「黄昏」の検索結果
全体で306件見つかりました。
①登場人物の紹介
隼は、祖母が守ってきた動物保護施設の修繕費を得るため、恋愛リアリティショーに参加した青年。余計な会話を避けがちだが、嘘を重ねるくらいなら本音を言う。沙樹は、恋愛番組の甘い言葉を信用していない女性。過去に傷つけられた経験を抱えながら、制作会社の不審な契約を調べるため城館へ来た。嘉城は目立つことで自分を保ち、渉は歌声と耳の良さで城館の違和感を拾う。央丞は快適な日常を愛し、達夫は離れて暮らす娘への後悔を抱える。百萌佳は契約書と記録を読み、ひらがなのさきは過去に告発できなかった罪悪感を胸に戻ってきた。
②あらすじ
三月末、内海の孤島に建つ改装中の城館ホテルで、七日間の恋愛リアリティショー『運命の人募集中です』が始まる。参加者八人は、星降る温室、黄昏の屋上、古い野球場跡で甘い演出に乗せられていく。けれど二日目の夜、司会者の久瀬羽角が番組を命がけの選択へ変える。告白、投票、嫉妬、ペア成立。恋愛番組らしい行動ほど、一人だけを助ける筋書きへ近づいてしまう。隼と沙樹は互いを恋人と呼ばないまま、仲間の言葉、音、記録、動物の通り道をつなぎ、久瀬が作った結末を壊そうとする。運命を信じられない二人が選ぶのは、恋の勝ち負けではなく、八人全員で四月一日の朝を迎えることだった。
文字数 34,918
最終更新日 2026.07.06
登録日 2026.06.25
【タイトル】
黄昏の踏切で、透明な傘をたたむ
【内容紹介】
五十六歳の結大は、かつて全国を走っていた元長距離バス運転士。今は東埼玉市の古い分館で夜間管理をしている。閉館準備の夜、倉庫の奥から、二十年前に解散した移動読書車「休符号」の備品箱が見つかる。中には、こたつ布団、透明な傘、あやとりの紐、古いペアルックのジャンパー、そして最後の章だけが抜けたペーパーバック『私だけのあなた』が入っていた。
そこへ現れたのは、五十四歳になった亜由美。彼女は昔から小説を書き続けてきた女性で、締切まであと十四日に迫った文学賞へ、どうしても未完の物語を出したいと願っている。抜けた最終章の手がかりは、群馬の修理店、信州の宿、北陸の郵便記録、瀬戸内沿岸の放送室、そして岡山県北部の「黄昏の踏切」に散らばっていた。
二十年前、結大は熱を出した子どもを診療所へ運ぶために走行予定を変え、その夜の説明会に遅れた。支援金は止まり、休符号は解散した。自分が仲間の居場所を奪ったと思い込んだ結大は、亜由美にも事情を話さず姿を消した。
再び走り出した二代目休符号には、毒舌の修理人カムイ、信州の宿を守る冴乃、手紙を二十年しまい続けた航資、破れた本を綴じ直す満星、人の沈黙を文章にできる結以花、世話好きな直仁が加わっていく。こたつとみかん、ペアルック、あやとり、ノンアルコールの乾杯。笑いながら古い紙片を集める旅の先で、結大は自分が避け続けた感謝と、亜由美が言えなかった「好きすぎて嫌い」に向き合っていく。
文字数 62,445
最終更新日 2026.07.06
登録日 2026.06.22
これは遥か昔の話、あるいは遠い未来の話……そして連綿と続く歴史の物語。
宇宙戦闘艇パイロット周藤嶺は戦闘に敗れ、惑星ルミナスに不時着した。
そこは人々が魔法という未知の力を用い、平和な日々の暮らしを営む世界。
ルミナスに迫りくる黒い影。
嶺は最新科学兵器を手に、精霊魔法使いの少女トワ、神官の青年クオン、くノ一陰陽師のアヤメを率いて、星の危機に敢然と立ち向かう。
・人物紹介
主人公:生真面目な苦労人軍人、平和で魔法に満ちたルミナスに魅入られた宇宙艦隊パイロット周藤嶺
パーティーメンバー1:大魔法使いのご先祖様に憧れる明るい精霊魔法使い、祈祷師少女トワ=グラーフ
パーティーメンバー2:甘いマスクと卓越した神聖魔法の使い手、公国の神官長クオン=アスター
パーティーメンバー3:見た目はセクシー、中身は子供。自称姉御肌のくノ一陰陽師アヤメ=スズバヤシ
※ハードな長編を読みたい方におススメ
スロースターターの為、本格的に物語が展開するのは101話以降
正ヒロインと諸悪の根源の登場は167話
文字数 1,031,293
最終更新日 2026.07.05
登録日 2025.08.02
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
文字数 1,009,126
最終更新日 2023.06.14
登録日 2022.12.13
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
文字数 393,136
最終更新日 2022.12.13
登録日 2022.10.09
死にかけたときに見た綺麗な瞳に恋をした。
雨に煙る黄昏時。藍色と橙色の黄昏時の色の・・・・・・。
唐突に異世界転移した俺は、助けて保護してくれた人に恩返しをしたくて頑張って鍛えて、結果、それなりに強くなった・・・はず。
さあ、これから恩返しをするぞ・・・?
