「付き」の検索結果

全体で6,847件見つかりました。
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山名藩家老家次男の三沢新之助が学問所から戻ると、屋敷が異様な雰囲気に包まれていた。 門の近くにいた新之助をいち早く見つけ出した安藤久秀に手を引かれ、納戸の裏を通り台所から屋内へ入っる。 久秀に手を引かれ庭の見える納戸に入った新之助の目に飛び込んだのは、今まさに切腹しようとしている父長政の姿だった。 父が正座している筵の横には変わり果てた長兄の姿がある。 「目に焼き付けてください」 久秀の声に頷いた新之助だったが、介錯の刀が振り下ろされると同時に気を失ってしまった。 新之助が意識を取り戻したのは、城下から二番目の宿場町にある旅籠だった。 「江戸に向かいます」 同行するのは三沢家剣術指南役だった安藤久秀と、新之助付き侍女咲良のみ。 父と兄の死の真相を探り、その無念を晴らす旅が始まった。 他サイトでも掲載しています 表紙は写真ACより引用しています R15は保険です
大賞ポイント 4,979pt
文字数 82,904 最終更新日 2024.06.15 登録日 2024.05.29
(時代小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品)猟師として生きている栄助。ありきたりな日常がいつまでも続くと思っていた。  だが、陣借り無宿というやくざ者たちの出入り――戦に、陣借りする一種の傭兵に従兄弟に誘われる。 その後、栄助は陣借り無宿のひとりとして従兄弟に付き従う。たどりついた宿場で陣借り無宿としての働き、その魔力に栄助は魅入られる。
大賞ポイント 1,079pt
文字数 72,640 最終更新日 2024.05.31 登録日 2024.05.18
戦国時代、北伊勢(三重県北部)に実在した山路三兄弟(山路種常、山路正国、長尾一勝)の波乱万丈の生涯を描いてまいります。 非常に長い小説になりましたので、三部形式で発表いたします。 第一部・山路弾正忠種常編では、三兄弟の長兄種常の活躍を中心に描いてまいります。 戦国時代を山路三兄弟が、どう世渡りをしていったのか、どうぞ、お付き合いください。 (タイトルの絵はAIで作成しました)
大賞ポイント 368pt
文字数 54,480 最終更新日 2024.06.15 登録日 2024.05.29
武田信玄の命令によって、織田信長の妹であるお市の侍女として潜入した忍びの於小夜(おさよ)。 付き従う内にお市に心酔し、武田家を裏切る形となってしまう。 そんな彼女は人並みに恋をし、同じ武田の忍びである小十郎と夫婦になる。 二人を裏切り者と見做し、刺客が送られてくる。小十郎も柴田勝家の足軽頭となっており、刺客に怯えつつも何とか女児を出産し於奈津(おなつ)と命名する。 しかし頭領であり於小夜の叔父でもある新井庄助の命令で、於奈津は母親から引き離され忍びとしての英才教育を受けるために真田家へと送られてしまう。 悲嘆に暮れる於小夜だが、お市と共に悲運へと呑まれていく。 ※拙作「異郷の残菊」と繋がりがありますが、単独で読んでも問題がございません 【他サイト掲載:NOVEL DAYS】
大賞ポイント 62pt
文字数 70,370 最終更新日 2024.06.15 登録日 2024.04.15
侍がマゲを結い、峠の茶店には娘がいて―― 山道に山賊が、街に人斬りが出るような時代と場所。 少女サヤとその付き人イオリがとある目的のために旅をします。 話しはいたって簡単。 少女サヤがとある想い人のために、探し物をし、ついでに悪い奴らを殴り飛ばす。 イオリはご飯を食べて鼻の下を伸ばす。 本作品は完成済、71,000字程度です。
大賞ポイント 22pt
文字数 71,001 最終更新日 2024.06.15 登録日 2024.04.23
真剣勝負をしたらしい二つの遺体……ところが二人は遠く離れた場で死んでいた?……さらに突如として、尾張領内に足を踏み入れたを宮本武蔵の真意とは? 尾張藩剣術指南役、柳生兵庫助と武蔵との対決はあるのか?! 殺された一人の幼馴染み、長谷川多聞が観た、剣の師、兵庫助と武蔵の胸中、そして、死体が離れて横たわっていた謎とは……? 武蔵の世話係(付き人)となるように兵庫助から命じられた少年、真之介と武蔵との歳の差を超えた交流と友情のゆくえは? 草創期の尾張名古屋藩を襲った大陰謀事件に、武蔵と兵庫助のふたりが、それぞれ真っ向から立ち向かう!
