「行き」の検索結果

全体で5,239件見つかりました。
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ライト文芸 連載中 長編
あらすじ  ブラック企業で心身を壊し、二十六歳で退職した神崎悠真。  行き場を失った彼が戻ったのは、茨城県の山奥にある小さな温泉旅館「湯守荘」だった。  祖父母が長年営んできたその宿は、温泉好きには知られた名湯を持つ古い宿。近くには、癒やしの力があるとされる神社もあり、人生に疲れた人々がぽつりぽつりと山奥を訪れる。  派手なギャルだが人の痛みに敏感な幼なじみ。  地のものにこだわった料理を黙って出す無口な祖父の妹夫妻。  山を下りても宿を気にかけ続ける祖父母。  彼らに支えられながら、悠真は一部屋だけの宿として湯守荘を再開する。  そこへ来るのは、観光客だけではない。  居場所を失った人、夢破れた人、家族とうまく話せない人、誰にも言えない痛みを抱えた人。  湯に浸かり、飯を食べ、山の夜を越える。  それだけで人生は劇的に変わらない。  けれど、ほんの少しだけ息がしやすくなる夜がある。  これは、壊れた青年が宿主になっていく物語であり、傷ついた人々が人生の続きを静かに受け入れていく物語である。
大賞ポイント 1,132pt
文字数 198,802 最終更新日 2026.05.05 登録日 2026.04.26
青春 完結 短編
結城美空は、絵を描くことだけが取り柄のちょっと浮いている女の子だった。 自分の絵に行き詰まりを感じていた美空は、ある日、美術室の窓から見える桜の木の下に男の子が立っているのに気づく。 彼のもの憂げな表情はなぜか美空の心を強く惹きつけるのだった。 やがて出会ったその男の子・浅井悠祐は、とある挫折から心に傷を抱えていた。 *他サイトにも掲載しています
大賞ポイント 1,100pt
文字数 31,656 最終更新日 2026.05.05 登録日 2026.04.30
ライト文芸 完結 長編
――僕の代わりに、普通の恋をしてよ 佐倉葉月はクラスメイトの大崎に告白され、付き合うかどうか迷っていた。 大崎のことが好きなわけではない、でも周りに彼氏ができる中、誰かと付き合うことに興味はある。 そんな時もう一人のクラスメイトの男子進藤に、大崎と付き合ってよと言われる。 進藤は、大崎のことが好きだった。 弱みを握られた葉月は大崎と付き合い、進藤に『大崎としたことを再現する』というとんでもない約束をしてしまう。 ――男とか女とか、そんなこと関係ないよ。好きになったのが大崎だった。大崎が男だった。それだけだよ ――これが、好きってことなの?   こんなに醜い感情が、好き?   私はもっと、キラキラして、ドキドキして、温かい感情だと思ってた。 ――ごめん、なんかもうよくわかんない これは恋? それとも友情? ――佐倉さんてさ、蓮が俺のこと好きなの知ってたの? ――好きになったら友達やめるの? 好きになったら黙って離れていくの?! 交差する思いと、それぞれの関係が行き着く先は…… ――佐倉さんだからだよ 私と彼氏と、彼氏のことが好きな彼の、奇妙な三角関係が始まった。
大賞ポイント 1,078pt
文字数 101,721 最終更新日 2026.05.02 登録日 2026.04.10
ライト文芸 連載中 長編
前社長から莫大な借金とともに金融会社を押しつけられたチャラくて超遊び人の玖音と面接に来た美羽は取り立て屋から逃げる途中で平成時代へとタイムリープしてしまう。絶望のなか専有離脱物横領罪という法律を利用して賃貸物件を3年間も無償で借りることに成功した玖音を信頼しはじめる美羽。手持ちの5万円を増やして当時は合法だった109.5%の金利で運営する自営業者対象の日掛金融でてっとり早く生活費を稼ぐことになった2人だったが、タイムリープのキッカケとなった莫大な借金の謎に行きあたる──
