「纏」の検索結果
全体で1,235件見つかりました。
神とも崇められる最強種である竜人族の竜王フィリクス。彼の悩みはただ一つ。いまだ運命の番が現れないこと。可愛いうさぎ獣人の番といちゃいちゃ過ごすかつての冷徹眼鏡宰相を、涙目でじっとりと羨む日々を送っていた。
雷鳴轟く嵐の夜、遂に彼の耳に長年探し求めていた番の声が届く。夢にまで待ち望んだ愛する番が呼ぶ声。だがそれは、今にも失われそうなほど弱々しい声だった。
そのころ、弱小国の宿命として大国ドラードの老王に召し上げられるはずだったアスタリアの王女アイリスは、美しすぎるゆえに老王の寵愛を受けることを恐れた者たちの手によって、豪華な花嫁衣装に身を包んだまま、頼りない小舟に乗せられ、海の上を彷徨っていた。
必死に抗うものの、力尽き、海底へと沈んでいくアイリス。
(お父様、お母様、役立たずの娘をお許し下さい。神様、我が魂を身許に捧げます……)
息が途切れる最後の瞬間、アイリスは神の姿を見た。キラキラと光る水面を蹴散らし、美しい黄金色の竜が、真っ直ぐにアイリス目指してやってくる。アイリスの国、アスタリアの神は竜だ。アスタリアを作り、恵みを与え守ってくれる、偉大で優しい竜神様。代々そう言い伝えられていた。
(神様……ああ、なんて、美しいの……)
竜と目があった瞬間、アイリスはにっこり微笑み、ゆっくり意識を手離した。
今にも失われそうな愛しい命。フィリクスは自らの命を分け与えるため、アイリスの意思を確認しないまま婚礼の儀式を行うことに。
運命の番としてようやく巡り合った二人。
しかしドラード国では、海に消えたアイリスを失ったことで老王の逆鱗に触れ捕らえられたラナード王子のため、『忘れられた王女』として虐げられていたミイナが、アイリスの行方を追って旅に出る。
醜さゆえに誰にも愛されなかったミイナ。彼女もまた、竜に纏わる数奇な運命を抱えていた。
竜の溺愛と自らの使命に翻弄される立場の違う二人の王女。果たして二人の運命は?
愛の強すぎる竜人族✕愛を知らない不憫系美少女の溺愛ハッピーエンドストーリーです。
作品はすべて、小説家になろう、カクヨムに掲載中、または掲載予定です。
完結保証。完結まで予約投稿済み。毎日21時に1話更新。
文字数 62,587
最終更新日 2026.02.09
登録日 2023.01.31
朝比奈純平(攻め)
苦学生。鏑木の罪を被る
鏑木慎一(受け)
純平に弱味を握られ、肉体関係を強要される
あらすじ
朝比奈純平は、同じ学部の鏑木慎一のことが苦手だった。ある日彼が起こした交通事故によって、純平の人生は大きく狂わされてしまう。
文字数 142,807
最終更新日 2025.03.03
登録日 2025.02.16
文字数 275,868
最終更新日 2025.11.26
登録日 2025.05.26
──炎と無。
決勝の鐘が、静かに鳴り響いた。
灼熱の火柱が吹き上がる闘技場。
観客席は息を飲み、舞台の中央に立つ二人の存在を見守っている。
「これより──《第一学園精霊トーナメント・決勝戦》を開始します!」
華やかな司会の声が響く中、ゆっくりと歩み出る少年。
リオ=バーンレッド。
入学初日に《基本属性最強》の火の精霊《イグニア》と契約しながらも、
一切の武器も魔具も用いず、己の拳一つで戦い抜いてきた異端のファイター。
紅蓮の炎を纏いながら、彼の肉体はまるで鋼のように引き締まっている。
対するは、静かなる気品を纏う少女。
シエラ=アルフィネ。
第一学園の絶対的存在にして生徒会長。
契約する精霊は、あらゆる能力を“無”へと還す《ゼロの精霊》──《ノルデン》。
白銀の髪を風に揺らし、冷ややかな眼差しでリオを見据える。
(ようやく……ここまで来た)
入学式の日、ただ落としたハンカチを拾ってくれた──それだけのきっかけだった。
けれど、その一瞬で、彼は生徒会長シエラに一目惚れしてしまった。
ただ話したかった。笑ってみたかった。
だが、彼女は“生徒会長”という高嶺の花で、周囲すら近寄らせない壁の向こう側にいた。
ならば──
拳と炎で、正面から突破するしかない。
「俺はあんたに、伝えたいことがある」
