「再び」の検索結果
全体で3,774件見つかりました。
ZIに鞭打ちフロントタイヤで天を突く青い髪のカルナ。ボルドーの髪を靡かせハーレーを手足に車線を所狭しと乱舞するエルナ。二人は、兄妹の関係を反古に峠道を舞台と鬩ぎ合っていた。
渦中、背後から現れたる二つの四輪の影。
カルナとエルナは、二台の造形から発散される煽りを宣戦布告と認識、スピードレンジを極限にまで跳ね上げてゆく。
しかし、造形を阻む術、追いすがる技巧、全ては魅了と引き替えに後塵を浴び続けることさえ許されなかった……
敗北を背に高揚を胸に、山頂付近の駐車場に滑り込んだ二人は、再びの対峙を果たす。
まるで二人を待っていたかのような赤と黒のコルベット使い、零士なる男と月華と名乗る女と。
接触は、流麗なる月華の追撃者を匂わせない物腰、エルナに向けプレゼンされた的を射た走りの洞察により、瞬く間に談笑という形へと発展。同ベクトルで育った発展は意気投合を生み、エルナはレクチャーを受けるに月華を師(ライダー)に、愛機(ハーレー)のタンデムで駐車場を飛び出す。
カルナは、挑発と知りつつも零士の口調を前に術中に呑まれ、力に頼った反撃に出る。
が、口八丁手八丁の茶髪を前に翻弄され続けるのみに終止。
寸刻、虚実の歯車が静かに、だが確実に、虚の幕を手繰り始める。
元凶は、カルナの苛立ちを増長するかのよう轟音を纏う車で現われ、前触れなきZIの一蹴という空虚(うつろ)を発端とした。
刻同じくしての接触に怒り心頭のカルナは、元凶の金髪男を取り押さえ恫喝。するも相手は、意に介さずヘラヘラと涎を垂らす覚醒剤中毒者(ジャンキー)だった。為に、カルナは話にならないと、心づもりを抑え追い返すしかなかった。
矢先、見逃されたにも拘らずジャンキーがカルナの意表を衝き強襲。が、カルナはジャンキー如きと逆に撃破。
しかし、それを皮切りに繰り返される執拗な強襲(イタズラ)。カルナに倍返しを喰らい骨を粉砕されようと。
虚の幕が跳ね上がる。
文字数 60,025
最終更新日 2024.09.23
登録日 2024.09.21
その昔、世界は一人の全知全能の神が司る一つの楽園だった。
時は過ぎ、楽園が滅びて数億年。
散り散りに生まれ変わった神は再び世界を”楽園”に戻す為、命を懸けてその魂を集める。
最高神・ジュピター。
伝令神・マーキュリー。
海王神・ネプチューン。
天空神・ウラノス。
冥土神・プルトーン。
時空神・サターン。
軍神・マーズ。
恋愛神・ヴィーナス。
・・・・・・そして、何故か神託を受けてしまった9人目の神。
その名は死神(デス)。
この物語は、9人の少年少女が命を懸けて神の魂の欠片「神託結晶(オラクル・クォーツ)」を集め、世界を元に戻す為に戦う物語。
最後に手に入れるのは、世界か絆か。
大切なモノを自覚した時、彼らは“愛”の意味を知る──
文字数 7,518
最終更新日 2017.09.17
登録日 2017.09.15
これは、生涯でただ1人の運命の女性と共に、傷を負った天才が己を取り戻す物語……
セレニアで死んだ天才科学者が、海を越えたルルアで堂々の返り咲き!!
そこにあった物語とは……
キリハたちを翻弄したあの事件から二年。
ルルアの大統領として、キリハやターニャの友として尽力してきたノアは悶々としていた。
その原因は―――セレニアにいる、ジョー・レインという男。
彼の本当の名前は〝アルシード・レイン〟。
九歳で新薬を開発し、その後不慮の事故で帰らぬ人となったとされている天才科学者だ。
兄から受けた手ひどい裏切りをきっかけに、兄の仮面を被って復讐の道へと進んだ彼の背中を押し、アルシードとしての一歩を進ませたのは自分。
そんな経緯から、彼は自分に対してそれなりに気を許しているはずなのだが……
取引関係が終わってからというもの、一切連絡を寄越してこない!!
