戦闘嫌いの最強魔王、魔王国を捨てて、人としていつの間にか成り上がる

 最強と言われている魔王は、その力故に人族からの攻撃も防衛だけするように指示を出すほど戦闘に興味が無くなっている。
 そんな魔王、とある魔族が書類を見ながら悩んでいた所を手助けし、事務仕事に興味を持つ。
 戦闘に意識が向かない分、何故か事務仕事に目覚めたのだ。
 だがここは魔王国。
 戦闘大好き種族の総本山であるため、事務仕事をする魔王の心象は良くない。
 事務仕事を楽しくできて、その仕事が認められる環境・・・つまりは、人族の元で仕事をしたいと思っている魔王に、思いがけないチャンスが訪れる。
 人族が魔王国まで侵攻し、魔王直属最強軍団である四星の一人が圧されていると言うのだ。
 この戦闘に参加する体で負けたふりをして逃亡すれば・・・と夢が膨らむ魔王は、その力を無駄に使って敗北を装い、願い通り人族の領地で人として自らを始末したと思っている冒険者が統括しているギルドの事務職になる。
 最強魔王の事務仕事は素晴らしいのだが認められることは無く、扱いは悪くなり、最終的には首になる。

 そんな最強魔王が、人族の優しい部分に触れて仲間と共に人としていつの間にかのし上がっていくお話!
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