「雨雲」の検索結果

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天鬼が空模様を左右する世界で、農民のナマリは両親と幼い弟妹、それから気のいい村人たちと力を合わせて貧しいながらもおだやかな暮らしを送っていた。 そんな日々が崩れたのは突然。 見たこともないほどの天鬼が空に集まり、生まれた暗雲が大量の雨を降らせ、濁流となって村を押し流してしまった。 弟妹を抱きしめてどうにか耐えるナマリは、空をにらみ無力な自分を呪いながら叫ぶ。 「散れ!雨雲なんて散ってしまえ!」 精いっぱいの叫びもむなしく濁流にのまれたナマリだったが、彼はふと目を覚ます。目のまえにいたのは、狐耳を生やした幻獣民の少女、シキ。 「助けが間に合わなくて申し訳ないっす……けど、あなたには素質がある気がするっす!」 シキはナマリに天鬼を操る力があるようだと言い、その気があるのなら帝都で天鬼を操る能力者、気象指揮官として学ぶことができると言った。  そんな力があるのならば村を、両親を助けられたのではないか。唇をかむナマリは、シキの言葉にうなずけない。 「ちなみに、気象指揮官の候補生は衣食住が保証されるっす」 「……だったら、行こう」  幼い弟妹を食わせていくため、ナマリは帝都に行くことを決めた。 「今は生き延びて、いつかこの村へ帰って来よう」  不可思議な力を持つなどと言われても信じられない彼の目標は、生活を安定させて弟妹を育てること。そして、いつかまた穏やかな村でのどかな暮らしを送ること。  ささやかな望みを胸に旅立った少年ナマリの行く先に、平穏はあるのか。
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小説 34,555 位 / 185,067件 ファンタジー 5,274 位 / 42,518件
文字数 54,812 最終更新日 2024.05.22 登録日 2024.04.16
SF 連載中 長編
 西暦2019年、世界は悪の秘密結社「エクスキューショナーズ」によって風前の灯火となっていた。  逃げ惑い、住処を追われる人々。捕まり奴隷の様に扱われるその様は正に破滅を表していた。  しかし、悪を討つ正義の魂が存在していなかった訳では無い!  とある天才博士が開発した「転身装置」。これによって外なる世界から驚異的な力を持った肉体に転身する事で、エクスキューショナーズの怪人たちに匹敵する能力を得る事に成功したのだ。  しかし、その転身装置の開発は遅きに過ぎた。  すでに趨勢の決した勢力図を巻き返すには、人も物も足りなさ過ぎたのだ。  転身装置は一つだけしか作る事が出来ず、それを使って戦える人物も当然一人だけだったのだ。  このままでは遠からず世界は悪の秘密結社に完全敗北を喫するだろう。しかし、そんな事を許して置ける訳が無い!  天才博士はある装置を追加で開発した。転身装置をその身に宿す者を過去へと送る装置だ。  この装置を使えば、悪の秘密結社の力がまだ弱い内に叩けるかもしれない。こちらの転身者はある程度奴等と戦っている。アドバンテージを握る事が出来るのだ!  そうして過去へ行く事となった転身者、名前は風見 明(かざみ あきら)34歳。  負けるな、風見明!  立ち上がれ風見明!  未来の世界を守る為、今こそ転身せよ!
