「再び」の検索結果
全体で3,777件見つかりました。
介護士の主人公は事故に巻き込まれて、死んで天国へ来る、何故か?天国にもある介護施設
そこで、再び働き始める。生活×介護×天国の
シュールコメディー
文字数 2,289
最終更新日 2026.05.21
登録日 2026.05.21
***韓国とアメリカで一緒に連載されています。***
【ご注意】本作はスローファンタジーです。序盤では物語および主人公の背景描写がやや長めに展開されます。前半はビルドアップとしてお楽しみください。主要な戦闘は第6話から始まります。
公爵領の有能な従者だった青年シボネンは、些細な過ちから全てを失い、没落貴族となった。
住む場所も財産も失った彼は、生き延びるため民間商会への就職を決意する。
彼が飛び込んだのは、謎に包まれた巨大商会『オリン商会』。
不器用ながらも必死に現実と向き合い、再び運命に挑もうとする若き元貴族の成り上がり物語。
文字数 28,789
最終更新日 2025.05.02
登録日 2025.04.22
昭和初期のある金持ちが小説家として有名になりたいと思った。でも、その金持ちには小説を書く才能などなかった。そこで、その金持ちは、村野正一という無名の作家に代筆を依頼し、村野が書いた小説を自分の作品として発表した。村野は、今で言うゴーストライターだった。
村野が書いた小説は、読者に絶賛され、とてもよく売れた。おかげでその金持ちは一躍、文豪として文壇に躍り出た。
しかし、村野正一はいつまでたっても無名のゴーストライターのままだった。それどころか、その似非文豪は、有名になればなるほど村野正一のことを疎ましく思うようになり、ついにはヤクザ者を雇って村野を抹殺しようと企てた。
その似非文豪は、自分の小説が本当は他人に金を払って書かせたものだということを世間に知られるのを恐れたのだ。
似非文豪が雇ったヤクザ者は、村野を妻の千代ともども抹殺するため、村野の家に油をかけ、火を放った。村野正一は、命からがら逃げ延びたが、妻の千代は顔に大やけどを負い、ふためと見られぬ醜い顔になった。
最愛の妻であり、また、稀に見る美女だった妻の顔を醜く焼かれた村野正一は、その似非文豪のことを恨み、憎んだ。そして、全身全霊の恨みと憎しみを込めて一作の小説を書き上げた。怨念の塊のような小説『ドグド・ニダラ』である。
『ドクド・ニダラは』、小説としては最高の作品だった。しかし、その文面には、村野正一の恨みと憎しみが込められていたため、その小説を読んだ読者の多くは精神に異常をきたした。その結果、日本の精神病患者は急増し、精神病院に収容しきれないほどの数になった。
発狂した患者の多くが『ドグド・ニダラ』の読者であることを知った当時の特高警察は、『ドグド・ニダラ』を発禁とし、日本中の警察官を動員して市場に出回っている『ドグド・ニダラ』を回収した。既に『ドグド・ニダラ』を購入している読者の家にも家宅捜索に入り、それを没収した。
その狂気の発禁本『ドグド・ニダラ』の最後の一冊が阪奈教育大学文学部英文科の翻訳研究会の書棚から見つかった。
そして、『ドグド・ニダラ』は、翻訳研究会の課題図書として学生によって回し読みされた。『ドグド・ニダラ』の狂気は、77年の歳月を経て、再び恐ろしい猟奇事件を巻き起こす。『ドグド・ニダラ』の危険性を知った奈良県警真美警察署刑事課の日比野涼一は、懸命に『ドグド・ニダラ』の回収を試みるが、その結果は、震撼すべきものだった。
文字数 77,015
最終更新日 2025.08.14
登録日 2025.08.14
「なぜ俺のようなモブが、学園の至宝・天道まなかと付き合っているのか?」
論理的思考が信条の主人公が、全校生徒に向け、その奇跡的な恋路を「PREP法」を用いて証明していく、プレゼンテーション形式のロジカル学園ラブコメ。
■あらすじ■
論理こそが正義と信じる高校生・理屈 (リク) は、目立たない「陰キャ」として平穏な日々を過ごしていた。しかしある日、学園のトップカーストに君臨する才色兼備の美少女・天道まなかとの交際疑惑が浮上。全校生徒から吊るし上げられそうになる。
絶体絶命の状況下、リクは全校集会の壇上に立ち宣言する。
「今から、俺たちが交際しているという事実と、その必然性をPREP法にて説明する」
物語は、リクによる「結論 (付き合っている) 」の提示から始まり、「理由 (なぜ接点が生まれたか) 」、「具体例 (二人の甘いエピソードとトラブル) 」を経て、最後に再び「結論 (だから俺たちは最強のカップルである) 」へと至る。論理武装した主人公が、実はポンコツでデレデレなヒロインとの関係を証明していく。
