「足場」の検索結果
全体で34件見つかりました。
ダンジョンが現れて四十年。閉園した星輪遊園地の片隅、旧案内館の一室を借りる元訓練補助員・柊直人には、ちょっと変わった力がある。
自分で相手をして生きて戻った魔物の動きと足場を、八メートル四方の部屋の中でだけ、痛みを抑えた模擬体として『再演』できるのだ。
経験値もスキルも増えない。一度に使えるのは二人だけで、魔石も食う。前の職場では「商売にならない」と、契約を更新されなかった。
それでも直人は、難しい魔物ほどわくわくする挑戦好き。夢は、怖くて冒険をやめた人も一流の探索者も本気で遊べる、世界一の冒険施設を作ること。そして自分も最難関へ挑み、新しい遊びを持ち帰ること。
講習の補助中、低層で石棘トカゲに退路をふさがれた直人は、すくんだ初心者・真崎伊吹に「戦う」以外の役目を選ばせ、自分の槍で一匹を仕留める。その結果を見た中堅探索者・志野晴香は、力の使い道を見抜いて言った。「私にも使わせて。ちゃんと払う」
――ただし彼女は、直人が用意した最短の正解をなぞってくれない。
即興で記録の裏をかく晴香と、負けてもなぜか楽しそうな直人。互いを読み切れないからこそ、二人は惹かれ合っていく。
大家の古賀七緒に料金と休みをきっちり要求されながら、初めての客を迎えた小さな訓練場。だが低層の奥に、記録にない光を返す変異個体――鏡甲トカゲが現れる。
映像をいくら集めても再演は作れない。八メートルの部屋に、二十メートルの通路は収まらない。既存の訓練会社は「最新の変異にも対応済み」とうたい続ける。
記録できたのは、尾の予備動作と最初の数歩だけ。足りない部分は、伊吹が聞き分ける足音と、合図を待たない晴香の判断、そして自ら反射板を担いで攻撃を誘う直人の一手で埋める。
協会の正規班と挑む、現実のボス戦。その勝利が、小さな部屋の価値を街に証明する。
安全な練習と、命がけの本番。その両方を本気で楽しむ、現代ダンジョン訓練場ファンタジー。
文字数 121,892
最終更新日 2026.11.05
登録日 2026.10.31
頭上を船底が通る朝、俺の骨が盗まれた。
日本で病死した記憶を持つトマは、六本の肢と七枚の弓骨を持つ種族ラハル。盗人を追って空の海へ出た彼には、町へ帰るための舟も用意されていた。
それでも、逆さの森と見知らぬ港を見たくて船に残った。
生きた骨で受けた力は、別の骨や足場へ渡せる。だが届かないものも、支えきれない重さもある。
護衛に退き方を教わり、なぜか骨の先生に雇われ、火を食う谷と硝子の雨を越えていく。出会った仲間にも、戻る家や譲れない仕事があった。
戦い、教え、失い、作り直す。自分の身体で道を拓く、人外転生冒険譚。
文字数 68,878
最終更新日 2026.11.05
登録日 2026.10.19
「お前の付与は、もう要らない」
六層で装備が保たなかった責を負い、アルドは隊を追われた。恨みはない。役目を果たせなかった者が抜ける。順序として、それは正しい。
——実際には、その装備を最後まで保たせていたのは彼の刻印だった。誰も、本人さえも、それを知らない。
師につかず、独学で覚えた我流の付与。比べる相手がいなかったから、彼は自分の刻みが「消えない」ことを知らない。物にも、人にも、建物にも刻める。重ねられる。それが異常だということを、誰よりも本人が分かっていない。
路地で拾った少女に飯を食わせ、動けない男に寝床を与え、そのために塔へ潜る。稼ぎのためではない。拾った者を食わせるためだ。
誰も越えられない七層。鋼も付与も端から剥がれるその壁を、彼は「足場を整えただけ」と言って越えていく。
拾って、食わせて、刻む。それだけの毎日が、やがて塔に眠る正体へ届き、国さえ動かす戦いになる——本人だけが、最後まで気づかないまま。
文字数 154,145
最終更新日 2026.11.03
登録日 2026.08.16
季節は夏。若き修行僧の行命(ぎょうめい)はいつものように、山中の中にある滝壺で滝行を行なっていた。
そして、滝行を終えたその帰り道に、急斜面の樹木の間に張られた蜘蛛の巣に、黒アゲハ(蝶)が捕まっているのを見つけてしまった。