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小説 185,067 位 / 185,067件 SF 5,125 位 / 5,125件
文字数 18,359 最終更新日 2019.04.23 登録日 2019.04.21
 気怠げな月曜日の朝。  マンションのエントランスから出ると、今朝方まで続いた雨の所為か、肌寒い気温のわりに澄んだ青空と輝く太陽が『おはよう』、と語りかけてくる錯覚を覚える。  ブー、ブー、ブー、と規則的な振動音。内心とは裏腹に爽やかな朝のひとときから、ピントを外そうと胸ポケットの中で鳴いたスマートフォンを、丁度、ぐぅっと伸ばしていた腕をおろしながら取り出した。 『速報です。  本日午前8時過ぎ、名古屋市○区○町の路上で、ラブコメ第○○号が発生しました。  なお、このラブコメ第○○号は、次第に勢力を高めつつ、私立御厨高等学校に接近中です』 「またかよ...」  機種変更したばかりのスマホに届いたアプリの通知を確認した後、表示を消した画面に映る、表情筋の歪んだ...そうでなくても少し目つきの悪い顔。そして、ネクタイが微妙に左にズレているのに気づく。  無造作にスマホをスーツのポケットへ入れ、何事もなかったかのように鞄を脇に挟んで両手でネクタイを正す。  さっき、チラッと見えた画面に最近出来た小さな罅が、余計に気分が悪くなった。  あぁ〜あ、と朝空を仰ぐと、その反動で首の関節が小気味よくコキッと鳴った。 「ハァ...」  トボトボと、まだ残る雨雲の忘れ物を避けながら、通勤路を行く。  遅すぎず、早すぎず。  何なんだろうな、この変なアプリは。  考えても答えも出ないし、アンインストールできないのは確認済みだ。せめて通知でも止めてやろうと試みても、無駄な努力に終わりその勢いで新品スマホを部屋の壁に投げつけてしまったことを、しっかりと後悔している。 「それにしても多くないか?ラブコメってヤツ...」  そんな独り言は、横を走る車が跳ねた水飛沫と共に側溝へと流されていった。 「おはよー」と掛け合う声が増え、徐々に賑やかになる朝の喧騒が、通りを楽しげな表情へと変えていくのを他人事のように感じながら、  トボトボと、歩く。  職場である、御厨高校へと。
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小説 185,067 位 / 185,067件 ライト文芸 7,553 位 / 7,553件
文字数 4,225 最終更新日 2023.06.02 登録日 2023.06.01
SF 連載中 長編 R15
大地は枯れ、海は黒く。灰が降る、この世界。匂いは血と鉄の無慈悲な匂いだけ。 13号は目覚める。ある女性の記憶だけを持ち合わせて。曇り空か灰の雨雲しかないこの世界には、希望があるのか。彼がなぜこの時代に目覚めたのか。
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小説 185,067 位 / 185,067件 SF 5,125 位 / 5,125件
文字数 7,980 最終更新日 2023.06.02 登録日 2023.04.24
さよならハニー 雨雲が 夜の空を覆い 幾つもの 冷たい粒を落とす その粒の 幾つかに叩かれ 吐く息が 白く靄がかる ウチは今 想い人に寄り添われ 町を出る 追われる身となる前に 視線を向けると 笑顔で包み込んでくれた ウチは頼りないけれど 誰にも渡したくない 漸くこうして 叶ったのだから 知ってしまったの もう忘れられないのよ 過ちの先で 結ばれたとしても 泣いてなんかない 頬を伝うのは雨 失いたくないの 進み行く この道は険しくて 行くあては 何一つ浮かばない けれどでも 期待せずにいられない 温もりが 未来を照らす ウチはもう 後戻りデキない 咎を背負い その代わり愛を得た いつまでこうして 二人でいられるのだろうか ウチは頼りないけれど 誰にも渡したくない 漸くこうして 叶ったのだから 知ってしまったの もう忘れられないのよ 過ちの先で 結ばれたとしても 泣いてなんかない 頬を伝うのは雨 失いたくないの 寂しかったのよ ずっと苦しかったのよ 悲しかったのよ アナタとこうなるまでは ウチは頼りないけれど 誰にも渡したくない 漸くこうして 叶ったのだから 知ってしまったの もう忘れられないのよ 過ちの先で 結ばれたとしても 雨上がり夜の空 流れ星を見る 届け ウチの声
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小説 185,067 位 / 185,067件 大衆娯楽 5,560 位 / 5,560件
文字数 119,410 最終更新日 2020.05.19 登録日 2020.02.25