※「小説家になろう」、「カクヨム」、「アルファポリス」に同内容のものを投稿しています。
文字数 35,232
最終更新日 2026.02.01
登録日 2026.01.25
かつて伝説の英雄だったアレンは、魔王討伐の最中に命を落とし、異世界へ転生する。かつての強大な力を失い、レベル1の「転生英雄」として新たな冒険が始まることを知った彼は、一度失った力を再び取り戻す決意を固める。この世界では「レベルシステム」によってすべての存在が管理されており、アレンも一から成長していく必要がある。しかし、彼の持つ「英雄の帰還」という謎のスキルは、過去の力を呼び戻すだけでなく、過去に失った仲間や記憶さえも蘇らせる可能性がある強力なものだった。だが、その代償は大きく、使い方を誤ると自分の存在すら危うくなるリスクを秘めている。
「次こそ、誰一人として犠牲を出さずに、最強の存在としてこの世界を救う。」
そう決意したアレンは、過去の経験と新たな仲間とともに、再び魔王を倒すために冒険を始める。果たして、彼は新たな世界でどのような試練を乗り越え、再び英雄としての力を取り戻すことができるのか?
文字数 8,117
最終更新日 2024.09.24
登録日 2024.09.22
売れない若手落語家・春風亭直助は、謎の老人に導かれ、路地裏の不思議な寄席「夢見亭」を訪れる。そこで出会った番頭の男は、「ここでは噺が現実になる」と告げ、直助に高座へ上がるよう促す。
半信半疑のまま小噺を披露した直助だったが、噺の内容通り、目の前に本物の大金が現れるという不可解な出来事に直面する。夢見亭では、落語という“嘘”が現実へと変わる力を持っていたのだ。
驚きと戸惑いの中、直助はその力に強く惹かれるが、同時に番頭から「代償」の存在を示唆される。危険を感じつつも、貧しい現実から抜け出すため、直助は再び高座に上がる決意を固める。
こうして、噺が現実になる寄席「夢見亭」での、直助の数奇な物語が幕を開ける。
文字数 6,894
最終更新日 2026.04.12
登録日 2026.04.05
主人公の露木明日夏は夢である漫画家を目指し活動する日々を描いた物語。
しかし自分には絵を描く力が不足していると感じ早くも挫折を味わうことに……。諦めていた時に出会ったのがイラストレーターとして活動をしている一ノ瀬だった。二人はともに作品を作り上げ漫画家を再び目指す事になる!
継続される日常を描いた一部ノンフィクションコメディー。
文字数 1,601
最終更新日 2025.01.13
登録日 2025.01.13
『 猫が大事だといっているのはいったい誰なのか――?
歌うたいのジョンが言葉を話すネコのサフソルムと異世界を旅する物語 』
他の人には見えないものが見える歌うたいのジョンは、夏至の日に剣を持ったマグナスと言葉を話すネコのサフソルムに出会う。見ず知らずの彼らから一通の手紙を渡されていうには、もし彼らに同行し、その手紙を書いた女性の前で歌をうたえばジョンに報酬が渡るという。用心しながらも報酬という言葉に弱いジョンは彼らと共に旅をすることになった。
その後、女剣士イザベラも加わって、馴染みのない異世界を進んでいくが、一行は途中マグナスの知り合いの屋敷に立ち寄ることになる。そこにはかつてオオカミ一族が栄えて住んでいたものの、今は訳あって女主人マリオンとその子供アリステアが暮らすだけになっていた。今、親子にはそこに住むことによる危険があったため、マグナスの考えからその屋敷に敢えて残る者たちと、旅を続ける者たちとに分かれることになった。
そのまま旅を続けることになったジョンとネコのサフソルムであったが、目的地に着くと手紙を書いた女性イーバから一冊の本を託される。本にはマグナスに関する大切なことが書いてあり、一人と一匹はその本と共に、再び別の旅をすることになった。
ジョンから見ればマグナスは見た目の良い、恵まれた「人間」に見えていたが、実はそうではなかった。彼はこの世界の「主」からも可愛がられるような人物であったが、「主」たちの複雑な願望も絡み合い、物事は思わぬ方向へも転がっていく。
ジョンとネコのサフソルムは丁々発止のやり取りを繰り広げながら、マグナスの大切なものを取り戻したいという女性イーバの願いをかなえるため、あるいはジョンにとっては大事な報酬を得るために旅を続けるのであった。
文字数 149,427
最終更新日 2019.09.02
登録日 2019.06.04
伯爵令嬢アイリス・ホールデンには前世の記憶があった。ロラン王国伝説の大聖女、アデリンだった記憶が。三歳の時にそれを思い出して以来、聖女のオーラを消して生きることに全力を注いでいた。だって、聖女だとバレたら恋も出来ない一生を再び送ることになるんだもの!