R18には*付きます。
不定期更新。長くはならない、はず。
タイトルちょっと変えました。
誰(たれ)そ彼(かれ)に→誰そ彼(黄昏)
※ちょっとですがワイバーン飛来の理由を付け足しました。気になっていた方は再読して下さい。(2023.4.4)
文字数 21,132
最終更新日 2022.10.06
登録日 2022.09.02
昔遊んだ乙女ゲーム『黄昏のソルシエール』の世界へと転生してしまった主人公。
ゲームでの展開通り他人から虐められたりすることもあるけれど、攻略対象である推しキャラと親しくなったりと彼女なりに充実した日々を過ごしていた。ある時、推しキャラであるマッドな科学者キャラにご馳走されたお茶を飲んだ後うとうとしてしまった主人公は、朦朧とする意識の中で、自分の身体に違和感を感じて………。
いくら推しキャラの倫理観が終わっていたとしても、まさか自分の意識がない間に自分の身体をえっちに開発されているなんて思いも寄らない主人公。えっちなことなんてされるのは"初めて"のはずなのに、嘘みたいに感じ過ぎてしまって―――――……!?
※この作品に出てくる薬品は、安心安全で人体に害のない魔法由来のお薬です。
※ムーンライトノベルズ(小説家になろうグループ R18部門)にも掲載している作品です。
文字数 14,062
最終更新日 2024.02.15
登録日 2024.02.10
「君には父上の世話を頼んだだけだ。まさか自分がこのギレスピー家の嫁になったと本気で思っていたのか?」
嫁いだはずだった。
けれど私は、夫だと信じていた男に騙されていただけだった。
三年間にわたり寝たきりの前当主の介添えを務めた末、家も身分も失い、着の身着のまま追い出されたランタナ。
行き場をなくした彼女が辿り着いたのは、人生の黄昏を迎えた人々が暮らす修道院だった。
そこで出会ったのは、個性豊かな入居者たちと、かつて国を支えた老宰相エルギル。
傷ついた心を癒やしながら新たな居場所を見つけていくランタナだったが、穏やかな日々の中で少しずつ変化が訪れて――。
*ロマンス詐欺にご用心(https://www.alphapolis.co.jp/novel/469650921/619008853)、と同じ世界観のお話ですが、本作単品でも読める仕様にしております。
文字数 41,297
最終更新日 2026.06.12
登録日 2026.06.12
剣と魔法の世界で異端扱いされてきた科学者お兄ちゃん×この世界で唯一科学を理解できる異世界転生者弟!
皇子様からそこら辺の農夫までほとんど攻略可能のオープンワールドBLゲー『黄昏の刻を歩んで』に転生した僕。僕は何を隠そうそのゲームで行商人プレイを何より愛する行商依存症だった。第五皇子という身分にありながら行商人になることを目指す僕は誰からも煙たがられ疎まれている悪逆皇子に媚びを売ることにし――――悪逆マッドサイエンティスト皇子と行商依存症ショタの最強コンビが誕生することになった!