「その言葉、私を倒せたら聞いてあげる」
風が止む。
シエラが静かに手を掲げ、無の力が空間を侵食する。
「──すべてを静止せよ。《虚無領域》〈アブソリュート・エリア〉」
全ての術式、全ての魔力、その発動を拒絶する無の結界が広がっていく。
だが、リオは豪快に笑った。
「だったらちょうどいい。拳には、無効も何も関係ねぇ!」
背後で咆哮する火の精霊《イグニア》。
リオの両拳に、炎の奔流が宿る。
紅蓮の闘志と、静謐なる無がぶつかり合う。
拳 vs 無。激情 vs 理性。
その激突の先にあるのは、想いの告白か、敗北か。
文字数 61,918
最終更新日 2025.07.15
登録日 2025.07.15
貴族の娘フランカは、才色兼備の姉、アリーチェになにもかも劣っていた。
ある日、森で魔女と出会ったフランカは、魔女に「ひとつだけなんでも願いを叶えてあげる」と言われる。ずっと注目されない人生を送っていたフランカは、魔女に言った。
「私、モテたいです!」
こうして、魔女の魔法によりフランカは〝異性を虜にする香り〟を放つ体になった。
念願のモテモテ人生! と思いきや、四六時中男性に追われる辛さを身をもって実感したフランカは、元の体に戻りたいと望む日々を送ることとなる。
十七歳になり魔女と再会を果たしたフランカは、やっと解呪をしてもらうことに成功。
香りを纏わなくなったその瞬間、今まで求婚してきた男性全員が自分から離れていった。……ただひとり、魔法学園に通っていたころからずっと自分に猛アプローチをしてきた公爵令息、リベラートを除いて。
「俺は変わらず、君が好きだ。大好きだ!」
「なんでまだ好きなんです!?」
※小説家になろう、カクヨムにも投稿しております
文字数 104,799
最終更新日 2021.09.09
登録日 2020.10.24
警察官の花巻玲子は、炎に包まれた埠頭で対峙する鎧騎士と蜥蜴の怪物の姿を目撃した。それはこの世のものとも思えない、地獄の様相を呈していた……。
独自に発展した田舎町・水門市には謎の麻薬“アンリミテッド”が蔓延していた。麻薬の売買の元締めである池田組は、客分である篠崎治郎を裏切り者として処断する事を決定する。しかし治郎は、自ら宿敵と決めた仏の微笑みを湛える青年・青蓮院純と、孤高の空手家・明石雅人への復讐に憑りつかれていた。昏睡状態にある、恋人の平山里美の親友を目覚めさせる手助けをするべく純は“アンリミテッド”への敵意を膨らませる。そして雅人も亦、“アンリミテッド”の陰にある野望を叩く為に再び水門市を訪れたのであった。人を怪物に変える麻薬の正体とは何か。炎を纏って現れる怪物とは? 鎧騎士の敵であるオーヴァー・ロードとは!? 今、血で血を洗う戦神たちの曼陀羅が解き放たれる。
※この作品はフィクションであり、実際の人物・団体・事件・神話とは一切関係ありません。又、作中に登場する、反社会的行為やそれを擁護しているともとられかねない発言、並びに人種や性別による差別的な言動は、これを推奨するものではない事を明記致します。
文字数 434,017
最終更新日 2021.09.27
登録日 2019.05.01
『キャー!! この人、とっても痴漢ですっ!!』
人生でこんな台詞をJKに言われたことがある奴はいったいどれだけいるのだろう。
少なくとも前世で余程の悪行を働いていない限りはこんなレアな台詞を言われることはそうそう無いだろう。そしてそんなレアな台詞を宣うレアキャラが平々凡々な俺に付き纏って来るなんてさらにあり得ないレア展開だろう。そんな痴漢常習者の俺が繰り広げるピンクな青春ラブコメである。
『いや、俺は痴漢常習者じゃないし、冤罪だからな!』
これはそんな痴漢認定された俺が繰り広げる悪夢のようなラブコメである。
※小説家になろう様、ノベルアッププラス様でも公開中です。
文字数 175,871
最終更新日 2026.07.04
登録日 2023.06.10
ここは神・人・鬼が共存する世界。
しかし長年、強大な力を持つ神と鬼が争いを繰り広げており世界は混乱していた。
そろそろこの状況を何とかしなくては!
