ホラー 小説一覧

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先生の新作のために

先生の新作のために
普段、私はホラー作家である先生のためにお話を集めております。 今回は中でも先生が「面白い」と評してくださった話をいくつかまとめてみました。
ホラー 完結 短編
感想数 0 文字数 38,567 最終更新日 2026.03.14 登録日 2026.02.27
562

愛する夫が記憶喪失になりました。(私が作り替えました)

愛する夫が記憶喪失になりました。(私が作り替えました)
主人公・**栞(しおり)は、献身的で「完璧な妻」として近所でも評判だった。夫の浩介(こうすけ)**は、一年前の不審な階段からの転落事故以来、高次脳機能障害による重い記憶障害を抱えている。彼は数時間前のことも覚えていられず、栞が毎日書き記す「日記」と、彼女が語る「思い出」だけを頼りに生きていた。 しかし、その事故は、浩介が離婚届を突きつけた夜に、栞が仕組んだものだった。
ホラー 完結 短編
感想数 0 文字数 1,619 最終更新日 2026.03.14 登録日 2026.03.14
563

白日夢の腐肉(パレット)

白日夢の腐肉(パレット)
若き学芸員、瀬戸内は、ある日、古い蔵から発見された「存在しないはずの絵画」の修復を依頼される。その絵は、見る者の精神を蝕むような、筆舌に尽くしがたい色彩の混沌に満ちていた。最初は学術的な使命感で向き合っていた瀬戸内だったが、絵の奥に潜む「何か」に魅了され、完璧だったはずの私生活と倫理観が少しずつ、しかし決定的に崩壊していく。
ホラー 完結 短編
感想数 0 文字数 1,425 最終更新日 2026.03.14 登録日 2026.03.14
564

『断罪の輪郭

地方銀行に勤める三十二歳の由梨は、穏やかだが感情の温度を失いかけた結婚生活の中で、職場の同僚・健太との不倫に足を踏み入れてしまう。 最初はただ、誰かに「見られた」ことが嬉しかっただけだった。 長く伸ばした黒髪を褒められ、触れられたことが、心の隙間を埋めてしまった。 しかし関係は発覚する。 夫・亮介の静かな問い詰め。 相手の妻・沙織との対峙。 そして突きつけられた“形ある謝罪”。 それは—— 腰まであった黒髪をすべて剃り落とし、スキンヘッドで一年間生きること。 理容店の椅子に座る由梨。 ハサミの音。 バリカンの振動。 剃刀が地肌を滑る感触。 床に積もる黒髪と、鏡の中で変わっていく自分の輪郭。 髪を失うことは、単なる外見の変化ではない。 社会的信用、職場での立場、夫婦の信頼、そして自分自身の尊厳が、少しずつ削ぎ落とされていく。 だが—— すべてを失った先で、彼女は初めて「自分で選ぶ」という感覚を取り戻す。 髪はまた伸びる。 けれど、一度剃り落とされた約束は、二度と同じ形には戻らない。 これは、 罪と罰、復讐と揺らぎ、そして再構築を描く、 静かで冷たい心理サスペンス。
ホラー 完結 長編
感想数 0 文字数 11,318 最終更新日 2026.03.14 登録日 2026.02.27
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雨の交差点、顔のない女