大賞ポイント 6pt
文字数 4,491 最終更新日 2024.05.31 登録日 2024.05.25
戦国時代末期。備後国(現在の広島県東部)鞆の浦。 足利将軍家と縁深いこの地に一人の若者がいた。 村上又四郎吉隆。瀬戸内最強の海賊衆・村上一族の一人、村上亮康の養子である彼は一人の少女と出会う。 京を追放された将軍・足利義昭に付き従う公家の姫・楓だ。 これは数奇な運命で出会った男女のお話。 歴史時代小説大賞エントリー作品 *この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません
大賞ポイント 5pt
文字数 42,355 最終更新日 2020.06.19 登録日 2020.05.21
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。 守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。 織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。 そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。 毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。 スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。 (2022.04.04) ※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。 ※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
大賞ポイント 5pt
文字数 435,350 最終更新日 2024.02.26 登録日 2022.04.03
約1800年前に描かれた、皆さんご存知『三國志』 新たな設定と創作キャラクターたちによって紡ぎ出す、全く新しい『三國志』が今始まります! 《あらすじ》 曹家の次女、麗蘭(れいらん)は、幼い頃から活発で勇敢な性格だった。 同じ年頃の少年、奉先(ほうせん)は、そんな麗蘭の従者であり護衛として育ち、麗蘭の右腕としていつも付き従っていた。 成長した二人は、近くの邑で大蛇が邑人を襲い、若い娘がその生贄として捧げられると言う話を知り、娘を助ける為に一計を謀るが… 『三國志』最大の悪役であり、裏切り者の呂布奉先。彼はなぜ「裏切り者」人生を歩む事になったのか?! その謎が、遂に明かされる…! ※こちらの作品は、「小説家になろう」で公開していた作品内容を、新たに編集して掲載しています。
大賞ポイント 4pt
文字数 757,039 最終更新日 2020.06.02 登録日 2018.08.16
時は幕末、動乱の時代。新撰組隊士達の、日常を切り取った短編集。 殺伐とした事件等のお話は、ほぼありません。事件と事件の間にある、何気ない日々がメイン。 基本的に1話完結。時系列はバラバラ。 話毎に主人公が変わります(各話のタイトルに登場人物を記載)。 土方歳三と沖田総司が多め。たまに組外の人物も登場します。 最後までお付き合い下さると嬉しいです。 お気に入り・感想等頂けましたら、励みになります。 よろしくお願い致します。
大賞ポイント 2pt
文字数 108,634 最終更新日 2022.10.10 登録日 2022.08.26
 月尾藩郡奉行・竹内丈左衛門の娘「りく」は、十八を数えた正月、代官を勤める白井麟十郎との縁談を父から強く勧められていた。  家格の不相応と、その務めのために城下を離れねばならぬこと、麟十郎が武芸を不得手とすることから縁談に難色を示していた。  ある時、りくは父に付き添って郡代・植村主計の邸を訪れ、そこで領内に間引きや姥捨てが横行していることを知るが──