もどかしい感情を持て余すノアの元に、ルルアの大学へ留学することになったキリハと、彼に同伴したシアノが訪れる。
そこでひょんなことから、ジョーがいつの間にか軍から先進技術開発部へと異動していたことを知ったノア。
怒り心頭でキリハに命じた結果、キリハに勝てないジョーをルルアに呼び寄せることに成功。
それは、溜まりに溜まった不満をぶつけるための行為だったはずなのだが……
「……ああ、そうか。私は―――あの日、こいつに惚れたのか。」
〝アルシード〟への恋心を自覚してしまった彼女のバトルは、一瞬の内に彼を手に入れるためのラブバトルへ!!
そして魔性の改革王の猛アタックにお怒りだったはずのジョーは―――案外あっさりと折れちゃった!?
周りを悶絶させながら発展する二人の関係。
復讐のステージから離れることが増えたジョーは、ルルアで徐々にアルシードとしての自分を取り戻していく。
しかしそれは……彼が必死に自身の中に封じ込めた傷が、再び開く予兆でもあって―――
セレニアとルルア。
海を越えて実った愛は、死んだ天才科学者をどう生き返らせるのか!?
文字数 171,358
最終更新日 2025.01.18
登録日 2024.11.01
物理学では「三角形」が最小の安定形とされる。二点の直線は揺らぎやすく、四点以上の多角形はガタつきを抱える。だが三点――三角形は互いを補い合い、外からの力にも強い。著者はこの単純な法則を「家庭」のあり方に重ねる。
夫婦二人だけの暮らしは、直線のように張り詰め、美しくも脆い。そこに第三の支え――子どもや親、友人や地域とのつながり――が加わることで、家庭は三角形となり、安定を得る。やがて家族が増え、多角形へと広がれば、にぎやかさと同時に軋みも生まれる。しかし小さな三角形の連なりが、その揺らぎを支えていく。
時が経つと、多角形は縮み、再び夫婦の線に戻る。老いの二人の線は柔らかく、静かな安らぎを湛える。やがて一人が旅立ち、残された者は点となる。点は孤独であると同時に、すべての始まりでもある。宇宙が一点から始まったように、人生もまた点に還るのだ。
家庭のかたちは物理法則に似て、揺らぎを抱きながら続いていく。それこそが安定の本質である――本作は、そんな科学と人生を重ね合わせた詩的なエッセイである。
文字数 2,177
最終更新日 2025.09.04
登録日 2025.09.04
気づけばドハマリしていた乙女ゲー『幻想迷宮グローリーフィア』の主人公に転生していた。
これがオープニングならこれから素敵な恋と冒険の旅が始まるはず。だけど前世の記憶を取り戻したのは第一王子ウォルターとの残念なノーマルエンドの結婚式の真っ最中。ちょっとまって、これはない、絶対にない。だってこのノーマルエンドは最悪だ。ウォルターはポンコツ過ぎて国は滅ぶともっぱらの評判。それにそもそもこの第一王子は生理的に受け付けない。
だから私はトゥルーエンドを求めて再びダンジョンに潜り直す。けれどもそこで繰り広げられるのはファンタジーという名の現実で、私の前に姿を見せるのは綺麗に見える過酷な世界。その上、そんな世界の姿はゲームから次第に乖離していく。
そもそもエンディングのキャンセル自体が重大なバグだったんだ。繰り返す世界と『ゲーム転生』というメタ概念の歪みの先、この呪いを解いて辿り着く真実は破滅か、それとも。
ストレス注意。奇人注意。R15G手前。ゲーム転生崩し。恋愛要素はやや少なめ。今50万字くらいある。完結は多分70~80万字くらい。ストック切れまで1日1回くらい更新@サブタイ試行錯誤中。
【ファンタジー小説大賞投票ありがとうございました♥】
文字数 614,007
最終更新日 2023.12.17
登録日 2022.08.05
3年前、普通の高校生だった柏木悠馬は異世界に召還された。