雨の交差点、顔のない女
雨の匂いが立ち込める夕暮れ、サラリーマンの佐藤は、帰宅途中の交差点で「ずぶ濡れのまま佇む顔のない女」を目撃する。彼は職場では誠実で丁寧な人物として振る舞っているが、内心では五年前の雨の日に妻・美咲を事故で亡くした深い喪失感と、自分が生き残ってしまったことへの罪悪感に苛まれていた。  佐藤が肌身離さず持っている古い折りたたみ傘は、あの日事故現場に残されていた美咲の遺品だった。彼はその傘を修理して使い続けているが、その傘はどれだけ乾かしても常に湿り気を帯び、不吉な気配を放っている。  ある雨の日、再び現れた「女」に誘われるように交差点へ足を踏み入れる佐藤。見知らぬ老人から「雨が見せる幻に惑わされるな」と警告を受けるが、佐藤の耳には届かない。彼は、自らが作り出した罪悪感の象徴である「決して乾かない傘」を開く。  傘の内側から溢れ出す異様な雨水と共に、亡き妻の呼び声を聞いた佐藤は、恐怖と安堵が混ざり合った感情の中で、背後に忍び寄る「彼女」の手を受け入れる。雨の匂いが充満する中、佐藤は現実の世界から消失し、雨の降る交差点に永遠に囚われる存在となっていく。残されたのは、持ち主を失い、雨の中に転がる一本の歪んだ傘だけだった。
ホラー 完結 短編
感想数 0 文字数 2,294 最終更新日 2026.03.14 登録日 2026.03.14
566

線香の精霊

線香の精霊
特殊清掃業者として働きながら、密かに「掃き屋」として未練を残した死者を弔う主人公。ある日、夫を亡くした如月さんという女性から、夫の気配が残る部屋の清掃を依頼される。 部屋には、自分の剥がれ落ちた存在の欠片を拾い集める夫・誠一の霊が「澱」となって留まっていた。主人公は特殊な線香を使い、生前の記憶と匂いを媒介にして、妻に最後のお別れの機会を与える。 しかし、愛ゆえに死者を繋ぎ止めようとする妻の願いは、かえって死者の霊を苦しめることになる。主人公は冷徹な本音を隠しながら、残酷なまでの現実を突きつけ、霊を「あるべき場所」へと還す。 最期に夫が残した感謝の言葉は、本物だったのか、それとも線香が見せた幻だったのか。強烈な線香の匂いと深い喪失感の中、主人公は再び日常へと戻っていく。そこには、割り切れない想いと、自身の指先に染み付いた死者の記憶だけが残されていた。
ホラー 完結 短編
感想数 0 文字数 2,362 最終更新日 2026.03.14 登録日 2026.03.14
567

さよなら人間

さよなら人間
古い日本家屋で義母・美津の介護をする遥。美津の体は奇妙な変質を遂げ、皮膚が赤黒い錆に覆われ、関節からは金属音が響く「鉄の塊」へと変わりつつあった。遥は表面上は献身的に尽くしながらも、内心では美津への嫌悪と、自分を縛り付ける環境への絶望を抱えていた。  しかし、長雨が続くある日、遥自身の体にも異変が起こる。口の中に広がる強烈な鉄の味、そして手の甲に現れた錆のような斑点。それは、その家に嫁いだ女たちが逃れられない、肉体が徐々に硬質な物質へと変わっていく宿命だった。
ホラー 完結 短編
感想数 0 文字数 2,964 最終更新日 2026.03.14 登録日 2026.03.14
568

文房具委員会

文房具委員会
文房具の世界で、不当な扱いを受け続ける「けし族」 代表・けしさきは、行方不明体が増え続ける現状を受け、一族の姿を変える決断を下す。 文房具委員会へ提出された申請書には、 引き離され、探されることもなく消えていった仲間たちの体験談が綴られていた。 それは、二度と同じ悲劇を繰り返さないための、静かな告発だった。
ホラー 連載中 短編
感想数 0 文字数 8,560 最終更新日 2026.03.14 登録日 2026.01.23
569

頭の中に牛でも湧いてるじゃない?