 世界は平和だ。50年以上戦争も無いし、国は富んでいる。  アルベール、私の名前だ。この国、リッシュモン王国の第三王子なのだが、どうも退屈な毎日に辟易している。  毎日の武術の稽古や魔術の勉強。それらは決して嫌では無いが、何と言うか窮屈だ。だからここ最近は王宮を抜け出して街を散策している。  とは言っても、市などで買い食いをする程度だが。それでも十分だ。羽を伸ばせる。  このまま行けば王弟か。まぁ悪くはない人生なんだろう。けれど、それも何か私の望む人生とは違う様な気がするのだ。  贅沢を言っているのだろうとは思う。だが、王子だからと言って、決してその他になれないと言うのはどうなのだろうか?まぁ、じゃぁ何になりたいんだと言われると困ってしまうんだが。  今は見つからないが、いずれ何か見つかるかもしれない。そうしたら、私の人生もワクワクするようなものに変わったりするんじゃないだろうか?  おとぎ話にでてくる英雄の様な波乱万丈な人生、とまではいかなくて良いけれど、面白い、楽しいと思えるような毎日が。  ・・・市での買い食いも、毎度ではひねりがないな。今日は何処か別の所に行ってみよう。  何か私の人生を劇的に変えてくれるような。そんな出会いは無いものだろうか。
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小説 185,067 位 / 185,067件 ファンタジー 42,518 位 / 42,518件
文字数 171,890 最終更新日 2019.10.16 登録日 2019.04.21
ライト文芸 完結 ショートショート
街は雲に覆われ、雨は降り、やがて晴れる。空には虹。
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小説 185,067 位 / 185,067件 ライト文芸 7,553 位 / 7,553件
文字数 678 最終更新日 2022.05.10 登録日 2022.05.10
「やっぱり、お前といると辛気臭くなるから婚約破棄な?あと、お前がいると雨ばっかで気が滅入るからこの国から出てってくんない?」 雨乞いの巫女で、涙と共に雨を降らせる能力があると言われている主人公のミシェルは、緑豊かな国エバーガーデニアの王子ジェイドにそう言われて、婚約破棄されてしまう。大人しい彼女はそのままジェイドの言葉を受け入れて一人涙を流していた。  するとその日に滝のような雨がエバーガーデニアに降り続いた。そんな雨の中、ミシェルが泣いていると、一人の男がハンカチを渡してくれた。 ミシェルはその男マハラジャと共に砂漠の国ガラハラを目指すことに決めた。 すると、不思議なことにエバーガーデニアの雨雲に異変が・・・  ミシェルの運命は?エバーガーデニアとガラハラはどうなっていくのか?
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小説 185,067 位 / 185,067件 恋愛 56,212 位 / 56,212件
文字数 29,500 最終更新日 2022.06.04 登録日 2022.05.13
小六のノリアキと小五のタケルは、長い梅雨に飽き飽きしていた。ある日のこと、ノリアキは「雲の尻尾を捕まえに行こう」とタケルを誘う。「それで雨雲をぶっ飛ばそう」と。こうして、二人の冒険は始まったのである。
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小説 185,067 位 / 185,067件 児童書・童話 3,218 位 / 3,218件
文字数 7,126 最終更新日 2019.08.30 登録日 2019.08.30
ファンタジー 連載中 ショートショート
ファンタジー、特に転生物を主題に置いたショートショート集
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小説 185,067 位 / 185,067件 ファンタジー 42,518 位 / 42,518件
文字数 5,015 最終更新日 2021.01.06 登録日 2020.09.12
ファンタジー 完結 ショートショート
彼はトラックの運転手。行く先に事故が見え、思わずため息がでる。
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小説 185,067 位 / 185,067件 ファンタジー 42,518 位 / 42,518件
文字数 1,130 最終更新日 2020.09.12 登録日 2020.09.12
 新大陸、それは空前絶後のフロンティア。  あるものは富を掴み、あるものは運を掴み、そしてまたある者は力を掴み取った。  荒野に転がっている物を、それが何であれ人々は手にしようともがく。手に入れば、それから品定めすればいい。要る要らないではない、先ずは懐に入れるんだ。  荒野に散らばる夢の星、しかし夢は時に悪夢となって人々に襲い掛かる。  幸せなんてものは荒野じゃ早い者勝ち。運を天に任せてコイントスに負けた奴は、野犬に食われるのが日常だ。
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小説 185,067 位 / 185,067件 歴史・時代 2,222 位 / 2,222件
文字数 7,561 最終更新日 2019.04.21 登録日 2019.04.21
 とある国の内乱で、一つの傭兵団が歴史からその姿を消した  裏切りに近い形で  傭兵団とその隊長ジョンはその時一度死んだ  しかし異界の女神ソフィーティアからの誘いを受け、彼女の世界で彼女の名を掲げて戦う事にする  相手は帝国  人間主体の国家であり、多種族を認めず、最大の版図を持っている  彼等を相手に、傭兵団は戦う  女神ソフィーティアの軍隊として
