聖女の奇跡が消した傷は、誰かへ移されている――それを見抜いたノエラは「偽聖女」として辺境へ追放された。
追放先で出会ったのは、王家と軍の傷を左腕に背負わされ、口封じの呪約まで刻まれた元近衛騎士ダリオ。彼だけはノエラを偽物と笑わず、触れる前には必ず「触れてもいいですか」と尋ねてくれた。
奇跡に隠された受益者と代価を読む力を武器に、二人は教会の不正を暴き、やがて王国初の呪約監査院を立ち上げる。だが、二人の前には「国を救うためなら誰かを犠牲にしてよい」と信じる者たちが次々と現れて――。
追放された偽聖女と傷ついた騎士が、押しつけられた運命をほどき、恋人、夫婦、そして家族になるまでの異世界恋愛ファンタジー。
全50話・完結/ハッピーエンド。
※「その奇跡は、誰かに傷を移すだけです」追放された偽聖女は、王家の傷を押しつけられた騎士を救う」の連載版です。7話までは短編と同内容です。短編お読みの方は8話からお読みください。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/783754966/848072700
文字数 132,194
最終更新日 2026.07.31
登録日 2026.07.26
秋葉原の地下には、勇者も魔王も聖女もタイムカードを押す派遣会社がある。
神田で働く派遣OL・日下部依子が生活防衛のために受けた副業は、異世界の悪役令嬢ヨリエル役。三十日間、男爵令嬢リリーナをいじめ、王太子ヴィルヘルムに嫌われ、断罪式で婚約破棄されれば契約満了――のはずだった。
ところが王太子はNPCではない。台本の外で疲れ、笑い、依子のささやかな優しさを見抜く、本物の人間だった。嫌われるほど報酬が増えるのに、彼はなぜか依子を大切にし始める。
しかもリリーナは、断罪式の翌日に王太子が殺され、自分も口封じされる未来を夢で見ていた。
『君の定時は守る。だから、明日も来てほしい』
婚約破棄は業務内。溺愛は契約外。
人を役割として消費する台本を、派遣悪役令嬢が契約書と勤務記録と仲間の選択で破る、お仕事×溺愛ラブコメ。
※全40話 完結保証
文字数 110,836
最終更新日 2026.07.31
登録日 2026.07.20
~落ちこぼれ少女と基礎から教え直したら、エリートたちが火も灯せず泣きついてきました~
「古典魔法など、時代遅れの役立たずだ」
誰もが短い起動句だけで魔法を使える《大魔導基盤アルカナ》が普及した王国。
魔法の構造を一から教える古典詠唱科の教師ユーリス・クロフトは、財務大臣と学院長から予算の無駄だと切り捨てられ、学科ごと解雇されてしまう。
だが、彼らが保守教育者の証である《源紋板》を破壊した直後、王国中の自動魔法が停止した。
魔灯は消え、扉は開かず、水道も治癒魔法も物流も王都結界も機能しない。
これまで天才と呼ばれていた宮廷魔術師や学院教師たちは、起動句を叫ぶことしかできず、初歩の火さえまともに灯せなかった。
一方、暗闇の中で自力の魔法を使えたのは――時代遅れと追放されたユーリスと、彼の授業だけを真面目に学んでいた落ちこぼれ少女ミリアだった。
「魔法は、言葉を叫べば出てくる奇跡じゃない。自分の頭で考え、理解し、制御する技術だ」
ユーリスはミリアや聖女、職人、兵士、市民たちに、本当の魔法を一から教えていく。
不要とされた基礎が人々の命を救い、落ちこぼれと笑われた者たちが王国を支える一方、利権と特権にしがみつく者たちは自ら築いた便利な世界とともに転落していく。
これは、追放された古典魔法教師が「考える力」を武器に弟子を育て、止まった王国を基礎から立て直す、教育改革ファンタジー。
文字数 85,810
最終更新日 2026.07.30
登録日 2026.07.22
「その奇跡は、誰かに傷を移すだけです」
聖女認定の最終試験で、ノエラは王太子の傷を治すことを拒んだ。
彼女にだけ見えていたのだ。
王太子の傷から北へ伸び、名も知らない少年の腕を切り裂こうとする黒い糸が。
妄言を吐く偽聖女とされ、辺境聖痕院へ追放されたノエラ。そこで彼女を待っていたのは、王家や高位貴族が「奇跡」で消した傷や病を押しつけられた四十一人と、左腕に何十人分もの傷を背負わされた元近衛騎士ダリオだった。
ノエラの力は、傷を治すものではない。
誰が救われ、誰が代価を払っているのかを読み、不正な魔法契約を停止する、失われた職能――呪約師の力だった。
国家を守るために必要な犠牲だったと主張する大司教。
代価を知らずに奇跡を使っていた現聖女。