…そう、考えていたんだ、俺は。
それなのに!ある日突然、陛下は言った。
「すまない、ユラハ。手が滑って異世界から数名、人を召喚してしまった。」
「くそったれ!!!!」
只でさえ忙しいのに何て厄介なことをしてくれたのか!
しかも陛下は、その召喚した人達と俺を新しく宰相に任命するとか言い始めた。
それって、あれですね?
慣れない異世界に戸惑う人達を俺が纏めろって事ですよね?
……あれ?何かこの異世界人たち…纏まってくれないんですけど。
ダレカタスケテ??
しかも、異世界人たちの中には元の世界の記憶が無い人がいるらしい。
記憶を取り戻す?うん、頑張って?俺は関係ないよね??
七人の小人ならぬ、七人の新宰相たちの王宮ドタバタコメディーです。
隠された、異世界人たちの過去とは?
過去の記憶と、今の記憶が絡み合う。
◇ ◆ ◇
無断転載は固く禁止いたします。
ストーリーや、展開、設定などを真似するのもおやめ下さい。
タイトル変更しました。
文字数 10,772
最終更新日 2018.08.27
登録日 2018.08.09
峰岸 瑠衣は、二つ年下で幼馴染の森本 克樹に、長年に渡りストーカーに付き纏われていた事実を告白される。ストーカーは瑠衣に近付く克樹に対し警告をし続けており、瑠衣は、その存在に気が付かなかった自分を激しく責めた。
克樹の苦悩を晴らす方法は無いかと、大学に入って初めて出来た親友である遠野 郁真に相談する瑠衣だったが、その行為が、自分のコミュニティ内に瑠衣の人間関係全てを閉じ込めて置きたかった克樹の逆鱗に触れる。
そんな瑠衣に対し、克樹は、自身に付き纏い続けてきたストーカーの正体が、瑠衣自身である事実を突きつける。
そして、無意識化で克樹の家を訪れては、『峰岸 瑠衣を解放せよ』という警告文を郵便受けに投函していく瑠衣を、記憶が無い事を利用して毎晩激しく犯し続けていた事実を、克樹は、監視カメラで撮影し続けてきた動画を通して、瑠衣に突きつけるのであった。
年下幼馴染の、深過ぎる執着愛。人間関係の全てを把握し、管理し、愛する者に近付く全ての存在に鋭い目と牙を向ける幼馴染と、主人公の愛の行方は?
