「ま」の検索結果
全体で186,301件見つかりました。
南北に朝廷が分かれ、戦乱が列島を蝕む時代。
葉月は北朝に仕える影の諜報部隊・蛍蝶閣《けいちょうかく》、その最精鋭・月藍紗《げつらんしゃ》の一員だった。幼い頃に両親を戦で失い、誘拐され、気づけば暗殺と諜報に生きることを強いられていた。それでも平和を望む心だけは、誰にも奪えなかった。
ある任務で死闘が繰り広げられ、姉妹同然だった仲間・凛花が逝く。瀕死となった葉月は川に流され、河内の農村で老婆・加代に拾われる。「お稲」と名を偽り、稲刈り娘として静かに生きることを選んだ。
だが平穏は長く続かなかった。
北朝の官吏達が農村視察に訪れた際、賊の襲撃に体が勝手に反応してしまう。正体を見抜かれたお稲は、弱みを握られて蛍蝶閣へ強制復帰を命じられる。与えられた任務は、北朝の使者として、南北統一の密議を進めることだった。
南朝の陣営で、お稲は一人の男と出会う。穏やかな眼差しの奥に、揺るぎない志を持つ男だった。敵同士でありながら、二人の望みは同じだった——この乱世を終わらせること。
陰謀と裏切りが渦巻く中、お稲は南北両陣営に人脈を張り巡らせ、民草の視点と諜報の技術で統一への道を切り開いていく。しかしお稲を嵌めた蛍蝶閣の黒幕が北朝内部に潜んでいることが判明。仲間が囚われ、愛した人に刃を向けなければならない瞬間が迫る。
統一後も乱世は終わらない。南朝残党のクーデター、そして明からの外圧と侵攻の脅威。お稲はその全てに、影として立ち向かう。
しかし、歴史にその名は刻まれない。
けれど稲穂の揺れるあの農村で、誰も知らない葉月の凱旋が静かに幕を開ける。
文字数 17,885
最終更新日 2026.06.07
登録日 2026.05.31
史実には存在せぬ毛利元就四男虎寿丸が行く戦国乱世!毛利家屈指の愛され子息である彼も喜怒哀楽が溢れる戦乱の波に呑まれていくことになる。そのなかで、彼はその目に一体何を映しその最期に何を思うのか。毛利元就が四男虎寿丸の完全オリジナルの人生を通じて描く戦国をどうぞお楽しみください。
❋なお、考証は曖昧な部分がありますがどうか温かく見守っていただけると幸いです。
文字数 20,817
最終更新日 2026.04.03
登録日 2026.03.05
8世紀中頃のボェの国(現チベット)。古い神々を信じる伝統派と仏教を信じる改革派が相争う宮殿で、改革派に与する国王ティデ・ツクツェンが暗殺された。首謀者は伝統派の首領、宰相バル・ドンツァプ。偶然事件を目撃してしまったナナム・ニャムサンは幼馴染で従兄弟の太子ナツォクを逃がそうとするが、ドンツァプと並ぶ伝統派の実力者である伯父ナナム・マシャンに捕らえられ、ナツォクを奪われる。王宮に幽閉されたナツォクを助けるためニャムサンは、亡き父の親友ゲンラム・タクラ・ルコン、南方元帥グー・ティサン、東方元帥チム・ゲルシクと協力し、ナツォクの救出に奔走する。
民間伝承のような勧善懲悪ストーリではなく出来るだけ史実に沿うよう努力しています。参考文献は自分のWebサイトで公開中です。
文字数 156,998
最終更新日 2021.01.10
登録日 2020.09.24
明治二年。幕府と官軍による内戦――いわゆる戊辰戦争が終わった。負けた旧幕府軍側の生き残りに、元新選組の市村鉄之助という少年がいた。
新選組副長であった土方歳三に命じられ北海道を脱出した市村鉄之助がたどり着いたのは、多摩は日野宿の脇本陣、下佐藤家。