※第二部は5/1より更新開始です。
文字数 202,223
最終更新日 2021.09.04
登録日 2021.01.08
江戸は天保の末、武士の世が黄昏へとさしかかる頃。
首切り役人の家に生まれた女がたどる数奇な運命。
人の首を刎ねることにとり憑かれた山部一族。
それは剣の道にあらず。
剣術にあらず。
しいていえば、料理人が魚の頭を落とすのと同じ。
まな板の鯉が、刑場の罪人にかわっただけのこと。
脈々と受け継がれた狂気の血と技。
その結実として生を受けた女は、人として生きることを知らずに、
ただひと振りの刃となり、斬ることだけを強いられる。
斬って、斬って、斬って。
ただ斬り続けたその先に、女はいったい何を見るのか。
幕末の動乱の時代を生きた女の一代記。
そこに綺羅星のごとく散っていった維新の英雄英傑たちはいない。
あったのは斬る者と斬られる者。
ただそれだけ。
文字数 64,843
最終更新日 2020.06.26
登録日 2020.05.31
それは、満足すぎる人生なのだと思う。
家族にも、友達にも恵まれた。
けれど、常に募る寂寥感と漠然とした虚無感に、心は何かを求めているようだった。
導かれるように出会ったのは、僕たちだけの秘密の植物園。
◇◇◇
自分のないオメガが、純真無垢なアルファと出会い、自分を見つけていく。
高校卒業までの自由な時間。
その時間を通して、本当の好きな人を見つけて、様々な困難を乗り越えて実らせようと頑張ります。
幼い頃からずっと一緒の友達以上な彰と、運命のように出会った植物園の世話をする透。
二人のアルファに挟まれながら、自分の本当の気持ちを探す。
王道学園でひっそりと育まれる逆身分差物語。
*出だしのんびりなので、ゆる~くお楽しみいただければ幸いです。
*固定攻め以外との絡みがあります。
*人間関係こんがらがっているので、他カプの絡みがあります。
◇◇◇
名戸ヶ谷 依織(などがや・いおり)
楠原 透(くすはる・とおる)
大田川 彰(おおたがわ・あきら)
五十嵐 怜雅(いがらし・れいが)
愛原 香耶(あいはら・かや)
大田川 史博(おおたがわ・ふみひろ)
◇◇◇
100話完結となります。
長いこと無事走り切れたのは、一重にみなさま合ってこそでした。
リアクションや時にご感想までいただいて、いつも励まされておりました。
依織の長い旅路もひと段落です。
長い長いお付き合い、読んでくださってるみなさまも大変ご苦労だったことと思います…申し訳ありません…
次回は長くても60話くらいで完結させたいものです。
ここまで頑張らせてくださったみなさまに大感謝です。
またの新作でご縁がありましたら、ぜひともよろしくお願いいたします。
本当に楽しい日々でした。ありがとうございました!
文字数 373,365
最終更新日 2025.05.08
登録日 2024.08.18
病床で目覚めた大学生の火神(かがみ)セレナは不治の病と思われた、自身の下半身不随がある日完治していることに驚く。退院前に漆黒のマントと漆黒のスーツを纏った恒河沙(ごうがしゃ)カズヤや闇の犯罪組織ダークスフィアがセレナを陰から執拗に狙う…それに対して幼馴染の大学助手の霧谷(きりたに)アキラが得意の呪符を使った魔術や武器防具屋の主人の黒鉄(くろがね)アギトが身体を張っては手助けする。またセレナの大学に通う親友の翠月(すいげつ)カエデ・鳳(おおとり)ナツミ・御宮寺(おんぐうじ)カケルの3人も魔術や得意の武芸を使い襲い来るファンタジー系の数々の魔物を撃退するが、父親殺しの真相を恒河沙カズヤから知り、確信を得たセレナは本来持つ凄まじい闇の力が発動し、一時闇落ちしてしまう。そこへカズヤが付け狙い、闇の組織への誘惑を促すが、飼い猫のライムが割って入る。そしてその溢れ出てしまった黒い闇を魔術で浄化するも、深い睡眠に入ってなかなか目覚めなくなってしまう。その後待ち望んだ大学の学園祭が開催される。そのクライマックスとも言えるアーティスト七瀬(ななせ)マリナの歌う盛り上がるライブイベントの最中に、ダークスフィアからの襲撃を受けてしまう。襲撃者の阿僧祇(あそうぎ)ガントは四神獣【玄武】と契約して強固な身体と特殊な能力を得ていた。ガントその能力を発揮し、大規模儀式魔術でセレナ達を未知の異世界に転移させてしまう。異世界へと転移させられてしまったセレナ達は、野生の狼との初めての異世界での戦闘や、樹木の精霊トレントやドライアード達に出会い、ミノタウロスの討伐依頼を受ける。死闘を潜り抜け、無事に現世に戻ってきたセレナ達はアキラの所属する秘密結社の八咫烏(やたがらす)へ所属することになる。直後セレナは【白虎】の名を冠する那由他(なゆた)ミフユに拉致される。果たして無事アキラ達は救出することは出来るのか?