行命は生きようと蜘蛛の巣の中で踠いている蝶に手を伸ばして救い出そうとするが、急斜面の所為で上手くは出来なかった。
危険を覚悟で不安定な足場に、もう一歩だけ足を伸ばした瞬間——行命は急斜面を転げ落ちて行ってしまった。
文字数 8,699
最終更新日 2021.06.01
登録日 2021.05.31
前略、平成の皆さまお元気でしょうか。どうやら今私がいる世の中はいわゆる戦国時代の前期のようです。
信長が生まれるまでまだまだ数十年はあるのでいわゆる信長に仕えて秀吉に接近し家康に組するという黄金パターンは使えないようです。
ただまあ、割と権力者に接近している状態の武将として生を受けたようなのでせっかくだから日本国を作ってみようかと思います。
本来なら信長の仕事なんでしょうが、幸いにして前世の記憶や技能などを受け継いでいるようなので信長が世界征服できるくらいの足場を作ってやれば日本人が最上位に立てるでしょう。
歴史ロマンとは傍観者の立場だから感じられるものであり、当事者からすれば単なる地獄絵図ですが、まあ私に直接降りかかってきているわけではないのでまあ良しとしましょう。
夢はでっかく、世界征服!……とでも嘯ければよいのですが……。
と、いうわけで!
輝鑑読みの講談師、語るに曰く。
〽とざい とーざい これに口上を勤めまするは華研衛猫なる者にて候 とざい とーざい…
時は神武天皇即位紀元に直して2142年。但馬に稀代の英傑が生まれようとしていた。
男の名は、垣屋続成。彼はのちに大陸の皇帝にまで上り詰める伝説の大英雄であった。
だが、その続成とて当初から英傑であったわけではない。彼もまた、幼少から無敵の軍神というわけではなかった。
だがそれでも、彼は最強と言いうる名将であった。
今宵は、彼の前半生を彩る一級史料を紐解いてみたいと思う。
その、書の名は「輝鑑」。自叙伝に近い体裁を取ったその書は、公的記録であると同時に、一級史料に相応しいだけの確たる反証を受け止められる名著である。何せ、ツッコミどころが物語という体裁を取ったことと続成特有の方言は多少なりとも誇張されているのではないかというところだけであったというのだから、推して知るべしである。
そしてこの輝鑑に乗せられた垣屋続成の前半生は、おおよそ現在の我々からは知る術のない、波乱に満ちたものであった。齢八十を超え、畳の上で死したとは到底思えない、危難の連続であった。
それでは皆様、お立ち会い。初代富良東皇帝にして、かの伝説の聖君の一生を語ろうぞ!
……泣くぞ?(もう泣いてる
文字数 66,116
最終更新日 2026.09.24
登録日 2022.07.17
「これは、どういう顔をする場面ですか」
頭から葡萄酒をかけられた公爵令嬢リディア・オルコットは、真顔でそう尋ねた。侮辱も嘲笑も、彼女には届かない。生まれてから一度も笑ったことも泣いたこともなく、5つの年に医師が告げたのは「心の臓に、欠けがございます」。以来12年、リディアは人の表情を帳面に書き写し、書いてあるとおりの顔を作って生きてきた。
婚約破棄を言い渡されたその夜、自分の頭からも葡萄酒をかぶった男がいた。継承権を自ら捨てた第二王子ノエル。
「君は感情がないんじゃない。名前を知らないだけだ」
こうして、感情に名前をつける実験が始まる。塩を山盛り3杯入れた紅茶。窓から降ってくる王子。実験はことごとく空振りして——けれど侍女が侮辱されたとき、リディアの手は勝手に動いた。
『怒り——習得』
名前がひとつ増えるたび、「人形だから何をしてもいい」と信じていた人々の足場が崩れていく。そして最後のひとつだけは、誰も教えてくれない。
※本作は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
文字数 100,685
最終更新日 2026.09.13
登録日 2026.08.09
四十三歳、ベテラン営業主任、残業歴二十年の生粋のサラリーマン——佐藤誠一は、人生最後の報告書を提出することすらできないまま、デスクの上で息絶えた。