大賞ポイント 1,066pt
文字数 19,456 最終更新日 2026.05.12 登録日 2026.01.05
ライト文芸 連載中 短編
気づけば私は、死者を送り出す「受付」にいた。名簿に名前はなく、行き先も分からないまま、臨時の案内人として働くことになる。淡々と手続きをこなし、訪れる人々を見送っていく日々。だがふとした瞬間、胸の奥がざわつく。思い出そうとすると、決まって頭に痛みが走り、記憶は霧の向こうへと逃げていった。 ※表紙にAI画像使用しております。 そして、その日の最後に現れた死者。彼を前にしたとき、なぜか言葉がつまる。胸の奥で、感情が静かに溢れていく。 忘れているはずの想いが、ゆっくりと揺らぎはじめる――。
大賞ポイント 586pt
文字数 5,902 最終更新日 2026.05.05 登録日 2026.04.28
青春 完結 短編
 人付き合いが超絶苦手。陰の世界に生きる人間。そんな私、四宮真央(しのみや まお)に、ある日衝撃的な出来事が降りかかった。 「四宮真央さん。ボク、あなたのことがずっと好きでした! 付き合ってください!」  まさかの告白⁉  なんで? どうして? 私でいいの? もしかしてドッキリ?  いろいろビックリしているけれど。まあとりあえず、だ。 「お、女の子同士は、ちょっと」 「そんなぁぁぁああああ!」  私に告白してきたのは、クラスメイトの女の子、神無月京子(かんなづき きょうこ)。私とは正反対の、人付き合い強者。陽の世界に生きるクラスの人気者。 「いいじゃないですか! 女の子同士でも! 愛さえあれば、性別の壁も、兄弟姉妹の壁も、種族の壁も越えられるんですよ!」 「こ、超えちゃいけない壁もあると思う」  度重なる彼女からのアタックに、私はオロオロしっぱなし。というか、危険を感じるほどなんだけど⁉  一体これからどうなっちゃうの~~~。  真逆な二人が織りなすドタバタラブコメディ。二人が行き着く先にあるものとは。そして、神無月の秘めたる想いとは。 「四宮さん、好きです。世界中の誰よりも、大好きです」
大賞ポイント 555pt
文字数 14,781 最終更新日 2026.04.07 登録日 2026.04.07
大衆娯楽 完結 短編 R15
トイレから出たい女と、トイレに行きたい男の壮大な一晩のドラマ 【登場人物】 ●御手洗花子……便器に腰がはまって抜けないOL ●川屋勉……便意をもよおし、トイレを求めてさまよう中年 ●佐村井武士……花子の彼氏 ●草井香織……上映映画の劇中キャラ ●羽場狩雄……立てこもり犯
大賞ポイント 534pt
文字数 37,937 最終更新日 2025.05.23 登録日 2025.04.30
ライト文芸 連載中 長編
城下町の石畳に,今日も煙が上がる。 声が出なくなって,会社を辞めた。 行き場を失った24歳の光が向かったのは,「じいじ」が営む小さな喫茶店だった。 「喫茶 くぬぎ」のメニューは,4種類だけ。 コーヒー,紅茶,ミルク,ココア。 食べ物は出さない。 氷も仕入れない。 「赤字を出す店は,設計が悪い」と,元大工のじいじは言う。 亡き妻に「死ぬ前に好きなことをしろ」と言われ,大工道具の代わりにネルドリップを手にしたじいじは,黙って豆を炒り,黙ってコーヒーを淹れ,黙って光の椅子を用意して待っていた。 光は毎朝,実家から自転車で石畳を走る。 蒸らしの30秒,焙煎の音,豆の膨らみ——じいじが20年かけて積み上げた設計を,少しずつ体に入れていく。 でも,じいじの手が,震え始める。 秋が来て,冬が来て,灯りがついていた2階の窓が,暗くなる日が来る。 じいじの靴が,なかった。 けれど,光はわかっていた。 ネルをセットして,湯を注いで,開店した。 じいじが設計した店は,今日も動いている。
大賞ポイント 508pt
文字数 75,574 最終更新日 2026.05.01 登録日 2026.04.01
ライト文芸 連載中 短編