土方歳三の義兄家族である佐藤家の人々と、佐藤家にかくまわれて二年の年月を過ごした鉄之助少年との交流を描く。
鉄之助の中に、義弟――歳三を見ている佐藤家当主。鉄之助に新しい時代を生きて欲しいと願う歳三の姉、ノブ。
そして新しい時代の始まりに、未だ武士の魂を抱いた鉄之助を見守り続けた少女ハツ。
激動の日本で、先の見えない未来に向かって歩む少年と少女の、短い青春の日々の記録。
※作中の日付は旧暦です。
参考書籍
「図録 日野宿本陣」
「佐藤彦五郎日記」
「土方歳三資料館」
25.5.18…題名変更。登場人物名前の誤り等修正
文字数 105,439
最終更新日 2025.06.03
登録日 2025.05.18
【あらすじ】
(第一章 太陽の音を忘れない ~神戸信孝一代記~)
神戸信孝は織田信長の三男として知られる。彼は、庶子でありながら、嫡出である信忠・信雄についだ格付けを得るまでにのし上がっていた。
その最たるものが四国征伐であり、信孝はその将として、今、まさに四国への渡海を目前としており、その成功は約束されていた――本能寺の変が、起こるまでは。
(第二章 月を飛ぶ蝶のように ~有楽~)
織田有楽、あるいは織田有楽斎として知られる人物は、織田信長の弟として生まれた。信行という兄の死を知り、信忠という甥と死に別れ、そして淀君という姪の最期を……晩年に京にしつらえた茶室、如庵にて有楽は何を想い、感じるのか。それはさながら月を飛ぶ蝶のような、己の生涯か。
【表紙画像】
歌川国芳, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
文字数 16,008
最終更新日 2024.06.06
登録日 2024.05.31
天正3年5月21日、長篠・設楽ヶ原。
真田信綱・昌輝兄弟は、武田最強の赤備えを率いて織田の鉄砲三千挺の前に散った。
血に染まる赤い空の下、信濃先方衆は全滅。
武田の誇りは、潰えた。
──それでも、真田家は終わらなかった。
翌月、弟・昌幸が家督を継ぎ、9歳の信幸と6歳の弁丸の前に現れたのは、まだ2歳の五郎だった。
「父上の隠し子か!?」と大騒ぎする兄弟と、必死に否定する昌幸。
竹トンボが舞う館は、今日も賑やかだ。
そして元服を迎えたばかりの信幸は、
伯父の菩提寺で、5年ぶりに従妹・千草と再会する。
亡父の形見の櫛を手に、彼女は静かに微笑んだ。
「また来てね、信幸殿」
設楽ヶ原で失われた命の重さと、
それでも続く家族の絆と、初恋の予感。
史実の狭間に生まれた、真田家の「もう一つの物語」を、三つの短編で綴る。
(小説家になろう、カクヨムにも同時投稿中)
文字数 9,347
最終更新日 2025.12.18
登録日 2025.12.16
1944年10月比島沖 親友の血で染まった甲板の上で、男は誓った。
この自らの乗艦である鋼鉄ノ城「矢矧」を、自らの死に場所にすると。
坊ノ岬沖海戦まで、残り半年。
それだけが瀬戸直哉の戦争だった――名も知らぬ彼女が、その覚悟に罅を入れるまでは。
文字数 3,792
最終更新日 2026.05.04
登録日 2026.05.04
慶安の江戸に現れた死者の行列。剣客の忍足数馬は死者の行列に挑むも、その魔性に引きこまれた。次いで死者の行列は遊女の店が並ぶ通りに現れた。そこには人斬りとあだ名される用心棒の蘭丸がいた…… 江戸を包む暗雲に蘭丸は挑む。かたわらの女が穏やかに眠れるように。
文字数 23,754
最終更新日 2022.05.07
登録日 2022.05.07