自分の健康が誰かの苦痛で成り立っていた王太子。
ノエラは、自分を聖女や救世主としてではなく、一人の女性として尊重してくれるダリオとともに、教会が八十年以上隠してきた奇跡の代価を暴いていく。
これは「本物の聖女」として王都へ返り咲く物語ではない。
偽聖女と呼ばれた女性が、誰かの痛みを押しつける制度を終わらせ、自分の仕事と恋を選ぶ物語。
全7話完結。制度ざまぁ、相互救済、明確なハッピーエンドです。
文字数 14,805
最終更新日 2026.07.23
登録日 2026.07.23
「この、人殺し!」
鉱山事故の補償額を伝えた王太子妃候補リディアは、夫を亡くした女性からそう罵られた。
だが、決定書にリディアの署名はない。王太子も大臣も決めた責任を負わず、何の決定権もない彼女だけを窓口に立たせていたのだ。
その夜、王太子フェリクスはリディアへ婚約破棄を告げる。
「けれど相談役として、これからも僕を支えてほしい」
十一年間、決めた者の代わりに恨まれ続けてきたリディアは、初めて拒否した。
「では、私の執務室にある三百二十七件の未決案件を、すべてお返しいたします」
王都を離れたリディアがたどり着いたのは、湖畔の自治都市レーヴェ。
そこで出会った書記官長オスカーは、彼女の能力を利用する前に、仕事の範囲、報酬、期限、そして断る権利まで書面で示した。
誰かの責任まで背負わなくても、人を助けることはできる。
何の役にも立たない日にも、自分を大切にしてくれる人がいる。
一方、三百二十七件を返された王太子と重臣たちは、避けてきた決定と批判を自分の名前で引き受けることになり――。
これは「灰色の悪役令嬢」と呼ばれた女性が、他人の責任を手放し、自分が望む仕事と愛する人を選び直す物語。
全6話完結。復縁なし。制度ざまぁと大人の恋愛のハッピーエンドです。
文字数 14,859
最終更新日 2026.07.22
登録日 2026.07.22
辺境伯令嬢アメリアは、病に倒れた父の代わりに領主代行を務めている。
ある日、雪道で行き倒れていた元侯爵令息レオンを見つける。
彼は王都で婚約破棄され、「冷血で無能な男」と笑われて追放された人物だった。
だが、アメリアは気づく。
この男は無能ではない。
誰よりも正確に台帳を読み、物資の不足と不正を見抜く、領地に必要な人材だと。
アメリアは彼を同情ではなく仕事で雇う。
さらに、王都で役立たずと切り捨てられた者たちを次々と再任用室へ迎え入れる。
声が小さい記録係。
魔力が弱い職人。
臆病者と笑われた元騎士。
前職を理由に拒まれた会計係。
王都では居場所を失った彼らだったが、辺境ではそれぞれの力が噛み合い、領民の命を救っていく。
しかし、彼らの前に立ちはだかるのは、王都財務院と商会連盟の巨大な不正。
届かない冬越し金。
燃える王都認証品。
偽装された帳簿。
止められた補給物資。
そして、レオンを笑い者にした婚約破棄の裏側。
王都が捨てた人材たちは、記録と契約と現場の成果で、腐った権威を追い詰めていく。
「私はあなたたちを拾ったんじゃない。必要だから選んだのよ」
これは、辺境令嬢が捨てられた人材に席を与え、王国の冬と未来を救う、実務ざまぁファンタジー。
文字数 136,146
最終更新日 2026.07.21
登録日 2026.07.03
「お前は正しすぎる。この家にはいらない」
侯爵家の負債を立て直し、領地を救い、兄が署名しかけた危険な契約の罠まで見抜いた令嬢リディア。
しかし父には疎まれ、婚約者からも、
「君は有能すぎる。妻には向かない」
と婚約破棄され、家を追放されてしまう。
そんな彼女の行き先は、王国最北端。
そこを治めるのは、四十を過ぎた傷持ちの元軍参謀、ヴィクトル・ヴァルツァー辺境伯。
何人もの令嬢を花嫁候補として迎えながら、全員を妻にせず送り返してきた「偏屈な男」だった。
ところが、リディアの招請状にはこう記されていた。
『招請者指定候補 リディア・グレイスフォード』
なぜか彼女だけが、辺境伯本人から名指しされていたのだ。
北境へ着いたリディアを待っていたのは、甘い歓迎ではなかった。
「道中の雪解け水はどうだった」
「東の村の煙突の数は?」
「護衛の馬の消耗は?」
顔も持参金も見ず、彼女の実務能力だけを試したヴィクトルは、静かに告げる。
「なるほど。君は飾りではないな」
生まれて初めて、自分の能力そのものを認められた。
――その直後。
「だが、君を妻にする気はない」
では、なぜ私を名指ししたのですか?