★累計ポイントが14000ptを超えました!
またミステリー部門24h.ポイントで日間ランキング11位まで入りました!
ありがとうございます★
★【小説家になろう様にて祝3000PV突破!感謝】ありがとうございます!
現代と近未来技術を交えたファンタジーとミステリー系のスピリチュアルな成長ものの物語となっています。全体として3人称視点で執筆しています。また文章内の()は登場人物の心の声としています。
1話当たり約3000~6000文字程で執筆しています。節見出しの最期に◆があるものは挿絵があります。
本編更新は不定期ですが、基本的に1週間単位(土日)で投稿しています。適宜加筆修正や挿絵追加なども行っています。※R15は念の為の保険です。※本作品はカクヨム様・小説家になろう様にも投稿中です。
文字数 154,368
最終更新日 2024.07.05
登録日 2023.06.19
山間部の僻地にある村にて巻き起こる、空前絶後・驚天動地の大騒動!
村おこしが成功し、急に移住者が増えたとおもったら、
じつはそれらは怪しげな団体の関係者ばかりにて。
にわかに活気づく村、だが入れ替わるようにして姿を消す元の住人たち。
新参者と古参の間で生じる軋轢、歪む村社会。
じょじょに表面化していく変革派と保守派の確執と対立。
裏にはカルト教団による村の乗っ取りのたくらみが?
さなかに起きた殺人事件と不可解な現象の数々。
村で祀っている社「めくりさま」と入らずの森。
地獄に通じていると云われている冥穴。
古くから未確認飛行物体が多数目撃されているという、祝い山。
寺の起縁として残るうつろ舟の伝承。
村を密かに監視している老狩人。
若者たちをたぶらかす妖艶な洋館の女主人。
老婆が狂ったように「祟りじゃ~」とわめき散らし、黄昏刻に鉈男が徘徊する。
ついには殺し屋までもがあらわれて……
ふつりと消息を絶った同級生たち。
まるで別人のように変わり果てた友人。
いきなりドカンと爆散する実家!?
忙しい合間に、ひさしぶりに帰郷した主人公を待っていたのは、
あまりにも濃厚かつ、奇々怪々な出来事であった。
不道徳、不見識、不謹慎、無分別、不埒に破廉恥、罰当たりにて、ときどき愛?
理不尽と荒唐無稽のオンパレード!
頭のネジがポロリとハズれたキャラクターたち。
B級どころかC級の底をも抜けるノンストップ・ホラーコメディ。
はたして主人公は生き残ることができるのか?
文字数 114,628
最終更新日 2024.03.12
登録日 2024.02.26
思いついたままに書いてみました。ジャンルは色々になる予定。更新は自分が思いついた時(不定期ともいう)以下目次です。()にジャンル記載。
1_同僚がダイエットに成功した話(コメディ、社会風刺)
※いいね、お気に入り、感想等、頂ければ幸いです。執筆のモチベーション並びに作品のクオリティ向上につながります。
文字数 1,417
最終更新日 2025.03.23
登録日 2025.03.23
「アメリアお姉様は、私達の幸せを考えて、自ら身を引いてくださいました」
「オレは……王太子としてではなく、一人の男としてアメリアの妹、聖女レティアへの真実の愛に目覚めたのだ!」
(レティアったら、何を血迷っているの……だって貴女本当は、霊感なんてこれっぽっちも無いじゃない!)