俺は彼女にそう言われたんだよ。 実際にツノが湧いて目も出た。 たしかに牛だったよ……。
ホラー 完結 ショートショート R18
感想数 0 文字数 1,861 最終更新日 2026.03.13 登録日 2026.03.13
570

【閲覧注意】隣のデスクの男が「透明なネジ」を食い続ける理由

【閲覧注意】隣のデスクの男が「透明なネジ」を食い続ける理由
中堅商社に勤める平凡な会社員・佐藤は、ある朝、自分の体がわずかに「透けている」ことに気づく。同時に、周囲の人間が吐き出す言葉が「銀色の蝿」に見え、エクセルの数字が画面からボロボロと剥がれ落ちるなど、世界の理(ことわり)が崩壊し始める。
ホラー 完結 短編
感想数 0 文字数 1,588 最終更新日 2026.03.13 登録日 2026.03.13
571

骸抜歯婆

ネット掲示板では、死体の歯を抜く老婆が夢に出てきた、という話が書き込まれた。 そして現実では、歯の無い白骨遺体が発見されていた――。
ホラー 完結 短編
感想数 0 文字数 50,946 最終更新日 2026.03.13 登録日 2026.02.28
572

怪異探偵シリーズ

別作品「透ちゃんは愛されたい」シリーズ(BL)に登場する北原透(P.N.城川とおる)は、作中で「怪異探偵」というシリーズを書いている作家という設定です。 このお話は、バディものではありますが、BLではありません。 私には、ミステリーもホラーも書く能力がないので、物語の中のアイテムに留めておくつもりだったのですが、 先日、ホラー・ミステリー小説大賞の方に、体験談を書いてエントリーしてみました。 体験談なら書けないこともないんじゃない? っと、つい調子に乗ってしまい、別の体験談を元に、 透が書く「怪異探偵」の登場人物、榊海斗と藤崎理(おさむ)が体験するという形で書いてみました。 物語の中では、二人で体験していますが、 実際は私が一人で体験したお話です。
ホラー 連載中 短編
感想数 0 文字数 1,839 最終更新日 2026.03.13 登録日 2026.03.13
573

【完結】返るために、殺す

【完結】返るために、殺す
卒業式の日。 朱音は同級生の櫻井に告白される。 「付き合ってくれねぇか? 今日だけでもいい」 提灯の明かり。 りんご飴の甘さ。 肩に残る、借りたジャケットの温もり。 たった一日の約束。 それで終わるはずだった。 けれど—— 「返してくれる約束、したろ」 その一言を境に、 朱音の一日は終わらなくなった。 表紙背景:長谷川契華【契花百菊】紅尖
ホラー 完結 短編
感想数 2 文字数 21,619 最終更新日 2026.03.13 登録日 2026.02.28
574

童ノ宮奇談「ライセサマ・チャレンジ」篇

童ノ宮奇談「ライセサマ・チャレンジ」篇
※あらすじ 女子高生・米倉アキ子は、 薄い日常と希薄な人間関係の中で息苦しさを抱えていた。 そんな彼女のもとに届いたのは、 「ライセサマ・チャレンジに参加しますか?」 という謎めいたメッセージ。 試練をこなせば“楽園”へ行けるという甘い誘いに、アキ子は半ば自暴自棄のまま参加してしまう。 やがて試練は過激な内容にエスカレートしてゆき、彼女の精神はじわじわと破壊されていく。 一方、童ノ宮神社の宮司の娘である、中学生の塚森キミカは、夢の中で神様こと、稚児天狗から託宣を受ける。 「このままでは命を落とす者がいる……」 その言葉に導かれ、キミカと塚森家の古くから参の氏子・鳥羽リョウは廃墟となったラブホテルへ向かう。 そこは、アキ子が“最後の試練”を果たすために選んだ場所だった。 夕闇に浸された廃ホテルの屋上でフェンスをよじ登り、飛び降りようとするアキ子。 寸前のところでキミカとリョウは惨劇を阻止するが、三人の背後にはアキ子を操っていた何者かの気配が色濃く迫っていた……。 ※童ノ宮には、語り継がれる怪異がいくつもある。『童ノ宮奇談・読切篇』は、その一つひとつを語り部屋から切り出した独立した怪異譚の記録です。どの篇から読んでも構いません。 ※すべての怪異を通して辿りたい方は、『童ノ宮奇談(総合版)』へどうぞ。
ホラー 連載中 短編 R15
感想数 0 文字数 30,809 最終更新日 2026.03.12 登録日 2026.01.22
575