やがてリディアは知る。
「送り返された花嫁候補」たちは没落していなかった。
商会主。
補給隊長。
学校長。
彼女たちは捨てられたのではない。
北境で実務を学び、資金と推薦状を与えられ、自分の人生へ「送り出されて」いたのだ。
そしてヴィクトルがリディアを呼んだ本当の理由は――。
『単なる救済対象にあらず。採用候補として招請』
追放された有能令嬢が、帳簿と現場を見る力で北境を救い、彼女を捨てた実家を見返していく。
一方、誰よりもリディアを尊重する偏屈辺境伯は、彼女を愛しているからこそ手放そうとして――。
必要だから残るのではない。
救われた恩があるからでもない。
どこへでも行ける私が、それでもあなたを選びます。
追放ざまぁ×有能ヒロイン×四十代イケオジ辺境伯。
不器用な年の差じれじれ恋愛と、女性の自立を描くハッピーエンド。
全16話完結の中編。
文字数 58,388
最終更新日 2026.07.17
登録日 2026.07.10
回女は科挙を受けられず、官吏にもなれない。
そんな大梁国で、柳青蘭は死んだ兄・青嵐の名を借り、男装の監察官として腐った朝廷に潜り込んでいた。
父は無実の罪で処刑され、兄もまた都へ向かう途上で命を奪われた。
青蘭が信じる武器は、帳簿、証言、印の矛盾、そして兄の遺した朱筆だけ。
だが、どれほど証拠を揃えても、権力者たちは文書を書き換え、証人を消し、民の声を「なかったこと」にしていく。
絶望の底で青蘭の前に現れたのは、漆黒の衣をまとった美しき毒神・烏露。
「裁けぬなら、殺せばよい」
囁かれるたび、悪人は毒に倒れ、民は救われる。
けれど毒は証拠を残さない。死人は口を開かない。
殺せば殺すほど、真実への道は断ち切られ、無実の者が身代わりにされていく。
だから青蘭は決めた。
毒ではなく、法で裁く。
復讐ではなく、証拠で玉座を引きずり下ろす。
女の声が証拠にならない国で、死んだ兄の名を背負った監察官が、腐敗した朝廷と皇帝の罪を暴いていく中華風法廷ファンタジー。
文字数 107,014
最終更新日 2026.07.16
登録日 2026.07.02
「粉や油に夢中な女など、気味が悪い」
貧乏男爵令嬢セリーナは、美容へのこだわりを婚約者に嫌悪され、婚約を破棄された。
だが彼は知らない。
セリーナには、前世で美容部員とブライダルヘアメイクとして培った知識があることを。
肌色、髪質、骨格、香り、姿勢。
その人が一番その人らしく輝く“見せ方”を見抜く力があることを。
実家からも追い出されたセリーナは、王都の外れに小さな美容サロンを開く。
訪れるのは、眼鏡を「陰気」と笑われた令嬢。
ふくよかな体型を「醜い」と捨てられた令嬢。
日焼けした肌を「女らしくない」と否定された辺境伯令嬢。
セリーナは彼女たちを、男を見返すための別人にはしない。
眼鏡は知性の輝きに。
丸みは蜂蜜色の優しさに。
日焼けした肌は、太陽の下で生きてきた誇りに。
これは、見返すための変身ではない。
誰かに奪われた自分を、鏡の前で取り戻すための変身だ。
やがてその噂は、王太子、王妃、聖女、勇者にまで届き――
王都の「美の常識」を揺るがしていく。
文字数 106,446
最終更新日 2026.07.15
登録日 2026.06.09
王都の夜会で「泥臭い辺境令嬢はいらない」と婚約破棄されたリナリア・ヴォルクハルト。
その瞬間、彼女は前世の記憶を取り戻す。
日本の町工場を継いだ女性社長として、下請けいじめ、単価切り下げ、無茶な納期に苦しみ、社員を守ろうとして過労死した記憶を。
今世の実家もまた、王都魔導商会に搾取され、廃工房は潰れかけていた。
