「見」の検索結果
全体で60,984件見つかりました。
気がついたら異世界へと転移していた。家もない、家族もいない、金もないアイリを拾ってくれたのは娼館のオーナー。見た目が少年のようなアイリを、娼館の清掃員として雇ってくれたのだ。
ある日、オーナーから「一回だけでよいから」と、娼婦として店に出るようにと頼まれる。少年のような見た目のアイリは、カツラをつけてできるだけ魅力的な女性になるようにと努める。
そのときの相手は騎士団第五師団長のウィルフォード。彼は潜入調査として娼館を訪れていたのだが、アイリのせいで女性恐怖症となり不能となる。
ウィフォードの身体を張った調査の結果、娼館のオーナーは捕まり、アイリは仕事と住む場所を失ってしまう。そんな彼女に救いの手を差し伸べたのは、やはりウィルフォードであった。
しかし彼は、あのときの娼婦が目の前のアイリであるとは気づいていない。アイリは使用人として、彼の屋敷で働き始めたのだが――
※R18作品です!!濡れ場表記があります。
文字数 106,431
最終更新日 2025.02.15
登録日 2024.12.14
菫が転生したのは、前世でプレイしていたファンタジー系乙女ゲームの世界だった。
ゲームが始まる学園の入学式で記憶が戻るという、テンプレ展開から始まった悪役令嬢ヴィオレッタの人生。しかし菫は、この悪役令嬢が悪役令嬢未満なことも思い出す。
ヴィオレッタは菫が推しだった攻略対象、リヒト王子の筆頭婚約者候補。そのためリヒト王子のイベントで、ちょいちょいその姿を見かけるキャラであった。
だが見かけるだけ。あくまで見かけるだけ。ヴィオレッタは作中でまったくヒロイン――モニカに絡んでこない。意地悪は当然、嫌味や悪口も一切言ってこない。
空気のように存在し、あげくリヒト王子ルートのラスト付近では、「自分も好きな相手がいるから身を引く」とさっさと退場する始末。
菫は思った。ヴィオレッタには、悪役令嬢にありがちな断罪回避のための画策や破滅の恐怖に怯える必要がない代わりに、改変するべきストーリー自体がないのだと。つまりヴィオレッタになった自分が彼の筆頭婚約者候補から外れるのは、不可避なのだと。
それならいっそ、ヴィオレッタが口にした「好きな相手」とやらを探してみようか。
そう考えた菫だったが、モニカと恋愛が始まるはずのリヒト王子の様子が、どうもおかしくて――?
※この作品は、『小説家になろう』様でも公開しています。
※『小説家になろう』にて、PV80万超えました。感謝!
文字数 37,016
最終更新日 2021.11.16
登録日 2021.10.24
『油断して媚薬を盛られたら何故か雄っぱいがおっきくなって乳が出た!?こっそり台所ではぁはぁしながら自分の乳を搾っていたら、上官に見つかった!!』の続編です。
レグロの告白イチャイチャ編です。
※♡喘ぎです。
※ムーンライトノベルズさんでも公開しております。
文字数 10,836
最終更新日 2023.07.31
登録日 2023.07.31
若さゆえに、快楽に溺れていく若者たち。
今まで知らなかった世界が広がり、彼らは少しずつ自分を見失っていく。
あの純粋で無垢だった日々には、もう二度と戻れない。
性というものを知って、大人に成長していく彼らの姿を描いたオムニバス官能小説。
※過激な描写が含まれています。苦手な方はご遠慮願います。
文字数 90,998
最終更新日 2026.08.08
登録日 2026.06.06
ロレンツォは星空を見るのが大好き。そんな彼は空が明るくなるまで星を眺めて、昼間は寝てばかりの生活。
勉学の時間も眠くて眠くて、なかなか勉強が進みません。
そんな彼を貴族たちは『星の王子様』と呼んで馬鹿にしていました。
