「仮面」の検索結果
全体で646件見つかりました。
ビッテルバーク辺境伯ジーンクリフトが首都から領地へ戻ると、隣り合わせの領地を管理するドリフォルト家の領主が死んだことで、その相続争いに巻き込まれた。
唯一の相続人である孫娘のセレニアは親戚に財産目当ての結婚を迫られていた。
アッシュブロンドの髪を下ろして喪服に身を包んだ彼女は、とても落ち着いていて澄んだ青い瞳は悲しみに曇っていたが、気丈に振る舞おうとする姿に心惹かれた。
一方セレニアもジーンクリフトにずっと憧れていて、五年前よりずっと立派になった彼に敵わぬ恋心を抱いていた。
コンプレックスを持った令嬢と辺境伯との契約から始まる恋愛。
「令嬢娼婦と仮面貴族」に登場した辺境伯の物語です。
文字数 131,926
最終更新日 2020.10.20
登録日 2020.08.10
「マリアは醜くて、見ていられないわ。今日から、この仮面をつけなさい。」
5歳の時に、叔母から渡された仮面。その仮面を17歳になった今も、人前で外すことは許されずに、ずっとつけています。両親は私が5歳の時に亡くなり、私は叔父夫婦の養子になりました。
私の婚約者のブライアン様は、学園ダンスパーティーで婚約を破棄して、お義姉様との婚約を発表するようですが、ブライアン様なんていりません。婚約破棄されるダンスパーティーで、私が継ぐはずだったものを取り戻そうと思います!
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
現実の世界のお話ではないので、細かい事を気にせず、気楽に読んで頂けたらと思います。
全7話で完結になります。
文字数 8,161
最終更新日 2021.11.13
登録日 2021.11.08
日本政府からあっさりと見捨てられた千葉県北部と茨城県南部。
しかし住民はといえば、元気にたくましく――というか、さして気にすることもなくフツーに暮らしていたりも。
そんな「セーグフレード領シモウサ」の防衛局司令に、若干16歳にして任命され、赴任してきた少女ルクフェネ・ティッセと、補佐に志願した地元の高校生・相馬圭が、抱え込んだコンプレックスに折り合いをつけながら成長し、そして想いを強めていく物語。
❖ルクフェネ・ティッセ❖
防衛局に司令として赴任してきた少女。アルテリウア、16歳。王族らしい。しかしその生まれをもって特別扱いされることを嫌い、自分をありのままに理解してくれることを望んでいる。おしゃれには無頓着。また、同世代との交友がなかったため、恋愛関係に疎い。
❖相馬圭 (そうま けい)❖
防衛局が置かれた取手市内に住む高校生。17歳。都内の大学へ進学する道が閉ざされたことを理由に、防衛局の補佐に志願した。少しでもルクフェネの役に立てるようになりたいと、もがく。姉・妹・母という家族構成からか、女子耐性が強い (無頓着ともいう)。
❖リバ❖
モミョ族 (外見的には長毛種の猫。尻尾が3本あって、背中にはコウモリのような大きな翼が生えており、ライオン並にでかい――が) の侵入者。不遇な種族の名誉を回復するため、手柄を立てようとしている。
❖カルナ・ウィーディルビルグ❖
セーグフレード領シモウサ総督。アルテリウア。28歳。圭から見ても相当な経歴の持ち主だが、飄々とした、とらえどころのない人物。ルクフェネとは旧知の間柄の模様。
❖コヨ・タキッシェ❖
シモウサにやってきた冒険者。ネズミかそれ近い種族の、いわゆる獣人。ルクフェネがいうには、その目的から、逸早く新たな土地にやってくることは理解できるが、査証が発行されるのが早過ぎるらしい。
❖木葉つぐみ (このは――)❖
圭の幼なじみ。17歳。圭のことが好きだが、想いを告げられないでいる。
❖二十日兎 (マルシェ)❖
正体不明のアルテリウア。シモウサには、ローブと仮面を依り代に現れる。かなり能力の高いアルテリウアと思われる。
❖精霊たち❖
下総国北部と常陸国南部の精霊たち。ケヤキちゃん、ジャモちゃん、ツムギちゃん、アヤメちゃん、カスミちゃん (+マリモちゃん)。
❖精霊たち(?)❖
シライちゃん (しらいっしー)、ウサギちゃん (兎田ぴょん)。
❖神々❖
下総国北部と常陸国南部の神々。香取の神、鹿島の神、筑波の神、牛島の神。
❖魔物(?)❖