だが、リナリアはもう泣き寝入りしない。
王都では「ゴミ」と呼ばれる低品質魔石《濁り石》。
古傷を抱えた老工房長。
魔力なしと蔑まれた記録係の少女。
片脚の配達少年。
誰にも見向きされなかった人と素材を集め、リナリアは辺境のための小型魔導炉《常火》を作り上げる。
止まる高級品より、人を救う安物を。
美しい権威より、泥臭い記録を。
不当請求、名称横取り、材料封鎖、偽造品事故、公開査問。
王都商会の妨害を、契約書と帳簿と職人の誇りで打ち砕く!
捨てられた辺境令嬢が、廃工房を王国一の魔導具工房へ再建する、痛快ものづくり逆転ファンタジー。
文字数 108,353
最終更新日 2026.07.11
登録日 2026.06.30
「世界中が敵になっても、君の味方だよ」
月の姫と呼ばれる公爵令嬢ミオラは、社交界中の求婚者からそう囁かれていた。
王太子、聖騎士団長、名門貴族の令息たち。
誰もが彼女を愛していると言う。
けれど、前世で“味方だよ”という言葉に裏切られ続けたミオラは、甘い言葉を信じない。
そんなある日、大切な侍女ナナが宝石泥棒の罪を着せられる。
周囲は「大事にしない方がいい」と口をそろえた。
だからミオラは微笑んだ。
「世界中が敵になっても味方だと、皆様おっしゃいましたよね?」
その日から、月の姫は本当に世界を敵に回すことにした。
侍女を陥れた侯爵令嬢。
孤児院の寄付金を食い物にする神殿。
子どもを売る貴族院。
そして、彼女を“王国の所有物”にしようとする王家。
愛の言葉はいりません。
帳簿を出してください。
証言を聞かせてください。
契約書を開いてください。
本当に味方だと言うのなら、行動で証明していただきます。
これは、飾り物の姫に転生した令嬢が、帳簿と証言と契約書で腐った王国を裁き、本当に隣に立つ一人を選ぶ物語。
文字数 105,731
最終更新日 2026.07.05
登録日 2026.06.25
「作法教師など、使用人と同じでしょう?」
侯爵令嬢はそう笑い、侍女の手に熱い紅茶を浴びせた。
その瞬間、黒いドレスの作法教師リディア・グレイスは、静かに扇を閉じる。
「一つ。給仕中の侍女への私刑」
「二つ。王宮式茶会規定への違反」
「三つ。教育報告書の虚偽」
ただの作法教師だと侮られた彼女の正体は、身分を隠して地方貴族家を巡察する第二王女エレオノーラ。
元悪役令嬢セレスティナ、腹ぺこ獣人少年ミロ、無口な近衛騎士レオンハルトを連れ、彼女は腐った貴族家を礼儀と証拠と王命で叩き直していく。
使用人への虐待。
庶子令嬢の存在抹消。
獣人奴隷の違法取引。
花嫁修業という名の搾取。
聖女候補への陰湿な罠。
「礼儀とは、弱い者を黙らせるための飾りではありません。強い者が、弱い者を踏まないための鎖です」
泣き寝入りしていた者たちの声を証拠に変え、笑っていた貴族たちを王命で裁く。
やがて一行は、社交界の裏で令嬢たちを点数化し、王国そのものを操る巨大組織《金冠教育会》へ辿り着く。
「作法教師ごときが」と笑った皆様。
授業は、もう終わりです。
文字数 104,723
最終更新日 2026.07.04
登録日 2026.06.22
〜冷徹監査官様に拾われ、不器用に大切にされながら腐った教会を帳簿で裁きます〜
「祈るだけの無能聖女」と呼ばれ、辺境へ追放されたリリアナ。
彼女は人を疑えない。
けれど、踏みにじられた祈りだけは聞き逃さない。
追放先で出会った冷徹監査官カイは、祈りも善意も信じない男。
だがリリアナが拾った“届かなかった毛布”の違和感から、孤児院予算の横領が暴かれ、横領司祭はその場で失脚する。
金貨で命の順番を売る治癒優先券。
光の粉と反射石で作られた偽の奇跡。