浮気夫はスープの具に:完璧すぎる妻が施す、愛の防腐処理

浮気夫はスープの具に:完璧すぎる妻が施す、愛の防腐処理
三月の雨が静かに街を濡らす朝。主人公・美織は、最愛の夫・雅彦のために、いつものように完璧な朝食を用意していた。トーストの芳ばしい香りと挽きたてのコーヒー。それは美織にとって、二人の「正しい世界」を構成する欠かせない要素だった。雅彦は美織の献身に感謝し、幸せな日常を享受している。しかし、その平和は、美織によって維持される、脆く歪んだ均衡の上に成り立っていた
ホラー 完結 短編
感想数 0 文字数 2,020 最終更新日 2026.03.12 登録日 2026.03.12
576

変貌忌譚―マヨイツキ―

変貌忌譚―マヨイツキ―
とある土地に伝わる人の弱さを喰らう物語。 時として枠を越え現実を侵しうる変貌の忌譚──。 今宵も惑う者が、忌譚の犠牲となる。 切っ掛けは誰しもが持つ理想願望と、決して満たされぬ現実との狭間。憤慨、苦悩、逃避。理由はどうあれ一度でも己が弱さを煽られ、手を伸ばし触れてしまったのなら身から出た錆。狭間に誘われ喰われてしまう。 怖いもの見たさ? 恐れ知らず? もし触れたいというなら、ご自由にどうぞ。 己を省みて踏み止まるか、読を糧とし前進できるならば良し。はたまた忌譚の一部と成り果てようとも、それは本人しだい。よくよく吟味し見定めてください。結果の救済破滅はお好きなように。どうなろうと存じ上げませぬ。 ──時に。あなたは、自分の全てを差し出しても出会いたい『物語』はありますか? (※こちら、途中の展開までは数年前の作品を書き直したものとなっております) ©️2026 I'm who?/哀無風
ホラー 連載中 長編 R15
感想数 0 文字数 148,694 最終更新日 2026.03.12 登録日 2026.02.01
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語裏夢誅-神だけがいない島-

語裏夢誅-神だけがいない島-
――十年に一度、とある島で行われる残酷な奇祭に巻き込まれた兄妹の運命は……。 死者の声が聞こえる兄の実虎斗(みこと)と、幽霊が見える妹の真菜花(まなか)は平穏な日々を過ごしていた。両親が亡くなるまでは……。 高校一年の真菜花は遠縁の親戚に『石更(いしさら)島』へと連れて行かれる。そこで幽霊に触れられる少女・世捺(せな)と出会い、彼女と共に『捧姫(ほうき)』として『清祇(きよぎ)』様の為の祭りに参加するよう命じられる。 だが、世捺には「一緒に祭りを壊してほしい」と頼まれ、この島の恐ろしい因習についても知らされる。 一方、大学三年の実虎斗は真菜花を追って、石更島を望む港町『弧八(こばち)』へやってきた。だが、町民達に古びた牢に閉じ込められ、一部の者の暴走で命の危機に瀕する。そんな実虎斗を救ってくれたのは、鼻に大きな傷のある青年・薫(かおる)だった。 「あの島に行けば、死ぬかもしれない。それでも行く気か?」 薫に問いに、実虎斗は迷わず頷くが……。 ※一部、R15程度の残酷・暴力描写があります。 ※公開後に加筆修正する場合もございます。 ※カクヨム・TALESにも公開しています。 ※表紙の画像は「OKUMONO-背景フリー素材 https://sozaino.site」様からお借りしています。 ※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切、関係ありません。 ※小説の無断転載・無断使用・自作発言・翻訳・AI学習などは禁止しております。 第9回ホラー・ミステリー小説大賞にて、奨励賞をいただきました。 閲覧や投票、応援してくださった方々、ありがとうございました!
ホラー 連載中 短編 R15
文字数 62,756 最終更新日 2026.03.11 登録日 2025.02.28
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引っ越した家にナニカガイタ