ロレンツォにはヴァレリアというしっかり者の幼馴染がいました。ヴァレリアはロレンツォを会うたびにちゃんと勉強をするようにと注意してきます。
ロレンツォはそんなヴァレリアが苦手でした。
13歳になったロレンツォはある日、異国から来た踊り子のステージを見て心を奪われました。
彼はその踊り子に恋をしたのです。
このお話は、のんびり屋で勉強嫌いの王子さまが、恋を知り少し成長するお話です。
文字数 6,230
最終更新日 2022.11.08
登録日 2022.10.30
【唯一無二の調整スキルを使える最強の裏方が、戦闘ジャンキーと小型犬とともにダンジョンを冒険するようになる話】
調整スキルを持ち、武器や防具といった武具の調整屋を営んでいたカイル。
しかしアホな第三王子のせいで、王都追放処分を受けてしまう。
先行きは未定ではあるものの、いったん隣国の帝国へ向かい考えよう。
そうして旅を始めたカインは、道中の宿・街道や寄り道のダンジョンで、戦闘ジャンキーな冒険者や言葉を話す小型犬などを仲間にしつつ、調整スキルをフル活用して最強すぎる移動調整屋としてひそかに名を馳せていく。
※なろうさん、カクヨムさん、ノベマさんでも投稿しています。
※ちょこちょこあるガバは見逃してください。
HOT男性向け7位、ありがとうございます!(5/31)
文字数 132,128
最終更新日 2026.06.03
登録日 2026.05.28
伯爵令嬢であったミザリアは、3か月前に侯爵家嫡男のオズワルドに嫁いだ。
家同士の事業強化目的のための完全なる政略結婚だった。
婚約期間中も、贈り物もなし!デートもなし!エスコートも0。
そして、蓋を開けてみたらやはり
「あなたのことを愛することはない」
結婚そのものだった。
それなのに。
なぜか毎晩、閨を強要する夫。
痛くて、辛くてーーーー。
もう一体どうしたらいいか分からなかったミザリアだが
とあるお茶会で運命の出会いを果たす。
「まずは閨ごとが素晴らしいことをお伝えしたほうがお話が早いのですわ。
なので、閨ごとのレッスンをするスタッフがおりますの」
そう語ったのは、夜の貴族界を牛耳る女帝・ローズティアラ様。
その出会いからとある快感レッスンを受けることになって・・・。
愛されない貴族令嬢が、愛し・愛されたい貴族令嬢になるべく奮闘するストーリー
全22話 4万文字弱で完結してます!
【作者よりみなさまへ】
*同性愛の内容が含まれます。差別的表現ととる方は閲覧をおやめください。
*誤字脱字多数あるかと思います。
*初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ
*ゆるふわ設定です
★本作品は一応完結まで執筆済みですが、主人公ミザリアの第二の幸せは次回作に繋がっております。
→出戻り伯爵令嬢は、やっぱり今夜も夫に愛されたい (執筆中)
乞うご期待!
文字数 43,776
最終更新日 2022.09.25
登録日 2022.08.29
魔界にあるニンゲンを飼育販売するニンゲン牧場の見学会へようこそ!
・案内係が話しているだけ
・モラルとかない
・ファンタジーおぶファンタジー
アホエロ
♡喘ぎ
んほぉ系
淫語
小スカ
等性癖まみれご注意
赤ちゃんとか子どもとか出てきますがそういう行為は大きくなってからです!
Notショタでーーーす!
タグの割にえろくはない気がします
本編完結済
3/31 1話追加いたしました
4/3 2話追加いたしました
文字数 27,787
最終更新日 2024.04.03
登録日 2024.03.06
下半期に向けて、久々に既婚者サイトでの物色を再開したさちこ。
やっとこのサイトで超一流のイケメンを発見!