-――――――――――――――――――――――― ❦ 転勤になった赴任先で恋人がいるにも係わらず 事の成り行きで同僚の根米菜々緒に言い寄られ皇紀には  セフレができてしまう。 そんな中、郷里に残してきた友里から 『子供ができたかもしれない』との連絡が届く。 ―――――――――――――――――――――――――――― 神尾皇紀《かみおこうき》 友里の恋人 三嶋友里《みしまゆり》  皇紀の恋人  根米菜々緒《ねごめななお》 皇紀の転勤先の同僚 小倉俊哉《おぐらとしや》  友里の幼なじみ 浅野一之《あさのかずゆき》 皇紀の上司   43才 ❦イラストは有償画像になります。 2026.4.6 AL.KY. 全年齢仕様に変更修正 2025.4.24 EB❧P☑
大賞ポイント 182pt
文字数 12,691 最終更新日 2026.05.12 登録日 2023.12.05
ライト文芸 連載中 短編
✠ 壊れた懐中時計と記憶 ✠ 「実はね。あの扉は、普通の人には見えないんだ――」 *挫折と絶望を経て、再び夢を追いかけた青年が行き着いた場所は――* 《あらすじ》  どこへ行くともなく彷徨っていた青年が行き着いた先。そこはミステリアスな店主がいる時計店だった。  店主が入れた紅茶の香りに誘われ、店内へ足を踏み入れた青年は、失った大切な何かを、自らの不器用なその手で一つずつ取り戻していく…… ※時代設定が現代ものとは少し違います。魔法などは出てきませんが、ミステリアスな要素が含まれます。 (注)こちらは〈旧〉短編・完結【人魚の卵】【時計屋『永遠時間』】より【時計屋『永遠時間』】のみを別タイトルにて加筆修正+改稿した作品となります。 ※なお、Nolaノベル様にて公開しているタイトルと統一いたしました。こちらは修正前の内容を掲載中ですが、今後修正版に切り替えていく予定です。 《今後の公開予定》 時計屋『永遠時間』を軸にして繰り広げられる様々な物語の断片。ミステリアスな店主のほか、時計屋に訪れる人々の物語。※登場人物(メインの主人公など)がその都度変わったりします。 ほのぼの、シリアス。オムニバスの短編、読切、番外 etc. ゆっくり気長に更新予定…… *執筆状態は、追加公開に応じて変更いたします* (完結→連載中→完結) 表紙画像「Unsplash」 Photo by Alexey Savchenko ※元画像の一部を加工して使用しております
大賞ポイント 36pt
文字数 13,965 最終更新日 2026.05.10 登録日 2026.04.30
ライト文芸 完結 長編
彩乃、拓也、伊織の幼なじみ三人は、学校で「ひよこトリオ」と呼ばれるほど三人一組で数えられていた。 それほど仲良しだが、彩乃には誰にも言えない秘密があった。 『わたしには人生で一度だけ、過去に戻れる能力が備わっているらしい』 ある夏、どうしても能力を使いたい場面に出くわした彩乃。 教えられた通り戻ろうとするも、どうしてか戻れなくて── 『もし時間を巻き戻せるなら、今すぐあなたに会いに行きたい』 幼なじみ三人の、タイムリープ系青春恋愛。 *** 表紙は生成AIとイラストACにて作成しました。本文にAIは使用しておりません。
大賞ポイント 30pt
文字数 90,510 最終更新日 2026.05.09 登録日 2026.04.23
青春 連載中 短編
―ー賭けをしない? 今日から二週間、僕と一緒に過ごしてみて。 有紗は新しいことや知らないことに挑戦するのに臆病な16歳。なのに、通ってる高校が卒業のために短期の留学を必須とする決まりを作ってしまった。 不安と苦痛の予感しかしない有紗はそんな中、自分と正反対の価値観を持つ少年・颯太と出会い、ある賭けを持ちかけられる。 「会う誘いには必ず応じること。でも行き先は誘われた側が決めていい」 積極的な颯太と交流を重ねるうちに有紗は自分が抱えていた悩みが晴れていくのを感じ、颯太もまた、自分が探っていたものと向き合うようになる。 賭けが終了を迎える日、2人が導き出した答えとは……