一目惚れしたエドガーと婚約を取り付け、あとは来年結婚式を挙げるだけ。そんな時、魔物討伐に出発するエドガーに加護を与えたことから聖女だということがバレてしまい、、、。
今度こそキスから先を知りたいアイリスの願いは叶うのだろうか?
※第14回ファンタジー大賞エントリー中。投票、よろしくお願いいたします!!
文字数 104,177
最終更新日 2021.12.12
登録日 2021.08.01
はるか昔、勇者に勝てなかった場合の保険として、四天王と共に転生の秘術を使った魔王ジルガント。転生後の来世で前世の記憶を蘇らせるというその秘術は成功したものの、転生先はなんと人間の貴族の令嬢、シンディ。
しかも新たな人生では、7歳になったばかりの少女。
そして四天王の一人ナジャースタがネイシャという名前で自分の世話係になってくれていたものの、そのネイシャはネイシャですっかり世話好きのメイドさんに。さらには、シンディの母親リサには前世の記憶が戻ったという事実に気付かれている始末。
魔王としての再起を目指して旅立つのは7歳の身体では無理、なので、成長するまでしばらくこの家に留まろうとはするものの、あまりに平穏な生活にせっかく思い出した前世を忘れかけ、ばれないように(本人は母親にばれていると気付いていない)過ごすには年相応の少女の振りが必要で、でも少女になり切ってしまうと再び前世を忘れてしまうおそれがあり……
重要な使命を背負って転生したはずの魔王様の新たな人生は、一体どうなってしまうのか!?
……という感じで始まる、ギャグ作品です。
文字数 106,000
最終更新日 2025.11.06
登録日 2025.08.15
悪魔と神族の領域で殺神を犯したレンは、神族と癒着する悪魔の組織から追放処分を受ける。それと同時に、懸賞金をかけられてしまう。次々に、悪魔とその手先やさらに神族たちに襲撃され、レンは追い詰められる。唯一の仲間である、同じ悪魔のギャルソンの助けを得て、ある物を探すため人族の姿になり、魔法界へ転生する。ところが転生先でかつての自分と同じく、転生した者がいた。今度は自身がその体へ入ってしまう。それでも強いレンの意思は引き継ぎ、元の持ち主の記憶に苛まれながら、目的のものを探す。再び居場所が察知され、賞金稼ぎたちと刺客から執拗にレンは追われる。
敵(神) x 敵(悪魔)x 敵(信者)に追われ、はたしてレンの運命はいかに?
登録日 2021.10.31
以前投稿していた「最強竜騎士と狩人の物語」の完全新作でございます。
ドラゴンと竜騎士、長きに渡る共存を拒むドラゴンとの共存の道を探し築く事から始まる今作。
原作「最強竜騎士と狩人の物語」の流れに新しい流れを入れて新しいお話を展開。
悲しみの果てにある本当に築かれていく未来とは?