珍しく自分からいいねを押してメッセージを送ってみたところ、
すぐに好意的な返信があり、会うこととなりました。
その一部始終をお楽しみください。
文字数 19,317
最終更新日 2022.07.21
登録日 2022.07.11
【お知らせ】
連載再開は3/29になります。
※毎週日曜日更新です
俺の部屋の、俺のベッドの上で、俺の使用済みティッシュに顔を埋め、女性器をイジりながら悶える痴女。
「んっ///あっ、あんっ、あっ♡ヤバっ♡イきそう!イくっ!ィ゙くっ♡」
「おっ♡ヤべっ♡おっおっ♡イくっ!イグっっ!!お゙お゙お゙っ♡♡♡お兄ちゃん♡しゅきっ♡だいしゅきっ♡」
それは間違いなく、間違えるわけもなく、俺の実の妹、”青山円香”だった。
「円香···お前、何やってるんだよっ···」
「···」
一瞬の静寂、の後。
「いや〜、ついにお兄ちゃんに見つかっちゃったね〜」
「見つかったって、お前、何をしてたんだ」
「わかってるクセに女の子相手に質問攻めとは、お兄ちゃん中々のSっぷりだね~」
火照った顔でニヤリと笑いながら、その艷やかな髪を掻き上げる。
「お兄ちゃんをオカズに、お楽しみの最中だったの♡」
···は?
オニイチャンヲオカズニオタノシミ?
何を言ってるんだ、コイツは?
童貞を拗らせているシスコンの兄、青山和哉の唯一の自慢は、2歳年下の可愛くて巨乳でエロい事に寛容なブラコンの妹がいることだ。
そんな妹に悶々としていた高3の春、意図せず彼女の秘密を覗き見てしまったことで、兄妹の高校生活が、思わぬベクトルに動き出す。
1年前、偶然発現した”アニデイク細胞”の効果により、3種の超能力を宿した妹、青山円香。
このままアニデイク細胞の活性化が進めば、彼女は高校を卒業した瞬間に絶命してしまうらしい···
その呪縛から解放される為には、特殊性癖を有する女子
”性力の達人(スペル・マスター)”の絶頂時の体液中で生み出される”アニナエル抗体”が必要となる。
特殊性癖女子達の絶頂時の体液を入手すべく、2人の兄妹の変態攻略作戦が幕を開ける。
野外露出風紀委員,バイブレーション茶道部,ボディペイント美術部,唾液バイトテロJD,プールでお漏らし水泳部,赤ちゃんプレイ生徒会長,言いなりアンドロイド少女···この学園,変態が多過ぎる!?
彼女たちの特殊な性欲求を満たし、兄妹は無事に抗体を手に入れることができるのか!?
それはそれとして···
妹よ、俺をオカズに致すのは程々にしておけ。
文字数 325,572
最終更新日 2026.03.31
登録日 2025.08.09
昭和二十年、東京。
大空襲の夜、看護婦の小夜が運び込まれた負傷兵を見た瞬間、手が止まった。
度重なる空襲で焼け野原となった街で、若い看護婦・小夜は、崩れかけた病院の一室で負傷兵たちの手当を続けていた。
包帯は足りず、薬もない。水も灯りも十分ではない。それでも彼女は、目の前の命を救おうと手を動かす。
かつて想いをよせあっていた寄せ合っていた青年・龍之介は出征し、それきり消息が途絶えていた。生きているのか、もうこの世にいないのか、それすら分からない。
ある夜、重傷の兵士が運び込まれる。
顔は煤と血で判別がつかず、意識もない。名も告げられぬまま、彼女はいつも通り処置を施す。
包帯を替え、傷口を洗い、弱くなる呼吸を必死に繋ぎ止めようとする。
