな貴族なら国王には言い寄りません」 「あなたから口説かないと!」 「えっ!?」  なん……です、って……!?  私、あの……人見知りなんですけど……!?
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小説 36,999 位 / 184,437件 恋愛 16,022 位 / 56,083件
文字数 8,260 最終更新日 2020.09.01 登録日 2020.08.30
恋愛 完結 短編 R15
私は知っている。 私モリー・バレルは、兄サディアスと実の兄妹ではない。 だからお兄様は誰にも渡さない。 ずっと、ずっと。この人は私だけのもの。
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小説 36,999 位 / 184,437件 恋愛 16,022 位 / 56,083件
文字数 5,289 最終更新日 2020.08.30 登録日 2020.08.29
夫が家を抵当に入れて消えた。 私は住む家を失い、社交界の居場所も奪われた。 痩せた体で朝から晩まで働いている私が安らげるのは、礼拝堂だけ。 そこで私は誠実な男性と出会い、恋に落ち、結婚した。 ある年、晩餐会に招かれた客の中にあの男がいた。 私を地獄に突き落として消えた、元夫。 金持ちの未亡人をカモにして、悠々自適に暮らしているらしい。 その上、私に復縁を迫るなんて……なんて恥知らず。 「フリーダ、君は私の妻だ。過去は忘れてくれ」 今の夫は私を愛してくれるけど、私は、憎しみが抑えられなくて……
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小説 36,999 位 / 184,437件 恋愛 16,022 位 / 56,083件
文字数 7,524 最終更新日 2020.08.29 登録日 2020.08.28
「あいつをお義兄様と呼べって? 嫌よッ!!」  鈍感な姉にはなにを言っても無駄。でも許せない。 疑う事を知らない姉から、私がするはずだった婚約指輪を貸してもらった。 私から姉に乗り換えたギャロウェイ伯爵と、さっそく喧嘩させてやろうと思った。 私が受けた仕打ちに比べれば、可愛いすぎる悪戯だ。 ところが…… 「!」 指輪を落っことしてしまった。 しかも、こんなに人がごった返している広間で。最悪だ。 「嘘でしょ……あれは伯爵家に代々受け継がれた指輪なのに……!」 床を這う私、伯爵令嬢アーシュラ・ペネロピ・バッセルは、テーブルクロスの中で彼と出会った。 「あんた誰」 「あー、僕は……」 レイモンド・ジム・グリーナウェイ。招かれざる客。 指輪探しを手伝ってもらうかわりに、お願いをひとつ聞いてあげるという約束をした私は、渋々ではありながら彼と客間に忍び込んで、見てしまった。 私を棄て姉と婚約したギャロウェイ伯爵の、密会現場を…… 「あんな奴とお姉様を結婚させられないわ!」 「どうする気?」 彼は私の言いなり。逃す手はない。 「もうひとつお願いを聞いてあげる。ぶち壊して」
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文字数 10,663 最終更新日 2020.08.28 登録日 2020.08.26
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