剣と魔法のロマン溢れる冒険を期待する悠馬を待っていたのは、物語にある夢のような世界……ではなかった。そして、そんな世界で悠馬はたった一つの大切なものを失ってしまう。
……3年が経ち、成長した悠馬は自堕落な生活を送っていた。
適当に働き、適当に過ごし、適当に生きる。
そんなある日、友人からとある依頼が悠馬に訪れる。
そしてその少女と出会ったとき、悠馬は再び、難易度ベリーハードの異世界に立ち向かうことを決意する。
登録日 2015.06.19
「もしも、世界中で自分だけが、消えゆく少女の『存在』を知っていたら?」
本作は、どこにでもいる17歳の男子高校生・瀬戸口湊と、クラスの中心人物だった一ノ瀬凛を軸に描かれる、残酷で美しい**「存在の等価交換」**の物語です。
1. 始まった「消失」と、唯一の目撃者
物語は、ある秋の放課後、クラスの太陽であるはずの凛が「誰からも認識されなくなる」という不可解な現象から幕を開けます。先生も、親友も、家族ですら彼女を素通りしていく絶望。その中で、なぜか「影の薄い」平凡な少年・湊だけが、彼女を見ることができました。
世界から切り離された二人の、静かで孤独な共闘が始まります。
2. 「他人」から「なくてはならない存在」へ
最初は接点すらなかった二人。しかし、彼女の存在を世界に繋ぎ止めようと奔走する湊の献身によって、二人の距離は急速に縮まっていきます。
• 自分の声を届けるために、あらゆる手段を講じる湊。
• 絶望の中で、湊の視線だけを命綱にする凛。
共通の秘密を抱える中で、二人はお互いの夢や弱さを知り、単なる同級生を超えた「唯一無二の存在」へと変わっていきます。それは、恋という言葉では足りないほどに純粋で切実な絆でした。
3. 奇跡の歌声と、残酷な代償
湊の発案した「歌」という奇跡によって、凛は再び世界にその存在を認めさせ、人々のもとへ帰還します。しかし、物語はハッピーエンドでは終わりません。
「誰かが光を浴びるなら、誰かが影を背負わなければならない」
凛が色鮮やかな日常を取り戻していく一方で、今度は湊の存在が急速に透けていく――。ラスト、救ったはずの少女にすら認識されなくなり、世界から完全に消去される湊の姿は、読者の心に深く突き刺さります。
◆ 本作の読みどころ
• 心理描写のリアリティ: 自分が消えていく恐怖と、自分だけが彼女を知っているという歪な特別感。
• 逆転する関係性: 影の薄かった少年が、最後には少女の光のために「影そのもの」となって消えていく構成。
• 切なすぎる結末: お互いが必要不可欠な存在になった瞬間に訪れる「永遠の別れ」。
「誰かに認知されること」の尊さと、誰かを想うことの究極の形を描いた一作です。
文字数 9,545
最終更新日 2026.03.30
登録日 2026.03.28
(かいりゅうのエコー)
現代海軍×ロボット兵器
現行文明が滅亡して、何千年も後のどこかの惑星。海に囲まれ、大海流に流される浮島に住む人々の物語。
星の命運も尽きるかと思われた第二次全洋大戦から20年、人々が平和な日々に慣れつつあった開放歴865年、再び暗雲が世界を覆いつくそうとしていた。
大戦の英雄、羽佐間誠十郎の甥である羽佐間勇名は、叔父の元で優秀なパイロットになるべく英才教育を受けていた。彼が駆るのは海面を滑走する海軍所属のロボット、機甲神骸(アーミス)だ。
16歳の勇名は、様々な人々と関わりを持ちながら成長し、世界の危機を食い止めるため、仲間を失わないために、戦いの日々に身を投じる。
登録日 2021.12.01
ここは術(魔法)が身近にある世界。
「ドラゴンが見てみたい!」
冒険の始まりは、好奇心旺盛な少女『ミーナ』の一言だった。
かつて冒険を共にした謎多き旅人『エリー』は、そんな彼女に呆れながらも更なる冒険へと足を踏み出す。