兵士は目を開けることなく、そのまま息を引き取る。
後処理のために認識票を確認した瞬間、彼女の手は止まる。
そこに刻まれていたのは——かつて愛した男の名前だった。
焼け跡に立つ彼女の手には、返されることのない彼の認識票が残されている。
戦火の中で、2人はなぜ出会い、愛し合ったのか。
いま、生きていることが当たり前ではない。
どうか沢山の方に届いて欲しい2人の純愛ラブストーリーです。
文字数 38,405
最終更新日 2026.06.13
登録日 2026.03.03
牧田透子は二十五歳。
軽めのMを自認する自分の性癖と身体のコンプレックスから彼氏を積極的に探す事が出来ずあっと言う間に大人になっていた。
しかし約二年前勇気を出して登録したサイトで父親と同年代の理想的な大人の男性、誠と出会う。
最初はメッセージだけの関係だったが透子の心が整うのを穏やかに待ってくれる誠に次第に惹かれテレフォンセックス、ビデオ通話と二人の関係は深まっていく。
ヴェールで顔を隠し没頭したビデオ通話越しに行われる秘め事の最中、透子が気付かず顔を晒してしまった時二人の関係は決定的な変化を迎えるのだった。
※ご都合主義で倫理的な負荷を軽くしていますが完全なる近親相姦モノです。
嫌いな方はどうかご注意してください。
※この物語は完全なるファンタジーとして現実とは切り離した上で娯楽の一つとしてお楽しみください。
※人生初投稿作品です。
至らぬ点ばかりですがどうか生ぬるく見守って頂ければ幸いです。
文字数 29,948
最終更新日 2024.10.27
登録日 2024.10.27
十八歳の誕生日の夜、王女アウロラは魔族に攫われる――はずだった。
十歳の頃、アウロラは魔獣に襲われた衝撃で前世の記憶を思い出す。
ここは、前世で見た理不尽なゲームの世界。
自分はやがて魔族に攫われ、勇者に救出されるだけの姫だった。
そんな未来は嫌だ。
アウロラは剣術や魔術を学び、運命を変えようとする。
けれど剣の才能はなく、魔術にも苦戦し、王宮には王妃の影と魔族への偏見が広がっていた。
そんな彼女の傍にいたのは、魔獣から救ってくれた若き騎士ヴァルテリ。
冷静で強く、誰より頼れる専属護衛騎士。
彼が傍にいれば安心できた。
けれど十八歳の夜。
アウロラを攫ったのは、魔族の敵ではなく、守ってくれるはずのヴァルテリだった。
「本当に戻りたいんですか? あそこは誰も貴女を守ってくれなかったでしょう?」
勇者に救われるはずだった王女は、最強ボスの騎士に囲われる。
優しさに見える支配と、安心に見える囲い込みの中で、アウロラは逃げられないほど愛されていく。
――勇者に救われるはずだった王女は、最強ボスの騎士に囲われる。
※ヤンデレ気味の最強騎士に、無自覚王女がじわじわ囲われていく異世界恋愛です。
【完結御礼&リライトのお知らせ】
本作を最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
皆様の温かい応援や「いいね」が、毎日の執筆の大きな支えになりました。
今後、より読みやすく仕上げるため、ストーリーの大筋はそのままに、表現の微調整や手直し(リライト)を随時行っていきます。
一時的に改稿の通知などが届くかもしれませんが、温かく見守っていただけますと幸いです。
またどこかで、彼らの物語に触れていただける日を楽しみにしております!