引っ越した先にナニカガイタ。それは…
ホラー 連載中 短編
感想数 0 文字数 480 最終更新日 2026.03.11 登録日 2026.03.11
579

妖怪タクシー 料金割増で引導渡します。

妖怪タクシーの引導は、酔っぱらいの愚痴を聞く。そして、今夜も。だが、引導の認めた復讐には割増料金で妖怪トンネルに連れて行ってくれる。そして、トンネルを抜けて次の日になれば、その結果が分かる………。  さあ、今夜のお客さんは、どんな復讐を願うのかな?
ホラー 完結 長編
感想数 2 文字数 10,204 最終更新日 2026.03.11 登録日 2026.02.28
580

【閲覧注意】地図から消えた「忌土(いみど)村」に凸したオカルト配信者の遺したデータについて

【閲覧注意】地図から消えた「忌土(いみど)村」に凸したオカルト配信者の遺したデータについて
 物語は「とあるオカルト系動画配信者が行方不明になった」というネットニュースの引用から始まる。  読者は、彼が残した「動画の文字起こし」「掲示板の書き込みログ」「村で見つけた古文書の切れ端」「関係者へのインタビュー記事」などの断片的な記録を読み進めていく。 最初はただの廃村探索だと思われていたが、記録を繋ぎ合わせることで、その村で行われていた悍ましい土着信仰の儀式と、配信者が「何か」を都市部に持ち帰ってしまった(=読者にも呪いが伝播するかもしれない)という最悪の真実が浮かび上がる。
ホラー 連載中 長編 R15
感想数 0 文字数 11,105 最終更新日 2026.03.10 登録日 2026.02.28
581

【ホラー短編集】ヤミクル/闇来る?病み狂?

【ホラー短編集】ヤミクル/闇来る?病み狂?
ホラーや怪談の掌編&短編集です 心霊、オカルト、都市伝説、人怖、サイコパス、不条理、SF、バケモノ……
ホラー 連載中 ショートショート
感想数 0 文字数 17,904 最終更新日 2026.03.10 登録日 2024.02.01
582

開く

古びた木造アパートで起こる不思議な出来事・・・ ※この話は作者の体験談であり、実話です ※こちらはpixivの第2回朝日ホラーコミック大賞に応募した作品となります
ホラー 完結 短編
文字数 2,751 最終更新日 2026.03.10 登録日 2026.03.10
583

物理無双のオカルト探偵

(次回更新3/10) 神代壮(くましろ・つよし)、31歳無職。自称“オカルト探偵”。 彼の元には時々、SNSのダイレクトメッセージを通じて奇妙な依頼が舞い込む。 夜な夜な聞こえる謎の声。巷に広がる奇妙な噂。ネット掲示板由来の都市伝説。 彼はそれらを解決すべく、大体手抜き、時々奔走するのだ。 解決料は1件3万円から。家賃のため、パチンコ代のため、ガチャ課金のため、今日も彼は『依頼』の解決に動く。 ──不思議な力などではなく、『物理』で。
ホラー 連載中 短編 R15
感想数 0 文字数 48,388 最終更新日 2026.03.10 登録日 2026.01.18
584