けれども、そんな彼女たちはふとしたことから、国を揺るがす大騒動に巻き込まれる。
思いがけぬ戦いに巻き込まれるミーナたち。そして、その先で明らかになるエリーの過去……。
前作『ミーナの冒険』の設定を引き継いでいます。こちらだけ読んでも楽しめるようにと思って書きましたが、前作を読んで頂いた方がより楽しんで頂けると思います。
もし良ければ前作もご一読くださいm(_ _)m
【人物紹介】
エリー・シャリエ…………………アルサーナ王国出身の女性、二十歳。前回の冒険の後、レンフィールド家の居候として暮らしている。
自身について語りたがらない彼女だが、再びミーナたちと冒険へと旅立つと、徐々にその過去を明かしていく。
ミネルヴァ・レンフィールド……愛称はミーナ。成人したての十五歳の少女。天真爛漫、好奇心の塊のような女の子。
ジェフリー・ファロン……………ミーナの幼馴染の少年、剣士の卵。エリーに熱を上げる男の子。お調子者だが、仲間想い。道具屋の息子という事もあり、手先も器用。
2025年の冬のコミティアで頒布した物をWeb上に載せるために投稿しました。
文字数 109,623
最終更新日 2025.12.06
登録日 2025.09.03
3年C組。誰も決めた覚えはないのに、物事は「気づいたら決まっていた」。後ろの席には誰も座った記憶がない。でも、誰かがいる気がする。ノートに文字が浮かんでは消える。『私は、ずっとここにいた』。
それが「観測されることで存在が生まれる」という、この教室のルールだった。
10年後の同窓会。彼らは再びあの教室に集う。ノートはまだそこにあった。『そして――まだ、決まっていない』。
0時。「忘れてもいい」と「忘れたくない」。二人の答えは分かれた。ノートの文字が消える。彼らは「見るのをやめる」と決めた。それであの「誰か」は確定した――完全には消えなかったけれど。
この物語を読んでいるあなたもまた、あの「誰か」を見ている。見ているから、そこに「いる」のだ。
――さあ、最初のページに戻ってください。
文字数 35,584
最終更新日 2026.04.25
登録日 2026.03.20
田舎の村テランにて生まれた少年ハインリヒは、その髪が珍しい銀色だった為、町長である両親から【神童】であると周囲に喧伝されてしまう。元々調子に乗りやすい性格だった彼は、イキりにイキり、遂には村へとやって来た予見の王女様へとアピールをし、同年代にして王国騎士団最強と称される女騎士、レシィ=クリムゾンと対戦する羽目になってしまう。
辛くも勝利を収めたハインリヒだったが、初めての死闘にビビりまくり猛省。掌返しで【神童】である事を止めてしまう。
その様な彼の態度に怒ったのは、今まで彼に付いてきていた幼馴染のキッチェである。
気まずい形で擦れ違いを続ける両者。
月日が経つと、ハインリヒは村で虐められていた魔族の兄妹と邂逅する。彼等を助け、同時に修行を見る事となった彼は、兄妹が持つ類稀なる才能に驚き、自身の弱さを痛感していく。
キッチェから逃げ、己の才能から逃げ始めた時――彼の前に邪神が現れる。
魔族の兄妹――ライディとリィンを魔王の子と呼んだ邪神は、村を襲い、彼等兄妹を打ち倒し、幼馴染のキッチェをハインリヒの目の前で殺害する。
完全に切れたハインリヒは、邪神の持つ【権能】を持ち前の学習能力で模倣し、戦いの中で編み出した新たなる魔術理論【滅属性】を用いて邪神を滅ぼした。
覚醒した魔王の血を分け与える事で、再び復活するキッチェ。
事もなく全てが終わったと思う彼等だが――此処が全ての始まりだった。
これは、人間という最弱の種族へと生まれた天才がーー創世よりも生きた邪神を打倒する物語。
創世の女神。七大邪神。神々の思惑により翻弄され、動かされる世界。
彼等の目的とは? 神とは一体何なのか?