チョーシュー・リーキ、かっぱのキューちゃん、コスモ星丸、まさかどくん、なあにちゃん。
文字数 253,425
最終更新日 2022.04.21
登録日 2020.10.13
公爵令嬢リリーは、顔に呪いを受けている。
顔半分が恐ろしい異形のものとなっていた彼女は仮面をつけて生活していた。
そんな彼女を婚約者である第二王子は忌み嫌い、蔑んだ。
「お前のような醜い女と付き合う気はない。俺はほかの女と結婚するから、婚約破棄しろ」
パーティ会場で、みんなの前で馬鹿にされる彼女。
――しかし。
実はその呪い、婚約破棄が解除条件だったようで――。
みるみるうちに呪いが解け、元の美しい姿に戻ったリリー。
彼女はその足で、醜い姿でも好きだと言ってくれる第一王子に会いに行く。
第二王子は、彼女の元の姿を見て復縁を申し込むのだったが――。
当然彼女は、長年自分を散々馬鹿にしてきた彼と復縁する気はさらさらなかった。
文字数 12,061
最終更新日 2023.03.30
登録日 2021.12.05
猫かぶり姉さんの悪事がバレて、ついに追放されることになりました。
これでやっと――え。レビン王太子が姉さんを気に入って、あたしに罪を擦り付けた!?
突然、追放される羽目になったあたし。だけどその時、仮面をつけた男の人が颯爽と助けてくれたの。
優しく助けてくれた、素敵な人。この方は、一体誰なんだろう――え。
仮面の人は……。恋をしちゃった相手は、あたしが苦手なユリオス先輩!?
※4月17日 本編完結いたしました。明日より、番外編を数話投稿いたします。
文字数 26,958
最終更新日 2020.04.22
登録日 2020.03.29
重い病気でほぼ寝たきりだったさららは、稀代の悪女である公爵令嬢シャルロッテに転生する。婚約破棄され、森の中の不気味な屋敷で使用人として働くこととなるが、乳母と暮らす屋敷の主人は転生直後に森で彼女を助けてくれた仮面の男性シュヴァルツであった。
彼との再会を喜ぶシャルロッテだが、「俺は貴様が大嫌いだ」「復讐のために貴様をこの屋敷へ雇った」と言われ、処女だと信じてもらえないまま強引に抱かれる。
それでもシャルロッテはシュヴァルツが好きで彼に尽くそうとし、明るく健気に使用人としての暮らしを楽しむ。自由に歩ける、走れる、誰かのために働ける。そんな当たり前のことが前世が病人であるシャルロッテには尊い幸せに感じるのだ。
シュヴァルツが彼女を恨む理由は……?仮面の下の彼の素顔とは……?
文字数 61,601
最終更新日 2023.02.26
登録日 2023.01.29
女子中学生。中学生がたばこ吸ちゃいけないのはわかっています。でも吸っちゃっている私達。
朋絵、美奈子、そして私、沙奈枝の3人は集まって隠れてたばこ吸っています。
たばこも吸える場所少ないし、まして中学生がたばこを吸う場所なんて今や宝箱探しの迷宮ダンジョンだよね。
たばこも高いし、おこずかいじゃ足りない。
援助交際を3人ではじめて知った。私達は究極のファザコンだったということ。
お父さんとのセックスはすぐにできた。
だって自分の娘といっても、それなりに成長した女なんだもん。
そして私たちは自分の父親にはまっていく。
血の繋がった実の父親の子供を欲しくなる私達。
でも家庭は壊したくない。
私達は知恵を絞り親たちを快楽と共に幸せの道へと導く。
仮面夫婦もここまでくれば、完全夫婦。
そして私たちはパパの子を孕んでいく。
こんな3家族の世間じゃ異常って言われるかもしれないけど、こんな家族付き合いがあってもいいんじゃない。
*中学生がたばこや飲酒をするシーンがあります。
あくまでもこれはストリー上のフィクションです。中学生がたばこ吸っちゃいけないよ。
でもさ、恋愛はどんなかたちになるかはわかんないよね。
たとえばそれが、血の繋がったパパだっただけなんだよ。
文字数 121,744
最終更新日 2024.01.16
登録日 2021.08.24
「おめでとうございます。奥様はご懐妊されています」
目が覚めたらいきなり知らない老人に言われた私。どうやら私、妊娠していたらしい。
「だが!彼女と子供が出来るような心当たりは一度しかないんだぞ!!」
そして、子供を作ったイケメン王太子様との仲はあまり良くないようで――?