文字数 81,832
最終更新日 2026.05.16
登録日 2026.05.01
ぼく、ミカエル。
「気づいたら、赤ちゃんになって地界に堕ちてたんだ……!?」
かつては最強の大天使だったぼくが、まさかの赤ちゃんになって。
それからというもの、堕天使たちにいっぱい甘やかされて、守られて育てられているんだ。
ルシファスはぼくだけを見つめる独占欲たっぷりで、
ベルゼブは明るくていつも笑わせてくれる。
アゼルはちょっぴり厳しいけど、たまに見せる優しい瞳に胸がきゅん。
サリエルはふんわり癒しの天使みたいで、ぼくをほっとさせてくれる。
みんなの深〜い愛に包まれて、ぼくはとろけそうになることもあるよ。
赤ちゃんから少年へ、そして誰もが見惚れる美しい青年へと育っていく。
ミカエル×堕天使たちのドタバタ、ほわほわ溺愛BL育成ファンタジー。
★番外編
『どうして君は堕ちたの?』
『堕天使たちと溺愛ミカエル ~夏限定 天使の海の家 “HaloWave』
『堕天使たちとミカエル~秋限定~落ち葉と甘い日々』
『堕天使たちと溺愛ミカエル~クリスマス/新年・冬の灯』
『天界の甘い嵐』バレンタイン💝
『天界の桜祭り🌸💖』
✨️スピンオフ作品
🌟『蒼い翼の約束』―天使の恋は罪に堕ちる―
ルシファスが天使だった頃、ミカエルを想った恋物語。
⇒ https://www.alphapolis.co.jp/novel/847606181/760983160
🌟『片思いの美学!隣の笑顔は僕のもの!?』 by 天使ガブリエル
報われぬ恋こそ、美しい――光に恋した天使の片思い物語
⇒ https://www.alphapolis.co.jp/novel/847606181/515998188
文字数 169,872
最終更新日 2026.04.18
登録日 2025.05.20
宇宙歴2487年。人類が母なる星、地球を捨ててから既に十数世紀が経過した。
宇宙船ヘルメスIVを駆るパイロット、サラ・ヴィクトルスカヤは航海中、謎のアーティファクトを発見する。アーティファクトがもたらした驚異の変化とは?はるか宇宙の彼方、サラのえっちで危険な冒険が今始まる…
・ハードSFっぽい設定でひたすらえっちな冒険をするお話です。
・登場人物はすべて成人しています。
・感想、コメント頂けましたら幸いです。
・挿絵、文章推敲に生成AIを使用しています。
・本番えっちシーンCGなどは枚数的な事情によりpixiv側に公開しております。
・お好みシーンリクエストなど頂けましたら幸いです。
文字数 1,426,963
最終更新日 2025.10.31
登録日 2025.04.05
仕事をクビになったカイルは自分の天職が冒険者であることを知り、冒険者に転職した。
ドローンやハッキングを駆使して海賊を討伐していくも、コスパの悪さからデブリ(宇宙ゴミ)の回収をするようになった。
廃棄された宇宙船や人工衛星を回収するうちに、整備すれば使えるものが多いと知り、そこに商機を見出していく。
「あれ、これデブリを回収した方が儲かるんじゃないか?」
時に捕まえた海賊に強制労働させ、時に新たなスキルを作って販売し、カイルは事業を拡大していくのだった。
※本作では科学的な考証等は一切しませんのであしからず。
文字数 88,756
最終更新日 2022.09.15
登録日 2022.04.19
駿河国由比ヶ浜にかつての住人弥右衛門と息子の喜平次がやって来て、私の命の恩人だと吉岡次郎之介と妻の早苗を紹介し、ここで染め物屋をすることになったのでよろしくと言った。あばら屋となっていた弥右衛門の旧家は建て直され、翌年には女の子が生まれ夕と名付け、11年後には男子が誕生し、治三郎と命名した。だが夏の終わり、地震と津波が襲って来て大きな被害を被った。夕も津波に飲み込まれる寸前だったが、次郎之介の機敏な動きに助けられ危難を逃れ、父は尊敬の対象になった。そして翌年、大阪の陣が切って落とされ、かつては石田三成の家臣だった次郎之介は夕に後を託し、大阪に向かった。だが豊臣は滅亡し、次郎之介は戻って来なかった。