❇︎睡眠姦、ストーカー表現有りの為、苦手な方は御遠慮下さい。
❇︎加筆修正し、再アップした物になります。ご理解の程よろしくお願いします。
文字数 89,333
最終更新日 2022.07.15
登録日 2022.07.12
──炎と無。
決勝の鐘が、静かに鳴り響いた。
灼熱の火柱が吹き上がる闘技場。
観客席は息を飲み、舞台の中央に立つ二人の存在を見守っている。
「これより──《第一学園精霊トーナメント・決勝戦》を開始します!」
華やかな司会の声が響く中、ゆっくりと歩み出る少年。
リオ=バーンレッド。
入学初日に《基本属性最強》の火の精霊《イグニア》と契約しながらも、
一切の武器も魔具も用いず、己の拳一つで戦い抜いてきた異端のファイター。
紅蓮の炎を纏いながら、彼の肉体はまるで鋼のように引き締まっている。
対するは、静かなる気品を纏う少女。
シエラ=アルフィネ。
第一学園の絶対的存在にして生徒会長。
契約する精霊は、あらゆる能力を“無”へと還す《ゼロの精霊》──《ノルデン》。
白銀の髪を風に揺らし、冷ややかな眼差しでリオを見据える。
(ようやく……ここまで来た)
入学式の日、ただ落としたハンカチを拾ってくれた──それだけのきっかけだった。
けれど、その一瞬で、彼は生徒会長シエラに一目惚れしてしまった。
ただ話したかった。笑ってみたかった。
だが、彼女は“生徒会長”という高嶺の花で、周囲すら近寄らせない壁の向こう側にいた。
ならば──
拳と炎で、正面から突破するしかない。
「俺はあんたに、伝えたいことがある」
「その言葉、私を倒せたら聞いてあげる」
風が止む。
シエラが静かに手を掲げ、無の力が空間を侵食する。
「──すべてを静止せよ。《虚無領域》〈アブソリュート・エリア〉」
全ての術式、全ての魔力、その発動を拒絶する無の結界が広がっていく。
だが、リオは豪快に笑った。
「だったらちょうどいい。拳には、無効も何も関係ねぇ!」
背後で咆哮する火の精霊《イグニア》。
リオの両拳に、炎の奔流が宿る。
紅蓮の闘志と、静謐なる無がぶつかり合う。
拳 vs 無。激情 vs 理性。
その激突の先にあるのは、想いの告白か、敗北か。
登録日 2025.07.12
「貴方の事……もぉ好きじゃない…」
と告げたのは彼の為……貴方の未来の為に……
彼はいつも学園で1人空ばかりみていた子。黒い髪をぼさぼさに伸ばして前髪すら切らないから顔だって見えないし、ボロボロのシャツを纏っていかにも貧民な子。クラスでも浮いてたし友達だって居ないし、彼に話しかけようとする人なんて私ぐらいだった。
そんな彼が気になり、いつしか世話を焼きはじめそして彼のパトロンへと成り上がり行く行くは有閑マダムになる夢をみるお馬鹿な女の子のお話です。
文字数 10,812
最終更新日 2022.10.18
登録日 2022.10.18
過去から現在、現在から未来へ。一体何を伝え、何を守っていけばいい?
未来が見えない今だから、一度全ての正義を疑おう。
1991年、湾岸戦争の最中、未曾有の狂気が世界を襲った。
ドラキュラによる侵略戦争が始まった。
成す術を持たない人間を、サキュバスが支援しようとするが、それが乱世の幕開けとなる。
交錯する正義、交錯する思惑……世界は混沌に堕ちる。
そして世界は狂い、45年——。
サキュバス王国第二王女リリア・テレジアは、事件に巻き込まれた結果、狂気を纏った男と出会う。
純粋無垢な少女に、全てを知り尽くしたような男……。
この出会いが世界の命運を握っていく。
文字数 223,065
最終更新日 2023.10.27
登録日 2023.07.19
時はリリシア歴100年。
度重なる戦争、貧困の差により人類はその数を減らしていた。
とある王国の小さなはずれ町「クロノシア」、そこに「救世主(メシア)」が降臨したという噂があった。
メシアは白き衣を纏い、常人には不可能なことも可能にする"神の力"を持っていた。
しかしそのメシアは人助けの対価として大きな代償を求めるという…。
文字数 13,177
最終更新日 2019.09.05
登録日 2019.07.05
古くから神々の伝承が残り幾多の信仰、伝説の眠る大陸が存在していた。
その名は"レムリア大陸"。
5つの大国と7つの小国が統治する大陸にて、四年に一度の"レムリア会議"が開かれる。
その会議にて、ある大国の言動が平和だったレムリアを地獄へと誘った。
"大陸統一案"ー
5つの大国と7つの小国を1つに纏めあげる馬鹿げた話。
そんな話に乗る者等居ない、もし統一したのならば幾年も続いた王政と国々の歴史の伝承はどうするのか?