そこに私の元婚約者らしい隣国の王太子様とそのお妃様まで新婚旅行でやって来た!
っていうか、私ただの女子高生なんですけど、いつの間に結婚していたの?!ファーストキスすらまだなんだけど!!
っていうか、ここどこ?!
※完結まで毎日2話更新予定でしたが、3話に変更しました
※他サイトにも掲載中
文字数 294,995
最終更新日 2022.07.17
登録日 2022.02.14
七福市消防局第二方面大黒谷消防署の特別救助隊員二番員である俺、堂島篤司は、「鉄仮面」と渾名され、女子連中からクスクス陰で笑われている。
その渾名を広めたのは、一番員で副隊長である日浦和樹。
軟派で女の尻ばかり追いかける無駄にイケメンの日浦に昔救助されて以来、やつは実は俺の憧れだ。
ある日、鉄仮面が原因で離婚した俺に、日浦は何故か馴れ馴れしく接して来て……。
R18には※しています。
【完結】失恋した消防士はそのうち陥落するの笠置と橋本も出ています。
参考資料
「鎮火報」 「埋み火」
講談社 日明恩
「東京消防庁芝消防署24時すべては命を守るために」
講談社 岩貞るみ子
その他、インターネット等参考にしました
文字数 133,902
最終更新日 2023.12.31
登録日 2023.09.01
王太子であるセドリックは、他人の心の声が聞けると言う魔道具を手に入れる。
彼は、大好きな婚約者が、王太子妃教育の結果、無表情になってしまった事を寂しく思っていた。
婚約者の本音を聞く為に、魔道具を使ったセドリックだが・・・
文字数 3,926
最終更新日 2022.07.22
登録日 2022.02.18
貴族の愛妾をしているアルベールは、主人の『人形』だった。檻のような屋敷の一室で、ある晩、アルベールは仮面をつけた男と出会う。
暗殺者✕貴族の愛妾。
※春森夢花様主催の「闇BL企画」参加作品です。
※バッドエンドです。
※ムーンライトノベルズさんでも公開しております。
文字数 7,761
最終更新日 2023.12.14
登録日 2023.12.14
口数が少なく常に鉄仮面を被る公爵家嫡男。
王族に連なる血筋で容姿端麗、頭脳明晰の騎士科首席。
恋愛結婚が推奨されるこの国で、珍しく彼には幼い頃からの婚約者がいるが、周囲(一部を除く)はそれを憐れんでいた。
何故なら相手は飛び抜けた美人でもなく、裕福でもない田舎の子爵家令嬢。
強いてあげるならば、成績優秀者で在籍クラスの首席。
周囲(一部を除く)は勝手な詮索をして時には絡んでくるが、気にせず構わず穏やかに幸せな日々を過ごす2人の物語。
文字数 5,463
最終更新日 2022.10.16
登録日 2022.10.16
『離縁』『真実の愛』『仮面の歌姫』『最愛の母(故人)』『裏切り』──私が手に入れた人生のカードは、いつの間にか『復讐』という役を形作っていました。
文字数 24,920
最終更新日 2022.03.20
登録日 2022.03.13
若くして国王となったユーティス=レリアードは、愚王と呼ばれていた。
幼少の頃に毒を盛られた後遺症でネジが飛んだのだろうともっぱらの噂だった。
そんなユーティスが幼い頃縁のあった薬師の少女リリアの元を訪ねてくる。
用件は「信頼できるリリアに宮廷薬師として王宮に来てほしい」というもの。
だがリリアは毒と陰謀にまみれた王宮なんてまっぴらごめんだった。
「嫌。」の一言で断ったところ、重ねられたユーティスの言葉にリリアはカッとなり、思い切り引っぱたいてしまう。
しかしその衝撃によりユーティスは愚王の仮面を脱ぎ、再び賢王としての顔を町の人々に向ける。
リリアは知っていた。そのどちらも彼がかぶっている仮面に過ぎないことを。