「神童……神……ゴッド。つまりイコール俺。ああ――世界の底……見えちまったな」
* * *
この作品は『小説家になろう』様でも連載しております。
文字数 35,066
最終更新日 2021.08.29
登録日 2021.08.28
<1/23更新の130話までは毎日更新、1/30更新の131話以降は隔週日曜日更新に変わります>
最強無敗の不良男子高校生である最強寺拳凰は、ある日公園で戦う二人の魔法少女と出会う。
強敵との戦いに飢えていた拳凰は魔法少女の人智を超えた強さに感銘を受け戦いを挑むが、全く相手にされることなくあっという間に倒されてしまった。
それから八ヶ月後、山篭りの修行を終えた拳凰は、再び魔法少女と邂逅。
妖精界と呼ばれる異世界の者達が人間界の少女を使って行う祭り「魔法少女バトル」。その参加者である魔法少女達に、拳凰は次々と戦いを挑む。
そして魔法少女バトルの裏で巻き起こる陰謀が、拳凰の運命を大きく変えてゆく。
文字数 858,663
最終更新日 2023.03.12
登録日 2021.09.15
高校生のユウキは、毎朝、幼馴染のアキに優しく起こされることから一日が始まる。アキは、ユウキにとって太陽のような存在であり、二人の間には特別な絆があった。しかし、ユウキは最近、奇妙なデジャヴュに悩まされている。昨日と同じ会話、同じ出来事、同じ感情...。まるで毎日が繰り返されているかのように。
ユウキは、この違和感の正体を探ろうとするが、そのたびに記憶が曖昧になり、再び同じ朝を迎える。そして、アキは優しく微笑みながら「おはよう、ユウキ。今日も一緒に楽しいことしようね」と囁く。
ユウキは、アキとの変わらぬ日常に幸せを感じながらも、心の奥底に拭いきれない不安を抱えていく。そして、ついに彼女は、この永遠に続く朝のループの背後に隠された、アキの恐ろしい秘密を知ることになる。
アキは、ユウキを深く愛するあまり、彼女にとっての最高の1日を永遠に繰り返す力を手に入れていたのだ。ユウキは、アキの歪んだ愛に囚われ、終わりのない悪夢に閉じ込められてしまう。
文字数 5,597
最終更新日 2025.11.03
登録日 2025.11.03
皇帝に忠誠を誓う軍人ミハイル。
ある時、帝国に革命が起き、ミハイルは不本意ながら皇族に謀反を起こす。
皇帝一族を殺害する任務を受けるミハイルであったが、皇太子である幼い兄弟だけは殺すことができず、秘密裏に逃すことに。
10年後、革命の功労により富と名声を手にしたミハイルは薄汚れた宿屋で成長した兄弟と再び出会うことになり・・・。
文字数 19,440
最終更新日 2022.04.15
登録日 2022.01.27
赤間 直道(あかま なおみち)
40代半ばの大学講師であり、元ジャーナリスト。鋭い洞察力と冷徹な論理で、社会問題を二項対立として切り取り、「どちらも正義であり、どちらも悪である」と語る。
彼の発言は常に物議を醸すが、必ずしも煽るためではなく、問題の核心を突くための信念から来ている。
あらすじ:
現代日本、言論の自由が形式的にしか保証されなくなった時代。
大学講師・赤間直道は、学生とのディスカッションの中で、あえて物議を醸すテーマ(例:正義と暴力、自由と秩序、多数決と少数の尊厳など)を取り上げ、徹底的に二項対立を掘り下げていく。
彼の講義はSNSで炎上し、学内でも問題視されるが、彼は一歩も引かない。
ある日、一人の女子学生・瀬戸かりんが彼に「あなたはただ対立を面白がっているだけではないか」と問いかける。その瞬間から、彼と彼女の間に思想の“戦争”が始まる。
赤間は、自らの過去――戦場ジャーナリストとしての経験、国家に見捨てられた取材対象との思い出、そして「中立では誰も救えない」という信念をかりんに語る。
やがて、彼がかつて暴いた国家による報道弾圧の真実が再び浮上し、赤間自身がその「極論」に呑まれていく。彼の信念は、ただの論理ではなく、「どちらの地獄を選ぶか」という問いだったと明かされる。
文字数 10,204
最終更新日 2025.05.28
登録日 2025.05.27