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小説 185,067 位 / 185,067件 ファンタジー 42,518 位 / 42,518件
文字数 9,833 最終更新日 2021.01.29 登録日 2021.01.28
「私は生きていていいんだと、教えてください」 私はなんで生きてるんだろう。 生きることが、こんなにも苦しいなんて。 だけど、たった一人だけ。 私を救ってくれるかもしれない人がいる。 いつか、あの人が。 雨雲のように暗く重い闇に包まれたこの日常から、私を逃してくれるかもしれない。 少女が向き合う絶望に彩られた現実と、祈りにも似た微かな希望。 梅雨の明けた、真夏日の午後。 儚い命の糸は、紡がれるその時を静かに待っていた。 イラスト:まかろんK様(@macaronk1120)
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小説 185,067 位 / 185,067件 現代文学 7,915 位 / 7,915件
文字数 10,179 最終更新日 2020.05.26 登録日 2020.05.26
SF 連載中 短編
Aliciaです。この作品は単発です。好評であれば続きが出る作品です。 あの雨雲を見て僕は何かを感じたそのなにかの正体を突き止めるためにそこから未知の世界へと飛び出して行く.... これは僕と雨雲の物語
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小説 185,067 位 / 185,067件 SF 5,125 位 / 5,125件
文字数 1,232 最終更新日 2022.05.09 登録日 2022.05.07
ホラー 連載中 ショートショート
主に心霊系の話を取り扱ったショートショート集
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小説 185,067 位 / 185,067件 ホラー 6,787 位 / 6,787件
文字数 3,818 最終更新日 2020.09.11 登録日 2020.09.11
 新大陸、フロンティア、荒野に群がる人と人。  いい奴もいればそりゃ悪い奴だっている。だけどな、大抵悪い奴等のが多いのさ。真面目にやってる奴等にゃ悪いが、悪い奴ってのは賢しらだ。弱い奴を見つけて巻き上げる事しか考えちゃいねぇ。  金もお宝も、力があれば手に入る。力ってのは何だってか?そりゃ権力でもいいし、人脈でもいい。でももっと単純なのがあるって知ってるか?銃だよ。  鉛の弾を一発眉間に喰らわせてやれば、金なんざ必要ねぇ。後はお前の好きな様にしな。  でもな  不思議なもんで、力を使って好き放題やってると、何でか知らんが寄って来るんだ。生死問わずの張り紙片手に賞金稼ぎのお出ましさ。  ささ、ケツを巻くって逃げるとしようぜ。ここは荒野。運の無い奴からくたばっていく所さ。
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小説 185,067 位 / 185,067件 歴史・時代 2,222 位 / 2,222件
文字数 5,257 最終更新日 2019.04.21 登録日 2019.04.21
 久島高校に通う柏木アリサは魔女であることを隠しながら、日々を過ごしていた。  そんなある日、一人の女性と出会う。とても美しいその女性は雨雲を消し去り、消えてしまう。まるで魔女のように。  その日の放課後、アリサはロンドンで魔女が武装蜂起を起こしたというニュースを知る。それにより、アリサの日常は大きく脅かされることになる、と思ったものの、実際には特に変わりなく日々は過ぎていく。  そうして魔女の武装蜂起から一週間後、アリサの住む街、秋馬市が唐突に孤立した。周囲の街々と連絡が取れなくなり、さらには物理的にも街の外に出ることができなくなったのだ。  そうして孤立した街で、アリサは事態収拾のために奔走する。 ※プロローグ、エピローグ込みで全30話です。  現代に生きる一人の魔女の物語です。  すごく読みやすい、という文章ではなく、ストーリーも若干スローテンポかもしれませんが、ラストの部分の展開だけはずっと頭の中にあって、そこに向かってなんとか書き上げました。  なので、最初のほうはあまり面白くないと思っても、最後まで読めば、きっとなにか感じるものがあるのではないか、と思います……そう思いたいです。  エピローグのラスト三行が書きたくて、頑張りました。その部分までぜひ最後まで読んでいただければ幸いです。  よろしくお願いします。 イラストはノーコピーライトガール様よりお借りしました。
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小説 185,067 位 / 185,067件 ファンタジー 42,518 位 / 42,518件
文字数 112,755 最終更新日 2021.08.26 登録日 2021.08.12
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