沸騰しないやかんの夜

沸騰しないやかんの夜
古いマンションで、夫・雅也と暮らす智子。彼女は「完璧な妻」としての日々を送っているが、その内面では、無関心で支配的な夫に対する静かな殺意にも似た絶望を募らせていた。物語は、冬の湿った空気の中、ガス湯沸かし器が唸るキッチンで展開される。  智子は雅也との会話の中で、丁寧な言葉遣いとは裏腹に、心の中で毒のある独白を繰り返す。夫のために淹れるお茶、準備するシャツ、義母の来訪。それらすべてが彼女を「沸騰直前のやかん」のように追い詰めていく。ある夜、些細なきっかけから智子は空のやかんを火にかける「空焚き」をしてしまう。金属の焼ける匂いと共に、彼女の中で何かが決定的に壊れ、同時に解放される。  智子は夫に対し、長年演じてきた「背景としての妻」を辞めることを告げ、冬の夜の街へと裸足同然で飛び出していく。すべてを捨てて冷たい外気に身をさらした時、彼女は初めて、誰のためでもない自分自身の体温を感じるのだった。清々しいまでの「断念」が導いた、静かな自立の物語。
ホラー 完結 ショートショート
感想数 0 文字数 3,130 最終更新日 2026.03.10 登録日 2026.03.10
585

【完結】堕天

【完結】堕天
代々『神造り』の儀式を行うことで栄えてきた半翠家から、次代当主候補の少女が逃げ出した──。 国の裏側を覗くことができる『秋』という集団のもとから情報を寄越された怪異殺しの市岡稟市と、神殺しの市岡ヒサシ兄弟は、半翠家が抱える歪んだ秘密と、『神造り』によって引き起こされる怪奇現象に対峙することになる。 アルファポリス初投稿です。 仲が良いんだか悪いんだか分からない市岡兄弟による『神造り』の謎解きに、お付き合いいただければ幸いです!
ホラー 完結 長編
感想数 1 文字数 45,118 最終更新日 2026.03.10 登録日 2026.02.01
586

恨み晴らすまで呪いは途切れない

「……死ねというのか。あいつらは。俺に死ねと……」 目に正気がない男性は小さな声で独り言を言いながら、酒を煽る。空になった空き缶は部屋中に溢れ、あちらこちらにゴミが散乱している。男性は机の上に投げ出されていた紙を掴み、置いたままになっていたボールペンを掴み、恨みの籠った罵詈雑言を殴り書いていく。男性の目には正気はなかった。涙すらも枯れ果て、彼に希望はなかった。ーー後日、男性は自らの意思で命を捨てた。自ら命を捨てるほどに追い詰めた全てに対して憎しみ、恨みながら、彼は自室のクローゼットの中で発見された。 彼の死後、彼の職場である旅館には悪い噂が立つようになった。噂曰く、旅館で一夜を明かすと自ら命を立ってしまうらしい。そんな噂に翻弄されながらも、旅館で働く従業員たちは逃げることができず、追い詰められていく。
ホラー 連載中 長編 R15
感想数 0 文字数 13,146 最終更新日 2026.03.10 登録日 2026.02.20
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はい。【完結済み】第9回ホラー・ミステリー小説大賞奨金賞受賞

はい。【完結済み】第9回ホラー・ミステリー小説大賞奨金賞受賞
⚠️表紙はフォロワー様に頂きました。 静岡県のとある町には黄色い公衆電話がある。その電話はこちらから掛けることが出来ないという、不思議なものだった。 ある日、大雨の中で迎えの車を待っていた巻科優斗(まきしなゆうと)は、とある噂を思い出していた。 《駅にある、黄色い公衆電話を取り、名乗ると死ぬ。「はい」と答えても、すべてが終わる》という噂だった。 信じていたものが嘘となり、日常が闇へと落ちていく。公衆電話という身近にありながら、今は懐かしさのあるものを中心に、何もかもが崩れ落ちていく。 *冒頭にファンアート画像貼ってあります(^-^) ミステリー強めな軽いホラーとなっています。ジャンルはミステリーの方がよかったかも??
ホラー 完結 長編
感想数 7 文字数 91,304 最終更新日 2026.03.09 登録日 2026.02.21
588