挙句には誰が大陸全土を支配、又は統治するのか議論となり、その議題は軽く受け流す程度で終わるはずだった。
レムリア会議が終わって一ヶ月、変化は一瞬で起きる。
馬鹿げた"大陸統一案"は、密かに4つの大国が動き出したのだ。
真っ先に狙われる小国は、直ぐ様隣国と手を取り合い対抗する中、たった1つの小国が対抗小国とは程遠い位置、2つの大国に挟まれた場所でピンチに陥る。
苦肉の策にて、百戦錬磨の傭兵の二人組"隠者の弾丸"(ハーミットブレッド)に破格の金額で依頼する。
時代は魔法、剣といった武器が主流の中で、時代遅れの異形の弓使いが猛威を振るう。
"隠者の弾丸"
異形の自動射出連射機能を取り付けたライフル型ボウガンを手に取り、狙った獲物を必中させる凄腕の傭兵スナイパー。
その正体は兄妹であり、異常なまでに金に固執する守銭奴であったのだ。
負け戦、存亡の危機に晒されている小国の奇跡の躍動と、兄妹の異常なまでの金の執着の物語である。
※HOTランキング最高31位、ここから更に成長できるように頑張ります!
文字数 133,269
最終更新日 2018.09.19
登録日 2017.07.04
私、村山明夫は小さいながらもデザイン会社を立ち上げ、大手の広告代理店との取引も出来るなど、順調に軌道に乗っていた。私は幼少の頃から夢を持っておりその一つが経営者として会社を持つ事であった。そして、一応その夢を実現させたので、次の夢を追うことにした。
次の夢、それは良い伴侶を得ることである。良い具合に友人の杉本から合コンの誘いが有りそれに参加した。
そこで知り合った畠中佐知江に私は強く惹かれた。所謂一目惚れというやつだ。
交際が深くなるにつれ、益々愛情が深まる私は彼女にプロポーズした。だが、彼女は結婚は出来ないという。訳を尋ねると彼女は学生時代に郷田絵里とその仲間に虐められ、犯された過去があり、更に今もつけまわされているという。そんな女だから結婚する資格などないし、私に迷惑が掛かるからと訴えるのであった。
彼女の辛い過去を聞くに及んで私は彼女を嫌になるどころか、逆に守ってあげたいと心底思った。私は今でも彼女をつけ回す坂下という男の動向を探る為探偵を雇った。探偵の調査によると上京した坂下はその地域を牛耳る組の構成員となっており、現在は組の雑用に忙しくとても佐知江につけ纏っている暇などないとのことであった。それでも彼女を私の家に匿い事実上の同棲生活を始めた。
同棲生活を始めた頃から私は怖い夢を見るようになった。ある日、私は坂下ともう一人佐知江を虐めていた成田淳子の二人を殺す夢を見るが、それは夢では終わらず現実に起きていた。彼らを憎むあまり、私は夢遊病者の如く自覚が無いまま、佐知江の復讐をしたのだろうか。
そして、次は郷田絵里を殺害すべく誘い出したとき探偵達が止める。事実は全て逆で、二件は佐知江の犯行であり、過去の事件も郷田絵里こそ虐めの被害者で、加害者が佐知江だと言う。真相は玉の輿を狙う彼女が私の同情を買うため嘘をつき、それを知った坂に強請られた故の殺人だった。そんなことは嘘だと叫んで目が覚めた。夢だったのかと安心する私の傍で、凶器を持った佐知江が私に襲い掛かって来た。これも夢なのか、それとも……。私は必死で防衛し反撃をした。漸く彼女から凶器を取り上げて、彼女を刺した。何度も何度も身体中を刺しまくった。やがて彼女は息絶えた。その時、私を心配した刑事の近藤がやって来て、今までの私の体験は全て現実ではなく、私の夢であると言う。では、私を佐知江が襲って来たのも夢だったのか? だが手遅れだ、佐知江は隣の部屋で血みどろで息絶えている。もう私には夢と現実の区別がつかなくなっていたようだ。