男の子二人が三歳になると、夕による教育が始まった。基底は徳川憎しと大義の確立である。だが治三郎にはその気が全くない。ホラを平気で振りまく。対して久米之介は真面目そのものである。だが祖父の命の恩人の孫だから忠義を尽くせと言う親の方針には疑念を持っていた。彼の悩みは治三郎に対する忠義は虚であり、優しく接してくれる夕に対する思いは実であることだった。治三郎の虚言癖は止まることを知らず、遂には時の最高権力者徳川家光に対する誹謗となり逮捕されたが、喜平次の工作で釈放された。夕は修行を命じ久米介という家来付きで仏門に入った。だが坊主見習いとなって得たものは悪所通いだけであった。
三年後、寺を辞したが、久米之介は自称楠木正成の血を引く者だという楠木大膳なる怪しげな老人と知り合い、家に連れ帰った。夕は胡乱なやつと危ぶんだが、幕府を倒すためには江戸に行かなければならない、その時がやって来たのだと思い江戸行きを許した。大善の持つ楠木正成の兵法書と幟を我が物にせんと狙う治三郎、二人まとめて有り金全てを奪おうと企む大膳、治三郎では夕様の言う大義は確立出来ない。ならば私が成り代わって実現させようと思う久米之介、それぞれの思惑を秘めて三人は江戸に旅立った。
二百六十余年もの幕政の基礎を築いた知恵伊豆こと松平信綱は累々たるキリシタン信者の屍を見ながら、次なる標的に的を絞っていた。キリシタンはこれで闇の中に潜むであろう。外様大名は牙を削ぎ落とすであろう。残るは武人派南海の龍こと徳川頼宣、たとえ御三家だろうとも安寧を脅かす者は許さない。
知恵伊豆は『楠木流軍学 張孔堂』の門を潜り、由比正雪の登場を待った。やがて三十代半ば総髪の人物が出てきた。静かな出だしである。だが次第に激してくる。
客も高揚し、「然り!」などと声を挙げている。「虚に生きるべきではない。虚に走るはたやすく、実に止まるは困難を要する。だが恐れてはならぬ。それが誠の武士道である。大義に生きよう」
知恵伊豆の射るような視線を浴びながら正雪は自らも陶酔していた。
戦いの幕はまだ切られたばかりである。
文字数 122,961
最終更新日 2024.04.24
登録日 2024.04.14
かつて、蛇神と人は――禁じられた愛を結んだ。
その記憶が風に消えゆく現代。
一柱の蛇神・瑪瑙は、己の「主」柘榴に背き、仲間を守るために戦い、命を落としかけた過去を持つ。
大神に救われた後、神社の一角で静かに暮らしていた彼は、
ただひとつ――“音を奏でること”だけを求めていた。
夜、人の姿に顕現し、ギターや琵琶で人々へ音を届ける日々。
だがある日、彼の中で眠っていた“香り”が目覚める。
それは「番」と呼ばれる唯一の存在を引き寄せる証――。
そして出会ったのは、霊感を持つひとりの女性、天川紬。
ライブ会場で彼を見た瞬間、
紬は感じた――甘く、抗えない香りと、赤い蛇の影を。
惹かれ合う二人。
だが同時に、過去に滅びたはずの“黒い影”もまた目覚めていく――。
「番を得ることが、こんなにも苦しいなんて……」
愛か、使命か。
音と本能に導かれる、蛇神と人間の運命。
これは――
執愛に溺れる“番”の物語。
人外(蛇神)×人間
現代和風×異種間恋愛ファンタジー
「蛇の香は藤」に次ぐ外伝――もうひとつの愛のかたち。
年齢制限あるものはタイトル前に「※」がついております。
他サイトでも同作品を掲載中。表紙&一部の話の挿絵に生成AI画像(★印表示)を使用しています。
26.7.30 二章 拾伍話 更新
文字数 149,112
最終更新日 2026.07.30
登録日 2025.06.03
婚姻祝いの夜会を最後に、王太子妃エヴェリーナは人前から姿を消した。臥せっているという噂、そして王太子妃に相応しくなかったのではという憶測。貴族社会に広がる不穏な空気を好機と見た伯爵令嬢ヴァネッサは、王太子クラウスに近づく。一目でいい、王太子妃の顔を見せてほしい――その願いは確かに叶えられた。けれど寝室の天幕の中で彼女が見たものは、想像していたどんな光景とも違っていた。
※他サイトにも掲載しています。
文字数 9,754
最終更新日 2026.06.19
登録日 2026.06.19