ミステリーバスツアー

ミステリーバスツアー
毎日、家と会社を往復するだけの単調な生活に疲れていた「私」は、駅前で見かけた「行き先不明のミステリーバスツアー」の広告に興味を持ち、軽い気持ちで参加を申し込む。 ツアー当日、集まった参加者たちはバスに乗り込み、目的地を知らされないままアイマスクを着けて出発する。長い移動の末、添乗員の指示でアイマスクを外したとき、「私」の目の前に広がっていたのは、予想もしなかった場所だった。 戸惑う参加者たちの中で、「私」はやがて、ある奇妙な違和感に気づき始める。静まり返ったその場所で、「私」を待っていたものとは──。
ホラー 完結 ショートショート
感想数 0 文字数 2,140 最終更新日 2026.03.09 登録日 2026.03.09
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砂利の山の上から

 子どもの頃の記憶は、案外大人になっても覚えているものですよね。
ホラー 完結 ショートショート R15
感想数 0 文字数 874 最終更新日 2026.03.09 登録日 2026.03.09
590

天女の計

天女の計
名探偵 明智の禁忌ホラーです。ご了承願います。
ホラー 完結 短編
感想数 0 文字数 624 最終更新日 2026.03.09 登録日 2026.03.09
591

霊和最恐怪談ミニ

すぐおわります。 シンプルミニホラー短編集
ホラー 完結 ショートショート
感想数 0 文字数 1,999 最終更新日 2026.03.08 登録日 2026.02.14
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因習島〜潮の記憶 黒鳥島〜選び直すことは、もうできない。

あらすじ 祖父は若くして亡くなった──そう聞かされていた。 だが、祖母の古いアルバムの奥から見つかった一通の手紙が、すべてを覆す。 『十一月十一日 選ばれた者は選び直すことは出来ない。逆もまたしかり。』 差出人は、消息を絶った祖父・志野和樹。手紙には「黒鳥島」の名が記されていた。 ジャーナリストの沖野光琉《おきのひかる》は、祖父の足跡を追って黒鳥島へ向かう。
ホラー 完結 短編 R15
感想数 0 文字数 41,788 最終更新日 2026.03.08 登録日 2026.02.26
593

雨が止むとき、人形は眠る

雨が止むとき、人形は眠る
「雨の日に人が突然倒れる」という不可解な事件が、金沢で続発していた。 冥府庁調査課の神崎イサナと黒野アイリは調査の末、ひがし茶屋街に佇む老舗の人形店「蓮月堂」へ辿り着く。 そこでは“誰も作った覚えのない人形が、夜ごと少しずつ増えている”という奇妙な噂が立っていた。 病に伏す人形師・桐生誠士は、異変の真相解明を二人に託し、さらに姿を消した元弟子の人形師“斎宮”を探してほしいと願う。 増え続ける人形、曖昧に濁される証言、消えた記録。静かな雨音の下で、隠された想いが少しずつ輪郭を帯びていく。 これは、失ったものを手放せなかった人間の執念が引き起こす、じわじわと心を侵す怪異の物語。
ホラー 完結 長編
感想数 0 文字数 30,090 最終更新日 2026.03.08 登録日 2026.02.01
594

カタラ

施設で育ってきた少年と少女。ある時、魔女の子孫であり存在するだけで周囲に害を及ぼしてしまう存在である呪いの子として追い出されてしまう。そんな二人は生きる気力もなくなり、自分たちが存在しないほうがいいのではないかと思い、自分たちにぴったりな死に場所を求めて旅をしていく。
ホラー 連載中 短編
感想数 0 文字数 2,592 最終更新日 2026.03.08 登録日 2026.03.07
595

中身

ダンボールの中はいったい…
ホラー 完結 ショートショート
感想数 0 文字数 1,447 最終更新日 2026.03.08 登録日 2026.03.08
596