そして、アルガスト大陸の創生から受け継がれていた「秩序と混沌の鎖」を断ち切るのは一体誰か。
原作のキャラ達に再び命を吹き込ませて紡いでいく物語を今語り始めん。
※ドラゴン・竜は別々の生物として存在する世界線です。
※R18の場面もあります、閲覧には未成年はご注意下さい。
※バトルシーンもございますので流血等のシーンが苦手な方はお気を付け下さい。
※この物語はBL小説となっております。
文字数 637,218
最終更新日 2025.11.29
登録日 2025.07.01
今回初めて小説と言うものを書きました。もし良ければ、批評でも良いので感想をお願いします。
あらすじ:主人公、【上尾 真人】、その妹【天音】、親友の【神滅 秋也】、親友の妹【奏恵】は13歳まで、二国の国境の中立地域にある村【アルル】の孤児院で育つ。
真人、秋也14歳の誕生日を迎えた日、世界は混沌の災厄に見舞われ、世界の半数が闇に飲み込まれた。
孤児院で助かったのは4人のみだった。
4人の命を救ったのは先代の勇者だったが、助ける際に闇に飲み込まれてしまう。
闇に飲み込まれる中、勇者は真人、秋也に勇者候補として、古の谷にある歴代勇者の墓場に向かように指示を受ける。
4人は何とか勇者の墓場にたどり着いた。
だが墓場には既に、3人の同年代の男女が待っていた。
真人、秋也を含めた5人の勇者候補が揃ったとき、一人の老人が現れる。
老人の名は【空徒】と言い、歴代の勇者を育て、この世の全てを見てきたと言う。
その日から5人の勇者候補は、空徒に教えを乞い、勇者として基本的な能力を鍛える修業の日々がはじまる。
兄が勇者として修業に励む姿を見て、天音、奏恵はそれぞれの思いを胸に、魔法の修業に励んだ。
二年の時が経ち、真人、秋也は16歳、天音、奏恵は14歳になり勇者になるために旅立つことに。
旅立つ際、空徒からそれぞれ【勇者の書】を託される。
【勇者の書】には、勇気、知恵、友愛、希望、信念の5つが存在し、それぞれ勇者候補に託された。
だが真人が手にした瞬間、禍々しい光を放ち、【勇者の書】が【支配者の書】に書き換わってしまう。
実は真人は支配者候補だった為、重大なエラーが発生し名前が書き換わってしまったらしい。
真人は絶望にかられたが、空徒に過去にも支配者候補だった者がいたが、勇者としての信念を貫き通し、本当の勇者として運命に打ち勝ったという話を聞き、再び立ち上がり運命に抗うために旅立った。
真人、奏恵は【支配者の書】に導かれ、東の皇国[イルカラシア]へ
秋也、天音は【勇者の書】に導かれ、西の帝国[イシュタルシア]へ
文字数 17,800
最終更新日 2018.06.27
登録日 2018.06.03
この部屋の中から眺めている世界は、本当に自分が生きるべき場所なのだろうか。
他人には分からない悩みを抱えて、諦めを繰り返しながら、自分の存在意義を全うして生き続けている人達の姿が目に入った。そんな『当たり前』のことが羨ましかった。
何もかも失って、自分だけが取り残されたような気持ちに陥り、『生きている意味』が分からくなってしまったボクは、最後に観たい景色を目指して空を飛んだ。
その旅先で出会った少女から、思いがけず『大切な何かを取り戻すきっかけ』と希望を与えらることになる。
もう一度、前を向いてみても良いかもしれない。
偶然にも、再びボクの前に姿を現した少女は『自分が抱える問題の答え合わせをする』為に行動を起こす。
「聞きたいことがあるんですけど、いまからお時間ありますか?」
それぞれの想いが、錯綜しながら結びついていく。
遠回りしても、カッコ悪くても良い。
少女に導かれるように、忘却したはずの記憶が蘇っていく。
※この作品では「死んでしまった方が楽かもしれない」等の言葉が使われております。行為そのものを描いてはいませんが、予めご了承ください。
文字数 86,866
最終更新日 2024.11.22
登録日 2024.11.02
婚約破棄と共に王都を追放された悪役令嬢エリシア。
彼女の罪は「王太子妃の座に執着し、ヒロインをいじめたこと」——とされていた。だがそれは、婚約者とその愛人がでっち上げた冤罪。
失意のまま辺境へと向かったエリシアは、亡き母から教わった薬草知識を活かして、美容と健康に効く“薬草水”を作り始める。
すると、村の婦人たちの肌がみるみる改善!口コミは瞬く間に広がり、美容水は爆発的人気商品に。
そんな折、王都で蔓延する「肌荒れ病」の対策として、エリシアの名が再び注目される。
さらには、かつて彼女を冷遇した王太子の弟、第二王子のライアスが彼女に興味を持ち……?