そして、去年の冬に毛布が足りず亡くなった子供・ルカの名前で受け取られていた寄付金。
リリアナが祈りを見つけ、カイが帳簿で裁く。
偽聖女にされた少女は救われ、味方になる。
腐敗の頂点に立つ大司教は、公開審問で人として崩れ落ちる。
「あなたは最後に、誰のために祈りましたか?」
そして誰より祈りを信じなかった男が、彼女に言う。
「その隣に、私を立たせてください」
追放聖女ざまぁ/じわじわ溺愛/ハッピーエンド確約。
文字数 92,775
最終更新日 2026.06.30
登録日 2026.06.18
〜首なしデュラハンの人助け配信がバズったら、私を処刑した王国が勝手に詰み始めました〜
公爵令嬢リディア・グレイヴローズは、身に覚えのない罪で断罪され、ギロチンにかけられた。
王太子に見捨てられ、聖女に微笑まれ、民衆に罵られながら首を落とされた彼女の人生は、そこで終わるはずだった。
しかし次に目覚めた場所は、現代日本の寂れた遊園地。
しかも、首がない。
彼女を拾った若き園長は、祖父の手帳に残された言葉に従い、リディアを不人気マスコット
「黒羊姫メルメリア」
の着ぐるみに入れる。
首なしデュラハンとして目覚めたリディアには、人や場所に絡みつく
「死の糸」
が見えるようになっていた。
迷子の子ども。
家に帰れない少女。
過労で倒れかけた会社員。
炎上で夢を失いかけたアイドル。
画面の向こうで人生を諦めかけた視聴者。
かつて誰にも救われず処刑された悪役令嬢は、今度は誰かを救うため、もふもふの着ぐるみ姿で現代日本を歩き出す。
昼は遊園地の着ぐるみキャスト。
夜は遊園地PRのVTuber。
首はないけれど、助けたい人はいる。
そして彼女が現代で人々を救うほど、彼女を処刑した異世界の王国は、少しずつ崩れ始める。
これは、悪役令嬢と呼ばれた少女が、処刑後の世界で新しい役を見つける物語。
文字数 105,136
最終更新日 2026.06.29
登録日 2026.05.29
王都で婚約破棄され、社交界の笑い者になった元侯爵令息レオン。
冷血、無能、婚約者を泣かせた男。
そう呼ばれて家からも切り捨てられた彼を、辺境伯令嬢アメリアは雪道で見つける。
彼が胸に抱えて守っていたのは、フォルクハルト辺境領の古い備蓄台帳だった。
アメリアは彼を「可哀想だから」助けたのではない。
帳簿を守って倒れていた彼に、辺境を冬越しさせるための力を見たのだ。
レオンは愛を語るのが下手なだけで、帳簿を読み、備蓄を数え、人を飢えさせない仕事ができる男だった。
さらにアメリアは、王都で「役立たず」と捨てられた人々を辺境で再任用していく。
声が小さい記録係。
魔力が弱い魔導具職人。
足を負傷した元騎士。
王都では欠点とされたものが、辺境では命を救う力になる。
やがて大吹雪が三つの村を孤立させ、さらに王都の使者が備蓄と暖房具を奪いに来る。
だが王都はまだ知らない。
自分たちが価値を見なかった人たちこそが、この辺境の冬を暖かくするのだと。
文字数 16,883
最終更新日 2026.06.28
登録日 2026.06.28
~元法務部の転生伯爵令嬢は契約書でポンコツ元婚約者と浮気王太子を完全論破し、王弟殿下に独占溺愛される~
「では、破談時の手続きからご説明します」
前世、大企業の法務部で契約審査に追われ、過労死した伯爵令嬢レティシア。
現世では王立公証院で婚約契約の説明係をしている。
彼女は婚約を結ぶカップルに、必ず破談条項から説明する。
そのせいで貴族たちからは「不吉な令嬢」「破談屋」と嫌われていた。
けれど、彼女の話を真面目に聞いたカップルたちは、契約書を通じて本音を話し合い、次々と幸せになっていく。