再び目を開けると、彼は伝説の「異世界」に立っていた。運命の女神は親切にこう告げる——手続きミスにより、彼はラグニア大陸史上もっとも人気のない職業「サラリーマン」に割り振られてしまった、と。
剣の才能もなければ、華麗な魔法もない。あるのはたっぷりの残業経験、期限切れの資格証書が数枚、そしてどう見ても求人応募の履歴書にしか見えない「ステータス画面」だけ。誠一は激怒して抗議する。「勇者にしてくれ!」——誰も聞いてくれない。
こうして異世界一日目、誠一はスライムに敗北し、命からがら辺境の小さな村へ逃げ込む。しかし思いがけず、二十年の会社員生活で鍛え上げた「超速文書」と「危機管理の勘」を武器に、冒険者ギルド、商会、神殿、そして王国中枢へと少しずつ足場を築いていく——依頼のトラブルを解決し、先物バブルを見破り、疫病の蔓延を食い止め、労使協定をまとめ上げる。そのどれもが、剣の一閃ではなく、一枚のきれいな報告書と、一分の隙もない交渉によって成し遂げられたものだった。
なるほど、異世界が必要としているのは勇者ではなく——「物事をきちんとやり遂げる方法を知っている人間」だったのだ。
これは、残業と出世、そしてついでに世界を救う物語。異世界最強のチート能力とは、剣でも魔法でもなく、二十年の会社員生活で鍛え上げたその実力なのかもしれない。
文字数 596,008
最終更新日 2026.08.06
登録日 2026.07.09
元SAT隊員・東伊織は、相棒を失ってから、生きているとは言い難い日々を送っていた。
VRゲームの中だけが、唯一まともに息のできる場所だった。
ある夜、気づけば異世界にいた。
二つの太陽。見知らぬ荒野。
魔獣と魔法が存在する世界で、伊織が手にしたのは――記憶に刻まれた《鋼鉄》を現実へ呼び出す力。
拳銃。ライフル。閃光弾。
そして、かつてVRの戦場で扱っていた兵器たち。
だが、鋼鉄は万能ではない。
具現には魔力を消費し、撃てばすべてが解決するわけでもない。
元SATとして培った戦闘技術。
距離、射線、足場、敵の動き。
魔法が飛び交う異世界で、伊織は現代戦術を武器に生き延びていく。
出会ったのは、論理的で不器用な銀髪エルフ・アリア。
妙に賢い黒犬・クロ。
豪快な前衛ガルドと、この世界で今日を生きる人々。
失うものなど、もう何もないと思っていた。
それなのに。
いつの間にか伊織は、
失いたくないものを守るために、鋼鉄を呼ぶようになっていた。
そしてやがて知る。
自分よりずっと昔、この世界へ渡った“先達”がいたことを。
そして、この世界には帰還へ至る痕跡が残されていることを。
もし、本当に帰れるとしたら。
それでも、自分は帰るのか。
元SAT×異世界×現代兵器。
これは、最強の武器で異世界を蹂躙する物語ではない。
帰る場所を失った男が、
もう一度“帰る場所”を選ぶ物語。
鋼鉄と硝煙のハードボイルド異世界ファンタジー。
『鋼鉄のレクイエム』
文字数 438,902
最終更新日 2026.10.01
登録日 2026.07.05
ダンジョンが世界に現れて、八年。
探索者が魔物を倒し、配信者がその攻略を何万人もの視聴者へ届ける時代。
その裏側には、帰ってこない人間を迎えに行く仕事がある。
水城湊、二十六歳。
探索者ランクはE級。
だが本業は、一級ダンジョン救難員。
彼の固有能力《固定》は、触れた物を数秒間その場に止めるだけ。
炎も出ない。
身体能力も上がらない。
魔物を一撃で倒すこともできない。
戦闘には向かない「外れ能力」。
湊自身も、それで困ってはいなかった。
崩れかけた瓦礫を三秒止められれば、その下から一人を引きずり出せることがあるからだ。
そんなある日、人気A級探索者・白石凛花の生配信中に大規模な崩落事故が発生する。
足場を失い、深い大空洞へ落下する凛花。
救助に入った湊は、いつもと同じように《固定》を使った。
その瞬間。
落下していた人間が、空中で止まった。
救助映像は全国へ拡散する。
「これのどこがE級なんだ?」
「《固定》って、こんな能力だったか?」
「誰だよ、この救難員」
周囲が騒ぎ始めても、湊にはあまり関係がない。
次の救難要請が入れば、装備を背負って現場へ向かう。
崩落。
水没。
毒。
通信断。
能力暴走。