だけど知らなかった。それら全てが彼の謀略であることを。
すべては、リリアを王妃にするためだった。
張り巡らされたユーティスの罠に搦めとられたリリアは、元ののんびりした生活に戻ることはできるのか。
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本編完結しましたが、書ければ番外編など追加していく予定です。
なろうにも掲載していますが、構成など異なります。
最終章は、こちらではじれじれ編。
なろうは、一発殴りに行っての砂糖吐く激甘仕様(アイリーン無双入り)です。
どっちも書きたくてこうなりました……。
※無断転載・複写はお断りいたします。
文字数 111,928
最終更新日 2020.05.16
登録日 2020.04.02
瑞希は友達との賭けに負けてハッテンバに潜入することに。
瑞希はハッテンバの中に入り、軽く様子を見て帰るつもりだった。
しかし、そこで出会ったゲイの男に誘われるままハッテンバの奥へと足を踏み入れてしまう。
瑞希は男に促され、ためらいながらもフェラチオや兜合わせで絶頂に達する。
その日から瑞希の中の女性が蠢動を始める。
女装やアナニーに没頭するが、自分は男だという自意識にこだわる瑞希。
その自意識を恋人の環や友達に少しずつ剥がされ、徐々に女が顔を出す。
ある日、友達5人から輪姦され快感を貪る瑞希は、友達から「お前は女だ」と告げられ激しく抵抗するも泣きながら受け入れる。
このことをきっかけに瑞希は性自認の呪縛から解放され、相手が望む性別に自在に変化できるようになる。
ある日、男の娘が多く集まるというハッテンバに美少女マスクを着けた男の娘が突如として現れる。
主人公の瑞希が男性という性自認にこだわりながら、徐々に壊れていく過程をお楽しみください。
(作中に同性愛を揶揄するような表現が用いられています。演出上の必要があり用いているものですが、そのような表現が苦手な方は購読をお控えください)
文字数 216,582
最終更新日 2018.11.07
登録日 2018.09.30
占星術により、最も国を繁栄させる子を産む孕み腹として、妃候補にされたルーリク・フォン・グロシャーは学院の卒業を祝う舞踏会で第一王子から断罪され、婚約破棄されてしまう。
悲しみにくれるルーリクは婚約破棄を了承し、領地に去ると宣言して会場を後にするが‥‥‥
すみません、シリアスの仮面を被ったコメディです。冒頭からシリアスな話を期待されていたら申し訳ないので、記載いたします。
男性妊娠可能な世界です。
魔法は昔はあったけど今は廃れています。
独自設定盛り盛りです。作品中でわかる様にご説明できていると思うのですが‥‥
大きなあらすじやストーリー展開は全く変更ありませんが、ちょこちょこ文言を直したりして修正をかけています。すみません。
R4.2.19 12:00完結しました。
R4 3.2 12:00 から応援感謝番外編を投稿中です。
お礼SSを投稿するつもりでしたが、短編程度のボリュームのあるものになってしまいました。
多分10話くらい?
2人のお話へのリクエストがなければ、次は別の主人公の番外編を投稿しようと思っています。
文字数 76,003
最終更新日 2022.11.30
登録日 2022.01.28
初恋の王子様だと思っていたイケメン騎士が性犯罪者になってしまい、失恋して婚約解消の運びとなった、貧乏令嬢出身女騎士サンディ。
彼女が酒場でやけ酒していたところ、仮面をつけた綺麗な魔術師に持ち帰られてしまう。
次に気づいた時には、牢屋の中にいたサンディ。鎖で吊るされたまま、彼女は彼に――?