大賞ポイント 29pt
文字数 16,979 最終更新日 2026.05.11 登録日 2026.04.30
現代文学 連載中 短編
 サニーサイド・アベニューを巡る四季、そして行き交う人々。それらを、ショートフィルムのようにデッサンし、コレクションした連作集。
大賞ポイント 26pt
文字数 4,060 最終更新日 2022.06.03 登録日 2022.05.07
ライト文芸 完結 長編
雪の街で、音だけが浮いていた。 アヤは、まだ何者でもない。 放課後と夜のあいだを行き来しながら、 自分の輪郭を決められずにいる。 小さなライブハウスで聴いた音が、 なぜか忘れられなかった。 それは希望でも、救いでもない。 ただ、衝撃だった。 出会った女の子たちは、よく笑う。 くだらない話をして、可愛くて、楽しそうで、 どこにでもいそうに見える。 一緒に音を出す時間が増える。 バンドは、いつの間にか居場所になる。 正解はなく、答えもない。 それでも、音は鳴る。 誰も自分の話をしない。 大事なことほど、言葉にしない。 その沈黙が、少しだけ冷たい。 甘さのないキャンディのように、 噛むほどに味が変わる時間。 これは、可愛い女の子たちの話だ。 ――少なくとも、最初は。 『Sugarless SugarLady』 名前のない色で、歌いはじめる物語。 毎日21:00更新。 ※本作は他サイトにも掲載しています。
大賞ポイント 20pt
文字数 114,574 最終更新日 2026.04.30 登録日 2026.04.10
現代文学 連載中 ショートショート
思いもしない脳の異変で身体の自由を奪われていく難病患者になってしまった彼女と、彼女の生活を支え介助しながら一緒に暮らす俺。 いつか迎える別れに怯えながら日常を過ごすある日、彼女が海に行きたいと言い出して...。
大賞ポイント 11pt
文字数 1,617 最終更新日 2023.04.28 登録日 2023.04.28
青春 連載中 長編
「教科書に書かれていることは同じはずなのに、なぜ、圧倒的に“できる人”と、全く“できない人”がいるのだろう?」 そんな、誰もが一度は抱いたことのある疑問に、涙と笑いで答えを示す、全く新しい青春下剋上物語が、いま始まる。 主人公は、中学三年生の佐々木健太。勉強アレルギーで、机に30分と座っていられない。テストの偏差値は、絶望的な「38」。そんな彼が、ひょんなことから、学年トップの才女で、誰もが憧れる白石莉奈と同じ、県内トップの超進学校「王葉高校」を目指すと宣言してしまう。動機はただ一つ、「好きな子と同じ高校へ行きたい」という、あまりにも無謀で、純粋な想いだった。 しかし、現実は甘くない。これまでサボってきた二年半という「失われた時間」が、巨大な壁となって彼の前に立ちはだかる。暗記しても、脳はザルのように知識をこぼれ落とし、参考書を買っても、実行できない自分に自己嫌悪。がむしゃらに努力しても成績は伸び悩み、報われないかもしれないという恐怖に、心は折れかける。「気合と根性」だけでは、決して越えられない壁がそこにはあった。 絶望の淵で彼が出会ったのは、市立図書館に潜む、謎の司書・田村さん。一見、定年間近の無気力な職員だが、その正体は、認知科学や学習心理学に精通した「勉強法のマニア」だった。 「英語は読むな、聴け!」「数学公式とは友達になれ!」「歴史は壮大な大河ドラマだ!」「国語はセンスではなく、パズルだ!」 田村さんから授けられる、目から鱗が落ちる「学びの技術」の数々。健太は、これまで自分が見ていた世界が、いかに狭く、浅かったかを知る。“できる人”たちには、全く違う世界が見えていたのだ。 これは、単なる受験マニュアルではない。 一人の少年が、勉強という行為を通して、物事の本質を捉える「視点」、困難を解決する「技術」、そして自分自身と向き合う「強さ」を手に入れていく、涙と笑いの成長記録だ。努力の方向性(ベクトル)とは何か。本当の学力とは何か。そして、少年が最後に流した涙の、本当の理由とは――。 勉強に悩むすべての中高生へ。そして、かつて同じように悩んだことのある、すべての大人たちへ。 一人の少年の、人生で最も濃密だった戦いの物語が、あなたの明日を、そして世界の見え方を、少しだけ変えるかもしれない。