大賞ポイント 2pt
文字数 8,426 最終更新日 2024.05.31 登録日 2024.05.15
天正十五年。本能寺において織田信長が討たれ、その後継者になりあがった羽柴秀吉が豊臣と名前を変えたころ、根来忍びの襲撃者から若き日の柳生宗矩を救った謎の少年が京の都にやってきた。巨犬の頭付きの毛皮をまとい、派手やかな稲妻文の着物姿の寛闊な美少年の名は―――「親兵衛」。京の都のものたちが〈犬和郎〉と呼んだ人気者の、武芸者、忍び、海賊、傾奇者たち、挙句の果ては人外の妖魅怪奇相手の大立ち回りと天下の豊臣秀次さえも唸らせた奔放苛烈な大活躍を描く超伝奇時代長編。転生・タイムスリップ・歴史改変などはありません。
大賞ポイント 1pt
文字数 97,529 最終更新日 2023.06.30 登録日 2020.05.01
駿河国由比ヶ浜にかつての住人弥右衛門と息子の喜平次がやって来て、私の命の恩人だと吉岡次郎之介と妻の早苗を紹介し、ここで染め物屋をすることになったのでよろしくと言った。あばら屋となっていた弥右衛門の旧家は建て直され、翌年には女の子が生まれ夕と名付け、11年後には男子が誕生し、治三郎と命名した。だが夏の終わり、地震と津波が襲って来て大きな被害を被った。夕も津波に飲み込まれる寸前だったが、次郎之介の機敏な動きに助けられ危難を逃れ、父は尊敬の対象になった。そして翌年、大阪の陣が切って落とされ、かつては石田三成の家臣だった次郎之介は夕に後を託し、大阪に向かった。だが豊臣は滅亡し、次郎之介は戻って来なかった。 男の子二人が三歳になると、夕による教育が始まった。基底は徳川憎しと大義の確立である。だが治三郎にはその気が全くない。ホラを平気で振りまく。対して久米之介は真面目そのものである。だが祖父の命の恩人の孫だから忠義を尽くせと言う親の方針には疑念を持っていた。彼の悩みは治三郎に対する忠義は虚であり、優しく接してくれる夕に対する思いは実であることだった。治三郎の虚言癖は止まることを知らず、遂には時の最高権力者徳川家光に対する誹謗となり逮捕されたが、喜平次の工作で釈放された。夕は修行を命じ久米介という家来付きで仏門に入った。だが坊主見習いとなって得たものは悪所通いだけであった。 三年後、寺を辞したが、久米之介は自称楠木正成の血を引く者だという楠木大膳なる怪しげな老人と知り合い、家に連れ帰った。夕は胡乱なやつと危ぶんだが、幕府を倒すためには江戸に行かなければならない、その時がやって来たのだと思い江戸行きを許した。大善の持つ楠木正成の兵法書と幟を我が物にせんと狙う治三郎、二人まとめて有り金全てを奪おうと企む大膳、治三郎では夕様の言う大義は確立出来ない。ならば私が成り代わって実現させようと思う久米之介、それぞれの思惑を秘めて三人は江戸に旅立った。 二百六十余年もの幕政の基礎を築いた知恵伊豆こと松平信綱は累々たるキリシタン信者の屍を見ながら、次なる標的に的を絞っていた。キリシタンはこれで闇の中に潜むであろう。外様大名は牙を削ぎ落とすであろう。残るは武人派南海の龍こと徳川頼宣、たとえ御三家だろうとも安寧を脅かす者は許さない。 知恵伊豆は『楠木流軍学 張孔堂』の門を潜り、由比正雪の登場を待った。やがて三十代半ば総髪の人物が出てきた。静かな出だしである。だが次第に激してくる。 客も高揚し、「然り!」などと声を挙げている。「虚に生きるべきではない。虚に走るはたやすく、実に止まるは困難を要する。だが恐れてはならぬ。それが誠の武士道である。大義に生きよう」 知恵伊豆の射るような視線を浴びながら正雪は自らも陶酔していた。 戦いの幕はまだ切られたばかりである。
大賞ポイント 0pt
文字数 122,961 最終更新日 2024.04.24 登録日 2024.04.14
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