文字数 59,622
最終更新日 2023.05.29
登録日 2023.05.29
橘 薫は、繊細すぎる嗅覚を持つ28歳のアロマテラピスト。彼女の才能は、香りに付随する人の感情や記憶まで読み取ってしまうが、そのせいで、10年前の初恋の相手との突然の別れを象徴する「シトラス系の香り」を避けて生きてきた。
そんな薫の勤めるラボに、世界的なフレグランスブランド「ルナ・ノアール」とのコラボレーションが持ち込まれる。そして、その若き経営者として現れたのが、初恋の相手、神崎 蓮だった。
蓮は薫のことをビジネスライクに「橘様」と呼び、全く覚えていないかのように振る舞う。しかし、彼が手がけた新作フレグランス『エテルナ』は、薫が避けていたシトラス系をベースにしており、その香りを嗅いだ薫は、蓮との楽しかった過去と、彼が姿を消した際の強烈な悲しみの記憶に襲われ、パニックに陥る。
薫は、蓮が自分を忘れていないと確信し、彼の冷たい態度と香りの秘密を探り始める。調査を進めるうちに、蓮の突然の別れが、彼の父親の会社の秘密と、薫の安全を守るための苦渋の選択だったという真実を知る。そして、彼の新作『エテルナ』が、実は薫との思い出の香りを再構築したもの、つまり彼が薫を捜し求めていた証拠だと気づく。
薫は蓮の心に秘められた変わらぬ愛と苦悩の香りを「感じ取り」、二人はついに、過去の誤解を乗り越えて和解する。
過去の悲しい記憶に囚われた香りではなく、未来への希望を象徴する「二人だけの新しい香り」を共同で調香することを決意する二人。それは、マグノリアとサンダルウッドを基調とした『ラヴィ・ヌーヴォー(新しい人生)』と名付けられる。
この香りを纏い、過去を乗り越えた二人は、絆と愛の力を証明し、共に未来を歩み始める。香りの迷宮をさまよった果てに、真実の愛を見つけた、ビタースウィートな現代恋愛物語。
文字数 5,357
最終更新日 2025.11.04
登録日 2025.10.18
何故巨大ロボットが存在するのか、その様々な思考実験!
巨大ロボット。アニメや漫画やライトノベルの一隅を確固として占め続けてきたジャンル。その歴史は、巨大ロボットが何故その世界には存在するのかという理由付けの歴史でもあったと言えます。
今改めて巨大ロボットものを創作するのであれば「巨大ロボットが何故その世界に存在するのか」の理由は中々避けて通れないでしょう。
本作品は、それについて様々に考えてみた結果を纏めて見たもの。
色々な世界の色々な巨大ロボットが存在する理由、その理由を中心に、それぞれの世界と物語の始まりを少しづつ描写した、言わば独立した長編となりうる作品案のプロローグを集めた短編集で、各短編のタイトルはその世界の巨大ロボットが存在する理由とその世界が巨大ロボットもの作品となった時のタイトルとなっております。
千変万化、様々な巨大ロボット、様々な世界。
面白いと思う世界があれば、そして色々と参考になれば幸いです。それでは、よければどうぞ。
文字数 34,881
最終更新日 2020.08.22
登録日 2020.06.06