大賞ポイント 9pt
文字数 54,534 最終更新日 2025.07.10 登録日 2025.07.01
青春 完結 長編
風光明媚な瀬戸内海の東部に位置する塩飽諸島。唯一の高校である本島高校の新任教師・長島雄一は、完全に進退窮まり、途方に暮れていた。こんなことになると分かっていたら、初めから野球部の監督など引受はしなかった。赴任早々、歓迎会で校長から直々に頼まれ、断ることが出来なかったのだ。長嶋は、野球に関しては全くの素人だった。もちろん指導の経験もない。長嶋が監督に就任した時点では、確かに同好会に毛が生えた程度のチームに過ぎなかったのだ。丸亀の高校に栄転して行った前任者からの引き継ぎでも、万年一回戦負けの弱小チームだと聞いていた。ところが一年生エースの柚木拓也が入学して来たことにより、状況は一変した。柚木は「塩飽の怪童」と呼ばれるほどの好投手で、進学に際しては広島や大阪の高校からも推薦入学の誘いがあった。秋の香川県大会、柚木は本領を発揮すると、本島高校を準優勝へと導いた。本島高校の快進撃は、それだけに止まらなかった。初出場を果たした中国/四国大会では、辛くも初戦を突破すると、続く二回戦では延長線に縺れ込む死闘を演じて見せた。惜しくも敗れ去った本島高校だったが、そのひたむきな戦いぶりが評価され「二十一世紀枠」での甲子園出場が内定した。この明るいニュースに、塩飽の島民は全島を挙げて歓喜した。就任一年目の快挙と持て囃され、無邪気に喜んだ長嶋だったが・・・。重大な事実を突きつけられ、一瞬にして青ざめる。秋季大会での連投が祟り、絶対的エースの柚木が肩を壊していたのだ。部員数十一名の本島高校野球部には、柚木に変わる投手はいない。必死に代わりを探すも、生徒数が二百三十名の本島高校では限界がある。一度は出場辞退を決意した長嶋だったが、その前に柚木が現れ、信じ難い話を切り出した。自分の島に、自分を超える投手が居るという。とても信じられる話ではないが、何故か柚木の顔は自信に満ちていた。証拠を見せるという柚木の言葉に、長嶋は渋々獅子島行きに同意する。その夜、柚木家で大層なもてなしを受けた長嶋は、翌朝、爆睡中のところを叩き起こされる。早朝五時。極寒の最中に連れて行かれたのは、柚木が卒業した小学校だった。そこでは五十人ほどの島民が集まり、朝霧の中、無言で立っていた。それは、何とも幻想的な光景だった。長嶋が呆気にとられて見ていると、やがて島民たちは静かに動き出した。それは、中国の公園などで見掛ける太極拳の動作だった。問題は、その指導者だった。長嶋が正体を訊くと、堂島茜だという。長嶋が担任するクラスの生徒だった。もちろん茜の持つ素晴らしい才能には気づいていたが、女子生徒が甲子園のマウンドに立てるはずがない。一度は拓也の申し出を却下した長嶋だったが・・・。
大賞ポイント 8pt
文字数 97,955 最終更新日 2025.08.21 登録日 2025.08.21
ライト文芸 完結 長編