一方、レティシアを鼻で笑い、破談時の手順を「縁起でもない」と削った者たちは――
「婚約破棄ですか? 残念ですが、その手順はあなたが契約書から削りましたよね?」
削ったのは、自由に別れる権利ではない。
円満に別れるための出口だった。
ポンコツ元婚約者も、真実の愛に酔った浮気王太子も、自分で署名した契約書と説明拒否記録によって完全論破。
さらに、レティシアの有能さを見抜いた冷徹な王弟殿下ノアは、彼女を自分の直轄に置き、護衛をつけ、椅子を替え、休憩を命じ、甘く囲い込み始める。
契約書は愛を疑うものではない。
愛が壊れた時にも、人を壊さないための盾である。
これは、不吉と呼ばれた元法務部の転生伯爵令嬢が、契約書で愚かな婚約破棄を叩き潰し、王弟殿下に独占・溺愛される爽快ラブストーリー。
★全40話、完結まで毎日更新
★ざまぁ強め
★ヒロインへの長期ストレスなし
★王弟殿下の溺愛保証
★ハッピーエンド確定
文字数 101,672
最終更新日 2026.06.28
登録日 2026.06.12
『分かってくれるよね?』『(早く帰ってほしい)』──その無関心が、なぜか救いになる。彼らが愛したのは“聖母”、私が欲しいのは三時のおやつ。
前世で過労死した元洋菓子店員のメル・カヌレは、異世界に転生し、王都の裏通りで小さな菓子店「ひとさじ亭」を開いた。
今世の目標はただ一つ、甘いものを食べて静かに暮らすこと。
誰の人生も背負わない。三時のおやつだけは死守する。……はずだった。 泣いている客に焼き菓子を渡し、重い告白に「そうですね」と相槌を打ち、製菓の話をしていただけなのに、なぜか王都中から「すべてを赦す聖母」と崇められることに。
罪を抱えた騎士、孤独な第二王子、信仰に飢えた神官、正体を見抜いた腹黒商人――訳ありのイケメンたちは次々にメルへ堕ち、彼女を守るために囲い始める。さらに教会は、メルを正式な聖母として祀り上げようとしてきて――。
「私は聖母ではありません。ただの菓子屋です」
そう言えば言うほど深まる誤解。けれど彼らが最後に選ぶのは、聖母ではない、本当のメルだった。 甘味狂い元社畜ヒロインの、勘違い聖母ラブコメ。焼き菓子と相槌だけで崇められ、イケメン信者に囲われます。
文字数 123,374
最終更新日 2026.06.27
登録日 2026.06.06
余命三ヶ月と宣告されたその日、王太子フェリクスから婚約破棄された公爵令嬢カミラ。
「死ぬ前に、言えなかった本音を伝えよう」と人生の清算を始めた彼女の前に、無表情な“死神騎士”ルキウスが現れる。
彼は、誰にも愛されていないと思っていたカミラを、ずっと昔から想い続けていた――。
完璧な王太子妃候補として感情を殺し、王家のために尽くしてきたカミラ。
だがフェリクスはその努力を当然のものとして扱い、「冷たい」「可愛げがない」と切り捨て、男爵令嬢セシリアを選ぶ。
けれど、カミラが去った途端、王宮の政務は崩壊し始める。
彼女がどれほど国を支えていたのか、周囲はようやく気づき始めた。
一方、カミラの星涙症は刻一刻と命を削っていく。
そんな彼女を救うため、死神騎士ルキウスは自らの命を削る覚悟で魔力を注ぎ続ける。
「お前は俺を愛していたはずだ」と縋る元王太子。
「俺の隣で、何度でもわがままを言え」と手を離さない死神騎士。
これは、死を覚悟した令嬢が初めて本音で生き、捨てた男を完全に過去へ置き去りにして、本当の愛に救われる物語。
全5話完結済み。
最後は必ずハッピーエンドです。
文字数 26,845
最終更新日 2026.06.26
登録日 2026.06.22