美貌の聖女レティアとは対照的に、とにかく目立たない姉のアメリア。しかし、地味に装っているアメリアこそが、この国の神のいとし子なのだが、悪魔と契約した妹レティアはついに姉を追放してしまう。
やがて、神のいとし子の祈りが届かなくなった国は災いが増え、聖女の力を隠さなくなったアメリアに救いの手を求めるが……。
* 2025年10月25日、外編全17話投稿済み。第二部準備中です。
* ヒロインアメリアの相手役が第1章は精霊ラルド、第2章からは隣国の王子アッシュに切り替わります。最終章に該当する黄昏の章で、それぞれの関係性を決着させています。
* この作品は小説家になろうさんとアルファポリスさんに投稿しております。
* ブクマ、感想、ありがとうございます。
文字数 192,043
最終更新日 2025.10.25
登録日 2022.12.24
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
文字数 424,478
最終更新日 2022.12.10
登録日 2022.10.09
目が覚めれば、そこは終戦一年前の日本だった。
近藤和葉、高校三年生。進路に向き合う初夏。
和葉は幼少の頃より自己主張出来ない性格で将来のことすら話せず、親が決めた大学を進学先と決める。そんな自分に嫌気をさしつつ自己肯定感の低さゆえ、親の意に背くことも自分で将来を決めるのも怖く、現状を変えようとしない。
そんな和葉の心の拠り所は、好きな小説家である昭和初期の文豪、菅原平成の作品を読むことだった。
黄昏時、読書をしながらうたた寝していた和葉は金色の光に包まれる。
目が覚めると見知らぬ一室の布団で眠っており、目の前には見知らぬ男性。着物にモンペ、聞き慣れない関西弁。
状況的に誘拐されたと思い家から逃げ出した和葉が目にしたのは、見知らぬ田舎町の風景だった。
追いかけてきた男性の話から現在は1944年、昭和19年。第二次世界大戦中であり終戦一年前の日本にタイムスリップをしてしまったと悟った和葉は、ショックで倒れてしまう。
そんな和葉を都会から逃げてきたと思った男性、立花大志。21歳。親の田畑を継ぎ、農業に勤しむ農家。
行く場所がない和葉に下宿を提案し、共同生活を送ることになる。
和葉は働かせて欲しいと熱望し、井戸からの水をくみ、釜戸の火おこしからの飯炊、タライでの洗濯に、畑仕事を習う。
全てが初めてで自己肯定感が低い和葉はやっていけるかと悩むが、生きる為にやるのだと決め死ぬ気で働く。そんな和葉に、大志は優しく教えてくれる。
村には男性が殆どおらず皆出征しており、大志の友人も召集命令を受ける。母と息子の別れを目の当たりにした和葉は戦争の悲惨さを改めて知り、大志が出征しないことを祈る。
1945年、戦争末期。戦況はより厳しくなっていく。和葉は日本の行く末を知っているがそれを公にすることは当然出来ず、犠牲になっていく人々に見殺しにしてしまったと病んでしまう。
そんな和葉に、事情を知らないはずの大志が和葉のせいではないと優しく宥めてくれる。そこで大志にも心の傷があったと知った和葉は、二人で生きていくと決める。
終戦まであと四ヶ月。和葉は大志が、憧れの昭和文豪、菅原平成だと知る。それにより大志の運命を悟った和葉は自分がタイムスリップしてきた理由に気付き、その運命を変えようとする。
自己肯定感が低く流されるまま生きてきた和葉が明日を生きるのにも必死な時代を知り、明るいが心に傷を負っていた大志と出会う。そこから始まる成長の物語。
表紙はACイラスト様です。
文字数 35,295
最終更新日 2025.05.15
登録日 2025.04.30