大量遭難。
強い魔物を倒せば終わるとは限らない死地で、必要なのは「敵を倒す力」だけではない。
八年前。
瓦礫の下に取り残された十八歳の湊を、一人の救難員が迎えに来た。
今度は、自分が迎えに行く番だ。
ただ一つ、湊自身もまだ知らないことがある。
《固定》は、本当に「物を止めるだけ」の能力なのか。
これは、戦う英雄たちの陰で命をつなぐE級探索者が、今日も誰かを生きて地上へ連れ帰る物語。
文字数 40,508
最終更新日 2026.08.29
登録日 2026.08.11
遺跡に潜るたびに、護衛の彼が灯りの角度を変えてくれる。三時間スケッチに夢中でも、文句ひとつ言わない。荷物が重ければ「足場が悪いので」とさりげなく持ってくれる。——全部、仕事だと思います。たぶん。
港街デルガの新任遺跡調査官メイラ。地下遺跡に入れば我を忘れて早口になるオタク調査官の護衛についたのは、寡黙なベテラン冒険者トーマ。立場の壁、年齢の壁、雇用関係の壁——三重の障壁の向こうで、彼は好意を「不適切だ」と封殺し続けている。
千年前の回路の謎を解くたびに、解けない謎が一つ増えていく。地下遺跡の闇の中で、彼の灯りだけがいつも私を照らしていた。
じれじれ両片思い×遺跡調査ファンタジー、長期連載。
この作品は以下の箇所にAI(Claude Code)を利用しています。
・世界観・設定の管理補助
・プロット段階の壁打ち
・作者による執筆後の校正
文字数 81,396
最終更新日 2026.04.24
登録日 2026.03.01
異世界に放り出された会社員の男は、
剣を振るって名を上げることも、
与えられた力を振り回して無双することも選ばなかった。
彼に備わっていた不思議な力は、
確かに便利で、強力で、
望めば多くのものを与えてくれる。
それでも彼は、その力に頼ることを良しとしない。
金を払い、
働き、
この世界のやり方で生きる。
彼が選んだのは、
「ここで生きる」ための足場を、
自分の手で作ることだった。
森で出会う、ひとりの少女。
彼女は守られる存在でも、
ただ付いてくるだけの同行者でもない。
共に過ごし、
共に迷い、
その時間の中で、
自分の意志で「一緒にいる」ことを選んでいく。
二人を結びつけたものが、
偶然なのか、力なのか、
それともただのきっかけに過ぎないのかは、
まだわからない。
けれど少なくとも、
その関係は与えられたものではなく、
選び続けることで形作られていく。
旅の相棒は、
速さも、派手さも、強さも持たない、一台の原付スクーター。
それは英雄の乗り物ではなく、
世界を踏みしめるための「足」だ。
さまよい、
慣れ、
人と出会い、別れる。
見知らぬ世界で、ほんの少し立ち止まりながら。
これは、
派手な英雄譚でも、最強無双でもない。
異世界を冒険しながら、誰かと一緒に生きることを選ぶ物語。
文字数 155,147
最終更新日 2026.06.04
登録日 2026.02.05
ネズミの獣人・プールは貧乏派遣社員。 「なにがやりたいのかわからない」悩みに苦しみ、沸き立つ怒りに翻弄され、自分も人も許せずに身悶える毎日。 暗く糸をひく日常に突然、暗黒邪神が降ってきた! 邪神曰く、「お前は魔王になれ!」 プールは魔王になれるのか? いやそれ以前に、「人としての普通」「怒りのない日々」「愛とか幸せとかの実感」にたどり着けるのか? 世にありふれてる「成功法則」以前の状況を作者の実体験と実践を元に描く泥沼脱出奮闘記。 もしどなたかの足場のひとつになれれば幸いでございます。
小説家になろう、カクヨムにも重複投稿しております。
文字数 16,026
最終更新日 2017.12.24
登録日 2017.12.24
若手最強剣士のパーティで、罠師の霧島透は「配信映えしない足手まとい」と笑われ、中層ダンジョンで一方的に追放されてしまう。
だが、彼の本当の仕事は、剣を振ることでも魔法を撃つことでもない。
モンスターの習性、地形、音、振動、巣の構造、崩れかけた足場――すべてを読み取り、戦う前に勝てる状況を作ることだった。