西暦1804年。  フランス皇帝ナポレオン・ボナパルト、35歳。  戴冠を終え、栄光の頂に立ったはずのその瞬間――彼の視界は、突如として白く弾けた。 「何だ……?」  轟くような音。揺れる大地。  次の瞬間、ナポレオンは見たこともない場所に立っていた。  石畳ではない平らな道。奇妙な箱のような乗り物が唸りを上げ、空には見たこともない柱や建物が突き刺さっている。行き交う人々の服装も、言葉も、何もかもが理解できない。 「ここは……どこだ」  皇帝である彼にとってさえ、それは未知そのものだった。  そのとき―― 「うるせぇよ、てめぇ! 少しは俺の気持ち考えろよ!」  鋭い怒鳴り声が通りの向こうから響く。  目を向けると、ひとりの若い女が数人の若者に囲まれていた。地味な色合いの服をまとい、派手さはない。だが、姿勢は凛としていて、怯えの中にも品があった。 「だから、俺と付き合えって言ってんだろ」 「やめなさい、常盤木くん。教師にそういうことを言うものではありません」  落ち着いた声。しかし相手は聞く耳を持たない。 「教師教師うるせぇんだよ!」  男が腕を掴もうとした、その瞬間。 「控えろ」  低く、場を制する声が響いた。  全員が振り向く。そこに立っていたのは、この国の者とも思えぬ異様な男。眼光と気迫だけで、その場の空気を変えていた。 「婦人に対して無礼が過ぎるぞ」 「はぁ? 誰だよ、おっさん」  侮辱だと悟ったナポレオンは眉をひそめる。男が肩をいからせて近づくが、ナポレオンは一歩も退かない。 「退け。さもなくば、後悔するぞ」  その一言で、不良たちは思わずたじろいだ。目の前の男が、数え切れぬ死線を越えてきた者だと本能で悟ったのだ。 「……っ、なんだよ!」  吐き捨てるように去っていく若者たち。静けさが戻る。  ナポレオンはゆっくりと女を振り向き、そして息をのんだ。  風に揺れる艶やかな黒髪。白く整った顔立ち。慎ましやかな装いの奥にある、凛とした気配。  その美しさは、宮廷の貴婦人たちとも違っていた。もっと静かで、もっと気高い。  ――美しい。 「……ヤマトナデシコ……」  思わず、そんな言葉が口をつく。  女はきょとんと彼を見た。 「え……?」  ナポレオンは目を離せなかった。 「ビューティフル……いや、違う。貴女は――大和の美人、というべきか」  常磐京子、25歳。  彼女はまだ知らない。目の前の異国風の男が、かつて世界を震わせた皇帝ナポレオンその人であり、この出会いが自分の平穏な日常を根こそぎ変えてしまうことを。
大賞ポイント 7pt
文字数 90,544 最終更新日 2026.04.23 登録日 2026.03.18
現代文学 完結 長編
看護師を志す親友同士、莉子と麻衣。国家試験に不合格となったことをきっかけに、彼女たちは自分を変えようと“剃髪”という極端な決断を重ねていく。床屋で初めて髪を失った瞬間から、恐怖と奇妙な官能を味わいながらも、「リセット」される感覚にすがりつくようになっていく二人。 一度は心理カウンセリングとの出会いを機に、国家試験への再挑戦に活路を見いだしかけるが、訪れる二度目の試験もまた彼女たちを容赦なく突き放す。どれほどもがいても報われない絶望の果て、最後の剃刀が深い闇へ二人を誘う――。 心と身体が壊れていく中で、彼女たちが追い求めた“新たなスタート”とは何だったのか。髪を失うたびに交錯する痛みと官能、そして看護師という夢に翻弄された二人の行き着いた“バッドエンド”を描く、痛切な青春小説。
大賞ポイント 5pt
文字数 68,980 最終更新日 2025.04.12 登録日 2025.04.12
ライト文芸 連載中 長編
あの時、最期と思って 掴んだ… あの人と御縁。 俺は、最期の瞬間まで この御縁も力強い温かい手も… 絶対に離しはしません。 代々、組長(おやじ)が大事に守ってきた この大萩組にもアンタにも…御恩を還します。 必ず、アンタと組に 桜(花)咲かせてみせますから ずっと隣を歩かせて下さい。 一生ついて行きます…。 *私の創作は、全てが同じ世界線なので、前作「先パイッ!「ビーエル」って何ですかっ?」とリンクしてますが、この作品だけでも 独立してますので、読んでいただけたら嬉しいです*
大賞ポイント 4pt
文字数 235,364 最終更新日 2026.05.11 登録日 2026.03.05
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