令嬢から薬草職人へ。いま、乙女の逆転劇が始まる!
文字数 25,918
最終更新日 2025.04.15
登録日 2025.04.15
ガリガリの身体付きをしたドレイン。桃色の瞳を分厚い前髪で隠した彼女の職業は娼婦だ。性行為をして絶頂に達すると目から宝石を生む『貴石人(きせきびと)』ということを隠し、今日も安宿で客を取る。
ある日、常連客に依頼されて出たパーティーにてドレインは一人の男と出会う。まるでお姫様を相手にしてくれているような扱いと見たことの無い温かな瞳に、彼女は戸惑い、逃げてしまう。やがて再び出会ってしまったことにより、ドレインの心に知らなかった感情が芽吹きだす。
愛に飢えた娼婦と恋に落ちた騎士が、心を寄せ合うまでの物語。
登録日 2014.04.19
【あらすじ】
七年前、最愛の恋人を事故で失った藤崎。
時を止めたまま、小さな花屋「さんざし」で花に語りかけるように生きてきた。
誰かを再び愛することは、裏切りになるのでは――そんな恐れが胸を締めつける。
ある日、店に訪れた真宮は亡き恋人にどこか似た面影を持ちながらも、真っ直ぐで不器用なやさしさを隠さない人だった。
真宮のひたむきな眼差しに触れるたび凍りついた心は少しずつ揺らぎ、閉ざしていた想いが解きほぐされていく。
過去に縛られたままでは進めない。
それでも怖い。
けれど――「もう一度、愛していい」と思える日が来るなら。
喪失の痛みを抱えた男と、新しい未来を願う青年。
二人の想いは巡り、やがて季節の花のように鮮やかに咲き誇る。
切なさの果てに辿り着く、真実の恋の物語。
文字数 76,027
最終更新日 2023.10.01
登録日 2023.05.15
拡張型心筋症と診断されて5年。隆介は焼津アルプスを再び歩くことを決意した。玄関の下駄箱から山歩きの靴を取り出すと、亡き妻・三津子との思い出が蘇る。植物を愛し、「自然は最高の芸術家よ」と語っていた彼女。玄関脇には、三津子が育てていたシャクナゲが今も静かに咲いている。
5年前、三津子を失った直後の山歩きは、ただ寂しさから逃れるためだった。だが今は違う。病と向き合い、残された時間の大切さを知った今、同じ一人旅でも心は孤独ではない。むしろ、三津子が愛した自然の息吹に触れることで、深い充足感を覚える。
花沢の里から満観峰へと続く道で、ツワブキの黄色い花を見つける。「秋の山を照らす小さな太陽ね」。三津子の言葉が耳元でよみがえる。頂上からの眺望は5年前と変わらず、駿河湾、富士山、南アルプスの山々が美しく広がっていた。
下山途中、隆介は静かに微笑む。これが最後の山歩きになるかもしれない。でも今、この瞬間は、何物にも代えがたい宝物となった。家に戻り、夕暮れの中で咲くシャクナゲを見上げながら、「また来られるといいな」とつぶやく。それは願いであり、祈りであり、そして新たな決意でもあった。
文字数 2,536
最終更新日 2025.02.24
登録日 2025.02.24
新しい物語
紀元前0世紀前後、佐久平には弥生の集落が生まれ、
豊かな水と大地に支えられ、繁栄が広がっていった。
しかし、自然はいつも人に味方するわけではない。
浅間山の噴火、気候の揺らぎ、川の氾濫。
それらは次第に人々の暮らしを追い詰め、
かつての豊かな地は、やがて“人の住めない場所”へと変わっていった。
それでも、人は生きる。
時代は移り、群雄割拠のような古墳時代が訪れる。
外からの力が入り、土地をめぐる争いが生まれ、
佐久平は再び人の営みを取り戻し始める。
その頃、
浅間山の大森林――人を拒む深い森の奥に、
ひっそりと生き続けていた集団があったという。
この物語は、
その“森の民”と佐久平の人々が織りなす歴史を、
三つの章に分けて描くものである。
文字数 30,455
最終更新日 2026.04.05
登録日 2026.03.17