追放直後、底辺配信者の白瀬ミナと合流した霧島は、低層ボスを相手に「攻撃しない攻略」を配信する。視聴者が嘲笑するなか、ボスは霧島の仕掛けた導線に誘導され、自分の習性で勝手に自滅していく。
一方その頃、霧島を追放した元パーティは、彼の警告を無視したせいで危険区域に迷い込み、全滅寸前に陥っていた。
「戻ってこい」と叫ぶ元仲間に、霧島は静かに告げる。
――救助要請なら、正式な手順で言え。
文字数 29,957
最終更新日 2026.06.25
登録日 2026.06.20
本作の本文の大半は生成AIによって出力されたテキストをもとにしており、作者は軽微な修正のみを行っています。読み手の判断のため、その旨を明記します。
あらすじ
富士の磁力で海を凍らせる日本、翡翠の霧で空間をハッキングする台湾、数百万ボルトの雷を疾走させるフィリピン、そしてすべてを焼き直すインドネシアの炎。大陸の歴史の裏で、四つの「世界OS」が黒潮の中心で激突する。
管理された理(ことわり)が海を覆うとき、沖縄の船乗り・真乙ウルマは冷たい海水を顔面に叩きつけ、哺乳類潜水反射を起動した。心拍数を落とし、潮の50Hzの鼓動と同期した肉体は、あらゆる物理法則と磁場を滑らせる「超流動の圧力容器」へと相転移する。
「潮が流れるかぎり、俺たちの足場が揺らぐことはねえよ」
これは、世界が同時に書き換えられる夜、流動の民が放つ最もあつい暴力とデバッグの物語。
文字数 56,334
最終更新日 2026.09.05
登録日 2026.08.13
※本作品はAIとの共同制作によるオリジナル作品です。
1話4イラスト(250文字前後1イラスト)入りです。
山道を歩いていたカエデは、ふと足を止めた。
目の前にあるのは、道のない大きな岩壁。
「……これ、登れるな」
そう思ったら、もう止まらない。
荷物を背負い直し、岩に手をかける。
足場を探して、ひとつ、またひとつ。
わざわざ遠回りする道があっても、近道できそうなら登ってしまう。
カエデは、そんな自由な旅人だ。
山を越え、川を渡り、森を抜ける。
ときには泥だらけになり、ときには派手に転ぶ。
それでも、
「まあ、歩けるなら問題なし!」
今日も豪快に笑って、前へ進む。
旅の目的は、決まっていない。
ただ、自分の足で進めるところまで進んでみる。
そんなカエデの旅は、今日も予定どおりにはいかない。
道がないなら、登ればいい。
カエデの旅は、そこから始まる。🌿🥾✨
※よろしくお願いいたします。
文字数 10,659
最終更新日 2026.09.22
登録日 2026.09.18
千葉県市川市行徳、前田家は4人家族(1人? 1匹? はドラゴンだが)。ドラゴンの龍蒼は、手癖が悪い。キラキラ光る宝石や金をくすねてくるのを止めさせられたと思ったら、大陸各国のお姫様をさらってくるのだ。
そのうち一人の姫が、前田家に居座る。リム国王女・アシュフォード姫だ。リム国王は姫を奪還すべく、勇者隊を派遣する。
毎週土曜日に、やってくる勇者隊。足場のない狭い2階建ての前田家に、姫奪還の名誉と隠された宝箱目当てにやってくる勇者隊。荒れる週末の前田家。
ついに父すすむと母もどりはリフォームを決意する。
それは、地下へと広げるリフォーム。
ダンジョンリフォームだった。
地階10Fにまで作り込んだ、こだわりのダンジョン。
落とし穴や落石といった罠あり、近道のショートカットあり、お楽しみ隠し扉あり、と勇者隊を「おもてなし」する気満々のダンジョン。
コメディタッチで、家族の絆について問いかけるホームドラマです。
文字数 32,784
最終更新日 2026.03.11
登録日 2026.01.27
「そうだ、このゲームの様な世界にはBGMが欠けていたんだっ!」
この物語の主人公ルテットがそれに気付くまで、いわゆる転生で得たはずの新たな人生は何も始まっていなかったのかもしれない。子供の頃に遊んだ事のあるRPG世界に入り込み、ちょっとくすぶり続けてしまった者がようやく飛躍の足場を得た。それがBGMが欠けていた事に気付いた瞬間であった。
ゲーム画面ではなく目の前に広がる日常になってしまった事で聴こえなくなってしまったBGMだが、それをこの世界に甦らせた時に何かが起きる!?