彼に服を預けてはいけない

彼に服を預けてはいけない
主人公・榊は、世界的に評価される衣服修復師(レストアラー)である。彼はどんなに傷んだヴィンテージの衣服も、魔法のように元通りにする技術を持ち、依頼人からは「聖人」のように慕われている。しかし、彼には誰にも言えない異常な執着があった。彼は衣服の修復中、その服が最も摩耗し、持ち主の身体的特徴や「生」の痕跡(皮脂、汗、摩擦による劣化)が色濃く残る部分を密かに切り取り、代わりに新品同様の布を完璧に縫い合わせている。 彼が切り取った「人生の残骸」は、彼自身が日常的に着用する下着の裏側に、パッチワークのように縫い付けられている。榊は、他人の人生が最も激しく「擦れた」部分を自分の肌に直接触れさせることでしか、己の孤独を癒やし、生を実感することができないのだ。 物語は、没落した貴族の未亡人・九条夫人のドレスを修復する過程を描く。夫人の虚栄心や過去の栄光が染み付いた布片を自らの胸元に縫い付け、彼女の人生を「摂取」する榊。外見上は完璧に社会に適合し、紳士として振る舞う彼だが、その内側では他人の「摩耗」を渇望する狂気が渦巻いている。彼は今日もまた、完璧な修復を装いながら、人々の人生から大切な記憶と魂を、静かに、そして確実に掠め取っていく。
ホラー 完結 短編
感想数 0 文字数 3,310 最終更新日 2026.03.08 登録日 2026.03.08
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蠟燭のぶよぶよ

蠟燭のぶよぶよ
上京しても望んだ日々には遠く及ばず、当たり前の日常すら崩れてしまった天涯孤独の大学生、小窪尊。 自分は蠟の溶け溜まりのぶよぶよの如く無価値な存在だと気付いてしまった夜、尊は自宅アパートの浴槽で死を望んだ。 しかし排水口から足を絡め取る〝モノ〟に脅え、初めて命乞いをしてしまう。 誰もいない部屋の中、蝋燭の火が点いている時だけ、かつてこの部屋に暮らした少女の霊と会話が出来る。 燐寸を擦って得られる幸福に尊は依存し救われる。 これはヒト夏の恋の話。
ホラー 連載中 長編 R15
感想数 0 文字数 11,597 最終更新日 2026.03.08 登録日 2026.02.28
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《完結》スナック「霊」。〜今宵もこの世ならざる者の話を伺います〜

「今夜の客は、人か、霊か、それとも・・・」 ​都会の喧騒を抜けた路地裏に、ひっそりと佇むスナック「霊(れい)」 そこは、霊が「視える」ママが一人で切り盛りする不思議な店。 ​ここを訪れる客たちがグラスを傾けながら吐き出すのは、心温まる記憶か、懺悔の告白か。 「何でも聞くわよ。嫌な話でも、辛い話でも」 ママの優しい言葉に誘われ、今夜も迷える魂が店の扉を叩く。
ホラー 完結 長編
感想数 0 文字数 61,722 最終更新日 2026.03.08 登録日 2025.02.15
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Head trip

Head trip
──あの「男」のせいで「私」は人生を台無しにされた……── 私は、ある時から「夢」を見始めた。 それは大変奇妙なもので……。 オカルト系怪奇譚風仕立てにしてみました。 男性視点です。 宜しければどうぞお立ち寄り下さい。 表紙画像はかんたん表紙メーカー(https://sscard.monokakitools.net/covermaker.html) で作成しました。
ホラー 完結 短編
感想数 1 文字数 3,204 最終更新日 2026.03.08 登録日 2026.02.15
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のざらし

のざらし
どことも知れない場所、いつとも知れない時。 闇夜の人里離れた場所に二つの人影が立っていた。 彼等の足元に転がる「ソレ」は、確かに人の言葉を発していた。 やがて「ソレ」は、自身がなぜそのような姿となったのかを語り始めた。 彼が奪った物の話。彼が奪われた物の話。 恐ろしく不気味な物語を……。 哀れなるかな、真実を見抜けぬ者よ。報われることの無き骸よ。 ダークで少しばかりグロテスク。 ※個人サイト「お姫様倶楽部Petit」および「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアップ+」で発表済みの作品です。
ホラー 完結 短編
感想数 0 文字数 6,403 最終更新日 2026.03.08 登録日 2026.02.21
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