※ムーンライト様の完結作品です、全9話予定。R18に※
文字数 8,058
最終更新日 2021.12.05
登録日 2021.12.04
ある日、ミーナは鮮烈な一目惚れを経験した。
娼館から出てきたその男に抱いてもらうため、ミーナは娼館に駆け込み1日だけ働けないか娼館の店主へと交渉する。ミーナがその男に娼婦としてつくことになったのは、「仮面デー」と呼ばれるお互い素顔を隠して過ごす特殊な日で――……。
※男は太っていて脂ぎっている方がより素晴らしいとされ、女は細く印象の薄い方がより美しいとされる美醜逆転的な概念の異世界でのお話です。
主人公のミーナは異世界転生していますが、美醜観だけ影響する程度でありそれ以外の大きな転生要素はありません。
!直接的な行為の描写はありませんが、そういうことを匂わす言葉はたくさん出てきますのでR15指定しています。苦手な方はバックしてください。
見なくても全く影響はありませんが、「気付いたら異世界の娼館に売られていたけど、なんだかんだ美男子に救われる話。」と同じ世界観のお話です。
※小説家になろうさんでも投稿しています。
文字数 35,644
最終更新日 2023.03.03
登録日 2023.03.03
「お前は女のくせに出しゃばり過ぎだ。よって、婚約破棄をする!」
『冰の令嬢』『笑みなき鉄仮面』などの蔑称を持つエルランド子爵家の一人娘のヒストリカは、婚約者にそう宣言された上に貴族学校時代の親友に婚約者が奪われていたことを知る。
夜会の場でこっぴどく傷物認定されたため、もう自分の貰い手はいないだろうと令嬢人生に諦めの終止符を打つヒストリカだったが、具合が悪そうにしていた男性を助けたことにより運命が一変。
社交会では醜悪公爵と囁かれるエリクと婚約する運びとなる。
エリクはもともと王城お抱えの天才宰相と持て囃されていたが、病気を患いそれが原因でゲッソリとした容貌をしていた。
しかし、幼少期からスパルタ教育を施され辞書よりも多い知識を持つヒストリカは、エリクの病気に心当たりがあって……。
これは、頭脳明晰でメンタルつよつよだけどちょっぴりズレた女の子が、仕事中毒メンタルぼろぼろ公爵様を人間らしい生活に戻していくうちに、自分の感情を思い出したり、ざまぁしたり、幸せになったりするお話。
※最初はちょっぴり頼りないヒーローですが、主人公が漢にしていきますのでご安心を。
文字数 99,724
最終更新日 2023.01.30
登録日 2023.01.18
ポラリスは捨て子だ。男子のいないスターライト公爵の養子となり、王族の傍仕えとして5歳で城にあげられた。王太子教育を放棄し、代わりに課題や執務。奴隷のような毎日。だって仕方ない。自分は常にフルフェイスの仮面をかぶっているんだもの。公爵家では厳しくも大切にしていただいたけれど、城に上がる時、こう言われた。
『お前は二目とみられない容貌だから、絶対に仮面を外さないように。』
公爵家では鏡も池もなかったから、自分の顔は分からなかった。
しかし、学園を卒業する日。
パーティーの席で意地悪な王太子に仮面をはぎ取られる。
しかし、その顔は、アレクサンドライトのように角度によって青にも緑にも見えるアーモンドアイに長い睫毛、通った鼻筋。小ぶりでぷるんとした桜色の唇。
醜いどころか、誰もが見惚れる美しい容姿で。
しかも、今は亡き前の正妃に瓜二つの顔だった――――――。
暗殺される運命の中、攫ってくれた赤毛の盗賊ジャン。
追っ手をかいくぐった先にあるのは。
文字数 42,992
最終更新日 2022.08.31
登録日 2022.08.22