ゲームの時、何か胸の奥から勇気と力が湧いてくる様な高揚感を感じていたバトルBGM。魔物との戦いになった際、それを鼻歌程度に歌ったところ自身でも信じられないほどの戦闘力が発揮された。
町の中で流れていたあの曲、フィールドを歩いていた時のあの曲、ダンジョンへ潜った際のあの曲。全てのBGMには意味があり特殊効果が込められている!
その事に気付いたルテットは、BGMの喪われた世界にそれを取り戻し音楽の力で世界を救ってみようと決意する。
※この作品は他サイトにも掲載しております。
文字数 5,486
最終更新日 2023.05.16
登録日 2023.05.16
俺の仕事は、空間を作ること。——たとえそれが、異世界だとしても
都内の内装会社に勤める現場代理人・墨田建吾(37歳)は、ある日、現場で足場から転落し、気がつくと見知らぬ世界にいた。そこは魔法と剣が支配する中世風の異世界。しかし建吾が転生したのは、勇者でも魔法使いでもなく、ただの「内装工」としてだった。
異世界の建築技術は石積みと木造が主流で、LGS(軽量鉄骨)どころか、まともな墨出しすら存在しない。城の壁は分厚いが断熱性は皆無、天井は高いが遮音性ゼロ。建吾は最初こそ途方に暮れるが、やがて気づく——この世界には、俺の技術が必要とされている、と。
偶然助けた辺境伯家の令嬢・リーゼロッテから、崩壊寸前の領地の城砦修繕を依頼された建吾。彼は異世界の素材を分析し、魔法を「電動工具」代わりに使い、独自の「軽量鉄骨工法」を編み出していく。完璧な墨出し、精密な下地組み、パテ処理から仕上げまで——彼の施工管理能力は、やがて「神業」と呼ばれ始める。
しかし、建吾の技術革新は旧来の建築ギルドの利権を脅かし、さらには魔王軍の侵攻計画にも関わる重大な秘密に触れてしまう。魔王城の「構造的弱点」を見抜いた建吾は、人類連合軍の最終決戦において、かつてない役割を担うことになる——それは、魔王城の内装を破壊し、空間そのものを崩壊させるという、前代未聞の作戦だった。
内装工の知識と経験、そして異世界で得た仲間たちとの絆。墨田建吾は、壁を立て、天井を張り、床を敷くことで、文字通り「世界を救う空間」を構築していく。
この物語は小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで掲載されています。
小説家になろう:https://ncode.syosetu.com/n9309lp/1/
カクヨム:https://kakuyomu.jp/works/822139842910255740
アルファポリス:https://www.alphapolis.co.jp/novel/852717007/297023486?preview=1
文字数 78,212
最終更新日 2026.01.10
登録日 2026.01.10
ビス一本、0.5ミリの精度が、世界を救う。
黒田匠(くろだ・たくみ)、32歳。一人親方の大工として日銭を稼ぐ日々。元請けの監督からは罵倒され、インボイス制度で手取りは減り、腰痛と孤独に耐えながら、それでも「いい仕事」だけを信じて生きてきた。
ある日、足場からの転落事故で命を落とした匠は、異世界「エルドガルド」に転生する。神から授けられたのは「神匠の指金(しんしょうのさしがね)」——あらゆる建造物の構造・欠陥・最適解が「見える」チート能力だった。
魔王軍の侵攻で荒廃した辺境の村に流れ着いた匠は、その技術で防壁を築き、人々を救う。やがて彼の名は「建築聖人」として王国中に轟き始める。
だが、匠の前に現れたのは、かつて彼をパワハラで追い詰めた元請け監督・蛭間(ひるま)。彼もまた異世界に転生し、敵国「ヴァルム帝国」の宮廷建築士として暗躍していた。
神に選ばれた二人の建築者。一人は「人を守る城」を、一人は「人を殺す兵器」を造る。ミリ単位の精度と、譲れぬ矜持を賭けた「異世界建築戦争」が、今始まる——。
※この物語は小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで掲載されています。
文字数 72,771
最終更新日 2026.01.13
登録日 2026.01.13